Quantcast
Channel: マインドコントロール社
Viewing all articles
Browse latest Browse all 43

根本さんの災難

$
0
0

根本さんはマインドコントロール社という会社の雑務課につとめるOLです。
きょうも郵便物をもって会社中をひとまわり。
「ああ、やっとこれで最後ね。第5研究室…。失礼しまーす。郵便をお持ちしましたー。」
第5研究室は主に薬品関連の研究をしている部署です。マインドコントロール社には脳の
研究や、プログラム開発など色々な研究室があるのです。
第5研究室には根本さんと同期の泰子さんがいます。
「はーい、そこに置いといてください。あら、良美?久しぶりじゃない。」
「うん、ひさしぶり。あれ?今、この部屋、泰子だけなの?」
「ええ、みんな会議やら出張やらで私一人。ごめんね、いまちょっと手が離せないから…。
すぐ済ませるから適当にくつろいでて。」
「じゃ、お言葉に甘えちゃおうかな。ねえ、何か飲むものある?」
「そこの冷蔵庫になんか入ってると思うから適当に飲んで。」泰子さんはまた向こうの部屋
に行ってしまいました。
「あーあ、のど渇いた。この冷蔵庫か、えーっと、あー、おいしそうなジュースがある。
これもらっちゃお。でもさすが研究室と言うか、ビーカーにジュース入れてどうすんのよ
って感じ。」
根本さんはビーカーに入ったその黄色の液体をぐっと飲みました。味はハニーレモン味で
とてもおいしかったんですけど、半分ほど飲んだところで、何だかものすごく悪い胸騒ぎ
がして思わずビーカーから口を離します。
「うーっ、どうしたんだろ。急に悪寒が…。」
泰子さんがもどってきました。
「おまたせー。ん?あんた、その手に持ってるビーカー…。」
「あ、このジュース?」
「まさか、飲んだの?」
「え、飲んじゃまずかった?」
「ジュースじゃないんだ、それ。」
泰子さんはなにやら複雑な表情です。
「え、なになに、毒なの、やばいの?いますぐはきださなくちゃだめ?」
「いや、体に害はないんだけどね…。」
何故か、ニヤリと笑う泰子さん。
「ま、いいか。ことのついでというか…。」
「何言ってんのよ。なんなのよ。不安じゃない。このジュースなんなのか教えてよ。」
「ちょっと試してみるか。右手上げて!」
根本さんはスっと右手をあげました。
「へ、私なんで右手をあげたの???」
「ふん、いちおう効果はあるようね。じゃ、スカートめくってパンツ見せて!」
「はーい。って、なんで、あんたにそんなこと命令されなくちゃ…え、え?」
根本さんはすばやくスカートをめくってパンツを見せていたのでした。
「うえーん。なんだかわからない。やすこぉー、説明してよー。」
「それさ、今研究中の薬品なんだけど、それをのむと人の命令にさからえなくなっちゃう
って効果があんのよ。
ただ、どの程度までいうこときくのか臨床実験のデータをあつめる段階なんだけど。良美
さあ、飲んじゃったんなら仕方ないからこのまま実験台になってよ。
いろいろとデータも取りたいしさ、一日一回この部屋に来て。雑務課には話通しとくから。」
「えーっ、なおしてくんないの?やだよ、人の言うがままなんて。バレたら何命令される
か分からないよ。えーん、やだよー。」
「そんなこといわずに。ねえ、落ち着いて!」
「えーん、なんとかしてよー。」
「ふん、感情を制御することは出来ないか。言うこときくのは行動面だけのようね。
ああそうだ、正確なデータとらなきゃなんないから、残りの分も全部飲んじゃって。」
「やだよー、こんな気味の悪い薬品なんか…。」といい終わる間もなく、根本さんはごくご
くとビーカーの残りの中身を飲み干してしまいました。
「えーん、飲んじゃったー。」
「いつまでも泣いてないで微笑みなさい。」
根本さんはとっても素敵な笑顔で微笑みます。
「やだ、こんなに悲しいのに、なんで顔はわらってるの?やすこー、なんとかしてよー。」
笑いながら言っても説得力はありません。
「じゃ、また明日、同じ時間に来てね。これから、あなたは職場に帰っていつもどおり仕
事をして。それじゃ。ばいばい。」
「バイバイ。」心は残っても足は勝手に自分の職場に向かいます。とっても不安な根本さん。

「た、ただいま戻りました…。」
「ああ、おかえり。ん、にこにこして何かいいことでもあったのかな、根本君。」
「い、いえ…。なんでもありません。」
言葉もぎごちなくなってしまう根本さん。課長の言葉も上の空です。
(そうだ、何も聞かなければいいんだ。今日、会社の帰りに耳栓買ってかえろ~っと。
そうしよう、そうしよう。とりあえず今日をなんとか乗り切れば…。)
出来るだけ人と言葉を交わさないようにして、昼食もひとり隠れてもくもくと食べます。
昼休みも出来るだけ目立たない場所に座って昼寝のふり。
そこへ経理課の渡辺君がやってきました。
「えーっと、根本さんはいないかなー。」
(げっ、経理の渡辺だ。よりによってこんなときにこなくてもいいのに…。)
どういうわけか渡辺君は最近、根本さんに執拗にアタックをかけているのです。
しかし、そのオタク的風貌もあって根本さんはまったく相手にしていません。
「あーっ、いたいた。根本さ~ん。」
(やだやだ。ここはとにかく死んだフリ、死んだフリ…。)
「ねえ、根本さん、寝てないで起きて、僕の話を聞いてよ。」
心とはうらはらにパッと跳ね起きて渡辺君の方を見てしまう根本さん。とってもイヤな予
感が脳裏にはしります。
(ああ、神様。ここはなんとか無事にやりすごせますように。)
ひきつった笑顔で根本さんは渡辺君に答えます。
「あ、あのさ…。お話しは聞いてあげるからさ、おわったらさっさと自分の机に帰ってね。
私、今日は体調不良なの…。」
「あ、そう。ねえ、今日さ、映画見に行かない?『線と線路の神頼み』おもしろいよー、
僕もう5回も見ちゃった。」
(体調不良だっちゅうのに話を聞いているのかこいつは。それにしても5回も見た映画に
女をさそうか…。それもアニメか。)
「ごめんね、アニメなんか興味ないし、ほんとに体調わるいんだ。」
それをきいて渡辺君はおこります。
「アニメなんかとはなんだ!!体調なんて薬のめば治るじゃないか。君は僕と一緒に行く
んだ!!」
「はい。」(え?)
「え?いくの?」
「はい、行きます。」(おいおい!)
「わーい、じゃ、仕事終わってから下のロビーでまってるからね。」
渡辺君はうきうきして職場に戻っていきました。
(あわわわ、ぜんぜん行きたくないのにOKしちゃった。どうしよう。そうだ。帰りはバ
ックれて裏口から帰っちゃおうっと。)
根本さんは泰子さんの薬を甘くみすぎたようです。
仕事をさっさと終えた根本さんの足はまっすぐロビーへと向かいます。
「え、なんでここに来ちゃうのよ。しかもアイツを待ってるなんて。あーん、帰りたいの
に帰れない。」
「おまたせー、まったー?じゃ、行こうか」
「あ、あのねー。私、君のこと何とも思ってないし映画なんか見に行きたくないんだからね。」
「え?でも行くんでしょ?」
「う、まあそうなんだけど…。」
「じゃ、行こ行こ。」渡辺君はウキウキです。

映画館はけっこう客が入っていました。渡辺君は、はりこんで指定席を2枚買います。
映画が始まると渡辺君はしきりに根本さんに話しかけます。
「あのね、このトンネルを抜けるとね、線路が線になっちゃうんだよ。お父さんもお母さんも消えちゃうんだ…。」
根本さんははじめっから興味がないのでうんざりしています。やたら、さも意味ありげな
シーンばかりのこの映画は根本さんの趣味に合わないのです。
それでもかまわず渡辺君はしゃべり続けます。まわりの迷惑も考えず…。
「こら、うるさいぞ、そこ。迷惑だぞ。カップルならカップルらしくキスでもしてろ、バカヤロ。」
後ろのお客さんに注意されてしまいました。
「カップルだって、えへへ…。」渡辺君がうれしそうにふりかえると目の前に根本さんの顔
がありました。
ぶちゅ。根本さんは渡辺君と唇をかさねると濃厚なキスをはじめました。
渡辺君は目を白黒させています。
(あああ、こんなやつとこんなところでキスなんて…。やだー。でもとまらない、体が言
うこと聞かないの…。)
渡辺君もわけがわからないながら、根本さんのキスに応え始めます。
「ああ、根本さん。僕、しあわせだ。ずーっと、このままキスしていて…。」
(げ、ヘンなこと言うなよ。さからえないんだから…。)
結局、映画が終わるまで二人はキスをつづけました。根本さんも渡辺君も舌や唇がしびれ
てしまっています。
「あん、わらなべふん、もういいんじゃなひ?」
「ほうだね、これぐらいにひようか。」
映画館を出る二人。
「ねえ、根本さん。」
「え?」
「今日の根本さん、なんか変だよ。僕とあっさりデートしてくれたり。キスしてくれたり。」
(今頃、気がついたのかこのバカは…。)
「だから、体調不良っていってるでしょ。神経にこたえるから私に命令口調で話さないで
ね。おねがい…。」
「えー?病気なの、何の病気?教えてよ。説明して!」
(だから、命令口調で話すなっていってんだろ、話聞いてんのかお前は。ああ、だめだ。
口が勝手に動いちゃう。)
「あのね、今朝、第5研究室に行ってね…。」
根本さんは渡辺君に今日あったことを事細かに話します。
話を聞くうちに渡辺君の顔はニンマリとしてきました。
「というわけで、私は今命令されるとイヤって言えないわけ。わかった?わかったら帰る
わね。じゃ。」
「ちょっと待って。」
逃げるように向こうに行こうとした根本さんの足がピタッと止まります。
「泰子さんはデータが欲しいんだろ。僕たちも会社の研究に協力しなくちゃ。」
(何が『僕たち』なのよ。私はもう帰りたいの!!)
「じゃ、僕の家に行こうか。」
「え?」
「君は僕の家に行くんだ。わかった?」
「はい。」
元気よく返事をしてしまう根本さんでした。
頭ではイヤだイヤだと思っていても、体は人の命令をききたくてウズウズしてる。
自分が自分でないみたいだ。絶望感にうちひしがれながら根本さんはそう思いました。
でも、体はなんだかウキウキしているのがわかります。
(ああ、もうイヤ!!!)

「ねえ、渡辺君。やっぱり私、帰りたいの。いいでしょ。」
「だめー。根本さんは僕と一緒に行くの!そうでしょ!」
「…。はい。でも、私なんかの何がいいのよー。もっと可愛い娘、いっぱいいるでしょ。」
「根本さんは僕好みなの。メガネかけてるし、ちょっとたれ目気味だし、髪型がちょっと綾凪に似てるし、おっぱいも大きそうだし、その大きいお尻がたまらないし…。」
(う、尻がでかいって人が気にしてることを…。アヤナギってだれよ?やなやつに好かれたもんね。ああ、誰か助けて…。)
そうこうしているうちに渡辺君の住むマンションに到着しました。
「さ、はいってはいって。」
根本さんはイヤイヤながら導かれるまま渡辺君の部屋に入ります。
「あ、鍵しめといて。根本さん。」
「は、はい。」根本さんはかちゃりとドアの鍵をしめます。
(あーん、鍵しめちゃった。私のバカ!!ご丁寧にチェーンまでかけるんじゃないわよ!)
渡辺君の部屋は意外に整然としていました。ただし、壁の棚には一面にビデオやらフィギ
ュアやらが所狭しと並んでいます。
壁にはアニメのポスターがでかでかと…。
あっけにとられて見ている根本さんに渡辺君が自慢しています。
「見てよ、この青いモービルファイターは東洋堂で20体限定で超レアものなんだ…。」
根本さんはなんのことだかわかりません。
「ほら、この綾凪のポスターはアン○さんのサイン入りで手に入れるのに苦労したんだ。」
(これがさっき言ってたアヤナギとかなんとかいうやつ?私がこんな陰気くさい女に似てるっての?)
「私がこの人に似てるの?」
「いや、似てるのは髪形だけ、根本さんはアヤナギっていうよりむしろ…。」
またわけのわからない講釈がつづきます。いったいなんのために根本さんを自分の家に連
れてきたのでしょう、渡辺君は。
根本さんは、ひきつり笑いをしながらも適当に話をあわせます。
「ふーん、そう、そりゃすごいねー。あの、渡辺君のコレクションの凄さはよくわかった
からさ、今日はもう帰っていいかな、なんちゃって。」
「へっへっへっ。だめー。僕がそう簡単に返すと思う?とりあえず…。」
(とりあえず?うっ、やな予感が…。)
「脱いでもらおうか。」
(えーん、やっぱり…。)
「じゃ、根本さん、服を脱ぐんだ!!」
こんなやつに自分の肌をさらすのは、死ぬほどいやだけど根本さんの手はてきぱきと服のボタンをはずし、スカートのホックをはずし…。
「うーん、いやいや脱いでいるのを見ても、あまり楽しくないなー。
ねえ、根本さん。僕の顔を見ながらニッコリ微笑んで。脱ぎ方ももっと色っぽくしてね。
あ、それから、靴下だけは脱がないでいいから。」
(うーっ、こいつは、こいつは…。私が直ったら半殺しの目に、いや、絶対息の根をとめ
てやる…。)
はらわたの煮えくり返る思いをしながらも、根本さんは楽しそうに服を脱いで行きます。
渡辺君に熱い視線をおくりながら、下着を脱ぎ捨てるたびにあらわになる胸やお尻を見せ
付けるようにつきだします。
まもなく、根本さんはホワイトソックス以外は素っ裸になってしまいます。
「ぬ、脱いだわよ。もういいでしょ…。」
「うーっ、いいよー、根本さん。やっぱり僕の思った通り…。すばらしいよ。ああ、夢の
ようだ…。ちょっと後ろ向いてみて…。ああ、いい。」
(クソー、なんでこんなオタク野郎に好かれちゃったんだろう。こら、私の体!こんなや
つにそこまでサービスする必要はないわよ。やめろったら!)
根本さんの意思に反して根本さんの体はおっぱいやらお尻やらアソコやらを渡辺君の目の
前までもっていって、じっくりと観察させています。
「根本さん、じゃあさ、じゃあさ、体育すわりしてみて、そうそう、うーっ、興奮しちゃ
う!それから、ちょっと足を崩してみて…。あーっ、もうサイコー!!…。」
ホワイトソックスだけをはいて全裸で体育すわりをして少しひざの間が開いた格好の根本
さん。渡辺君はデジカメとデジタルビデオを取り出してその様子をとりまくっています。
「ぼっ、僕もう、たまらないよー、シコシコシコ…。」
(うげー、ちん○とりだしてオナニーしはじめちゃったよ、この男は。勘弁してよもー。)
「はあ、はあ、気持ちいい…。あ、そうだ!!」
(お前はこれ以上、何も思いつくな。頼むから…。)
「せっかく根本さんがいるんだから、手伝ってもらえばいいんだ。さ、根本さん、僕のち
ん○をシコシコして!!」
(あーっ、それだけは、それだけは…、ああ、でもだめだ…。)
根本さんの右手がサッとのびて渡辺くんのちん○をくっとつかむとシコシコと上下させは
じめます。
(それにしても、渡辺君のってチンケねー。うわー変な感触。キモチワルーイ。)
渡辺君は変な声をあげてよろこんでいます。
「あっひーん!きもちいいよう根本さん。もっとうっとりした目で僕をみつめて…。ああ、
とってもいい…。あ、でちゃうでちゃう、うっうっ…。」
渡辺君のほんとに粗末なちん○の先からぴゅっぴゅっと白いものが噴き出しました。
(うわ、手にかかっちゃったわよ。冗談じゃないわ。手が腐っちゃうー!!)
「はあ、はあ、はあ、ああ本当に気持ちよかった。もう死んでもいい…。」
(じゃ、死ね。今すぐ死ね。なんなら手伝ってやるから、とっとと死ね。)
「ありゃ、根本さんの手、汚しちゃったね。僕のちん○の先もまだ残りがついてるし、そ
れじゃ…。」
(うう、再びイヤな予感が…。)
「根本さん、舐めてきれいにしてくれるかな?」
(やっぱり、そう来たか。ああ、舌が、舌が私の手を舐めているー!!!)
渡辺君に言われたとおりニッコリ微笑みながら自分の手のザーメンを舐めてきれいにした
根本さんは次に渡辺君のちん○に取り掛かります。
「ほらほら、僕の目をみながらするのが基本でしょ。もっとやさしく!つつみこむように
舐めて!!」
(えーい、こうなりゃやけくそだー。フェラチオでもなんでもやったるわい。ほげほげほげ。)
「あーっ。やっぱり根本さんはイイよー。ちん○がとろけてしまいそうだよー。あふっあ
ふっあふっ。」
渡辺君は夢のような快感におぼれております。根本さんはといえば、逃げ出すスキをうか
がっているのですが、この格好ではどうにもなりません。
第一、体のほうが渡辺君に完全服従しちゃってますから…。
「ねえ、根本さ~ん。根本さんは処女なのー?ちゃんと答えて!!」
「ほげほげ、えー?もちろん処女じゃないわよー。」
(答えんでいいっちゅうのにこんなやつの質問に!)
「じゃ、何人くらいと体験したのー。答えなさーい!」
「えーと、初体験が高校のときで同じクラスの裕二君。大学に入ってから彼氏ができて週
2回ぐらいやってたけどそれ以外にもたまにお遊びで他の男とセックスしたりもしてたし…。
会社はいってからは同じ雑務課の斉藤君とこっそりつきあってたけど半年くらいでわかれ
ちゃった。その間は毎日のようにヤってたけど…。
その後はあまりしてないわね…。営業の藤本課長と不倫ごっこみたいのをちょこっとやっ
たぐらい。」
(うっわー、誰にも言ってないこと言っちゃったよ。まずいなぁ…。)
「ふーん、見かけによらずけっこうやってんだ。すごいなあ、根本さん。」
(そんなことで感心すんなよ、ぜったい人に言っちゃだめだぞー。)
「わ、わかった?だから今日は帰してもらえるかなー?」
「なんでそんなに帰りたがるの?僕のこと嫌い??」
(大嫌いにきまってんだろーがー!!!でもここで機嫌を損じては…。ぐっと我慢だ。)
「いやね、嫌いってわけじゃないけど。」
「じゃ、スキなの?正直に言って!!」
「だいっきらいよ、背筋がゾッとするほど嫌いなの。顔も見たくない。」
(あ、正直にいっちゃった…。)
「あ、傷ついちゃったなあ、僕。根本さん、僕のこと好きになって!!」
「やなこった。」
「ああ、こういう命令はダメなんだ、それじゃ…。」
渡辺君はしばらく考えてからこういいました。
「にっこり微笑んで『渡辺君、大好きよ』っておっぱいをもみながら言って!!」
(なんで、こういうつまらないことには知恵が回るんだ、この変態野郎!!!)
根本さんはおっぱいを揉みながら、とびっきりの笑顔で渡辺君にほほえみかけると
「渡辺君、大好きよ…。でもほんとはキライだからね。」
「あーあ、そんなこと言っちゃっていいのかなー。」
(ギク。)
「僕、童貞なんだよねー。性経験豊富な根本さんにセックスを教わりたいなー。」
「な、なんてことを…。」
最後の一線だけは守り通すつもりだった根本さんでしたが、それも甘かったようです。
「根本さんは手とり足とり、僕にきもちい~いセックスを教えなさい!!!」
根本さんの体がわなわなと震えます。必死で抵抗しようとしているのです。
もちろんそれは無駄なことでした。
根本さんは渡辺君のちん○を撫でながら話しかけます。
「セックスっていうのはね…。」
「もっと色っぽく!!!」
「あはん、渡辺君、セックスって言うのはこのビンビンに勃っているちん○を私のこのま○こに入れて、気持ちよさを楽しむものなのよ。わかるー?うふん。」
「うん、うん。」
「じゃ、さっそく入れてみて。ここにそーっと入れるのよ…。」
「うん、わかった。」
渡辺君は真剣な表情です。今日で童貞とおさらばなのですから。
「よいしょ、よいしょっと。あれ、うまく入らないよー。」
「それはね、私のほうがまだ濡れてないからなの…。」
「え?」
「女は感じると愛液がま○こから染み出すの、それが潤滑剤となってうまく挿入できるワケ。」
「じゃあ、どうやったら濡れるの?」
「そのために前戯が必要なのよ。キスしたり、おっぱいをもんだり…。でも、渡辺君て下手だし、魅力的でもないから、私、全然感じられないの。わかった?」
「うえーん。どうしたらいいんだよー。ねえ、一生懸命おっぱいもむからさー。だめ?」
(よーし、うまいこと行けば逃れられるかも。がんばらなくっちゃ。)
どこまでも甘い根本さんでした。
渡辺君はしつこくくいさがります。
「じゃあさー。根本さん。感じて!感じて!!感じて!!!」
「あああああー。」
一瞬にして根本さんのあそこはジュンと湿り気を帯び、乳首はピンと立ってしまいました。
「ああ、こういうのは効くんだ。じゃあ、根本さんもっと感じて!男が欲しくてたまらな
いくらい感じて!」
(あ、あ、あ、体が、気持ちいい。もっともっと気持ちいいことを体がもとめてどうしよ
うもなくなってる。とめられないよー。はやくちょーだーい!!)
「あ、あん、渡辺君、早く、入れてみて、入れてみるのよ!」
授業の続行です。根本さんはアソコを指で開いて渡辺君を迎え入れる用意です。
「はーい、じゃ、いれまーす。それ。」
あせった渡辺君は、粗末ながらもいきりたったちん○を根本さんの太ももにこすり付けて
しまいます。
「ああ、しまった。でもこれも気持ちいいー。え?だめだ、出ちゃう、出ちゃうよー。」
ああ、渡辺君は根本さんの大事なところにたどり着く前に果ててしまいそうになっています。
危機一髪、どうする。渡辺君。

「だめだー!!、がんばるんだ!根性だー!!!」
気合でちん○を根本さんのま○こに挿入しようとする渡辺君。
やっとの思いで入り口にたどりつきますが膣口にちょんと当たった瞬間。
「あ、あ、あ、だめだ~。」ぴゅっ、どくどくどく…。へなへなへな…。
「な、何よー。1センチも挿入せずに撃沈??あんたそれでも男なのー?ああ、この燃え
上がった体、どうしてくれんのよ。あああん。ちん○ー。ちん○が欲しいよー!」
渡辺君はショックでへなへなと腰をぬかして座り込んでいます。もうとてもセックスなん
て状況じゃありません。
根本さんは「ちん○…、ちん○…」とうわごとのように言いながらふらふらと歩き始めま
した。
やがてドアをあけると扉の外に…。
「あ、根本さん…、行っちゃダメだー。」渡辺君も大急ぎで服を着替えて後を追います。
さて、根本さん、同じマンションのある一室の前に立ち止まるとインターホンを押します。
「はい。」
「ちん○が、ちん○が欲しいの…。」
「え、もう来たの?早いねー。」
意外にもその部屋の男性は根本さんを迎え入れてくれるようです。
実はその男性、ピンクちらしの出張サービスに電話したところなのでした。
こういうところに迷わずスッといってしまった根本さんは本能的に性の匂いを感じ取ったのでしょうか。
自然界にはまだまだ不思議なことがあるものです。
それはともかく。
「いやーそれにしても、最近のデリバリーは凝った演出するんだねー。靴下はいただけの裸で来たのなんて初めてだよ。
けっこう興奮しちゃうもんだねー。いや、OK、OK。チェンジなしでいいから、入って、入って…。」
根本さん、気に入られちゃったようです。
一足違いで駆けつけた渡辺君。ついたときには根本さんはもう部屋に入ってしまっていました。
しかたなく表で様子をうかがいます。
その部屋の中では…。
「ねえ、おねがい。ちん○が欲しいの…。」
「おお、しょっぱなから、そう来るか。何か新鮮で刺激的でいいなー。」
男性はがっちりしたスポーツマンタイプです。
もうすっかり根本さんのことを気に入ってしまっています。
「早く、入れてー、もう気が狂っちゃいそうなの~。」
「よしよし、あらー、もうすっかり濡れちゃって。こりゃすごいな。じゃ、遠慮なくいただきまーす。」
男は根本さんの膝を力強くつかむと、ガッと股を広げ、その立派なイチモツをグイと挿入します。
「あひーん、いいのー、ちん○が入ってくる~。気持ちいいの~。」
「おお、そんなにいいか。じゃ、これはどうだ。ほりゃー!!」
「あん、ひいーん。大きいの、凄いの、子宮にとどいちゃうー。もっと突いてー、突きまくって~!!!」
「おお、これは…。ずいぶんと具合がいいぞ…。ほりゃ、どりゃ、これでどうじゃー!!」
「ああああああーん。気持ちいいー、どこかに飛んでっちゃいそうー!!。あのオタク野郎より100万倍いいわー!!」
よっぽど相性がいいとみえて、二人は延々とセックスを繰り返します。
「ううう、まだまだしたりないぞー!延長してもいいかー?」
「ああん、お願い、もっともっと延長してー。」
妙に話がかみあうところが面白い。

さて、表の渡辺君。
「ああ、なんかはじまっちゃったみたい…。くそー、根本さんは僕のものだぞー、帰せーコラー!!」
ふたりのよがり声を聞くうちに渡辺君もまた興奮してきました。
「うーん。たまらない。いまごろ立ってもどうしようもないのに…。ほんとなら今頃、根本さんと僕は…。うーっ、くやしいよう…。」
人間、悪いことは出来ないものです。
そうこうするうちに、本物の出張のお姉さんが到着します。
「えーっと、1004号室と、ここかしら。あら、あなたが呼んだの?」
渡辺君が声をかけられます。
「え?なんのことですか?」
「女の子のデリバリーよ。あんたじゃないみたいね、ちょっとどいて。ピンポーン。」
「あ、今お取り込み中みたいですけど…。」
「えーっ?あら、ほんとだ。凄い声が聞こえてくる。失礼しちゃうわね、自分で呼んどいて他の女とヤリまくってるなんてさ…。
あーあ、ツいてないな、今日しょっぱなからキャンセルくらっちゃうだなんて…。
あ、君、よかったら、遊ばない?」
女の子は渡辺君にターゲットを変えたようです。
「え?ぼ、ぼくですか?」
「安くしとくわよ、60分20000円のところを18500円。延長OKよ。」
「そ、それぐらいなら、だせるな…。」
渡辺君は女の子をあらためて舐めるように眺めます。
「じゃ、お願いしようかな…。」
「商談成立ね。行きましょ。あんたの部屋どこ?」
「え、あの角です。あの、お姉さん、アヤナギに似てるって言われたことありません?…」
「へ?」
捨てる神あれば拾う神ありとでも言うんでしょうか…言わないか、こういうときは。
まあ、その夜は渡辺君もたのしんだようで、その後、月に2回はそのお姉さんを呼んでいるようです。よかったね、渡辺君。

さて、延々と格闘をくりひろげた根本さんとスポーツマンタイプの男性。
夜明けも近くなった頃、ようやく力尽きてしまったようです。
「はあ、はあ、はあ、ずいぶん延長しちゃったなー。今月の給料とんじゃうよ。でも気持ちよかったからイイ!!いくら?」
「へ?いくらって?」
「ほら、このちらしに書いてあるじゃん。延長1時間につき15000円いただきますって。全部でいくらになる?ちょっとは、まけてよ。」
「わたし、こんなちらし、知りません。」
「え?君『ピンクのお部屋』の人じゃないの???」
ここへきてようやく間違いに気づいたようです。
「じゃ、一体、君は…。」
「ご、ごめんなさい。あの…。根本、根本良美っていいます。し、仕事はOLです。」
「はあ、どうも、山本忠志です。えーと…。」
「すみません。話せば長いことになるんですけど…。」
仕方なく根本さんは全てをありのままに話しました。信じてもらえるかどうかはわかりま
せんでしたが。
「ふーん、そんな薬があるんだ。そっかー、知らぬこととはいいながら悪いことしちゃっ
たなぁ。ごめんなさい。このとおり。」
山本さんは土下座して頭を下げます。
「あ、あやまらなきゃいけないのは私のほうです。それに気持ちよかったのも私のほうだ
ろうし…。」
「いーや。ぜったい僕のほうが気持ちよかった。」
二人、顔を見合わせて声をあげて笑いました。
「いや、いいなあ、根本さん。気に入っちゃった。よければまた遊びに来ませんか。」
「ええ、よろこんで。でも今度は服を着てきますね。あ、服といえば…。」
そうです、いまさら渡辺君の家に取りに行きたくなんかありません。
「じゃ、ちょっと大きいけど僕のトレーナーをお貸ししましょう。家まで車でおくってあ
げますよ。」
「あなたって…親切なのね…。」
ぽっと顔をあからめる根本さん。やるだけやっといて、順序が逆だと思うんですけど。
まあ、災い転じて福となすというか、素敵な彼氏をみつけた根本さん。今はとっても幸せ。

家まで送ってもらった根本さん。シャワーをあびてさっぱりしてから短い睡眠をとり、い
つもどおりに起きて会社に出勤です。
「やすこぉー、来たわよー。」
「いらっしゃい。あら、随分うれしそうな顔してるじゃない。どうしたの。」
根本さんは昨日からのことをことこまかく泰子さんに報告しました。
泰子さんは一生懸命メモをとっています。
「ふんふん、なるほど。自白用の薬としては使えそうね…。強姦とかストーカー用にもい
けるか。」
なんて、ぶっそうなことをつぶやきながら。
「でも、まあ、よかったじゃない。素敵な人にめぐり会えて。ま、私が縁結びの神みたい
なもんね。感謝しなさいよ。」
「何いってんのよ。あんたのおかげで散々な目にあったのよ。なんで、この上感謝までし
なくちゃいけないのよ。」
「ははは、じゃ、薬の効力のテストをするわね。良美はできるだけ私の命令に抵抗をして
みてくれる?」
「ええ、わかったわ。」
「じゃ、右手あげて!」
根本さんは必死で抵抗を試みます。しかし、じわじわと右手は上がってしまう。
「はい、20秒ジャストね。ふんふん、なるほど。」
「はあ、はあ、きついわー。これ。」
「次、スカートめくってパンツ見せて。」
根本さんはぴらっとスカートをめくって見せます。
「あんたねぇ。女のスカートの中見ておもしろいの?」
「いやさ、テストとしてはわかりやすいかと思ってね。心理的抵抗のあるものの方が効果
がわかりやすいでしょ。」
「ほんとかなあ。なんかだまされてるような気がする。」
「じゃ、もうひとつ。にっこり笑って『渡辺君大好き』って言って!。」
「うぉー、この変態め。私をいじめてそんなにおもしろいの?絶対に言うもんか…。
わ、わ、わ、わたなべくんだいすきー!」
「あーあ、そんなに大きな声で言わなくたっていいのに。えーと24秒ね。」
「自己嫌悪でブルーになっちゃったわよ。どうなの?いつまで薬の効果はつづくのよ。」
「そうねえ、今日、明日ぐらいかなぁ。まあ、だいたいデータもそろったし、もとに戻る
薬用意しとくから明日の朝また来て。今日一日は我慢してもらうしかないわね。」
「えーん、今日もなのー。また渡辺が来たらどうすんのよ。」
「ま、いざと言うときはここに駆け込んで。私が助けてあげるからさ。」
「ほんとね。信じていいのね。」
「そんなに興奮しないで。おいしいお茶が入ってるわよ。」
「この部屋では飲み物には一切手をつけないことにしたのよ。わるいけど。」
「ちっ。」
このとき泰子さんが小さく舌打したのに根本さんは気づきませんでした。
マインドコントロール社というのは本当に恐ろしいところですね。
職場に戻る途中、根本さんはばったりと渡辺君に出会ってしまいます。
「あ。」
「あ。」
「こいつー!」
「ああ、ごめんなさい、ごめんなさい。」
渡辺君も昨日のことがあるので、完全に下手に回ってしまっています。
根本さんに命令する元気も勇気もなくなっているのです。
「もう、あんなことするんじゃないわよ。」
「わかったよー。もうしないよー。それに僕は根本さんを超える理想の彼女をみつけたんだ。…お金払わないと来てくれないけど。でも僕は幸せだよ。」
「ふん、それは結構ですこと。」
「でも、根本さんの写真とビデオは僕が楽しませてもらうからね。あ、他の人には絶対に見せないから心配なく。」
「あーっ、忘れてた。こいつ、データをこっちによこせー。消去してやるから。」
「はい、根本さんは職場に帰ること!!ばいばーい。」
「あ、あ、あ。」
足が勝手に職場のほうへむかいます。
「ゆるさない、あいつ絶対許さないんだから…。」

ともかく渡辺君のことで心配することはなくなったようです。
このことは誰も知らないはずだから、今日一日静かにしてればきっと大丈夫。
「あ、根本君、ちょっと。」
課長が呼んでいます。
「はい、なんでしょう。」
「ちょっとスカートめくって、パンツ見せて。」
(え?)
根本さんがスカートをペロリとめくりあげます。課長がニヤっと笑いました。
根本さんの災難はまだまだ続くようです。

さて、泰子さんはその後この薬を商品化して大ヒットを飛ばし、めでたく第5研究室の室長に就任するのですが、それはまた別の話…。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 43

Trending Articles