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Channel: マインドコントロール社
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ハント3

幻の女をもとめるため、今日も街中を歩き続ける。女はいくらでもいるのだが、これは、という女にはなかなかめぐり合えない。 そもそも、俺の子供を産むことの出来る女だからといって美女であるとは限らないのだが、親父はその辺のところは、はっきりとは教えてくれなかった。 当面は能力を使って好きな女を好きなだけ犯していけばいいだろうとは思っていたが、あてどもなくさまようことにひどく不安も覚えてくる。...

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ハント4

年末で人のごったがえす繁華街をうろついて見る。クリスマスの派手な飾り付けをしているデパートの大きなショーウインドウの前で おたがいの肩に手を回しあい、見つめあうバカップルがいた。 「タっくん、私の事、あいしてる?」 「もっちろん。愛してるよサッチン…。」 「うふふふ…。」 「えへへへ…。」 女のほうは小柄でまあかわいいといってもいいだろう。男のほうはずいぶんと、ふぬけた感じの野郎である。...

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ハント5

都心から郊外へ向かう早朝の私鉄の車両のドアが開く。 俺が車内に乗り込むと入り口付近に座っている女が怪訝な顔をして俺を見た。 まだ、ラッシュ前で、まばらな乗客たちの視線もいっせいに俺に集まる。 俺が別に奇異な格好をしているわけではない。これは女性専用車両なのだ。 集団を相手に力がどこまで通用するのか、ちょっと試して見たくなった俺は早朝の女性専用車両を力試しの場として選んだ。...

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