総司令室で総司令がツバキ司令相手にバッコンバッコンやっているその頃、3人娘は…。
「というわけでぇ、私たちは今日からゲオルギーの一員でーす!!」
「でもさあ、ミキ、なんか変な感じしない?この間までゲオルギーと戦ってたんだよ。私たち」
「ちっちっちっ、わかってる?私たちはプロなのよ。プロ野球でも昨日まで味方だったのに対戦することなんてあたりまえのことでしょ。私たちはヘッドハンティングされたんだから」
「能力を見込まれて、スカウトされちゃったんだよねー」
「なんせ今まで給料安かったから」
「なに、勝手なこと言ってるの」
「あ、ゲオルギーの女幹部ベルゼさま」
「おまえら勝手に押しかけといて、ヘッドハンティングもないもんだ。まあ、戦闘員たちのシモの面倒みてくれてるから、雇ってやってもかまわないが」
「ありがとうございまーす!!私たち、ガンバリマース!!」
「ふふふふ、裏切り者にはお似合いの仕事ね」
「な、何者?」
「フレッシュな新人で新しく結成された、特殊戦闘隊よ!」
「美咲、17歳」
「彩、16歳」
「ハルヒ、16歳」
「3人そろって、ガーディアンレディース!!」
「なんで年までわざわざ言うのよ」
「なんか、グループ名までついてるし。なにげにくやしい…」
「名前まで何だかイマドキっぽいし、漢字使ってるしぃ」
「えらそうなのよ。ガキのくせして」
「ふんだ。くやしかったらオタクらも年齢つけて名乗りなさいよ」
「上等じゃないの。いくわよ。ユミ、23歳」
「ミキ、22歳」
「カンナ、25歳」
「3人合わせて、ゲオルギーギャルズ!!」
「ゲオー!!」
「ちょっとぉ、ユミ、あんた今サバよんだでしょ、ユミは確かぁ、XX03年度入隊だから、今年の5月でにじゅうろ…」
「な、なによ、ミキ。あんたこそ去年年女とかいってたくせに」
「きーひっひっ、オバンどうしの争いって醜いわあ」
「『ゲオルギーギャルズ』ってのもなんか、ベタだし、ださぁーい」
「うるさいわねえ。メスガキどもが。この世界はね、若さじゃないの。美貌と実力よ。さあ、かかってらっしゃい」
「のぞむところよ。いくわよう」
「お待ち。あんたたちこれが目に入らないの?」
「ベルゼさま、そ、その黒いノートは」
「まさか、今ちまたで話題のデ○ノート?」
「ふふふ、これはそんなものよりもっとおそろしいノート…」
「ええ?もしかして、それに名前を書かれたものは…」
「3ヶ月ごとに…」
「体重が確実に1.5kgずつ増えるという…」
「そう、恐怖のデブノートよ!!!」
「ひええええ!!おそろしい~、そのリアルな数字がこわい~」
「さあ、誰の名前から書いてあげようかしら」
「きゃー!!!」
「おねがいです。なんでもしますから、そこに名前を書くのだけは勘弁して」
「おねがーい。私たちはまだ将来ある少女なの」
「今、太るのはイヤ~!!!」
「スキあり!!洗脳ビーム!!ピー!!」
「ピーって…」「ミキ、幹部に突っ込みは無しよ。それより、洗脳ビーム、本当に効いたみたいよ」
「ゲオルギーさま、バンザイ…」「ああ、ゲオルギーさま。素敵…」「ベルゼさま、私たちを部下にしてください」
「ふん、よかろう。なにかの役には立つだろう」
「へへへ、やったわね。あんたたち今日から私たちの下について働くんだからね」
「なに言ってんだ。おまえら」
「え?ベルゼさま。違うんですか?」
「こんなにイキのいいのが入ったのに、お前らを雇っておく必要はない。とっとと出て行け」
「ええ、そんなあ」
「そうよ、そうよ、ババアは出て行け~」
「うるさいわよ。ベルゼさまあ、冷たいこと言わないでくださいよう。ほら、戦闘員のみんなも私たちにいて欲しいって…」
「ゲオー、ゲオー」「ゲオゲオ~」
「って、みんな若い方に群がってんじゃない。こらあ、お前ら今まで何発やらしてやったと思ってんだこのヤロー」
「男なんてみんなそうなのよ」
「ぐすん、私たちゲオルギーからも見放されちゃったのね…」
「私たちこれからどうしたらいいの」
「とりあえず…AVの面接でも受けにいこうか」
戦闘員たちの歓喜のどよめきを背にとぼとぼと立ち去っていく3人だった。