OL皆瀬早織は同僚の佐伯洋治と今日もデートだ。
早織は佐伯のことが好きではない。なぜ、こんな男とつきあっているのか全くわからない。
しかし、どうしても別れを切り出すことが出来ないし、なぜか結局彼のいいなりになってしまう。
これは佐伯が早織に催眠術をかけてどうしても別れられないようにしむけているからなのだが早織はまったく気づいていない。
佐伯は早織に暗示をかけて、恋愛感情はもたないが、決してさからえないようにあやつって楽しんでいるのだ。
「早織ちゃん、こっちみてごらん。」
「ん?」
「パチン。」
指をひとつ鳴らすだけで、いとも簡単に催眠に落ちてカクっと首をうなだれる。
早織もずいぶんと慣らされてしまったものだ。
佐伯は今日もまた早織を使った、おもしろい遊びを思いついた。
「早織ちゃんよく聞いてね。君は目が覚めると僕と指相撲がしたくなる。どうしてもしたくなって僕におねだりする。そして、指相撲をしているときに僕が「まわしがおちた。」というと君の手はとても敏感になってまるでおま○こやクリ○リスを触られているように感じてしまうよ。
どんどん感じてきてしまってどうしようもなくなるけど、恥ずかしいので僕にはバレないように平静を装おうとする。でも、そうすればするほど余計に感じてしまう。
そして、僕が君の親指を押さえ込んで5つかぞえると、とても気持ちよくイってしまう。大きな声をあげてイってしまう。
じゃあ、目を覚まそう。1,2,3!!」
早織がパチッと目を開ける。
「あーあ、なんか退屈だなあ。あ、そうだ佐伯クン指相撲しよ。ね。」
早織は無邪気に佐伯に指相撲をさそう。
「指相撲?いいよ。絶対負けないからね。」
「ふふん、私の実力を知らないからそういうことがいえるのよ。さあ、かかってらっしゃい。」
向かい合って右手と右手を握り合う。
「いいわね、じゃ、せーの、はい!」
指相撲が始まる。豪語するだけあって、早織はやすやすとは佐伯にはおさえこまれない。
二人とも親指を巧みにうごかして相手のスキをねらう。
「く、うっと、ふん、なかなかやるわね…。」
「もちろん、女だからといって手加減はしない。」
「いったな、それ、これでどうだ!」
「まわしがおちた。」
「へ?あ、あう…。」握り合った手の内側に突然、熱い快感が走る。
「う、う、は、はあ…。」
「どうしたの、早織ちゃん赤い顔して。降参かな。」
「は、はふ、いや、まだまだ、きゃふ、くうぅ…。」
佐伯が親指以外の指でぐりぐりと早織の手のひらや指を刺激する。
一つ一つの動作がたまらない気持ちよさとなって早織をおそう。
早織は必死に耐えて佐伯に悟られまいとしている。
「あ、はう、あ、そこは…。」
早織はすでに指相撲どころではなく、身体にも力が入らないのだが佐伯はわざと勝負を決めようとはせず早織の手のひらをグリグリしつづける。
「どうだ、ほら、ぐりぐりぐり…。」
「は、はあううん、うくううん…。」色っぽい声でよがりながら体をくねらせる早織。
けなげにもまだ自分が感じていることを悟られまいと必死なのだ。
感じすぎて完全に戦意が消失したところで佐伯はゆうゆうと早織の親指をおさえつける。
「ほら、1,2,3,4,5!!」
「ヒッ、ヒイイイイイクゥウウウウウウ、ク、ク、クウゥウン!!」
体をつきぬける強烈なオーガズムに唇をきつく噛んで耐えようとするがどうしても声が漏れてしまう。
「はあああああうう…。」体がぶるぶる震えている。ときどきヒクッヒクッっと痙攣をおこす。
早織はここまできても佐伯には自分がイったことを隠し通そうとして下を向いている。
「か、かわいい…。たまんないなあ。」
快感を耐え忍ぶ早織の姿に佐伯は異常な興奮を覚える。
そして震える早織に佐伯の言いなりになる暗示をあたえる
「パチン。ほーら、気が遠くなるよ。今、君は僕とセックスしたくてたまらない。服を脱いで僕にセックスをおねだりしようね。じゃ、目が覚める。パチン。」
「あ、ああん、佐伯クン……。」熱に浮かされたような潤んだ目で佐伯をみつめる早織。
佐伯は今日もさんざん早織の体をむさぼるのだった。
早織の自己嫌悪の日々は続く。
「ああん、なんで、あんな男に、毎日のようにセックス奉仕しなきゃならないのぉ…。」
両手で自分をぎゅっと抱きしめる。くやしくって仕方がない。涙がこぼれる。
「そりゃ、彼といるとなんだかわからなくなって、私のほうからさそったりしちゃうけど、イヤなの、本当は佐伯君とセックスなんかしたくないのよ。なのに…。」
電話がくれば、ホイホイ出て行く。自分から電話してしまうことすらある。
たしかに彼とのセックスはものすごく気持ちイイ。彼と別れて家に帰って、なんでセックスしちゃったんだろうと後悔するときもその気持ちよさの記憶は残っている。
「でも、いや。このままじゃ本当に好きなひとにめぐりあっても付き合うことも告白することさえできなくなっちゃう。今度こそ、絶対別れてやる。おまえのことなんか嫌いだーって面と向かって言ってやる。負けるもんか。」
あの気持ちいいセックスはちょっと捨てがたいかなとちらっと心の隅に浮かんだりするが、無理やり打ち消す。
「明日こそ別れを言う!!決めたんだから!!」
必死の決意を胸に抱いて早織は眠りについた。
佐伯の周到な罠からそう簡単にぬけだせるはずはないのだが、早織の決意は揺らがない。
翌日、デートの待ち合わせに佐伯は少し遅れてきた。
「あ、ごめんごめん、ちょっと野暮用が出来ちゃって、待った?わりい。じゃ、いこうか。」
「ちょっとまって。」
「ん?」
早織の決意を秘めた、ただ事ではない表情。今日はちょっといつもとは違うなということが佐伯にもわかる。
いつもならここで指をパチンとならすところだが、今日はそのまましゃべらせるようだ。
たんなる気まぐれか、それとも何か考えがあってのことか、いずれにせよ変態の考えることだ。何かたくらみがあるのだろう。
「あの、あのね。今日は言っておきたいことがあるの。」
早織が恐る恐る話し始める。思い通りに言うことが本当に出来るのか。
「うん?」
早織は息を吸うと一気にまくしたてる。
「あの…。私、あなたの事すきでもなんでもないの!付き合うのは今日限り。今後一切関わりあいにはなりませんからね!!!」
言えた。ずーっと心に思っていたことがやっと口にできた。巨大な胸のつかえがいっぺんに降りてしまったような気分。
感動のあまり絶縁宣言をした早織のほうがボーっとしている。
「えーっ?そんなのないよ、僕、早織ちゃんのこと大好きなのに…。どうしても駄目なの?」
「ついに言えたわぁ……、え?あ、ああ、そうよ。もうおしまいなの。」
ここで佐伯はパチンと指を鳴らす。
カクンと頭をたれる早織。
「君はこれから僕が見せるものがとっても欲しくなる。それを手に入れるためならなんだってしたくなるほどものすごく欲しくなる。いいね。じゃ。パチン。」
「…ん、ん、じゃ、じゃあ、さよならね。佐伯君。」
「ちょっとまってよ。もっと付き合ってくれたら早織ちゃんにいいものあげるからさぁ。」
「バカにしないでよ!私が金や物なんかでつられると思って…。」
佐伯が早織の目の前に10円玉をグッと差し出す。
「え?あ?ああ、これって…。」
赤銅色に鈍くひかる古ぼけたコイン。なんて魅力的な光。
欲しい…。欲しくてたまらない。
いま早織の目には薄汚い10円玉が100カラットのダイヤモンドより魅惑的に見えるのだ。
「僕にサービスしてくれたら、これあげるよ。」
佐伯がニタリとわらう。
早織は一瞬考える。佐伯が差し出した、このゴージャスなコインを手に入れなければ一生後悔するだろう。
どうせ、今までさんざんセックスしてきた相手である。いまさら何かを守らなくてはならないものでもない。
物欲に取り付かれた早織は即座に決意する。
「ああん、ちょうだい、ちょうだい!!その10円欲しいのぉ。もう何でもするウ!!!。」
そしていつものように二人でホテルに入る。
「僕を気持ちよくイかせて、君もちゃんとイってくれなきゃ、これ、あげないよ。」
「わかったわよう。もう、はやくしましょ。」
早織はかつてないほど積極的だ。さっさと服を脱ぐと必死で媚をうる。
「ねえーん、どう、こういうのってきらい?」つぎつぎとセクシーポーズをとって佐伯を誘惑する。
「うわあ、そんなところまで見せちゃって、いいの?早織ちゃん。」
「どおお?興奮するう?こんなポーズはどうかな?」大股をひらいて自分で胸を揉みながら体をくねくねさせる早織。
今まで暗示にかかってもここまでのことはしたことがない。
「じゃああ、ちん○しゃぶってあげるからね。うふふふ。」
その迫力にやや、たじたじとしている佐伯のズボンをむりやり脱がせパンツを引きずり下ろすのももどかしく早織がちん○にむしゃぶりつく。
「はももも、じゅる、ほご、じゅじゅ…。」
気合が入っている。佐伯もこんな早織を見るのは初めてだ。
「おお、あおううう、すげえ、気持ちいいー。あう、あう、だめ、あおおお、イっちゃうよう。」
早織はとてもたのしそうに懸命に頭を動かしている。
あの10円を手に入れることが出来るうれしさのあまり脳がとろけきっているのだ。
「ちゅるる、はも、10円、ちょうだいね。ぺろろ、絶対、じゅぼ、ちょうだいね。きっとね。はむはむ、ちゅるん。」
「あ、あああ、う、あ、あげるから、絶対あげるから、あ、あああ…。」
「ふうん、うれひいい…。しゅぽしゅぽしゅぽしゅぽしゅぽ…。」
佐伯の答えに興奮して唇でしごく勢いが今までの倍に変わる。
さすがに佐伯も耐え切れなくなる。「あ、あ、あううう、で、でるうううう。しゅぴぴぴぴぴ。」
ものすごい勢いで飛び出す精子を早織はごくごくと飲み干す。
早織はちん○から口を離すと「さあ、次、いくわよ。」
「へえええ?いまのが気持ちよすぎて、もう出し切っちゃったよう。」
「だーめ。あの10円に見合うだけ気持ちよくなってもらわないと私の気がすまないの。うふふ…。」
今度はおっぱいで佐伯のちん○をはさむと、とてつもなくイロっぽいあえぎ声をあげながら揉みあげ始める。
「あっふーん、うふーん。もんにゅ。うふ、どおお?佐伯くふーん。ぺろ。もんにゅ。」
攻めまくる早織に対し、佐伯は防戦一方だ。
「ううう、くうう、これまた、きっもちいいいー!!あ、だめだ、早織ちゃん、そんな目でみられるとまたイっちゃう。はああああ。」
ころあいを見計らうと早織はちん○を胸から開放しそのまま佐伯を押し倒す。
佐伯の顔を見てニコっと笑うとちん○を手で固定して自分の股間へ挿入していく。
「うにゅうにゅうにゅ、ほーら、はいったああ。」
膣内にまで気合が満ちているのか、いつもにも増して刺激的だと佐伯は感じている。
早織は佐伯のイチモツを根元までずっぽりと包み込むと円を描くように腰をイヤらしく回転させる。
「はうーん、うふーん、ねえ、気持ちいいでしょ、どおお?うふーん。」
「おほおお、気持ちいいよう。早織ちゃんすごいよう。ああ、そんな…。」
早織は縦方向にも腰を動かし始める。
「きゅ。くい、ぐるん、ぐるん、あはああ、いいわあ、佐伯クンの先っぽが子宮にあたるう。いいの、いいのお。」
早織が胸を揉みながらもだえ狂う。
佐伯もつられて、猛烈に興奮している。あの、かわいい早織ちゃんがここまで淫らに乱れ狂うなんて…。
物欲というものは女をこうも変えるものか…。
佐伯のちん○もすでに何発も抜かれたことも忘れたようにギンギンに勃起して早織のウネウネを思う存分に味わっている。
早織の絶え間ないあえぎ声と炸裂する淫語がさらに佐伯の興奮を増す。
「ああ、すごい気持ちいい。早織ちゃんサイコー、もう絶対手放したくなーい。ああおおおお…。」
佐伯の腹の上で夢中で腰を回していた早織にも絶頂がじわじわと迫ってくる。
「は、は、は、は、は、あう、うく、いく、いく、いくう、くううううううう!!!」
早織がイった。イきながらもかくんかくんという腰の動きは変わらない。
「ぼ、ぼくも、ああ、ああ、また、出るう…。」本当の最後の一滴まで搾り取られてしまった。
佐伯は尿道の先からまるで精子が吸い取られていくような感覚を味わう。
どくどくと放出するたび、びくびくと体全体が反応してしまう。もう痛みとも快感ともわからない。
「あ、ああ、あううう…。」
早織はまだイきつづけている。
10円を手に入れられる幸福感につつまれてうっとりと虚空を見つめる早織だった。
激しい情事がやっと終わる。予想以上の早織のはりきりに佐伯は大満足だ。
「はい、じゃ、10円。」佐伯が早織の手の中に10円玉をポトンと落とす。
「あーりがとー。うれしー!!!」早織は満面の笑みである。
自分の手でつまみあげてうっとりと下から眺めたり横から眺めたりして悦に入っている。
「また、いいことしてくれたら、もっといいものあげるからね。」
耳にはいっているのかどうか、早織はただニタニタと10円を眺め続けている。
「ね、似合う?どう?」
10円を自分のいろんなところに飾って佐伯にみせびらかす。
「うん、似合うよ。早織ちゃんにぴったりだ。」
「うふ、ありがと。ちゅ。」お礼のキスまでしてくれる。
佐伯の催眠のために、10円で体をささげる安い女になってしまった早織。
今夜もまた激しい自己嫌悪に陥ることだろう。
数日後。早織は怒っている。彼女は佐伯にだまされて10円で大サービスしてしまったと思い込んでいる。
よく考えればつじつまの合わない話だが、言葉巧みに佐伯にだまされてしまったからに違いないと思い込まされているのだ。
それでも、また佐伯に誘われれば断れないのはいつものことだ。
「なによ!今日はだまされないからね。あんたのことなんか大嫌いだから。もう、帰る!!」
パチン。佐伯が指を鳴らす。
「じゃあねえ、今日はこれをあげるよ。」
トロンとした目で佐伯の差し出したものを見つめる早織。
「ああん、素敵。真ん中に穴があいてるのがおしゃれでたまんないー!。欲しい、欲しいのぉ。」
佐伯の差し出した5円玉に魂をうばわれる早織。
早織はさらに安い女になってしまった。
<終>