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山田君の日常

「山田君、おはよー。」
玲子が元気に声をかけてくる。かけよって僕の腕にしがみつく彼女の首筋にそっと口づける。
「おはよう、玲子。ちゅ。」
「ああはん。」ふいにしゃがみこんでしまう玲子。首筋にキスをすると軽いエクスタシーに達するように暗示してあるのだ。
「ああん、何すんのよ。山田君。ほんとにもう。気持ちよすぎてあるけないじゃないの。」
「ははは、ごめん、ごめん。ほら、たって。」
腕を取って彼女を引き起こすようにたたせる。
「あん、まだ体がじんじんしてるわ。気持ちよくて幸せだけど、時と場所を考えてやってよね。いくら山田君でも許さないわよ。」
「ふふ、君の怒った顔をみるのが好きなんだ。」
玲子はすこし顔をあからめる。「ほんとにもう…。」言葉とは裏腹にうれしそうな笑みをうかべている。
「それはそうと、今晩、君の家に行っていいかな。」
玲子がパッと顔を輝かせる。
「えっ?来てくれるの。うれしい、玲子いっぱいサービスしちゃうから。ねえ、ごはんも一緒に食べるでしょ。なんだったら泊まって行く?もちろん、ふたりでいいことするんだよねえ。」
「ああ、そうだね。ふたりでゆっくりと思う存分たのしもう。ところで今日はお姉さんは家にいるのかな?」
「わーん、うれしい。久しぶりに山田君とセックスだーい。え?姉さん?いるけど…。姉さんならうるさい事言わないから大丈夫だと思うけど。邪魔なら追い出そうか?」
「い、いやいいんだ。ちょっと聞いてみただけ。」
催眠術でモノにした玲子だが、すっかり僕の彼女になりきってしまっている。彼女の頭の中は僕と、僕とのセックスのことでいっぱいなのだ。
年上が好きな僕だけど、そんな彼女を心から愛しいと思っている。
玲子の両親は今、海外旅行中で玲子の家は玲子と姉の祥子さんしかいないのだ。
姉の祥子さんは今晩、家にいるという。ふん、一応予定通りだが…。
玲子と腕を組みながら歩いていくと、前のほうに何か巨大な塊のようなものが移動しているのが見えた。
その制服をまとったちいさな山のようなもののとなりにいるのは同じクラスの裕二だ。
山のような不気味な肉塊―美奈子となかよく登校しているのだ。
「やあ、裕二君、おはよう。それから美奈子君も…。」
「あ、山田、玲子。おはよう。」裕二が答える。
美奈子も「ぐぶぶぶ」とかいう音を発したところをみると、どうやらあいさつしているらしい。
そもそも、あれだけの肉をつけているわけだから、歩くたびにゆれうごくはずなのだが、実際はしずかにすべるように移動していく。
どういう歩き方をしているのだか、つくづく不思議な生物である。
裕二とは催眠術をかけて仲をとりもってやったのだが、どうも裕二は本気で気に入ってしまったらしい。
「とにかく、刺激的なんだ。地球人の女では味わえないようないろんな体験ができるし、あの気持ちよさは、やったものしかわからんだろうなあ…。」
と、目を輝かせて裕二が語っていた。あの、どこが首だか胴だか足だかわからないような肉山のなにをどうするのか理解にくるしむが裕二の勇気だけは賞賛に値すると思う。
裕二と美奈子は談笑しながら歩いている。裕二にはあの「ぐぶぶ」の意味がわかるらしい。
愛の力だ。

いつもどおりのつまらない授業がおわり、放課後となる。
僕は体育教官室へ向かう。今週は体育の門野先生が「当たり」なのだ。僕はこの1週間は門野先生のものになる。
「先生、来たよ。」
「おう、来たか。じゃ行こうか。」
僕たちは「特別室」に向かう。僕のために校長先生がこっそりと用意してくれた秘密の部屋だ。
週一回の「ロシアンルーレット」や先生たちとのセックスはたいていここで行っている。けっこう広くて何でもできるし、外部からは遮断されていて分かりにくいところにある。
門野先生は、今日はヒンズースクワット1000回に挑戦とかいって、僕をマットの上にねかせて、ちん○をださせると自分のおま○こに差し込んでから、腰の上下運動をはじめた。
「1、2、3、4、あふ、5、6…」
気分が乗ってきたのか先生は上下しながら自分でおっぱいを揉み始めた。
腰を上下させると同時に、しめつけたりゆるめたりするので僕もどんどん気持ちよくなってくる。
「7、8、ああ、いい。山田、おまえのちん○はなんでこんなに気持ちいいんだ。ああん。9、10、11…。」
たくましいからだが上下にうごく、筋肉質のふとももがエロチックだ。腰が動くたびに「じゅぽっ、じゅぽっ」となんともイヤらしい音がする。
先生の額に汗がにじんでくる。先生は随分感じ始めているみたいだけど、腰の動きは鈍ることがない。
「60、ああん、61、だめん、62、くっふーん、イくイくイくイく…。ああーん。63…、64…。」
先生はもう何度もイってるみたいだけど、一向にやめる気配はない。それどころかますます動きが激しくなってくる。おそるべき体力と筋力。
ぼくも入れたまま、もう3回も射精してしまっている。先生にもうやめようよといってもぜんぜん耳に入らないみたい。
「369、あはん、いいん。あーん、気持ちいい。370、ああん、また。371、いっちゃうー、372、はぁはぁはぁ。373、あん、来る、また来るの、あひん。」
このままだといつまでたっても終わらない。僕は暗示をかけることにした。
「先生、いいですかー。僕が先生のひざにふれると、先生はいままでで一番きもちよくイってしまいますよ。あまりよすぎてもう、これ以上何もできなくなってしまいます。
しばらくはこの余韻だけでたのしめてしまうほど気持ちよくイケます。いいですね。
ほら、ハイ。」
僕がひざにふれると先生はすごい声をだした。
「ああああー。きひーん。いいー、すごいのー…。」
イく瞬間にまたぐっとしめつけられて僕は4度目の射精をした。
ともかく、やっと先生のうごきがとまった。ぼくは先生からぬぽっとちん○をぬきとると、先生をそっとねかせた。
先生は目を閉じて、体をふるわせながら感じている。
そのままにして僕はそーっと部屋からでていく。
ふう、つかれちゃったよ。これから大切な事をしなきゃなんないのに精力をすべて門野先生にすいとられちゃったみたい。
こういうとき僕は自己暗示をかける。…僕は無限の精力をもっている。だしてもだしてもすぐ補給できるだけの特殊な能力がある。5分あれば完全に回復できる…なにもかも完全な状態に…。
信じられないかもしれないけど、本当にこれで回復してしまうんだ。潜在能力を最大限に引き出しているんだと思う。
さっきまでのくたびれ果てたちん○が、もう次の獲物をもとめてうずうずしている。
よし、まだまだいけるぞ。

保健室の前で水沢先生に声をかけられる。
「山田くーん、ちょっとよってかない?」
「いいんですか?はずれの先生が僕に声をかけるのはルール違反じゃないの?」
「いいじゃない。他の先生だって似たり寄ったりのことしてるんじゃないの。」
実を言うとまあ、そうなんだけど、それは言わないのが武士の情け。
「ねえ、山田君のことを思うと、毎日体がうずいて仕方がないの。抱いて。いますぐ欲しい。」
「だから、ルール違反になっちゃうでしょ。それに夢をみさせてあげてるじゃない。」
そう、はずれの先生たちには毎晩、強烈な淫夢をみるように暗示をかけてある。
僕と毎晩壮絶なセックスをくりひろげている夢をみているんだ。見ているだけじゃなく感じてイってしまえるような夢。
木本先生なんか夜中に、大声-それも、ものすごく色っぽい声を出すんで近所から苦情がきたとかいってた。
「夢は夢よ。私は山田君と現実のセックスがしたいの。」
水沢先生は色っぽく僕ににじり寄ると、いやらしい手つきで僕の股間をなでまわしながら耳元に息をふきかける。わざとらしくはだけた胸が目に入る。
あまりにオーソドックスなせまりかたなんだけど、年上好きの僕はこういうのにモノスゴくよわい。
考えるより早く、手が勝手に動いて先生を抱きしめそのままベッドに押し倒してしまった。
あとはいつもどおり、前から、後ろから…。
「あん、うれしい。山田君の、ひさしぶりなの…。もっと激しく、ああん、そうよ、そうよ…。」
十分に水沢先生の名器を堪能した後、たっぷりと射精した。
「あん、よかったわ、山田君。また、こっそりときてね。」
「先生、ルール違反は今回だけだよ。次のルーレットのときまた先生のところでイってあげるから。」
「あら、そう。うれしいわ、山田君。」
うーむ、一時の感情に流され、また精を吸い取られた。ふたたび自己暗示…。

呼び鈴を押す。ピンポーン。
「あら、山田君、遅かったじゃなーい。待ってたのよー。」
玲子が元気に飛び出してきた。よっぽど待ちかねていたのだろう。その目が欲情でぬらぬらと濡れているように見える。
「ごはんにする?それともおふろ?それともすぐにセックス?なんちゃって。」
冗談めかしてはいるが、僕が来たのがよっぽどうれしいと見える。本当に今の玲子の頭の中には僕とセックスすることしかないのだろう。
「あら、いらっしゃい。玲子が山田君がくるって、そりゃもうはしゃいじゃって、すごかったんだから。」
「あ、祥子さん。こんばんは。」
玲子のお姉さんの祥子さんだ。仕事は看護婦をしている。
看護婦と言う仕事をえらぶだけあって、とってもやさしそうで包容力のある人だ。
その、ふんわりとした雰囲気がなんともいえずいい。
決して太っているわけではないが、ふくよかとか豊満という形容がぴったりのその体つきも僕を魅了する。
もうすぐ、同じ病院のお医者さんと結婚するんだそうだ。今がいちばん輝いている時なのかもしれない。
「わたしは二人のお邪魔をしないように向こうの居間にいるから、ゆっくりたのしんでいってね。」
まさか、妹が男をつれこんでセックスしまくるとは想像も出来ないようで、非常に理解ある言葉をかけてくれる。
祥子さんが作ってくれた料理を玲子と二人で食べる。玲子は早くベッドインしたくて気もそぞろなようだ。
「ねえ、わたし着替えてもいいんだけど、ネグリジェがいい?パジャマがいい?それともやっぱり制服がいいのかな?」
女の子は妙なところに気を回すもんだな。
「うーん、僕は制服がいちばんいいなー。ブラジャーははずしといてね。」
リクエストする僕も僕だが。

玲子の部屋に入ると、すぐに玲子をトランス状態に導く。
「さあ、今、あなたはとーってもいい気分ですね。今、何がしたいですか。」
「…山田君とセックスしたいの…」
「いますぐ出来ますよ。ほら、山田君がキスしてきましたよ、口の中に舌が入ってきた。」
玲子は口をすこしあけ、絡めるように舌をうごかしている。本当に僕とキスしているように思い込んでいるのだ。
「山田君が全身を愛撫していますよ。とても気持ちがいいですね。そのままベッドに寝てしまいましょう。これから山田君がセックスしてくれます。とっても気持ちよくなれますから、楽しんでくださいね。」
玲子が一人で腰をくねくねさせながらベッドの上であえぎ声を上げ始める。
「ああん、山田君、来て。ああ、気持ちいい。玲子、うれしい…」
玲子は今、夢のようなセックスの真っ最中だ。このすきに僕は部屋から抜け出す。
こういう時催眠術は本当に便利だ、とつくづく思う。
居間に行ってお姉さんに声をかける。
「あの…。」
「あれ、どうしたの?玲子は?」
「なんだか、興奮しすぎて少し気分が悪くなったみたいで、横になってしばらくやすんでます。」
「あら、そう。大丈夫かしら。ごめんなさいね、せっかくきてくれたのに。」
「それより、祥子さん。『きゃべつはにえたかな』。」
一瞬にして祥子さんの瞳がトロンとなる。当然のことながらこの前来た時に、祥子さんには催眠術をかけてある。
「あなたは、今、ふかい催眠状態にあります。山田君は玲子ちゃんの大切な人ですから、あなたも心からもてなしてあげないといけませんね?」
「はい…。」
「山田君は今、看護婦の研究をしています。看護婦のいろんなことをとっても知りたがっています。
あなたは、目を覚ますと看護婦の制服に着替えて山田君のいろんな疑問にこたえてあげましょう。
山田君の疑問に答えることはとってもたのしくて気持ちいいことです…。」
それから、こまごまと暗示をあたえると、僕は祥子さんの目を覚ました。
「あ、ごめんなさいね、せっかくきてくれたのに…。そういえば山田君、看護婦の研究をしてるっていったっけ、ちょっとまっててね。」
祥子さんは部屋を出て行くと、やがてピンクのナース服を身にまとい帰って来た。
豊満なボディにぴったりとフィットした服がセクシーだ。胸のところがはちきれそうになっていてなんだかイヤらしくてよい。こんな看護婦さんがいたらかえって体に悪いよなぁ。
「さあ、どこでも好きなところを研究して。」
「僕の研究は自分の舌でたしかめるというやり方です。まずは看護婦の口から調べていきますね。」
「そうね、自分の舌でたしかめるのは大切なことよね…。どうぞ…しらべてみて。」
祥子さんはこころもち口をつきだすようにする。
僕は祥子さんに口づけると舌を差し入れる。祥子さんは何か変だと思っているのかもしれないが決して逆らうことはない。
時折、遠慮がちに舌をからめてくるところがなんともいえずよい。
十分たのしんだあと、口を離す。
「あの、何かわかった?」祥子さんは上気したのか少し顔が赤い。
「ええ、とても参考になりました。では、ほかのところも調べますので胸をはだけてもらえますか。」
「え、ええ。いいわ。」
恥ずかしいという思いと、僕の研究のためだから決して恥ずかしいことじゃないという思いが交差しているのか、少し戸惑ったような表情でナース服のボタンをはずし胸をあらわにする。
ブラジャーは最初からつけさせてはいない。
目を伏し目がちにしてすこし赤くなった顔がとってもいい。
僕は舌を上から下へとはわせていく。
「ん?これはなんだ。祥子さん、ここに二つの大きな隆起がありますがこれはなんですか。」
「そ、それは、乳房といってね、赤ちゃんが出来たらおっぱいをあげるためにあるの…。」
祥子さんが優しく説明してくれる。体がうごくたびにゆさゆさと揺れる豊満なバスト。
すこし大き目の乳首が母性を感じさせてなんともいい。
「へえ、そうなんだ。これも調べさせてもらいますね。」
舌を乳首へはわせる。舌が触れた瞬間に祥子さんが小さな声をあげた。
「ぁ。」
僕はかまわず乳首をしゃぶりはじめる。
「ぴちゅ、ぴちゅ…。」
夢中になって、乳首を舌先でころがす。
「あ、うふ、くふ…。」
祥子さんが必死に声をだすのを我慢しているようだ。どうも乳首が性感帯らしい。
僕に感じているところを見られたくないのだろう。真っ赤な顔をして耐えている。
僕はさらにはげしく攻め立てる。「ちゅー、ちゅー、ぴちょ、ぺちょ…。」
「あ、あ、山田くん。も、もうそこはいいんじゃないかなあ、あはぅ。あん。」
「いや、ここはもう少し調べてみないといけないなぁ。ここはどうだろう、ぺちょぺちょ…。」
片手でおっぱいをもみながら、もう片一方のおっぱいの乳首を舌と歯でせめたてる。
「あ、いや、あああーん。」
軽くイっちゃったみたい。よっぽど感じやすい場所だったんだ。
「あ、あ、あ、ごめんなさい、変な声出しちゃって。私のこと変に思わないでね。気にしないで研究をすすめて、ね。」
気が動転したように、赤い顔をして早口でいいわけをする祥子さん。なんだかかわいい。
「そうですね、ここも十分研究したので次に行きましょうか。」
胸の谷間からへそのほうへむけて舌をゆっくりと這わせる。さっきの余韻でどこをなめても感じやすくなっているみたい。
さて…。
「祥子さん、上半身はほぼ理解できました。次は下半身の方を研究したいのですが…。」
「か、下半身ですか…。」
「そうです、看護婦の研究には、やはり避けては通れないところなんです。おねがいします。」
真剣な顔で祥子さんをみつめる。祥子さんも真面目な顔で答える。
「そうね、わかりました。研究のためですものね。どうすればいいのかしら。」
「ストッキングとパンティを脱いで、おま○こがよくみえるようにナース服をめくってもらえますか。」
「そうね、よく見えるようにしないと研究しにくいですものね…。」
僕の目の前で、ストッキングとパンティをスルスルと脱ぎ捨てる祥子さん。
すこしためらったあと、思い切ってパッとナース服のすそをめくる。
まっ白で肉付きのいいむちむちした太ももが目にまぶしい。ほんのりピンク色にそまっているところがたまらない。
思わず顔をうずめてしまう。ああ、なんてやわらかいんだ…。
そっと、舌を這わせ始める。ぺろ、ぺろ…。
「あん、そんなところ…。ああ…。」ん?ここも感じやすいのか?
「祥子さん、股を開いてもらえますか、もっとじっくりと観察したいので…。」
「あ、は、はい…。」
祥子さんはあわてて、ガバっと股を開く。僕の目の前に祥子さんのおま○こが現れる。
そこにむかってじらすようにゆっくりと舌を移動させていく。
「く、く、く、…。」祥子さんが歯を食いしばって快感に耐えている。いつまで耐えられるかな…。
僕の舌が、やっと股間に到達する。まずはクリトリスからゆっくりと刺激していく。
「はぁん。く。くぅん。」さらに顔を紅潮させ、体をのけぞらせて耐える祥子さん。
そんなに無理しなくたっていいのに…。
僕も何だかムキになって、舌ではげしく攻めまくる。
「あ、そこは…。く、くくく、はぁん…。山田君、ま、まだ終わらないのかしら…。」
僕はかまわず、攻め続ける。舌を膣の中にねじこむとグルグルとめちゃくちゃにかきまわす。
「あ、は、は、く、く、くーん。」
祥子さんは突然、体をはげしく震わせてイってしまった。今度は最後まで声を出さなかったなぁ。
「はぁ、はぁ、山田君。理解できたかしら…。」
無理して平静を装う祥子さん。目の焦点があってなくてなんだかとっても色っぽい。
ぼくは、突然気がついたようにさけぶ。
「あ、大変だ。祥子さん、見てください、これ。」
僕はビンビンになった僕のちん○を祥子さんにみせつける。
「まあ大変。こんなに腫れ上がって…。」
「どうしよう。こんなになっちゃって…。僕、どうしたらいいんだか…。」
わざと狼狽してみせる。
「山田君、おちついて。ちゃんと処置すれば大丈夫だから、ちょっとみせてごらんなさい。」
さすがは看護婦だ。すばやい動きでぼくのちん○を手に取る。
「ふーん、まだ間に合うかもしれないわ。ちょっと我慢しててね。」というと、僕のちん○をぱくっとくわえて、舌で舐め始めた。
はあ、なんて気持ちいいんだ。祥子さんは応急処置としてやっているので、とってもやさしく、そっと舌で癒すように舐める。
これはフェラチオなんて下品なものじゃない。天使の羽でそっとなでられたような、極上の快感だ。
ああ、だめだ。腰に力が入らない。我慢しようと思っても我慢しきれない。ああ、でる。
うっ。ドクドクドク…。
天にも昇るような気持ちよさ。祥子さんの口の中に発射できた幸せ。僕はボーッとしてしまった。
祥子さんは口の中の僕のザーメンをガーゼの上に吐き出す。
「ほら、ごらんなさい。これが病気の元よ。これだけ出れば、もう大丈夫なはずよ。」
「へ?あ、どうもありがとうございます。さすが看護婦さんですね。すばらしい処置でした。」
「おはずかしいわ、へたくそな処置で。痛くなかった?」
痛いなんてとんでもない。もう、何度でも処置されたい。さっきの処置をおもいだしてまたちん○が元気になってきた。
「あら、いけないわ。今の処置では十分ではないみたいね。これはきっと『ヤリタイ病』に違いないわ。
今若い人の間で流行っているの。こうなったら、全身をマッサージをするしかないわね。
こっちへきて。」
祥子さんは僕を風呂場へと連れて行く。僕に裸になるよう指示すると、自分も服を脱ぎ捨てる。
二人は風呂場に入る。
「さっきはちんちんだけだったけど、今度は全身をマッサージして病気の元を体から出し切るの。
山田君はここにすわって。」
祥子さんはシャワーをつかって二人の体をざっと流すと石鹸を自分の体に塗りつけて全身で僕の体をマッサージし始める。
背中に祥子さんのおっぱいがおしつけられる、ああ、乳首があたってるよ。
祥子さんの柔らかい体が僕の全身を這い回る。いや、もう最高の気分だ。
「どう、山田君、少し楽になった?」
「はい、とても気持ちいいです。ずっと続けてください。」
ここでもう一つのキーワードを祥子さんの耳元にささやく。『じゃがいももにえたかな』。
「あん。」祥子さんは一瞬目を閉じる。
「ああ、どうしましょう。自分じゃ気をつけたつもりだったのに…。」
「どうしたんですか、祥子さん。」
「わたしも『ヤリタイ病』に感染してしまったみたいなの。なんだかヤリタクてたまらない…。」
「え、そんな。僕のせいで。すいません。どうしたらいいんでしょう。」
「ああ、山田君のが欲しい…。山田君、セックスの仕方をおしえてあげるから、私の言うとおりにして。」
「は、はい。」
「簡単よ、山田君のちんちんを私のおま○この中に入れて、前後にうごかすだけでいいわ。」
「はい、じゃ、いれます。」
僕は祥子さんの足を持って股を広げるとゆっくりと挿入した。
「ああん、はん。ありがとう、山田君。いいわ。」
もうひとつはじけない。この期に及んでも、冷静にふるまおうとしている節がある、いかんなあ祥子さん。
「祥子さん、あなたは今、とっても自由で解き放たれた気分です。ここでは、あなたは何もとりつくろう必要はありませんよ。僕の前ではとーってもすなおに自分の気持ちを表すことが出来ますよ。今の気分を正直に言ってみてください。」
祥子さんの中で何かが崩れた。
「はああーん。いいの、山田君のちん○。とってもいいのー。祥子、さっきもね、とっても気持ちよかったの、もっともっと舐めて欲しかったの…。
山田君、もっともっとしてー、いっぱいいやらしいことしてー。
祥子もね、いっぱい、いっぱい気持ちいいことしてあげるからー。」
子供が駄々をこねるように体をくねらせる祥子さん、さっきとは打って変わって僕が腰を動かすごとにものすごく反応する。
「はああーん、もっとー、イくー、ああん、いい。」
僕に抱きつくと自分で体を激しく動かす。玲子と同じ好きものの血はこのひとにもながれていたのだ。
僕も祥子さんのふくよかな体につつまれて、とっても幸せな気分。
時間を立つのも忘れて何度も何度も絶頂に達する僕たち。祥子さんのことを心から愛しく思えてくる。
「あーん、祥子ね、祥子ね、山田君のこと好きなの、好きなのーん。あふーん。」
「祥子さん、僕も好きだよ。祥子さん…。ああ。いい…。」

やがて、結合も解け、愛撫することにも飽きて、ただ手をつないで見つめあう二人。
「なんでこんなことになっちゃったのかしら、でも幸せだわ。好きよ、山田君。」
「祥子さんもとても素敵でした。すべてをつつみこまれるような、こういう気持ちよさははじめてだな。」
「わたしもよ、セックスが楽しいなんて思ったのははじめて。自分がこんなにスケベだなんて思わなかった。いや、無意識に自分の淫乱さをおそれていたから、逆に看護婦という仕事をえらんだのかもしれないわね。」
「でも、いいんですか、婚約者は?」
「なにいってんの、山田君が私をこんなにしちゃったのよ。ふふ、でもそれはそれ、結婚は結婚よ。山田君、また遊びに来てくれるでしょ。」
「そりゃ、もちろん。」
「玲子には悪いことしちゃったかな、まあ、いいか、3人で楽しめばいいんだ。」
「さすが、祥子さんは大人だなあ…。」
僕はもう一度、祥子さんの大きな胸の谷間に顔をうずめる。何べんやっても気持ちいい。

ひとまず祥子さんにおやすみをいい、僕は玲子の様子を見に行った。
玲子は、まだ寝ないで、僕とのバーチャルセックスにはげんでいる。
「はぅあああーん。山田くーん、いいのー、もっと、もっとついてー。」
もう全裸になって、体中をくねくねさせている。足が動くたびにちらちらとおま○こがみえるのがいやらしくて、また新しい興奮をさそう。
いままで、ほったらかしにしていた罪悪感も加わり、なんとも言えない気持ちになってきた。
虚空をみつめて、必死でよがっている玲子をぐっとだきしめると愛し始める。
「ああん、いいわ、気持ちいい。山田君。」玲子は今までのつづきだと思っている。
かわいいよ、やっぱり君は僕のかわいい玲子…。

結局、次の日の朝は玲子の家から登校することになった。
朝ごはんの用意をしてくれる祥子さん。こころなしか随分色っぽくなったような気がする。
「あれー?お姉さん化粧かえた?なんだかいつもと顔の感じが違うよ…。」
「うふふ、今日帰ってきたらおしえてあげる。」ニコッと笑って僕に目配せをする。
「ふうん?へんなの。ま、いいか、いただきまーす。」
この美しい姉妹二人を同時に犯す自分を想像すると朝から、すこし興奮してしまった。
とりあえず玲子には悟られないよう平静を装う。

「じゃ、いってきまーす。」
「いってきます。すいません、いろいろお世話になっちゃって。」
「いいのよ、またいつでもきて、山田君。」祥子さんがそっと僕にウインクした。

登校のみちすがら、僕のうでにぶらさがりながら玲子が聞いてくる。
「ねえ、山田君、聞いた?」
「何を?」
「今日から、あたらしい英語の先生が来るんだって。」
「え?しらないよ。初めて聞いた。それって男の先生?」
「いや、女の先生っていってた。まだ、若いらしいよ。」
校長先生は何にも言ってくれなかったなあ。ライバルが増えると思って隠していたのか。
そうすると、きっと綺麗な人に違いない。
「山田君、何をニヤついてるのよ。」
「い、いや、昨日の晩の君をおもいだしてたのさ。」
「イヤン、バカ、はずかしい。」玲子が本気で恥ずかしがっている。
その新しい先生が赴任してきたら、さっそく『仕込み』に行かなくちゃいけないな。今日は忙しくなりそうだ。
みんなは怒るだろうけど、ルーレットのメンバーも一人増えることになるだろう。

それにしても、毎日が多忙だ。こんなに忙しい高校生は他にいるんだろうか。でも、こんなに毎日が充実している高校生もまあ、いないだろうな。


山田くんの浮気

「おい、山田。用ってなんだ。」
突然僕に呼び出されたのが不可解なようで、2組の横山が僕の前で怪訝な顔をしている。
ここは理科の準備室。僕の後ろには僕と同じクラスの女の子が一人。横山もその娘がいることに気づいたようだ。
「あ、美雪か…。ああ、そうか…。だめだぜ、俺は付き合えないってはっきりことわったんだから。」
クラスでも地味で本当に目立たない木本美雪。よく見れば可愛く見えないこともないが表情に乏しいのがまあ、致命的といえるかな。
そんな彼女が横山を好きになって、それこそ死ぬ気で告白をした。
「そこをなんとかさ、少し話をするだけでもいいから。彼女は真剣なんだよ。ただ『ダメ』のひとことだけじゃ納得できないと思うよ。」
しょぼんと僕の後ろでうなだれている美雪。横山もどう答えていいか困っているようだ。
「その、なんだ…。人の好き、きらいっていうのは自分でもどうしようもないもんだろ。美雪のことはきらいじゃないけど、どうしてもつきあう気はしないんだよ。それに俺には心に決めた人もいるし…。」
美雪がはっと顔を上げる。何かを訴えようとするが僕が手で合図して押しとどめる。
「問題ないよ、君が美雪ちゃんのこと好きになればいいだけの話でしょ。」
「なに言ってんだ。山田。」
「横山君、僕の目を見て!ほら、だんだんといい気持ちになってくる。まぶたが重ーくなってくるよ…」
「うっ。うう…。」
横山はあっけなく催眠状態におちた。これから僕のいうことはそのまま彼の感じること、彼の意志になってしまう。
「さあ、今君はとっても解放された気分だよ。とーってもリラックスしている。
さあ、思い出してみよう、君が人を好きになったときのこと、本気で恋をしたときのこと。
どんな感じがしたかな。」
「…、ん、ん、あの、どきどき…するような…せつない…ような…。」
「そうだね、さあ今、その恋をしているときの感じが君の中でよみがえる。ときめきで胸が震え、やるせないおもいでいっぱいになる…。」
「はああ…。」なんともいえない表情で横山は胸を押さえてため息をつく。
「その感じを覚えておいてよ。さて、君は目を覚ましてから、美雪ちゃんを見るたびその感情を思い出すんだ。彼女の顔を見るとかならず胸が痛んで切なくなってしまう。」
「…。美雪を…みると…おもいだす…。」
「そう、そして君が目を開けて美雪ちゃんをみると、彼女がとっても可愛くみえるよ。今までに会った女の子の中の誰よりも可憐で可愛い。ぎゅっとだきしめたくなるくらい…。
だいじょうぶだよ。彼女も君のことが大好きなんだ。何の障害もない、遠慮はいらないんだよ。
いまから3つかぞえると君は目を覚ます。僕の言ったことは記憶にはのこらないけど心の中にはしっかりと残る。わかったね。じゃ、1、2、3、はい。」
横山がうっそりと目を開ける。目線を僕から美雪にうつすと少し目を見開いた。
「や、山田…。お前、俺に何かしただろ…。」
「いや、何のこと?」
「美雪が、美雪がものすごく可愛く見える…。そんなはずはないのに胸がときめくんだ。
お前、俺に何した!!」
みかけによらず勘のいいやつだ。でもしっかり暗示は効いているみたいだからどうってことはない。
「いいじゃないか、美雪ちゃんは可愛いよ。ほら、彼女もスキって言ってくれたんだろ。
抱きしめてやりなよ。」
「うぐぐ、ダメだぁー、そんなはずはないんだぁー、でも、可愛い…。なんて可愛いんだ。
くそー、耐えろ、ここで抱きしめてしまったらもう取り返しがつかないんだぞー…。うううう…。」
横山はわなわなと震えながら心の葛藤と戦っている。意外にしぶといなあ。
仕方ない、最後のシメは本人にやってもらうか。
「横山君…。私、本当にあなたのことが好きなの…。」ちいさいがしっかりした声で美雪が話しかけながら横山に近づいて行く。
「うおー、くるなー、自分がおさえきれなくなるー。」
「ねえ、おねがい…。」手を胸の前で組んで横山の瞳をじっと見つめる美雪。
横山の目からは、目に星がキラキラ入った超可愛いアイドルが自分に迫っているように見えているはずだ。
「ほら、ときめきがドンドン激しくなる、今を逃すともう彼女とはつきあえなくなるよー、いいのかなー。」
横山の震えは最高潮に達した。
「うおおー、もう、だめだー、スキだー!!!美雪ー!!!」
横山は美雪をガシっと強く抱きしめる。
「ああん、うれしい。横山君…。」涙を流す美雪。
「ああ、なにがなんだかわからない。でも幸せだ…。スキだよ、美雪…。」こうして横山は完全に落ちた。
さて、邪魔者は消えるとするか、おっとその前に…。
横山と抱き合ったままの美雪に目配せをする。美雪は軽くうなずいてポケットからそっと3万円をだすと僕に渡し、小声で「サンキュ。」といった。
まあ、こういう小遣い稼ぎも悪くはない。この世から不幸な女性がひとりでも少なくなるならこんな結構なことはないしね。
偽善的かな?3万円は高いって?でも3万円でカレシが買えるなら安いもんでしょ。
にしても、自分の恋を成就させるためには手段を選ばぬ女の執念のおそろしさってものを勉強させてもらったな。僕も気をつけなきゃ。

「山田くーん、かーえろー。」玲子が教室まで僕を誘いに来る。今日は玲子の家で晩御飯をご馳走になることになっている。
帰り道、玲子はいつものようにぴったりとよりそい、腕にしっかりとしがみついて僕に話しかける。
「あのねー、授業中にさー、山田君の写真みながらいろんなこと想像してたらねー、なんだかー、体が熱くなってきちゃって…。手がね、しらずしらずスカートの中にはいっていくの。
授業中なのにこんなことしちゃダメって思っても手がとまらないの。はじめはそーっとパンティーの上からさすってたんだけど、なんだかもっと気持ちよくなりたくなっちゃって、
そいでー、パンティの中に手を入れて、アソコを直接、指でコリコリしてたらもっともっともーっと気持ちよくなってきちゃってー。
ほんとにもう気持ちよくって、もうイきそうになっちゃんたんだから。まわりに気づかれないように必死だったのよぅ。やだ、はずかしい…。山田君のバカ…。」
自分で言い出しておいて、自分で勝手に赤くなって恥ずかしがっている。
「アソコって…??」僕はわざと聞いてみる。
「バカね、クリちゃんにきまってるじゃん…いやーん、はずかしいー、なに言わせんのよ。」
パシンと僕を叩く可愛い玲子。
授業中にうつむいて真っ赤になって、まわりに気づかれぬよう股間に手をやり感じまくっている玲子の姿を想像してちょっと興奮した。
彼女には僕のことを惚れて惚れて惚れぬいているというふうに暗示を与えてある。
僕にかかわる全てのことが彼女の快感になるように感覚をあやつっている。
僕を見ること、僕にさわること、僕のことを考えること…すべてがエクスタシーに直結しているんだ。
いわば彼女は山田君中毒というところかな。
ひどい事するって?僕だってよっぽど好きな女の子じゃなきゃこんな催眠はかけないよ。
僕だって玲子中毒なんだ。
玲子が不意にたちどまり僕の顔をじーっとみつめる。
「ねえねえ、山田君。山田君はー、玲子以外の女の人と絶対セックスなんかしないよねー。」
ぐ。いたいところをつかれちゃった。もちろん玲子以外ともいっぱいしてるんだけど、これも全て玲子との愛をたしかめるためさ…なんちゃって。
「もちろんさ、僕は玲子以外の女なんて目に入らないんだもん。」
「うふん、嘘でもうれしい…。大好きよ、山田君。」
「ぼ、僕もだよ…。」うう、ちょっと目が泳いでしまった。女は勘がいいからなあ。
ばれないようにしないと。
いっぺん機会をみて玲子を教育しなおすことにしよう。でも今はそんなことより…。
「それより早く君のうちへ行こうよ。こんなところで立ち話してても仕方ないだろ。」
「うふふ、そうね。ねえ、ベッドルーム模様替えしたんだ。山田君もきっと気に入ってくれると思うよ。今夜は二人で…うふふふ…。」
「あ、そ、そう。それはたのしみだなぁ。僕は祥子さんの料理もたのしみにしてるんだけど。」
「山田君が来るからって張り切ってるのよ、お姉ちゃん。でもお姉ちゃんがきれいだからってモーションかけちゃだめよ、ゆるさないわよ。」
キッと僕をにらむ玲子。ほらほら、女って勘がいいから…。

玲子の姉の祥子さんのおいしい料理を食べたあとで団欒のひととき。
応接間のソファーに座る3人。玲子は僕にぴったりとよりそってもたれかかりじーっと僕の顔を見ている。
僕がちらっと玲子の顔をみると玲子はしきりに僕に目で合図を送っている。早くベッドルームに行きたいのだ。
へへへ、今日はもっと楽しいことをしてあげるよ。期待してね、玲子。
僕が意味不明の微笑みをかえしたので玲子は不可解な表情をしている。
今日の祥子さんは半そでのポロシャツにチノパンといったスタイルだ。シャツからでた少しぷよっとした二の腕がエロチックでいい。
僕は祥子さんと世間話を続ける。
「お仕事のほうはどうですか祥子さん。」祥子さんの仕事は看護婦だ。
「うーん、仕事は増える一方、人は減る一方で思ったように患者さんにしてあげられないのがつらいわね。」
「お姉ちゃんは真面目すぎるのよ。看護婦だって手を抜いたってかまわないじゃん。」
「手を抜くといっても…。人の命を預かる仕事だし、何かあったら自分が後悔することになるんだから…。」
「だから、それが真面目すぎるってーの。」
「そこが祥子さんの素敵なところだと思うよ。カレシもそういうところに魅力を感じてるんじゃないのかな。」
適当に話をしながらも僕は祥子さんの胸から目をはなせない。パステルカラーのポロシャツの胸の二つの大きな膨らみ。母性的で、またエロチックで感度のいい祥子さんの乳房が目の前でゆさゆさと揺れる。
僕の理性がいともたやすくはじけとぶ。催眠タイムの開始だ。
「ところで祥子さん、『ちゅんちゅんちゅん、すずめがちゅん』」
「はぁ…。ふうん。」突然祥子さんが胸を押さえ色っぽいため息をついた。
「どうしたんですか、祥子さん。」
「私、何だか…。山田君の顔をみていると何かムラムラしてきちゃったの…。ああ、もうたまらなくなってきちゃった。なんでだろう…。ああ、やっぱりもうだめ。自分が抑え切れない。ねえ、やまだくぅーん、なんとかして…。祥子ね、祥子ね、とっても切ないのぉー。」
甘え声をだしながら、自分の胸をもみしだきはじめる祥子さん。
玲子が血相を変える。「だ、だめよ、お姉ちゃん、山田君は私のものなんだから誘惑しないで!!」
僕は祥子さんの隣に席を移す。「あん、山田君、いっちゃだめー!!」怒った顔も可愛い玲子。
「玲子、僕の目を見て…。玲子も僕と楽しいことしたいだろ…。3人で一緒にすればとーっても楽しくて気持ちいいよ。君の大好きなお姉さんと一緒ならかまわないだろ。
僕がお姉さんとセックスするのは君とセックスするのと同じことなんだ。そうでしょ?」
「お姉さんと…、山田君と…一緒…気持ちいい…。」
催眠状態でボーっとした顔の玲子。トランス状態特有のうっとりとした目をしながら僕に奉仕を始める。
まずは僕のズボンをひきおろし、なんとも嬉しそうな顔をしながらトランクスのうえからそーっと僕のアソコをなでまわす。
「わたしの大事なやまだくん…。おーきくなーれ、かたくなーれ…。ウフフ…。」
一方、祥子さんはもだえながら邪魔なポロシャツとブラジャーを脱ぎ捨て上半身裸になると僕にだきつき濃厚なキスをはじめた。
「あのね、祥子ね、ちゅぷ、山田君とね、れろ、セックスしたいの、おちん○んほしいのー。」
あのしっかりものの祥子さんが催眠状態になるとなぜかものすごく甘えんぼうになる。
僕はキスをしながら、その豊かな胸を両手でゆっくりと揉んでみる。すぐに反応して祥子さんが吐息をもらす。
「はああん…。ふふうーん。」
玲子はその間もぼくのちん○をなでつづけている、やがてトランクスをずりおろすと直接ほお擦りを始める。
「はふん、すてきー、熱いの、固いの、スリスリ、チュ。」やわらかいほっぺたと時折ふれる唇が心地よい。
「はっあっあーん。ああーん。やまだくーん、いいーん。」僕の胸攻撃でまず祥子さんがイってしまった。あいかわらず感度のいいおっぱいだ。
「はあ、はあ、ごめんね、山田くん、わたしばっかり先にイっちゃって。ウフン、おわびに気持ちいいことしたげる…。玲子、ちょっとそこ替わって。」
今にもちん○にしゃぶりつこうとしていた玲子がグっと祥子さんをにらみ返す。
「やーよ、ここはわたしの陣地なんだから。お姉ちゃんは入ってこないで!!」
姉妹のにらみあいがつづく。
「まあ、まあ、喧嘩しないで。二人でなかよくイイことしてよ、そうすれば2倍気持よくなるよー、ほら!」
祥子さんが僕のちん○をおっぱいの先のほうで軽く挟む。まけじと玲子も制服を急いで脱ぎ捨て、まだ少し固さの残った乳房で反対側から挟み込む。
僕のちん○は四方からおっぱい固めされた状態だ。
「ああ、ううう、いいよ…。二人とも、ゆっくりとうごかして…。そう、そう…。」
胸を上下させ始める二人。僕のちん○の感触とお互いの乳首がふれあう感触で僕だけでなく二人ともとても感じている。
「はあ、くっふーん、うう、あああああー。」
「いい、うううん、ひいいん、ひいー。」
ふたりのおっぱいにもみくちゃにされている僕のちん○。未体験の刺激に大興奮する。
「はうん、ひいーん。」「はあん、はあん、ふふーん。」
二人のよがりごえがステレオで聞こえてきて、僕はなんだか、なんだか…とっても幸せ。
「あああ、すごい気持ちいい。ねえ、出ちゃうよ、出してもいい?」
「はあ、はあ、いいわ、出して。祥子ね、山田君の精子が出るところみたーい。」
「くふ、ふん、私もみたーい、出して、かけて、山田くーん…。」
あ、あ、もうがまんしきれない…。四つのおっぱいの真ん中で噴水のように僕の精子が吹き上がる。
ぴゅっぴゅー、ぴゅっぴゅー…。
「わあ、すごーい。」「わあ、まだでるぅ。」
無邪気な表情で喜びながら胸にかかった精液をなすりつけておもしろがっている二人。
「うふん、ぬるぬるして、なんか気持ちいいー、それにこのにおい…。この濃厚なにおいを嗅ぐとまたなんだかムラムラしてきちゃったん、ねえ、山田君、今度は祥子の中にだしてーん。お願いー。」
「ダメー、玲子のほうが先だかんねー、こればっかりは一緒にするわけにはいかないんだから。」
「そんなのは山田君の決めることでしょ、ホラ、山田君また祥子のおっぱいを揉んで吸って元気になって。」チノパンとパンティも脱ぎ捨て全裸で僕にせまってくる祥子さん。
「あ、お姉ちゃんそんなのずるーい。山田君、また玲子がナメナメして元気にしてあげるからねー。」こちらも全裸になって僕の股間をセめる玲子。
この美人姉妹のサービス攻撃に僕はもうメロメロ。もう、すぐに元気になっちゃう。
「うわーい、もうこんなに固くなっちゃった。もう入れられるよね、山田君。」
「ダメよ、玲子。こういうときはお姉さんに譲るものよ。ねえん、やまだくうーん…。ああもうだめ、たまらない…。」
「ふんだ、こんな時にお姉さんぶったってだめだもんね。女同士の勝負よ、これは。
ねえーん、山田くーん、ほーら、玲子とすると気持ちいいよー、シコシコシコ…。」
イタズラっぽい目で僕を見ながらちん○をしごく玲子。
おいしいご馳走を目の前にどっちから箸をつけていいか迷ってしまう、この幸せ。
玲子、ごめんよ、今日のメインディッシュは君だから、まずお姉さんのほうからいただきますしちゃうことに決めちゃった。
「玲子、ほーら僕の指を見て…。この人差し指が僕の体の中で一番セクシーな部分だよ。
君はこれを自分の中に入れたくてたまらない。この指が君の中に入ると全身がガクガクと震えるくらい気持ちよくなっちゃう…。
ほら、この指、君の自由にしていいんだよ…。」
玲子は狂おしい目で僕の指を見つめると、やがてその手をとって自分の股間へと導き始める。
のばしたまんまの僕の人差し指がゆっくりとかわいいわれめへ吸い込まれて行く。
「んく、うっふ、あ、あ、あ、あああーん、すごい、すごい、気持ちいいのー。あん、あん…。」
玲子は夢中で僕の指を出し入れし始める。それを横目で見ながら本家のほうのいきり立ったイチモツは祥子さんの股間へと向かう。
「ああ、山田君、うれしい、あう、ひゃいん、ああ、入ってくるの~、あのね、祥子ね、祥子ね、ずーっと毎日ね、山田君のがはいってきたらいいのになーって思ってたの。
うれしい、あああん、きゃん、すごい、ずんずん来ちゃう、感じちゃううーん、はふっ、はふっ、あ、あ、ああああーーーーーー!!!」
正常位でセメながら、祥子さんを思う存分あじわう。この包み込まれる感じがタマラナクよくて、もう、すぐ絶頂に達しそうになってしまう。
ものすごくおいしいけど、でもおいしすぎて毎日はいただけないって言う感じかな。
そこへいくと玲子はいわば『ご飯』みたいなもので毎日つづいてもおいしく食べられる。
どんな美人や名器の持ち主とセックスしててもやっぱり最後には玲子とシたくなる。
そんな事を考えてるうちに…。
「あああ、あ、イくー、イくー、山田君、ああ、ああ、ああ…。たまんない、たまんない…。」
祥子さんが自分の腰に手をあててあえぎはじめた。目を閉じ、顔をイヤイヤするようにはげしく左右に振る。もう、はげしくイってしまう寸前だ。
「ぼ、僕も…。」
「ああん、ああん…あ、あ、あ、あ、あ、あくぅふーん!!!!!」祥子さんがイく。
強烈な締め付けにぼくも果てた。
玲子はあいかわらず僕の指を出し入れしてよがっている。
放心したように動かない祥子さんの体からにゅぽっとちん○を抜く。まだ連続していけそうだ。
「玲子、おいで…。」
「あはん、いいーん、はあ、はあ、え、何、山田君。今、気持イイことしてるの…。」
「こっちをいれると、もっと気持ちいいよ。ほら、さわってごらん。」
「え?これさわるの?あん、固い、脈打ってる…。私も何だかドキドキしてきた…。」
「玲子…。」愛しくてたまらないという激しい感情が僕の中でわきおこる。
きつく抱きしめると強烈なキスをあびせかける。玲子、今日はトコトンまでイかせてやる。
おいしいおかずがあれば、ご飯はよりおいしい。祥子さんとのセックスで勢いづいた僕はものすごく燃え上がっている。
僕は玲子に突進するとまるで、けもののようにはげしく愛し合う。
「あうふ、あうふ、はっ、はっ、どうだ、玲子、こんなのはどうだ、はっ、はっ…。」
「きゃいーん、ひいーん、ああ、いい、すごい、すきー、すきー、やまだくんすきー!!!ああ、いく、いくん、またイっちゃうーん。」
全身を硬直させてオーガズムに達する玲子。更に燃え上がる僕。
その日は玲子を8回イかせてしまった。
長い時間のあと、ようやく僕と玲子は激しい交わりを終えた。
「はあ、はあ、すごい…。玲子、こんなのはじめて…。何度でもイケちゃうの…。はあ、はあ。」
「んふ、はあ、僕もだよ…。今日は…すごく…燃えちゃった…。なんでかな。…きっと祥子さんがいてくれたから…。」
エクスタシーから醒めた祥子さんは、温かい目で僕たちのけもののようなセックスを見守っていてくれたんだ。
祥子さんの視線が二人を興奮させたんだ…と思う。
「そうね、お姉ちゃんにみられてるって思うと恥ずかしいけど、すごい感じちゃうの…。」
祥子さんが微笑みながら話しかける。
「うふふ、ふたりとも、すごく気持よさそうにセックスするんだもの。つけ入るスキがなかったわ。見ているうちになんだか私の胸まで熱くなってきちゃったの。なんだか二人がうらやましい…。」
その豊満な体も魅力的だけど、その包み込むようなやさしさが素敵だ、祥子さん。
「ありがとうございます。お礼といってはなんだけど、ちょっと気持ちいい思いをさせてあげますね。二人とも僕の目を見て…。」
瞬時にトランス状態におちた二人に僕は暗示を与えた。
暗示を与えられた二人はお互いをじっとみつめあう。
「玲子…。」「お姉ちゃん…。」二人の顔と顔が近づく。やがて唇と唇がふれあい、舌と舌がそっと絡まる。
「れろ、玲子…。あなたとってもかわいいわ…。れろ。」
「れろん、お姉ちゃんもとっても素敵…。ちゅぷ。」
ごく自然に胸と胸がふれ、脚と脚がからみ、お互いの手が相手のいちばん気持ちいいであろう場所を愛撫しあう。
「はあん、おねえちゃん、きもちいいよー、あん、もっとー。」
「玲子、いいわ、あなたの細い指が…あ、あん、そんなところ…、いやん、ああああ、かんじる…。」
玲子は艶っぽい目で祥子さんを見つめるとささやきかける。
「あふーん、ねえ、お姉ちゃん、一緒にいこう、あ、あふん、一緒にイこうよ…。あん、キモチイイ…。」
「ああ、イク…。私…玲子の手でイくのね…。あん、あああん…あ、ああああああー。」
「はん、私も…お姉ちゃん…、イイ、イ、イ、イクイクイク…、あああんあああーん。」
お互いの腰に手を回し、この美しい姉妹は目を閉じ、のけぞりながら同時に絶頂に達した。
官能的で、そして果てしもなく美しいオーガズム。がらにもなく感動しちゃったな、僕。
「はあ、はあ、ああ…気持ちよかった…。玲子にイかしてもらうなんて思いもしなかったわ、うふふ…。ありがとう、山田君。」
素敵でしたよ、祥子さん。
「うふん、山田君とのセックスもだけど、お姉ちゃんもよかった…。えへへ、またしようね、二人とも…。」
玲子がニコッとわらって上目遣いで僕と祥子さんを交互に見る。
こうして僕たちの食後の団欒は終わった。

次の日の学校の帰り。玲子と仲良く下校する。
あいかわらず玲子はしっかりとぼくのうでにしがみつき甘え声でささやきかける。
「ねえ、山田君、またしようね、またしようね、でもお姉ちゃんだけだからね。
他の女の人と浮気したら、今度はほんとに許さないからね…。」
僕は聞き流しながら道の向こうから歩いてくる女の人に目をやった。さわやかな感じのすらっと長身の美人だ。手に持った紙袋からフランスパンがのぞいている。買い物帰りなのだろう。
スリムジーンズをはいた長い脚。コットンのシャツとジャケットを素敵に着こなしている。
アーモンド形の少しつり上がり気味の大きな目が魅惑的でどきどきしちゃう。僕の浮気心が騒ぎ出した。
きめたっ。あのお姉さんとナカヨシになろうっと。
でも、その前に玲子をどうにかしなくちゃね。
玲子の耳元でそっとささやく。「『コンドルが飛んで行く…。』」
その場に立ちどまり、きょとんとした顔をする玲子。
あらためて僕の顔を見つめて首をかしげている。
「あ、あ、あれ?私、何してたんだっけ…。あら?3組の山田じゃん。ここで何してんのさ。」
「いや、別に…。玲子ちゃんこそ何してんの?」
「何って…。家に帰る途中じゃない、えーと、誰かと一緒だったような気がしてたんだけどな…。」
「玲子ちゃんはずっと一人で歩いてたよ。なんなら僕と一緒に帰る?」
「何、言ってんの。玲子ちゃんなんて呼ばないでよ、なれなれしい。ははあ、あんた私に気がある?ダメよ、だめだめ、あんたぜーんぜん私のタイプじゃないんだから。つきまとってもムダだからね、じゃ、ばいばい。」
玲子は一人で行ってしまった。玲子と離れて一人で行動したい時はいつもこの手を使う。
僕に全然興味を示さない玲子っていうのもなかなかイイもんだね。かえって燃えたりして。
これから浮気をするわけだから、彼女に対してはすこしうしろめたいところもある。その間だけは玲子は僕の彼女じゃないわけだから罪の意識も少しは軽いってもんだ。勝手な理屈だとは自分でも思うけどさ。
先生たちとの関係はどうかって?あれは毎日の日課で浮気とは違うよ。
僕は大急ぎでさっきの美女を追いかける。
追いついた後姿に声をかける。「あの、ちょっとすいません…。」

催眠誘導はうまくいった。ま、いままで失敗したことなんてないんだけどね。
彼女は朱田美峰さんといって、21歳。学生さんで塾でアルバイト教師もしているそうだ。
一人暮らしだというので僕はその部屋に招待してもらうことにした。
「どうぞ、入って。ちょっとちらかっているけど、ごめんなさいね。」
僕はコンビニで彼女と偶然出会い何故か意気投合した高校生、彼女が気に入って僕を家まで連れてきたというところかな。
「はーい、おじゃまします。ああ、なかなかいいお部屋ですね。素敵です。」
「ありがと。えーっと山田君だっけ。なんか飲む?っていっても烏龍茶かコーヒーぐらいしかだせないけど。」
「あ、どうか。おかまいなく。それより、美峰さん。『ぽっぽっぽ、はとぽっぽ』」
催眠誘導時にあたえたキーワードだ。
一瞬にして美峰さんはガクッとあたまをたれてソファーに座り込む。
僕は彼女の肩に手を当て、ゆーっくりと左右にゆらしながら暗示をあたえる。
「美峰さん、これから、僕が『つばめさん』とはなしかける言葉は直接あなたの心の奥にとどいて、あなたの体はその言葉どおりにうごいたり感じたりします。でも美峰さん自身には聞こえませんし自分が何をしているかも全然自覚できません。美峰さんはいつもどおりふつうにしているだけです。そして僕がつばめさんにすることはあなたとは何の関係もないのであなた自身は何もされていないのと同じです。わかりましたね。」
「は…い。」
「じゃ、ぼくがポンと手を叩くと目を覚ましますよ。僕が暗示したことは記憶にのこらない。はい!。」手を叩くと美峰さんが目を覚ます。
「あら、いつのまにすわっちゃったのかしら。ねえ、烏龍茶でいいかしら?」
「ええ結構です。つばめさん、お茶をもってくるまえにそのジーンズを脱ぎましょう。」
美峰さんにさっそく暗示をかけてみる。まず、そのモデルのようなきれいな脚をおがみたかったんだ。
「そうね、じゃ、私も烏龍茶にするか。」といいながら、ジーンズの前のボタンをひとつずつはずしていく。
腰の下まで一気におろしてから、片方づつ脚を抜く。顔は平然となにごともないような表情だ。
素晴らしく長く美しい生脚があらわれた。おもわず口笛をふいてしまいそうになっちゃったよ。
下半身はパンティ1枚。上はコットンのシャツだけ。いいねー、そそられちゃう。
彼女は自分がジーンズを脱いだことは気づいていない。ニッコリ笑うと「じゃ、お茶持ってくるからちょっとまっててね。」と台所のほうへ行った。

「はい、おまちどうさま。」美峰さんが台所からお茶を持ってもどってきた。
「はい、いただきます。」僕は烏龍茶をのみながら、美峰さんのきれいな脚をまじまじと観賞する。うーん、ほそくてしろくて、でもちょっとムチっとしていて、それでいて足首はクっとしまっていて…イイなあー。
「つばめさん、脚を組んでみて。」
美峰さんがスッと脚を組む。うーんいい感じ。
彼女は何事もなかったかのように話をはじめる。
「山田君て、高校生だよね。ふーん、2年なんだ。もうすぐ受験じゃない。」
「ええ、でも勉強してないなー、つばめさん、脚を大きく開いて。」
美峰さんは大きく股を開く。
「だめよー、今のうちからしっかり勉強しとかなきゃ。あとで絶対後悔するから。」
僕の目は美峰さんの股間にくぎづけだ。美峰さんは顔色一つ変えずに話をつづける。
「美峰さんはH大って言ってましたよね。すごいなあ、頭もよくてそれにそんなにきれいで。つばめさん、パンティも脱いで、シャツも脱いで全裸になってしまいましょう。」
「まあ、山田君たらお世辞が上手なのね。うふふ…。」
僕の顔をみながら少し腰をうかしパンティをすこしずらすと右足をたてひざにしてソファーのうえにあげてスッと抜き取る。脱いでいる間も話は続いている。
「山田君て、彼女はいるの?」左足からも同じようにパンティーを抜く。股間の茂みが現れる。
さりげなくさらされている美峰さんの美しい下半身に興奮する。
「えへへ、まあ、いますけど…。」
次にコットンシャツのボタンを全部はずし前をばっとはだけ手をうしろにまわし一気に脱ぐ。
「さっきいっしょにいた女の子?可愛い子じゃない。山田君みたいなカレシがいるなんてうらやましいな。」
ブラジャーをはずすとぽろんときれいな形のおっぱいが転がり出る。意外なボリュームに嬉しい驚き。
「いやあ、美峰さんこそお世辞が上手ですね。僕は美峰さんのカレシのほうがうらやましいな。」
いまや、全裸でソファーにお行儀よくすわっている美峰さん。脱いでもやっぱりスレンダーでみとれてしまうほどスタイルがいい。
「あ、今、カレシいないんだ。そうだ、あの可愛い彼女から山田君奪い取っちゃおうかなあ、なんてね。」
ころころと明るく笑う美峰さんはとっても素敵だ。
「あはは、美峰さんなら、もうすぐにでも奪われちゃうなあ。つばめさん、両足をそろえて高くあげましょう。」
美峰さんは両足をぴったりとつけるとソファーのうえでゆっくりと上げていく。やがてかかとが頭より高く上がるとふとももの裏とおま○こが丸見えとなる。
「つばめさん、しばらくそのままの格好でいてください。」美峰さんの両手は太ももの裏側にあてられ脚をささえている形となる。
「あれえ、目がかすんでるのかなあ。山田君の顔がよく見えないような感じがする。」
美峰さんの目の前は2本の脚がにょっきりとそびえているので僕の顔がみえるわけがない。
「気のせいじゃないですか。ちょっとあたまをよこにずらしてみたら?」
「そうね、あ、見えた見えた。気のせいだったのね。」
顔を脚の横からのぞかせて僕の顔を見ている美峰さん。
「つばめさん、これから僕はあなたのおま○こを舐めますが、あなたのおま○こは今とっても感じやすくなって僕になめられると、とーっても気持ちいいです。あなたはその気持ちよさを、声を使って、体を使って思うままに表現してかまいませんよ。」
僕はゆっくりと2本の足の根元へ顔を近づけていく。
ソファーの上にそそり立つように上げられている2本の白くてまっすぐなきれいな脚。
その脚にはさまれた、ショッキングピンクの裂け目に僕はそっと口をつけ生牡蠣をすするようにじゅるじゅると音を立てた。
うーん、なんだかフェティッシュで興奮しちゃう。
「ぺちょ、れろ、ずずずー…。」
「ああ、はあ、はあん、きもちいいー、え?わたし何か言った?」
目を閉じて感じ入った表情で首をはげしく左右に振る美峰さん。
「いいえ、べつに…。べろべろ、ずちゅー…。」
「ねえん、や、やまだくふん。さ、最近、なんかおもしろい…あふ…映画、くふふん、あああ、そこいい…、みた?あ、あれ、な、なんだかしゃべりにくいなあ。あ、ははん、ああん、どうしてだろ、う、くひぃん…。」
美峰さんの体が大きく揺れる。はげしくあふれ出した愛液と僕の唾液で美峰さんの股間はべとべとになってしまっている。
「ぺちょ、れろれろ、ずぼ、そうですか?美峰さんはちゃんとしゃべってますよ。最近はあまりおもしろい映画がないですね。今度、スター○ォーズのエピソード2が来ますけど、一緒に見に行きませんか。…れろれろ、じゅる。つばめさん、あまりの気持ちよさにイってしまいますよ、はい。」
僕がさらに激しく舌をうごかすと美峰さんはひときわ大きな声をあげる。
「そ、そうね、や、山田君はそういうのすきなんだ…あ、はああん、あ、くるくるくる、いいのー、いくぅー、ふううーん…。」よく通るソプラノのかわいい声で一声高くさけぶと美峰さんは体を激しく震わせた。
「はあ、はあ、ああ、はあ、はああん…。」両足を高く上げたまま美峰さんは激しくイった。
イった後もしばらく肩で息をしながらビクビクと痙攣している。「はあ、ああん、イイのー、きもちいいのー…。」
まだ余韻にひたっているようだ。
「つばめさん、もう脚をおろしていいですよ。どうですか気持ちよかったですか?」
「ああん、よかったー、すっごく気持ちよかったー。」つばめさんの話す言葉は美峰さんには聞こえない。
「あん、あら、なんかボーっとしちゃったみたい。はあ、はあ、なんで息が切れるんだろ?何の話だっけ、あ、そうだ、いいの?彼女をさしおいて私と映画なんかいっちゃっても。」
「かまいませんよ。玲子とは毎日毎日顔をあわしてるんだから、たまにはこんなことがあっても…。つばめさん、こんどは僕のちん○をおっぱいではさんで気持ちよーくしてください。つばめさんの全てのテクニックを駆使して僕を喜ばせてください…。」
美峰さんは僕にちかよるとズボンのベルトをはずし、そっとズボンとパンツをひき下ろす。
ビヨンと僕のちん○がとびだすと、にっこり微笑んで嬉しそうな表情になる。
「じゃ、映画が来たら、二人で行きましょう。ほんとに彼女さそわなくていいの?」
そういいながら、ひざまずくとその弾力のある形のいいおっぱいを僕のちん○におしつけてくる。
「うん、だいじょうぶですよ。う、うふう…。」ふわっとはさまれた瞬間の気持ちよさ。思わず声が出た。
「ん、どうしたの?山田君。」両手をおっぱいに添えてクイクイと僕のちん○を揉み上げながら美峰さんが言う。
「ん、いや、なんでもないです。つばめさん、続けてください。あ、ああ、いい…。」
少し汗ばんだ白い乳房が少しツルッと滑ったりして刺激的だ。美峰さんは緩急をつけてあるときはゆっくりと、あるときは凄い勢いで僕のちん○をもみくちゃにする。
そしておもむろに口を近づけると、舌先でちん○のカリの部分だけを刺激する。
「ちろちろ、ねえ、聞いて山田君、私の友達でね…。れろ」
僕の方をみながら何気なく話しかけてくる美峰さん。
「う、うふう、ああああ…。」すごい、気持ちいいよー、たまらない。僕は目を閉じおもわずあえぎ声を上げてしまった。
「どうしたの?れろ、れろるん、山田君、気分でも悪いの?」
とーんでもない。今、最高の気分ですよ、美峰さん。
「う、くふう…。いや、なんでもないです。そ、その友達がどうしたんですか…。あ、あ、あ、…」
「もーみ、もーみ、れろれろ、ワールドカップのさ、日本戦のチケット持ってる人がいるの。すごいでしょ…。モミモミモミモミ…。」
美峰さんは、いや、つばめさんは揉む速度を一気にあげ、キメにはいってきた。美峰さんのテクニックを甘くみすぎたようだ。やばい、もうかなりテンパっている僕はあせってしまった。
「あう、漏れる…。つ、つ、つばめさん、ストップ!とめて、やめて!!」
美峰さんがピタッとうごきをとめる。
「はあ、はあ、やばかった…。あと2秒おそかったら…。ふう、…え?何の話でしたっけ?美峰さん。」
美峰さんはすでに何事もなかったようにソファーに座りなおしている。汗ばんで少し赤みを帯びたその裸体がとても色っぽく感じる。
やさしく微笑んで美峰さんは答える。
「あら、山田君はサッカー、好きじゃないのかしら?もっと反応してくれるかと思ったんだけど。」
いやあ、ぼくのちん○は反応しまくってたんだけどなあ。
「い、いや、僕もサッカー大好きですよ…。つばめさん、今度は僕のちん○をあなたのおま○こに入れましょう。中にいれて動かすととっても気持ちいい…感じてしまいます。
あなたが激しく体をうごかせばうごかすほど、どんどん気持ちよくなり、いままでに体験したことのない領域にはいってしまいます。そして、この世のものとは思えないほどの快感でイってしまう。
僕は、ソファーの上で仰向けになりますから、つばめさんは上にのって挿入しましょう。」
僕がごろんと横になると美峰さんは僕の上にまたがり僕のちん○を手で2,3回しごくとしっかりと握り、股を開いてその上に腰を沈めてくる。
やがて、先っぽが美峰さんのなかに没入した。
「あひぃぃぃー、ふううん…。」大きな喘ぎ声をあげると美峰さんは腰を上下させはじめた。
「はあ、すごいの、すごいの、どんどん、よくなっちゃう、とまんなーい…。はの、やまだくふん、サッカーが…、あふん、その…、キャー、ああああーん。」
本人は会話を続けているつもりなのだろうが、快感におしながされて文章にならない。
腰のピストン運動はどんどん速くなる。美峰さんはもう後ろに両手をついて少し天を仰ぐような体勢で腰をがっくんがっくんと動かし続ける。
「はう、はう、あああ、なにー!!なにこれー!!すごいー、あああああああ、きゃー、ああああああーーーーーー!!!!!!」
かつて到達したことのない高まりの中で美峰さんはイってしまった。イきながらも腰の動きを止めることはない。
「つばめさん、その最高の気持ちよさでズーッとイきつづけられますよ…。」
「はあ、はうん、はあ、ああああ、や、やまだ…くん、へもはらふふふん…。」
もう何を言っているのかわからない。半分白目をむいて気を失いかけながらも動きをとめない美峰さん。
僕ももう、耐えられなくなってきた。
「つ、つばめさん…だ、出しますよ、僕がだすと同時に、いままでよりもっと強いオーガズムに達し、二人いっしょに終わります。いいですね。あ、あふ、でる…ぴゅ、ぴゅ、どく…どくん」
僕が射精すると同時に「あああああー。」と一声あげて美峰さんはバタリと倒れた。
あまりの快感に体が耐え切れなくなったのだろう。
ぼくのちん○もものすごく気持ちよくイけた。美峰さんの中は天国のように気持ちよく刺激的だった。
あまりに気持ちよくイきすぎたので、僕のちん○はもうピクリともしない。きょうはこれぐらいにしておこうか。
しばらくして美峰さんは眠そうに目を開けた。
「つばめさん、体をきれいにしてもとどおり服を着ましょう…。」
かるくシャワーをあびてもらってもとどおりに服もきてもらった。
美峰さんはなにやら不審そうな顔でソファーにすわりなおす。
「あれ、なんかおかしいな。私、なにしてんだろ、ね、山田君。ん?山田君?」
少し催眠がとけかかってきたのか。じゃ、ま、とりあえず…『ぽっぽっぽ、はとぽっぽ』
美峰さんが再び頭をガクンと垂れる。
「美峰さん、いまはとってもいい気分です。さわやかで晴れやかでとっても楽しい。
今日、僕に会えてほんとによかった。美峰さんはずーっと僕と楽しい話をしていました。目が覚めてからも楽しい記憶だけが残りますよ。そして『つばめさん』への暗示はつづいています。『つばめさん』は今日の僕との気持ちいいセックスを忘れることが出来ない。
夜中に思い出して、おもわずオナニーしてしまったりします。でも、それを美峰さんは知りません。美峰さんはもっともっと僕と仲良くなりたい。いいですね、じゃ、美峰さんは目を覚ましますが、また楽しい話をつづけていきます。では、はい!。」

そのあとも彼女の大学の話やスポーツの話などをごく普通につづけた僕たち。
美峰さんは表情豊かにほんとに楽しそうに色んなことを語り続ける。その美しい顔にあらためて見入ってしまう。なんて綺麗なんだろ…本気で好きになってしまいそう。
やがて、ふ、と会話がとぎれた。一瞬、気まずいような空気がながれる。
僕は美峰さんの肩に両手をかけ、マジな顔でじっとみつめる。
「美峰さん…。僕…。」
僕をみつめかえした美峰さんは、やがてぷっと吹き出す。
「あはは、ダメ、ダメ。ごめんね。だめだよ、山田君はイイ子だと思うけど、そんな気分にはなれないな。君には大事な彼女がいるんでしょ。私とは気の置けない話し相手。それでいいじゃん。」
「えへへ、そうですね。…つばめさん、僕とキスしましょう。」
美峰さんが口を半開きにしてうっとりとした目で僕の顔に近づいてくる。
唇をつけるとそっと舌を差し込んでくる。僕もお返しに舌をしっかりと絡ませる。
きょうのデザートは軽めのフレンチキッス…。

次の日は日曜日。朝からまた美峰さんの家に行き、たっぷり楽しませてもらった。
談笑しながらのオナニー観賞から、ハメたまま仲良く昼食。そのあとはシャワールームで心をこめたおもてなしを思う存分うけたりして…。
有意義な休日だった。美峰さんはほんとに素敵な人だ。顔も、性格も、カラダもね…。
石鹸をぬりたくった自らの体で僕をやさしく洗ってくれている美峰さんに、ふと思いついたことを言ってみた。
「ねえ、美峰さん、よかったら僕の家庭教師になって勉強を教えてもらえませんか?僕も美峰さんに教えてもらえるなら勉強に力が入るような気がするし…。」
「ええ、いいわ。山田君ならもちろんOKよ。なんなら彼女も一緒につれてらっしゃい。
ビシビシしごいてやるから。」
美峰さんはそういって明るく笑った。

月曜の朝はツラい。特に昨日みたいな夢のような思いにひたった一日のあとの月曜だけによけいに足が重くなる。
まじめな僕は学校をバックれるなどというバカなことはしないけど、なんだか全く気乗りしないまま学校に向かっている。
前のほうに玲子の歩いているのが見えた。なぜだかドキっとしてしまう。
いや、別に玲子に飽きたとかキライになったとかそういうんじゃなくて…。だれもなにも言っていないにもかかわらず一人言い訳を考えてしまう僕。
いやいや、絶対にばれるはずがないんだ。ドキドキしながら玲子の後姿をみていたら、なんだか無性に玲子の顔がみたくなっちゃった。
小走りで追い付くとポンと肩をたたく。「おはよ、玲子ちゃん!」
「なんだよ、また山田か。もう、まとわりつくなって…。」言い終わらないうちに耳元にそっとささやく。「『コンドルがまいおりた』」
玲子は一瞬固まる。目を大きく見開いておどろいたように僕をじっとみつめる。
「や、や、や…まだ…くん…。」その場でガクガクとくずれおちる玲子。
「どうしたの、玲子。だいじょうぶかい?」僕は手を差し伸べる。
「ああ、ふうん、ごめんなさいね。なんでだかわからないけど、突然『やまだくん、スキ!!』
っていう感情の塊みたいのが体中をかけまわって、もう立ってられなくなっちゃった。
でも、なんだか山田君に長いことあってなかったような気がするの、なんでだろ。」
僕のことを忘れさせたり急に好きにしたりしたためか、玲子はどうも感情が不安定になっているようだ。
「そ、そう…。ま、昨日は日曜だったしさ、その…あまりに恋しいと少しのインターバルでも長く感じるってとこじゃないの…。」すこし後ろめたいところのある僕はちょっとあせってしまった。
「ふーん、そんなもんかな…。ねえ、山田君…。キスして…。」
「な、何を突然…。急に言われてもその…こんな道の真ん中では…。昼休みに特別室でしてあげるからさ、それでいいだろ。」
「ダメ!今すぐしてほしいの。おねがい!さあ、はやくぅ!!」
玲子のあまりの剣幕にしかたなく僕は玲子をだきよせキスをした。
「ちゅっ、れろっ、やまだくん、すきよ…。大好き…。」玲子は感極まったようにそう言うと目に涙をうかべている。
僕の胸もなんともいえない感情につつまれる。
「僕もだ。すきだよ、玲子。」ぎゅっと抱きしめて玲子の存在を確認する。ああ、玲子がいてくれてよかった。本気でそう思う。
「えへへ、泣いたりして変だよね。ごめんね、山田君、へんなことお願いしちゃって。」
「かまわないよ。玲子の頼みならなんでもきくんだ、僕は。」
「ありがと。でも今日の山田君、なんかちょっと変…。よくわからないけど…。ねえ、なにかあった?山田君。」
ギク、女の勘はなんてするどいんだ。
「い、いや、あ、あのさ今度僕の家で一緒に勉強しないか。すごく腕のいい家庭教師をみつけたんだ。」
わざわざ玲子を呼ぶなんて大胆だと思う?危険を冒してえられる快感は蜜の味…玲子を目の前に美峰さんに勉強をおしえてもらっている光景を想像するだけでドキドキ、わくわくしてきちゃう僕って変かな?
「ふうん、家庭教師?べつに…いいけど…。」なにか不審そうな玲子の顔。
いやあ、楽しみだなあ…。

今日は月曜日、放課後は先生たちとロシアンルーレット。
僕の目の前には7つの裸のお尻が揺れている。
先週からは新任の英語の川口先生も参加することになったんだ。22歳と若いけどなにもかもダイナミックな感じ。大きな目、はっきりした顔立ち、巨大な胸、ボリュームのある肉感的な長い脚。
外人みたいなその見事なヒップは7人の中でもひときわ目立っている。
「山田君、さあ、始めましょ。もう、たまらないわ…。」
「校長先生、いまからそんなに熱くなっちゃ、すぐにイっちゃいますよ。」
このロシアンルーレットもいつのまにか、僕がどこで発射するかじゃなくて誰が最後までイかずに頑張るかってルールに変わってしまった。
ヤるたびにみんなが感じやすくなっちゃって僕が果てる前にみんな気持ちよくオーガズムに達してしまうんでそういうことになったんだ。
まあ、感じやすくさせてるのは僕なんだけど。
イイ気持ちを精神力でおさえつけて一週間僕を独占するか、その場でとってもイイ気持ちを味わってイってしまうか…その葛藤とかけひきに揺れ動く彼女らをみるのは面白い。
「あら、そういう香山先生もこらえきれずにさっき股間をスリスリしてたんじゃありません。」
「あはあん、なんでもいいから早くして…、あまりじらされるとだと山田君にいれられた瞬間にイっちゃいそうなのー、ああ、震えが来ちゃってルン。」
「わかりました、じゃ、はじめまーす。今日は校長先生からだね…。」
順番に先生たちのおま○こにぼくのちん○を挿入し3回づつ突いていく。
3順目ぐらいになると、最初にイってしまう人がでてくる。
「あう、あうふふー、あああ、あ、イイー…。」
「く、くそー、まだ、まだだ…。でも、あ、だめ、そんなとこかんじゃ、あは、だめ、イ…ク…。」
「Oh!no! yes!yes! uh I’m coming coming!!アハーン イッチャウーン すごい、すごいのーやまだくーん!!!。」
さすが帰国子女の川口先生。英語交じりのよがり声はなんだか新鮮。ものすごいプロポーションの体が波打つように動く姿は見ものだ。アソコもなかなかいい締まり具合だったし。

今週の勝者は癒し系の木本先生。
「うわーん、うれしいー、わたしーはじめて勝ったー。山田くーん、ありがとー。今週は私のものね…。いっぱい気持ちイイことしようね。」
最近お疲れ気味の僕のちん○。今週は木本先生のおま○こでじっくりと癒してもらうことにしよう。

妄想教室

 放課後の保健室。
 女性の教師と生徒らしき少年が向かい合って座っている。
 生徒は教師に話しかけている。教師は目を閉じている。
 どうやら普通の教師と生徒との会話ではないようだ。
 「いいですか、先生…。いつものように先生は僕の声をきいて深ーい催眠状態にあります。
 これから僕のいうことをよく聞いてね。今度のはちょっと大掛かりな実験だから、よーく手順をおぼえてもらわなきゃならないからね…。ちゃんとやってくれたら、ご褒美をあげるから。うれしいでしょ、先生。」
 教師は目を閉じたままうれしそうに微笑む。
 「じゃあ、説明するよ…。まず明日の先生の授業で……。」
 その怪しげな密談は夜遅くまで続いた。


 今日もすがすがしい朝だ。学校へ行く途中の住宅街の公園をぬけたところで私はいつも芳子と一緒になる。
 「萌香、おはよう。」
 「あ、芳子、おはよう。」
 「また、いっしょになったね。」
 「べつにあわせてるわけでもないのにね。」
 要は二人ともいつも同じ時間に起き、同じ時間で食事と準備をすませ、同じ時刻に家をでて必ず同じ速さで歩いているということなのだが。
 私は人から真面目すぎるといつもいわれる。男にもてないのはお前がカタすぎるからだよなんて、余計なおせわだ。
 几帳面の何がわるいというのだろう。ルールを守ることは健全な社会を保つためには必要なことじゃないか。
 真面目ということで芳子とは気が合う。いつも二人で学校の風紀のみだれを憤慨しあっている。
 「今時の女子高生って、何かというと男、男ばっかり。あっちでべたべた、こっちでいちゃいちゃ。男のいないコは授業さぼってナンパされに出かけるし。なんか間違ってるわ。」
 「そうよね。学生の本分をわきまえないと。」こんな話が出来るのは芳子ぐらいのものだ。
 他の友達に言うと、年寄りくさいとか、時代錯誤だとかいわれてバカにされるのがオチなのだ。なおのこと憤慨してしまう私なのだけど。
 「あ、萌香、じゃあね。」「うん、またあとでね。」残念ながら芳子とはクラスが違う。
 授業をうけるのは苦痛ではないが、芳子と話が出来る休み時間が待ち遠しい。

 「みなさん、おはようございます。」
 ん?1時間目は数学のはずなのだが、現れたのは保健室の水沢先生だった。
 「今日は急遽、特別授業をすることになったの。みんな早く座って。」
 ひゅうと口笛をふく男子生徒がいる。急な授業の変更で私はとまどったが男子生徒の大半は歓迎しているようだ。
 水沢先生が教壇に立っているから、なのだろう。
 水沢先生はすでに結婚しているのだが、そのクールな美貌に男子生徒の中でもファンが多い。
 保健室の先生なので、授業をうけることなんてめったにないことなので男どもは浮き足立っている。

 それにしても、急すぎる。わけもわからぬまま授業をうけるわけにはいかない。私は手を上げて発言する。
 「先生。どういうことでしょう。今は数学の授業のはずです。いきなり替えられても困ってしまいます。」
 男子生徒から私に対してブーイングの声があがる。
 「そうね、急なことでごめんなさい。説明はこれからするわ。でも、そのまえにみんなにこれを見てもらいたいの。」
 そういうと水沢先生は黒板にスクリーンをおろすとカーテンをしめて部屋を暗くする。
 いつのまに用意したのかプロジェクターから映像が投射される。
 スクリーン全体が青くなっている。
 かとおもうと、赤色に変わった。
 その感覚が、しだいに短くなってくる。
 「みんな、じーっとみつめてください。」
 赤と青の絶え間ない点滅にだんだんと目がくらくらしてくる。もう、目をあけていられない。
 シーンと教室が静まり返る。「…今、あなたたちは深ーい深ーい海の中をただよっています。どんどん沈んでいきます。…」
 私は、たしかに沈んでいく自分を感じていた。

 「では、授業をはじめます。」
 いつ先生がはいってきたのか気がつかなかった。私はぼーっとしていたのだろうか。えーっと確か保健の時間だったか。
 「今日は、セックス実習ですね」と先生が言った。
 そうだった。今日はセックスの実習だ。
 この高校生のセックス実習というのは、わりと最近に始まったそうだが、私はいいことだと思う。やれ、童貞だ、処女だと下らないことで悩む若者も減るだろうし、正しい避妊の仕方、コンドームの付け方にいたるまで学校がちゃんと教えてくれるのだ。
 これがはじまってからは青少年の性犯罪や興味本位の売春も減少したと聞く。私も期待している。
 オルガスムスというものを体験したい(前回のマスターベーション実習では残念ながら達することはできなかった)し、できれば正しいフェラチオのやり方も覚えられたらと思う。
 いやらしいなんて思ってはいけない。性と正しく向き合ってこそ清く正しい青春時代がおくれるというものだ。わたしは少し古臭いのだろうか。
 しかし、クラスのほぼ全員がこの実習を楽しみにしていたことはまちがいない。
 「生理の人はいませんか。もしいたら手をあげて。その人は見学していてもいいけれど、前戯までは可能なので希望があれば参加してください。」
 数人の女生徒が手を上げ、見学を申し出たのはひとりだけだった。
 「さて、実習をはじめます。最初にいっておきますが、これは決して恥ずかしいことでも、いやらしいことでもないと言うことをまず理解してくださいね。」
 全員が真剣にうなずく。ふざけたりおちゃらけたりする者はいない。
 「では、服を脱いで、となり同士でペアを組んでください。男子が一人あまっていますね。あなたは前に出て。私がペアになります。」
 「ラッキー」と小声で言って一人の男子生徒が前へ行く。すでに勃起しかかっているのがここからでもわかる。
 男女とも一糸まとわぬ姿となり、自分のペアをたしかめる。相手を選ぶことはできないし、またその必要もないようだ。クラスの全員が雰囲気に飲まれて、すでにけっこう高まってきている。
 かく言う私も、相手は決して自分の好みではないにもかかわらず、感じてしまっている。きっと瞳もうるんでいることだろうと思う。
 「では、前戯からはじめましょう。」
 私は思い切ってきいてみた。
 「先生、フェラチオはしても、いいでしょうか?」
 「ああ、フェラチオは初めての人にとって前戯としては少し刺激が強すぎるから、しないほうがいいでしょうね。あなたはフェラチオのやり方を勉強したいの?」
 「はい」私はこたえる。私のパートナーも何故か、しきりにうなずいている。
 「では、私が見本をみせます。みなさんの中でどうしてもやりたい人はパートナーと相談して決めてください。君、こっちへ来て」
 先生は自分のパートナーを引き寄せ、見やすいように教壇に座らせ、そのちん○んを手に取った。
 「基本的には、かまない限りどう舐めても自由です。
 さいしょは舌でぺろぺろと、それから口にふくんで手で睾丸を刺激しながら唇と舌で刺激していくのが一般的ね。
 私の経験上、ここの先のほうの裏筋からなめていくと男の人はよろこぶようだけど…。
 玉をしゃぶってやるとよろこぶ人もいるけど私はあまり好きじゃないわ。それから、すいこみながらすると男性の快感が更に増します。」
 みな、真剣に聞いている。なかにはメモを取っているものもいる。

 先生は手でもしごきながらぺろぺろとなめた。やがて口に含み前後にゆっくりと動かし始める。
 「ハンム、ホゴっ、ペロっ。こうやって舐めたり、唇でしごいたりしながら刺激していくと男性の快感はすごい速度で高まっていきます。
 慣れてない男の人だとあっというまに達して射精してしまいますから気をつけましょうね。
 男の人が出した精子は飲み込むのが基本です。そうすることで貴方の彼への愛情をアピールすることができますよ。
 どうしても飲みたくない人は仕方ありませんけど。」
 先生は言い終えると再び男子生徒のちん○んを口に含みなおしフェラチオをつづけた。
 男子生徒は恍惚の表情になる。「う、いーっ」動きが次第に速くなってくる、シュポッ、シュポッと激しい音がしてくる。
 男子生徒の目の焦点があっていない。つぎの瞬間、彼は腰を引く。発射したようだ。
 「ゴホッ。ぺっ。はやかったわね。わりと淡白にやったつもりなんだけど。このように、いつ発射されるかわかりませんから、飲みたくない人は気をつけてください。
 相手にいつ出るか教えてくれるように頼んでおきましょう。」さらさらとメモを取る音。
 「では、みなさんも開始しましょう。はじめはまずディープキスからです。」
 部屋のあちこちから、はげしい鼻息がきこえはじめる。経験の少ない私たちにとって、このキスだけでもけっこう刺激になる。
 男子の股間は例外なく屹立している。すでに射精してしまったあわてものも何人かいるようだ。私も舌をいれられて、すっかり感じてしまって腰をくねらせる。
 私のふとももがパートナーのちん○んにこすりつけられたようになってしまったようだ。パートナーがあわてて腰を引く。
 いきそうになったのだ。落ち着くまで少しインターバルをとる。そうか、やみくもに触ったり動いたりするだけがセックスじゃないんだ。勉強になる。
 相手をおもいやる気持ちが第一なのだ。やさしく、パートナーのちん○んを手でなでてやる。やはり我慢できなかったのか、そこから精液がほとばしり出た。
 精液の出る瞬間を間近で見ることができた。不思議な感じだ。私の手でいってくれたかとおもうといとおしくなって、残った精子を舐め取ってあげる。
 パートナーはじっとされるがままにしている。眼をつぶって、涙がこぼれているようだ。感動したんだろう。
 わたしだってなんだか不思議な感動で胸が一杯だ。純粋に彼と気持ちよくなりたいという思いがふくらむ。彼が復活するまで、おっぱいをもんで、舐めてもらう。
 乳首をコリコリされるとなんて気持ちいいんだろう。自分がどんどん淫らになっていく。それはけっしていやなことではなく、むしろもっと行き着くところまで淫らになってみたいとまで思ってしまう。
 股間から愛液が滴り落ちてきているのを感じる。わたしの体からフェロモンがでているのだろうか、彼が私の匂いをかぐ。
 みるみるうちに復活してくるのがみえた。
 「では、そろそろ本番ね。女子は男子にコンドームをつけてあげて」
 このつけ方だけは何回も練習しているが、こういう状況ではまた違って気をつかう。変に刺激して、また射精させてしまうとまずいからだ。
 やはり失敗してしまったものが何人かいた。先生は気にせずつづけるようにと指示する。
 私はなんとかうまくつけることができた。もうすでに一回射精していたのが良かったのかもしれない。
 さっきからの様子をみてわたしはフェラチオはあきらめた。初めてのせいか感じやすすぎるパートナーではセックスに至る前に消耗してしまうかと思ったからだ。
 そのかわり本番のセックスではしっかりと楽しませてもらおう。体位はどうする?とパートナーに尋ねる。
 場所はせまいが床で正常位でおこなうことにする。用意されていた毛布を床に敷いてわたしが仰向けに寝る。
 彼が私の足をもちあげ、クッと股をひろげる。ゆっくりと腰を近づけてくる。
 パートナーのいきり立ったアレのさきっぽが触れるのを感じる。あ、そこ、そこ、そう、そこでいいわ…。
 入ってきた。あ、あ、すこし痛い。もっとゆっくり…。
 初めて挿入した興奮からか、パートナーはやみくもに腰を動かし始める。
 いやん、痛い。痛いってば。彼は動きを止めない。カクン、カクンというピストン運動に私の体も揺れる。
 すこし動きもおちつき、私のほうも慣れてきたのか少し気持ちよくなってきた。
 我慢しきれず、あえぎ声がでてしまう。
 「ああ、あはん、はぁあん…。いいわぁ…。」
 学校の教室でこんなに気持ちいいことができるなんて思わなかった…。
 教室でセックス…。セックス…。セックス?あれ?なんかヘンじゃない?おかしいわ、なんで?なんで私こんなこと…。
 おかしい、たしかにおかしい。私はわけがわからない。こんなところでみんなでセックスしてるなんておかしい。
 頭はそう思っても体は言うことを聞かない、まだ腰をふりつづけている。
 混乱した頭に快感がおそいかかる。
 「おや、君は気づいたみたいだな。君はたしか、橘君とかいったっけ。」
 今まで気づかなかったが、私のすぐ横に男子生徒が立ってみおろしている。
 この顔は見覚えがある…。
 「あなたは、3組の…。」
 「そう、山田といいます。でも、どうして君の催眠がとけちゃったのかな。といっても体のほうはまだ催眠から開放されてないみたいだけど。」
 「こ、これはあなたがやったことなの…。は、は、はあああん。」
 腰はさらにうごき快感はたかまってくる。
 「そう、ま、ちょっとした集団催眠の実験というところかな。」
 「実験て…。あ、はああん…。ねえ、なんとかしてよ体がいうことをきかないの。」
 「そりゃ、無理でしょう。君たちにはしっかり催眠がかかってるから。」
 「さ、催眠て…。え?せ、先生は…。」「先生も気持ちよさそうにやってるよ。」
 「え?」首をめぐらせて教壇を見る。黒板に手をついた先生が男子生徒に後ろから犯されて嬌声をあげている。
 「ああううん、いいわぁー。みんな、気持ちよく出来てますかぁ。あ、ウフン、そこ、いい。気持ちよくない人は手をあげて。やり方をチェックしてあげます。う、う、くふふぅ。」
 先生だけではない。教室のいたるところで、切ないあえぎ声があがっている。
 「ああ、あうん。」「はぅ、はぅ、はぅ。」「あ、くう、いく、いきそう、あ、あ、あ…。」「ひろしくん、すき、すきいい!!」
 「な、なんで…。」私は頭は混乱してもうほとんど思考は停止してしまった。それでも体は勝手にうごく。
 「実験の方はまあまあ成功といったところかな。君以外にもすこし催眠のとけかけている人も何人かいたけど、ちょっと暗示を与えてやれば、すぐまた夢中でセックスをつづけたんだけどなあ。」
 「あ、くうう、あなた、何者…なの?」
 「何者って、僕はただの山田だけど。でもさ、本当にこんな授業があってもいいって思わない?」
 私のパートナーはあいかわらず私の上で激しくピストン運動をつづけている。このままじゃ私、もう、あ、だめ。
 「う、う、駄目よ。もう、こんなことはやめて。やめなさい!!ああ、ああう…。」
 「ふふふ、君は面白いな。ずいぶん真面目な人なんだね。君、可愛いんだからさ。そんなんじゃ人生、損しちゃうよ。そうだ、せっかくだからこれから楽しい人生をおくれるようにしてあげよう。ほら、僕の手を見て。」
 「な、なに?」
 「いいかい。君は今日、この授業を通じてセックスのよろこび、快楽の素晴らしさを経験するんだ。セックスは不真面目なことじゃない。
 いや、セックスの快楽を追及するほど人間として重要で真面目なことは無いといっていいほどだ。
 自分を押さえつけているものをちょっと、はずしてみてごらん。ほら気持ちいいだろ。」
 「は、はううう、なんで、こんなに…。ああ、いい!。気持ちいいのお。」私の体中が、そして脳の中も極めつけの快感で満たされる。
 「この快感は君の体や心に深く刻み込まれるんだ。いくら理性や道徳で押さえつけようとしても簡単にはねのけてしまうぐらい強く、深くね。」
 あ、はあうう…。気持いいの…。セックスってなんて素晴らしい…。これからもいろんな人といっぱいセックスしなくちゃ…。
 わたし、いやらしい女の子になっちゃったのかしら。ううん、違う。これは人間として重要なこと。追求し続けなければいけないこと。
 だって言ってたじゃない。山田君が…。
 ううふう……。え?もうイっちゃったの?
 パートナーの男子はすでに射精を終えていた。だめえ、私まだイってない。
 パートナーはすでに私の体から離れ、ねそべったままではあはあいってる。
 「いやあ、私もイきたいのにぃぃ。」ふくれっつらで文句を言う。ふと、そばにたっている山田君と目が合う。
 もう、だれだっていい。
 「やま…だくん。あの、シてほしいの。私をイかせてほしいの。お願い…。」
 「ふふふ、今の君の顔とってもイヤらしくてたまんないよ。イイなあ。橘さん。君、とっても魅力的だよ。」
 「やだあ、そんなこと言われるの初めて。それより、入れて、早く!お願い。」
 「うん、今日はそういうつもりじゃなかったんだけど、じゃ、特別に…。」そういうと山田君はズボンを脱ぎ始めた。
 私は待ちどおしくてわくわくする。ああ、イれてほしい…。イかしてほしい。
 「おまちどうさま。とりあえず、僕のを勃起させてくれるかな。どうやってもいいからさ。」
 よおし、さっき習ったフェラチオを早速実践してみよう。
 山田君のちん○んを手に取るとそっと口を近づける。少し匂いがする。イヤな匂いじゃない。
 大きく口をあけて、アンムとほおばる。ああ、初めて口に入れるちん○んの味。
 …?ちん○んの味?なんでそんなもの、え?え?
 私はくわえたまま疑問の目を山田君に投げかける。
 「おやおや、君も結構しぶといなあ。ほら、じっと僕の目を見てごらん。君はさっき習ったフェラチオを絶対に自分のものにしたい。
 コレを覚えなければ進路にもかかわってくる。それに舐めれば舐めるほど気持ちよくなって来るんだ。もう理性では抗えないほどの気持ちよさと満足感を得ることが出来る。」
 そうよ、絶対マスターしなくちゃ。私なら、私ならできる。はも、じゅる、じゅる、しゅぽ…。
 「う、おお、ううう、いきなりそんな高度な技を使いこなすなんて、さすが優等生、あ、あ、も、もういいよ。このままじゃ出ちゃう。」
 舌を高速回転させながら思い切り唇でしごいてやった。山田君気持ちよさそう。
 「あ、あああー。よかった。じゃ、イれるよ。」
 「はい。」
 山田君はわたしの股間にちん○んをあてがうとあっという間に挿入してしまった。
 「あううう、ああん…。」すごい、さっきの彼とは違って動きがスムーズだ。とっても手馴れた感じがする。
 それにさっきのパートナーのよりちょっと大きいし。やだ、恥ずかしい。
 私に考えるヒマすら与えないように山田君はどんどん攻めてくれる。腰の動きはそのままで激しいキスや胸への刺激を絶え間なく続けている。
 もう、どんどん、どんどん気持ちよくなって、あ、あ、あ、なにこれ、ヘンな感じなのぉ…。
 「君はもうすぐ、イってしまう。とっても気持ちよくイけるよ。ほら…。」
 あ、あ、あ、あ…あ…あああああああ……。
 私の中で何かが大爆発をおこす。すごい、これがイくってことなの…。セックスするたびにこんないい気持ちになれるの?
 ああ、またイくことが出来るなら、私なんだってしちゃう…。
 「うん、いい顔だ。さてと、こんなことする予定じゃなかったけど、なんだか盛り上がっちゃったな。もう少し楽しんじゃおうかな。
 玲子にみつからなきゃ大丈夫だろ。」
 山田君はそう言いながら、教室内をうろうろしては他の女の子や水沢先生とかわるがわるセックスを楽しんでいる。
 私も、まだいけそうな男の子をみつけては何度もフェラチオやセックスの練習をする。でも、奥が深いわ。
 とても1日だけじゃマスターしきれない。
 教室の中は男と女の嬌声で満たされていく。みんなとてもうれしそうだ。これはとってもいい授業だ。うん、いい授業…。
 
 
 「おまたせ、芳子。」
 「あら、萌香。めずらしく遅かったわね。」
 「うん、ちょっとね。」
 「あれ?萌香、ちょっと感じ変わった。なんていうんだろ、ちょっと大人っぽいっていうかイロっぽいっていうか…。
 あ!化粧してる?もしかして。」
 「えへへ、ちょっと人から借りてお化粧しちゃった。どうかな、ちょっとはセクシーに見えるかな。」
 「セクシーって。萌香がそんなこと言うなんて…。」
 「なに、変な顔してんのよ。あ、そうだ、ねえねえ、これから駅前にさあ、逆ナンしに行かない?ヒマなんでしょ。」
 「えええ!?なに言ってんの萌香。ナンパなんてそこらのバカ女子高生みたいに…。」
 「ちっ、ちっ、芳子。あんた青いわ。私たちにはね、セックスこそが一番大切なことなの。あんた処女だからわかんないでしょうけど。」
 「うわあ、萌香。過激発言。どうしちゃったのよ。勉強のしすぎかなあ。萌香がそんな事言うなんて信じられない。」
 「そんなことよりさあ、ナンパ行くの、行かないの?」
 「そんなこといわれても…。」「芳子も可愛いから絶対大丈夫だって。」
 「でも、学生の本分は勉強だって、萌香いつも言ってたじゃん。」
 「勉強はもちろん大事よ。いい大学いっていい男みつけていいセックスいっぱいしなくちゃなんないんだから。」
 「おかしいよ、萌香。おかしいよ。」
 「もう、これだからバージンは困っちゃうんだよな。いいわ、いい人紹介してあげる。3組に山田君ているじゃん…。」
 私は山田君に芳子も教育してもらうことにした。仲良しの芳子といっしょに男漁りしたいんだもの。
 無理やり芳子をひっぱっていくと山田君に紹介する。山田君は少し驚いた顔をしたけど私のお願いを聞いてくれた。
 芳子を山田君にあずけて、今日のところは家に帰ることにした。
 
 家に帰ってから、部屋の姿見で自分の制服姿をながめる。
 「うーん、このままじゃ、ちょっとダサイな。スカートはもっと短くしたようがいいわよね。ソックスはルーズと紺のどっちがより男をそそるのかしら?」
 「お姉ちゃん、何してんの?」
 私が鏡の前にいることが珍しいからか中学生の妹がドアからのぞきこむ。
 「なんでもないわよ。瑞香はあっちいってなさい!」
 「はあーい。」首をかしげながら妹が行ってしまう。部屋のドアをしめ、さらに自分の姿に見入る。
 「あらためて見るとけっこうイイ体してるんだよね。私。このおっぱいとかさ…。今日はこの乳首を山田君がいっぱい吸ってくれて…。」
 山田君に吸われた感覚を思い出しながら手で乳首をつまんで見る。
 「きゃうん!!」自分の手でもこんなに気持ちいいなんて…。
 あわてて服を脱ぎ捨て下着姿になると、ベッドの上でオナニーを始める。
 「はう、あうううん、くうん…。」私はもう昨日までの私とは違う。自分の手でもこれだけ感じることが出来るほど私は大人になったんだ。
 「はあ、いく。くっ…。」自分の手でイく快感に酔いしれながら、明日は絶対男をモノにしてやる-そう決意する私だった。

根本さんの災難

根本さんはマインドコントロール社という会社の雑務課につとめるOLです。
きょうも郵便物をもって会社中をひとまわり。
「ああ、やっとこれで最後ね。第5研究室…。失礼しまーす。郵便をお持ちしましたー。」
第5研究室は主に薬品関連の研究をしている部署です。マインドコントロール社には脳の
研究や、プログラム開発など色々な研究室があるのです。
第5研究室には根本さんと同期の泰子さんがいます。
「はーい、そこに置いといてください。あら、良美?久しぶりじゃない。」
「うん、ひさしぶり。あれ?今、この部屋、泰子だけなの?」
「ええ、みんな会議やら出張やらで私一人。ごめんね、いまちょっと手が離せないから…。
すぐ済ませるから適当にくつろいでて。」
「じゃ、お言葉に甘えちゃおうかな。ねえ、何か飲むものある?」
「そこの冷蔵庫になんか入ってると思うから適当に飲んで。」泰子さんはまた向こうの部屋
に行ってしまいました。
「あーあ、のど渇いた。この冷蔵庫か、えーっと、あー、おいしそうなジュースがある。
これもらっちゃお。でもさすが研究室と言うか、ビーカーにジュース入れてどうすんのよ
って感じ。」
根本さんはビーカーに入ったその黄色の液体をぐっと飲みました。味はハニーレモン味で
とてもおいしかったんですけど、半分ほど飲んだところで、何だかものすごく悪い胸騒ぎ
がして思わずビーカーから口を離します。
「うーっ、どうしたんだろ。急に悪寒が…。」
泰子さんがもどってきました。
「おまたせー。ん?あんた、その手に持ってるビーカー…。」
「あ、このジュース?」
「まさか、飲んだの?」
「え、飲んじゃまずかった?」
「ジュースじゃないんだ、それ。」
泰子さんはなにやら複雑な表情です。
「え、なになに、毒なの、やばいの?いますぐはきださなくちゃだめ?」
「いや、体に害はないんだけどね…。」
何故か、ニヤリと笑う泰子さん。
「ま、いいか。ことのついでというか…。」
「何言ってんのよ。なんなのよ。不安じゃない。このジュースなんなのか教えてよ。」
「ちょっと試してみるか。右手上げて!」
根本さんはスっと右手をあげました。
「へ、私なんで右手をあげたの???」
「ふん、いちおう効果はあるようね。じゃ、スカートめくってパンツ見せて!」
「はーい。って、なんで、あんたにそんなこと命令されなくちゃ…え、え?」
根本さんはすばやくスカートをめくってパンツを見せていたのでした。
「うえーん。なんだかわからない。やすこぉー、説明してよー。」
「それさ、今研究中の薬品なんだけど、それをのむと人の命令にさからえなくなっちゃう
って効果があんのよ。
ただ、どの程度までいうこときくのか臨床実験のデータをあつめる段階なんだけど。良美
さあ、飲んじゃったんなら仕方ないからこのまま実験台になってよ。
いろいろとデータも取りたいしさ、一日一回この部屋に来て。雑務課には話通しとくから。」
「えーっ、なおしてくんないの?やだよ、人の言うがままなんて。バレたら何命令される
か分からないよ。えーん、やだよー。」
「そんなこといわずに。ねえ、落ち着いて!」
「えーん、なんとかしてよー。」
「ふん、感情を制御することは出来ないか。言うこときくのは行動面だけのようね。
ああそうだ、正確なデータとらなきゃなんないから、残りの分も全部飲んじゃって。」
「やだよー、こんな気味の悪い薬品なんか…。」といい終わる間もなく、根本さんはごくご
くとビーカーの残りの中身を飲み干してしまいました。
「えーん、飲んじゃったー。」
「いつまでも泣いてないで微笑みなさい。」
根本さんはとっても素敵な笑顔で微笑みます。
「やだ、こんなに悲しいのに、なんで顔はわらってるの?やすこー、なんとかしてよー。」
笑いながら言っても説得力はありません。
「じゃ、また明日、同じ時間に来てね。これから、あなたは職場に帰っていつもどおり仕
事をして。それじゃ。ばいばい。」
「バイバイ。」心は残っても足は勝手に自分の職場に向かいます。とっても不安な根本さん。

「た、ただいま戻りました…。」
「ああ、おかえり。ん、にこにこして何かいいことでもあったのかな、根本君。」
「い、いえ…。なんでもありません。」
言葉もぎごちなくなってしまう根本さん。課長の言葉も上の空です。
(そうだ、何も聞かなければいいんだ。今日、会社の帰りに耳栓買ってかえろ~っと。
そうしよう、そうしよう。とりあえず今日をなんとか乗り切れば…。)
出来るだけ人と言葉を交わさないようにして、昼食もひとり隠れてもくもくと食べます。
昼休みも出来るだけ目立たない場所に座って昼寝のふり。
そこへ経理課の渡辺君がやってきました。
「えーっと、根本さんはいないかなー。」
(げっ、経理の渡辺だ。よりによってこんなときにこなくてもいいのに…。)
どういうわけか渡辺君は最近、根本さんに執拗にアタックをかけているのです。
しかし、そのオタク的風貌もあって根本さんはまったく相手にしていません。
「あーっ、いたいた。根本さ~ん。」
(やだやだ。ここはとにかく死んだフリ、死んだフリ…。)
「ねえ、根本さん、寝てないで起きて、僕の話を聞いてよ。」
心とはうらはらにパッと跳ね起きて渡辺君の方を見てしまう根本さん。とってもイヤな予
感が脳裏にはしります。
(ああ、神様。ここはなんとか無事にやりすごせますように。)
ひきつった笑顔で根本さんは渡辺君に答えます。
「あ、あのさ…。お話しは聞いてあげるからさ、おわったらさっさと自分の机に帰ってね。
私、今日は体調不良なの…。」
「あ、そう。ねえ、今日さ、映画見に行かない?『線と線路の神頼み』おもしろいよー、
僕もう5回も見ちゃった。」
(体調不良だっちゅうのに話を聞いているのかこいつは。それにしても5回も見た映画に
女をさそうか…。それもアニメか。)
「ごめんね、アニメなんか興味ないし、ほんとに体調わるいんだ。」
それをきいて渡辺君はおこります。
「アニメなんかとはなんだ!!体調なんて薬のめば治るじゃないか。君は僕と一緒に行く
んだ!!」
「はい。」(え?)
「え?いくの?」
「はい、行きます。」(おいおい!)
「わーい、じゃ、仕事終わってから下のロビーでまってるからね。」
渡辺君はうきうきして職場に戻っていきました。
(あわわわ、ぜんぜん行きたくないのにOKしちゃった。どうしよう。そうだ。帰りはバ
ックれて裏口から帰っちゃおうっと。)
根本さんは泰子さんの薬を甘くみすぎたようです。
仕事をさっさと終えた根本さんの足はまっすぐロビーへと向かいます。
「え、なんでここに来ちゃうのよ。しかもアイツを待ってるなんて。あーん、帰りたいの
に帰れない。」
「おまたせー、まったー?じゃ、行こうか」
「あ、あのねー。私、君のこと何とも思ってないし映画なんか見に行きたくないんだからね。」
「え?でも行くんでしょ?」
「う、まあそうなんだけど…。」
「じゃ、行こ行こ。」渡辺君はウキウキです。

映画館はけっこう客が入っていました。渡辺君は、はりこんで指定席を2枚買います。
映画が始まると渡辺君はしきりに根本さんに話しかけます。
「あのね、このトンネルを抜けるとね、線路が線になっちゃうんだよ。お父さんもお母さんも消えちゃうんだ…。」
根本さんははじめっから興味がないのでうんざりしています。やたら、さも意味ありげな
シーンばかりのこの映画は根本さんの趣味に合わないのです。
それでもかまわず渡辺君はしゃべり続けます。まわりの迷惑も考えず…。
「こら、うるさいぞ、そこ。迷惑だぞ。カップルならカップルらしくキスでもしてろ、バカヤロ。」
後ろのお客さんに注意されてしまいました。
「カップルだって、えへへ…。」渡辺君がうれしそうにふりかえると目の前に根本さんの顔
がありました。
ぶちゅ。根本さんは渡辺君と唇をかさねると濃厚なキスをはじめました。
渡辺君は目を白黒させています。
(あああ、こんなやつとこんなところでキスなんて…。やだー。でもとまらない、体が言
うこと聞かないの…。)
渡辺君もわけがわからないながら、根本さんのキスに応え始めます。
「ああ、根本さん。僕、しあわせだ。ずーっと、このままキスしていて…。」
(げ、ヘンなこと言うなよ。さからえないんだから…。)
結局、映画が終わるまで二人はキスをつづけました。根本さんも渡辺君も舌や唇がしびれ
てしまっています。
「あん、わらなべふん、もういいんじゃなひ?」
「ほうだね、これぐらいにひようか。」
映画館を出る二人。
「ねえ、根本さん。」
「え?」
「今日の根本さん、なんか変だよ。僕とあっさりデートしてくれたり。キスしてくれたり。」
(今頃、気がついたのかこのバカは…。)
「だから、体調不良っていってるでしょ。神経にこたえるから私に命令口調で話さないで
ね。おねがい…。」
「えー?病気なの、何の病気?教えてよ。説明して!」
(だから、命令口調で話すなっていってんだろ、話聞いてんのかお前は。ああ、だめだ。
口が勝手に動いちゃう。)
「あのね、今朝、第5研究室に行ってね…。」
根本さんは渡辺君に今日あったことを事細かに話します。
話を聞くうちに渡辺君の顔はニンマリとしてきました。
「というわけで、私は今命令されるとイヤって言えないわけ。わかった?わかったら帰る
わね。じゃ。」
「ちょっと待って。」
逃げるように向こうに行こうとした根本さんの足がピタッと止まります。
「泰子さんはデータが欲しいんだろ。僕たちも会社の研究に協力しなくちゃ。」
(何が『僕たち』なのよ。私はもう帰りたいの!!)
「じゃ、僕の家に行こうか。」
「え?」
「君は僕の家に行くんだ。わかった?」
「はい。」
元気よく返事をしてしまう根本さんでした。
頭ではイヤだイヤだと思っていても、体は人の命令をききたくてウズウズしてる。
自分が自分でないみたいだ。絶望感にうちひしがれながら根本さんはそう思いました。
でも、体はなんだかウキウキしているのがわかります。
(ああ、もうイヤ!!!)

「ねえ、渡辺君。やっぱり私、帰りたいの。いいでしょ。」
「だめー。根本さんは僕と一緒に行くの!そうでしょ!」
「…。はい。でも、私なんかの何がいいのよー。もっと可愛い娘、いっぱいいるでしょ。」
「根本さんは僕好みなの。メガネかけてるし、ちょっとたれ目気味だし、髪型がちょっと綾凪に似てるし、おっぱいも大きそうだし、その大きいお尻がたまらないし…。」
(う、尻がでかいって人が気にしてることを…。アヤナギってだれよ?やなやつに好かれたもんね。ああ、誰か助けて…。)
そうこうしているうちに渡辺君の住むマンションに到着しました。
「さ、はいってはいって。」
根本さんはイヤイヤながら導かれるまま渡辺君の部屋に入ります。
「あ、鍵しめといて。根本さん。」
「は、はい。」根本さんはかちゃりとドアの鍵をしめます。
(あーん、鍵しめちゃった。私のバカ!!ご丁寧にチェーンまでかけるんじゃないわよ!)
渡辺君の部屋は意外に整然としていました。ただし、壁の棚には一面にビデオやらフィギ
ュアやらが所狭しと並んでいます。
壁にはアニメのポスターがでかでかと…。
あっけにとられて見ている根本さんに渡辺君が自慢しています。
「見てよ、この青いモービルファイターは東洋堂で20体限定で超レアものなんだ…。」
根本さんはなんのことだかわかりません。
「ほら、この綾凪のポスターはアン○さんのサイン入りで手に入れるのに苦労したんだ。」
(これがさっき言ってたアヤナギとかなんとかいうやつ?私がこんな陰気くさい女に似てるっての?)
「私がこの人に似てるの?」
「いや、似てるのは髪形だけ、根本さんはアヤナギっていうよりむしろ…。」
またわけのわからない講釈がつづきます。いったいなんのために根本さんを自分の家に連
れてきたのでしょう、渡辺君は。
根本さんは、ひきつり笑いをしながらも適当に話をあわせます。
「ふーん、そう、そりゃすごいねー。あの、渡辺君のコレクションの凄さはよくわかった
からさ、今日はもう帰っていいかな、なんちゃって。」
「へっへっへっ。だめー。僕がそう簡単に返すと思う?とりあえず…。」
(とりあえず?うっ、やな予感が…。)
「脱いでもらおうか。」
(えーん、やっぱり…。)
「じゃ、根本さん、服を脱ぐんだ!!」
こんなやつに自分の肌をさらすのは、死ぬほどいやだけど根本さんの手はてきぱきと服のボタンをはずし、スカートのホックをはずし…。
「うーん、いやいや脱いでいるのを見ても、あまり楽しくないなー。
ねえ、根本さん。僕の顔を見ながらニッコリ微笑んで。脱ぎ方ももっと色っぽくしてね。
あ、それから、靴下だけは脱がないでいいから。」
(うーっ、こいつは、こいつは…。私が直ったら半殺しの目に、いや、絶対息の根をとめ
てやる…。)
はらわたの煮えくり返る思いをしながらも、根本さんは楽しそうに服を脱いで行きます。
渡辺君に熱い視線をおくりながら、下着を脱ぎ捨てるたびにあらわになる胸やお尻を見せ
付けるようにつきだします。
まもなく、根本さんはホワイトソックス以外は素っ裸になってしまいます。
「ぬ、脱いだわよ。もういいでしょ…。」
「うーっ、いいよー、根本さん。やっぱり僕の思った通り…。すばらしいよ。ああ、夢の
ようだ…。ちょっと後ろ向いてみて…。ああ、いい。」
(クソー、なんでこんなオタク野郎に好かれちゃったんだろう。こら、私の体!こんなや
つにそこまでサービスする必要はないわよ。やめろったら!)
根本さんの意思に反して根本さんの体はおっぱいやらお尻やらアソコやらを渡辺君の目の
前までもっていって、じっくりと観察させています。
「根本さん、じゃあさ、じゃあさ、体育すわりしてみて、そうそう、うーっ、興奮しちゃ
う!それから、ちょっと足を崩してみて…。あーっ、もうサイコー!!…。」
ホワイトソックスだけをはいて全裸で体育すわりをして少しひざの間が開いた格好の根本
さん。渡辺君はデジカメとデジタルビデオを取り出してその様子をとりまくっています。
「ぼっ、僕もう、たまらないよー、シコシコシコ…。」
(うげー、ちん○とりだしてオナニーしはじめちゃったよ、この男は。勘弁してよもー。)
「はあ、はあ、気持ちいい…。あ、そうだ!!」
(お前はこれ以上、何も思いつくな。頼むから…。)
「せっかく根本さんがいるんだから、手伝ってもらえばいいんだ。さ、根本さん、僕のち
ん○をシコシコして!!」
(あーっ、それだけは、それだけは…、ああ、でもだめだ…。)
根本さんの右手がサッとのびて渡辺くんのちん○をくっとつかむとシコシコと上下させは
じめます。
(それにしても、渡辺君のってチンケねー。うわー変な感触。キモチワルーイ。)
渡辺君は変な声をあげてよろこんでいます。
「あっひーん!きもちいいよう根本さん。もっとうっとりした目で僕をみつめて…。ああ、
とってもいい…。あ、でちゃうでちゃう、うっうっ…。」
渡辺君のほんとに粗末なちん○の先からぴゅっぴゅっと白いものが噴き出しました。
(うわ、手にかかっちゃったわよ。冗談じゃないわ。手が腐っちゃうー!!)
「はあ、はあ、はあ、ああ本当に気持ちよかった。もう死んでもいい…。」
(じゃ、死ね。今すぐ死ね。なんなら手伝ってやるから、とっとと死ね。)
「ありゃ、根本さんの手、汚しちゃったね。僕のちん○の先もまだ残りがついてるし、そ
れじゃ…。」
(うう、再びイヤな予感が…。)
「根本さん、舐めてきれいにしてくれるかな?」
(やっぱり、そう来たか。ああ、舌が、舌が私の手を舐めているー!!!)
渡辺君に言われたとおりニッコリ微笑みながら自分の手のザーメンを舐めてきれいにした
根本さんは次に渡辺君のちん○に取り掛かります。
「ほらほら、僕の目をみながらするのが基本でしょ。もっとやさしく!つつみこむように
舐めて!!」
(えーい、こうなりゃやけくそだー。フェラチオでもなんでもやったるわい。ほげほげほげ。)
「あーっ。やっぱり根本さんはイイよー。ちん○がとろけてしまいそうだよー。あふっあ
ふっあふっ。」
渡辺君は夢のような快感におぼれております。根本さんはといえば、逃げ出すスキをうか
がっているのですが、この格好ではどうにもなりません。
第一、体のほうが渡辺君に完全服従しちゃってますから…。
「ねえ、根本さ~ん。根本さんは処女なのー?ちゃんと答えて!!」
「ほげほげ、えー?もちろん処女じゃないわよー。」
(答えんでいいっちゅうのにこんなやつの質問に!)
「じゃ、何人くらいと体験したのー。答えなさーい!」
「えーと、初体験が高校のときで同じクラスの裕二君。大学に入ってから彼氏ができて週
2回ぐらいやってたけどそれ以外にもたまにお遊びで他の男とセックスしたりもしてたし…。
会社はいってからは同じ雑務課の斉藤君とこっそりつきあってたけど半年くらいでわかれ
ちゃった。その間は毎日のようにヤってたけど…。
その後はあまりしてないわね…。営業の藤本課長と不倫ごっこみたいのをちょこっとやっ
たぐらい。」
(うっわー、誰にも言ってないこと言っちゃったよ。まずいなぁ…。)
「ふーん、見かけによらずけっこうやってんだ。すごいなあ、根本さん。」
(そんなことで感心すんなよ、ぜったい人に言っちゃだめだぞー。)
「わ、わかった?だから今日は帰してもらえるかなー?」
「なんでそんなに帰りたがるの?僕のこと嫌い??」
(大嫌いにきまってんだろーがー!!!でもここで機嫌を損じては…。ぐっと我慢だ。)
「いやね、嫌いってわけじゃないけど。」
「じゃ、スキなの?正直に言って!!」
「だいっきらいよ、背筋がゾッとするほど嫌いなの。顔も見たくない。」
(あ、正直にいっちゃった…。)
「あ、傷ついちゃったなあ、僕。根本さん、僕のこと好きになって!!」
「やなこった。」
「ああ、こういう命令はダメなんだ、それじゃ…。」
渡辺君はしばらく考えてからこういいました。
「にっこり微笑んで『渡辺君、大好きよ』っておっぱいをもみながら言って!!」
(なんで、こういうつまらないことには知恵が回るんだ、この変態野郎!!!)
根本さんはおっぱいを揉みながら、とびっきりの笑顔で渡辺君にほほえみかけると
「渡辺君、大好きよ…。でもほんとはキライだからね。」
「あーあ、そんなこと言っちゃっていいのかなー。」
(ギク。)
「僕、童貞なんだよねー。性経験豊富な根本さんにセックスを教わりたいなー。」
「な、なんてことを…。」
最後の一線だけは守り通すつもりだった根本さんでしたが、それも甘かったようです。
「根本さんは手とり足とり、僕にきもちい~いセックスを教えなさい!!!」
根本さんの体がわなわなと震えます。必死で抵抗しようとしているのです。
もちろんそれは無駄なことでした。
根本さんは渡辺君のちん○を撫でながら話しかけます。
「セックスっていうのはね…。」
「もっと色っぽく!!!」
「あはん、渡辺君、セックスって言うのはこのビンビンに勃っているちん○を私のこのま○こに入れて、気持ちよさを楽しむものなのよ。わかるー?うふん。」
「うん、うん。」
「じゃ、さっそく入れてみて。ここにそーっと入れるのよ…。」
「うん、わかった。」
渡辺君は真剣な表情です。今日で童貞とおさらばなのですから。
「よいしょ、よいしょっと。あれ、うまく入らないよー。」
「それはね、私のほうがまだ濡れてないからなの…。」
「え?」
「女は感じると愛液がま○こから染み出すの、それが潤滑剤となってうまく挿入できるワケ。」
「じゃあ、どうやったら濡れるの?」
「そのために前戯が必要なのよ。キスしたり、おっぱいをもんだり…。でも、渡辺君て下手だし、魅力的でもないから、私、全然感じられないの。わかった?」
「うえーん。どうしたらいいんだよー。ねえ、一生懸命おっぱいもむからさー。だめ?」
(よーし、うまいこと行けば逃れられるかも。がんばらなくっちゃ。)
どこまでも甘い根本さんでした。
渡辺君はしつこくくいさがります。
「じゃあさー。根本さん。感じて!感じて!!感じて!!!」
「あああああー。」
一瞬にして根本さんのあそこはジュンと湿り気を帯び、乳首はピンと立ってしまいました。
「ああ、こういうのは効くんだ。じゃあ、根本さんもっと感じて!男が欲しくてたまらな
いくらい感じて!」
(あ、あ、あ、体が、気持ちいい。もっともっと気持ちいいことを体がもとめてどうしよ
うもなくなってる。とめられないよー。はやくちょーだーい!!)
「あ、あん、渡辺君、早く、入れてみて、入れてみるのよ!」
授業の続行です。根本さんはアソコを指で開いて渡辺君を迎え入れる用意です。
「はーい、じゃ、いれまーす。それ。」
あせった渡辺君は、粗末ながらもいきりたったちん○を根本さんの太ももにこすり付けて
しまいます。
「ああ、しまった。でもこれも気持ちいいー。え?だめだ、出ちゃう、出ちゃうよー。」
ああ、渡辺君は根本さんの大事なところにたどり着く前に果ててしまいそうになっています。
危機一髪、どうする。渡辺君。

「だめだー!!、がんばるんだ!根性だー!!!」
気合でちん○を根本さんのま○こに挿入しようとする渡辺君。
やっとの思いで入り口にたどりつきますが膣口にちょんと当たった瞬間。
「あ、あ、あ、だめだ~。」ぴゅっ、どくどくどく…。へなへなへな…。
「な、何よー。1センチも挿入せずに撃沈??あんたそれでも男なのー?ああ、この燃え
上がった体、どうしてくれんのよ。あああん。ちん○ー。ちん○が欲しいよー!」
渡辺君はショックでへなへなと腰をぬかして座り込んでいます。もうとてもセックスなん
て状況じゃありません。
根本さんは「ちん○…、ちん○…」とうわごとのように言いながらふらふらと歩き始めま
した。
やがてドアをあけると扉の外に…。
「あ、根本さん…、行っちゃダメだー。」渡辺君も大急ぎで服を着替えて後を追います。
さて、根本さん、同じマンションのある一室の前に立ち止まるとインターホンを押します。
「はい。」
「ちん○が、ちん○が欲しいの…。」
「え、もう来たの?早いねー。」
意外にもその部屋の男性は根本さんを迎え入れてくれるようです。
実はその男性、ピンクちらしの出張サービスに電話したところなのでした。
こういうところに迷わずスッといってしまった根本さんは本能的に性の匂いを感じ取ったのでしょうか。
自然界にはまだまだ不思議なことがあるものです。
それはともかく。
「いやーそれにしても、最近のデリバリーは凝った演出するんだねー。靴下はいただけの裸で来たのなんて初めてだよ。
けっこう興奮しちゃうもんだねー。いや、OK、OK。チェンジなしでいいから、入って、入って…。」
根本さん、気に入られちゃったようです。
一足違いで駆けつけた渡辺君。ついたときには根本さんはもう部屋に入ってしまっていました。
しかたなく表で様子をうかがいます。
その部屋の中では…。
「ねえ、おねがい。ちん○が欲しいの…。」
「おお、しょっぱなから、そう来るか。何か新鮮で刺激的でいいなー。」
男性はがっちりしたスポーツマンタイプです。
もうすっかり根本さんのことを気に入ってしまっています。
「早く、入れてー、もう気が狂っちゃいそうなの~。」
「よしよし、あらー、もうすっかり濡れちゃって。こりゃすごいな。じゃ、遠慮なくいただきまーす。」
男は根本さんの膝を力強くつかむと、ガッと股を広げ、その立派なイチモツをグイと挿入します。
「あひーん、いいのー、ちん○が入ってくる~。気持ちいいの~。」
「おお、そんなにいいか。じゃ、これはどうだ。ほりゃー!!」
「あん、ひいーん。大きいの、凄いの、子宮にとどいちゃうー。もっと突いてー、突きまくって~!!!」
「おお、これは…。ずいぶんと具合がいいぞ…。ほりゃ、どりゃ、これでどうじゃー!!」
「ああああああーん。気持ちいいー、どこかに飛んでっちゃいそうー!!。あのオタク野郎より100万倍いいわー!!」
よっぽど相性がいいとみえて、二人は延々とセックスを繰り返します。
「ううう、まだまだしたりないぞー!延長してもいいかー?」
「ああん、お願い、もっともっと延長してー。」
妙に話がかみあうところが面白い。

さて、表の渡辺君。
「ああ、なんかはじまっちゃったみたい…。くそー、根本さんは僕のものだぞー、帰せーコラー!!」
ふたりのよがり声を聞くうちに渡辺君もまた興奮してきました。
「うーん。たまらない。いまごろ立ってもどうしようもないのに…。ほんとなら今頃、根本さんと僕は…。うーっ、くやしいよう…。」
人間、悪いことは出来ないものです。
そうこうするうちに、本物の出張のお姉さんが到着します。
「えーっと、1004号室と、ここかしら。あら、あなたが呼んだの?」
渡辺君が声をかけられます。
「え?なんのことですか?」
「女の子のデリバリーよ。あんたじゃないみたいね、ちょっとどいて。ピンポーン。」
「あ、今お取り込み中みたいですけど…。」
「えーっ?あら、ほんとだ。凄い声が聞こえてくる。失礼しちゃうわね、自分で呼んどいて他の女とヤリまくってるなんてさ…。
あーあ、ツいてないな、今日しょっぱなからキャンセルくらっちゃうだなんて…。
あ、君、よかったら、遊ばない?」
女の子は渡辺君にターゲットを変えたようです。
「え?ぼ、ぼくですか?」
「安くしとくわよ、60分20000円のところを18500円。延長OKよ。」
「そ、それぐらいなら、だせるな…。」
渡辺君は女の子をあらためて舐めるように眺めます。
「じゃ、お願いしようかな…。」
「商談成立ね。行きましょ。あんたの部屋どこ?」
「え、あの角です。あの、お姉さん、アヤナギに似てるって言われたことありません?…」
「へ?」
捨てる神あれば拾う神ありとでも言うんでしょうか…言わないか、こういうときは。
まあ、その夜は渡辺君もたのしんだようで、その後、月に2回はそのお姉さんを呼んでいるようです。よかったね、渡辺君。

さて、延々と格闘をくりひろげた根本さんとスポーツマンタイプの男性。
夜明けも近くなった頃、ようやく力尽きてしまったようです。
「はあ、はあ、はあ、ずいぶん延長しちゃったなー。今月の給料とんじゃうよ。でも気持ちよかったからイイ!!いくら?」
「へ?いくらって?」
「ほら、このちらしに書いてあるじゃん。延長1時間につき15000円いただきますって。全部でいくらになる?ちょっとは、まけてよ。」
「わたし、こんなちらし、知りません。」
「え?君『ピンクのお部屋』の人じゃないの???」
ここへきてようやく間違いに気づいたようです。
「じゃ、一体、君は…。」
「ご、ごめんなさい。あの…。根本、根本良美っていいます。し、仕事はOLです。」
「はあ、どうも、山本忠志です。えーと…。」
「すみません。話せば長いことになるんですけど…。」
仕方なく根本さんは全てをありのままに話しました。信じてもらえるかどうかはわかりま
せんでしたが。
「ふーん、そんな薬があるんだ。そっかー、知らぬこととはいいながら悪いことしちゃっ
たなぁ。ごめんなさい。このとおり。」
山本さんは土下座して頭を下げます。
「あ、あやまらなきゃいけないのは私のほうです。それに気持ちよかったのも私のほうだ
ろうし…。」
「いーや。ぜったい僕のほうが気持ちよかった。」
二人、顔を見合わせて声をあげて笑いました。
「いや、いいなあ、根本さん。気に入っちゃった。よければまた遊びに来ませんか。」
「ええ、よろこんで。でも今度は服を着てきますね。あ、服といえば…。」
そうです、いまさら渡辺君の家に取りに行きたくなんかありません。
「じゃ、ちょっと大きいけど僕のトレーナーをお貸ししましょう。家まで車でおくってあ
げますよ。」
「あなたって…親切なのね…。」
ぽっと顔をあからめる根本さん。やるだけやっといて、順序が逆だと思うんですけど。
まあ、災い転じて福となすというか、素敵な彼氏をみつけた根本さん。今はとっても幸せ。

家まで送ってもらった根本さん。シャワーをあびてさっぱりしてから短い睡眠をとり、い
つもどおりに起きて会社に出勤です。
「やすこぉー、来たわよー。」
「いらっしゃい。あら、随分うれしそうな顔してるじゃない。どうしたの。」
根本さんは昨日からのことをことこまかく泰子さんに報告しました。
泰子さんは一生懸命メモをとっています。
「ふんふん、なるほど。自白用の薬としては使えそうね…。強姦とかストーカー用にもい
けるか。」
なんて、ぶっそうなことをつぶやきながら。
「でも、まあ、よかったじゃない。素敵な人にめぐり会えて。ま、私が縁結びの神みたい
なもんね。感謝しなさいよ。」
「何いってんのよ。あんたのおかげで散々な目にあったのよ。なんで、この上感謝までし
なくちゃいけないのよ。」
「ははは、じゃ、薬の効力のテストをするわね。良美はできるだけ私の命令に抵抗をして
みてくれる?」
「ええ、わかったわ。」
「じゃ、右手あげて!」
根本さんは必死で抵抗を試みます。しかし、じわじわと右手は上がってしまう。
「はい、20秒ジャストね。ふんふん、なるほど。」
「はあ、はあ、きついわー。これ。」
「次、スカートめくってパンツ見せて。」
根本さんはぴらっとスカートをめくって見せます。
「あんたねぇ。女のスカートの中見ておもしろいの?」
「いやさ、テストとしてはわかりやすいかと思ってね。心理的抵抗のあるものの方が効果
がわかりやすいでしょ。」
「ほんとかなあ。なんかだまされてるような気がする。」
「じゃ、もうひとつ。にっこり笑って『渡辺君大好き』って言って!。」
「うぉー、この変態め。私をいじめてそんなにおもしろいの?絶対に言うもんか…。
わ、わ、わ、わたなべくんだいすきー!」
「あーあ、そんなに大きな声で言わなくたっていいのに。えーと24秒ね。」
「自己嫌悪でブルーになっちゃったわよ。どうなの?いつまで薬の効果はつづくのよ。」
「そうねえ、今日、明日ぐらいかなぁ。まあ、だいたいデータもそろったし、もとに戻る
薬用意しとくから明日の朝また来て。今日一日は我慢してもらうしかないわね。」
「えーん、今日もなのー。また渡辺が来たらどうすんのよ。」
「ま、いざと言うときはここに駆け込んで。私が助けてあげるからさ。」
「ほんとね。信じていいのね。」
「そんなに興奮しないで。おいしいお茶が入ってるわよ。」
「この部屋では飲み物には一切手をつけないことにしたのよ。わるいけど。」
「ちっ。」
このとき泰子さんが小さく舌打したのに根本さんは気づきませんでした。
マインドコントロール社というのは本当に恐ろしいところですね。
職場に戻る途中、根本さんはばったりと渡辺君に出会ってしまいます。
「あ。」
「あ。」
「こいつー!」
「ああ、ごめんなさい、ごめんなさい。」
渡辺君も昨日のことがあるので、完全に下手に回ってしまっています。
根本さんに命令する元気も勇気もなくなっているのです。
「もう、あんなことするんじゃないわよ。」
「わかったよー。もうしないよー。それに僕は根本さんを超える理想の彼女をみつけたんだ。…お金払わないと来てくれないけど。でも僕は幸せだよ。」
「ふん、それは結構ですこと。」
「でも、根本さんの写真とビデオは僕が楽しませてもらうからね。あ、他の人には絶対に見せないから心配なく。」
「あーっ、忘れてた。こいつ、データをこっちによこせー。消去してやるから。」
「はい、根本さんは職場に帰ること!!ばいばーい。」
「あ、あ、あ。」
足が勝手に職場のほうへむかいます。
「ゆるさない、あいつ絶対許さないんだから…。」

ともかく渡辺君のことで心配することはなくなったようです。
このことは誰も知らないはずだから、今日一日静かにしてればきっと大丈夫。
「あ、根本君、ちょっと。」
課長が呼んでいます。
「はい、なんでしょう。」
「ちょっとスカートめくって、パンツ見せて。」
(え?)
根本さんがスカートをペロリとめくりあげます。課長がニヤっと笑いました。
根本さんの災難はまだまだ続くようです。

さて、泰子さんはその後この薬を商品化して大ヒットを飛ばし、めでたく第5研究室の室長に就任するのですが、それはまた別の話…。

渡辺くんの逆襲

今日はマインドコントロール社の給料日。
渡辺君はいつもの出張サービスのお姉さんを家によんでいます。
「お客さんさぁ、いつも呼んでくれんのはうれしいんだけど、もうやめてくんないかなぁ。
あたし、もうやんなっちゃった。」
「な、なんでだよぅ。ちゃんとお金は払ってるじゃない。」
「ズバリいっちゃうけどさぁ、あんた早漏じゃん。いつも手で勃起させてあげてさ、コン
ドームかぶせたらものの5秒でイっちゃうんだもん。一回だって挿入してないんだよ。
プロとしてそれで金もらうのもちょっと気が引けるしさ…。」
「そんなあ、僕はそれで気持ちいいから全然気にしてないよ。もっとお金欲しいなら出してもかまわないし…。それより、これ…。」
「それ、それ、その包帯まけってのが気持ち悪いんだよ。悪いけどさ。かんべんしてほしいのよね。」
「だめだよう。アヤナギが包帯してると思うと興奮しちゃうんだ。お願いだからさあ。ねえ、このとおり!!!」
「やめてよ、こんなことで土下座されちゃっても私こまっちゃうじゃん。仕方ないなあ…ホラ、これでいいの?」
「ああ、いい、なんか痛々しくて、その無表情な感じ…。うううう興奮しちゃうウウ。」
「じゃ、コンドームつけてね。今日はお口でサービスしてあげる。」
お姉さんは馴れた手つきでコンドームのパッケージをあけると中身を取り出し渡辺君の粗末なちん○んにあっというまにかぶせてしまいます。
「うふぅ、きもちいい。あ、あ、あ、ヤバイヤバイヤバイ…。」
1,2,3,4,5、きっかり5秒で…。ぴゅぴゅぴゅぴゅぴゅ…。
「あー、きもちよかったぁー。」渡辺君は快感の余韻に浸っています。
お姉さんはうんざりした顔。
「やっぱ、今日で終りにしてね。お客さん。今日の分はサービスしとくからさ、じゃあね。」
そそくさと帰る用意を始めました。
「ちょ、ちょ、ちょっとまって、ね、あと1回、あと1回だけ、いいでしょ、ね、お願いお願いだからぁ…。」
泣いて頼む渡辺君。
「しょうがないなあ。あと1回だけよ。次で終わりだからね。じゃあね。」
つまらなそうな顔でお姉さんは帰っていきました。
「ふーむ、とりあえず次の約束はとりつけたけど、あと1回だけなんて…。やだよう。アヤナギと別れたくないよう。なんとかしなくちゃ…。」
必死で考え込む渡辺君。別れるもくそも金はらって呼んでるだけのことなのですが
渡辺君にとっては一生の問題です。どうにかしなくちゃなりません。

さて、その次の日。マインドコントロール社の経理課の片隅で渡辺君と営業部の佐藤君がなにやらこそこそ話をしています。
「だからさー、たのむよ佐藤君。いいのがあるんでしょ。ちょっとこっちへまわしてもらうだけでいいんだからさ…。」
「ダメダメ、いくつかあるけど全部お客さんへのプレゼン用なんだから勝手に社員に横流しなんかしたら、クビになっちゃうよ。あ、ちょっとごめん。」
佐藤君の携帯がなったのです。
「もしもし、あ、はい、今?ああ、社内です。経理課。何?お客さんから電話?。誰?川野様…ハイハイ。じゃあ内線の134番に回して。」
携帯を切って、会社の電話をとる佐藤君。
「もしもし、ああはい、お世話になっております。佐藤です。その後システムのほうはいかがでございましょうか。はい、ああ、それはなにより…。え?もう1名でございますか?はい、はい、あ、ありがとうございます。はい、はい、今日中に資料をまたそろえまして明日の朝お伺いしますので。ありがとうございます。のちほどまたご連絡差し上げますので、ハイ、じゃあ失礼致します。」
佐藤君は満面の笑顔。
「エヘヘ、また1件売り上げちゃった。今月はラッキーだなあ。オホホホ…。あ、えーとなんだっけ、渡辺君。」
「だからぁ、その、早漏を直すようなMCグッズをひとつ僕の方にこっそり回してくれないかなって…。」
「社員が理由もなく無断で会社の機械使っちゃダメって規則になってるでしょ。そんな個人的な理由で許可が出るとは思えないしなあ…。病院行けば?」
「そんなぁ…。あ、ところで佐藤君さあ、例の領収書、通るか通らないか微妙なところなんだよね。」
「えー?たのむよ、あれ通らないと今月やばいんだよ。なんとかならないかなあ、ね?」
「ま、僕の力を持ってすればなんとかはなるんだけど、そこで取引だよ佐藤君。」
「え?」
「MCグッズを回してくれたら、通してやってもいいよと言ってるんだ。」
「へえ?困ったな、こりゃ…。仕方ない、あれならいいか。」
「ようし、契約成立っと。」
渡辺君は佐藤君からなんとか会社のMCグッズをゲットすることが出来ました。
佐藤君が手渡してくれたものはブレスレットでした。
「人を深い催眠状態にできるほど強い効果はないんだけど、その微妙な振動で軽いトラン
ス状態を引き起こして感覚の変換みたいな簡単な暗示なら与えることができるようになってるんだ。」
「ああ、酸っぱい物をのませて甘く感じさせるとかいったやつね。」
「自己暗示にも使えるから、君の早漏にもきっと効果があると思うんだけど。」
「うん、試してみるよ。ありがとう。」

今日は出張のお姉さんが来る日です。
「早く来ないかなー。楽しみ楽しみ。」
この日のために、渡辺君は毎日ブレスレットを使って自己暗示をかけてきたのです。
オナニーでためしてみても随分長持ちするようになりました。
「これでもうバカにされずにすむぞ。それに、ウヒヒ…。」
渡辺君は何かをたくらんでいるようです。「ピンポーン」。お姉さんが来ました。
「こんばんはー、来てあげたわよー。ありがたく思いなさいよ。」
お姉さんは、もうさっさとかたづけてとっとと帰りたいのです。
「いらっしゃい。まあまあ、そこに座って、ジュースでも飲んで。」
「今日はやけにサービスがいいわね。だめよ。やっぱり今日で終わりなんだから。」
「わかってますって。僕は今日をいい思い出にしたいだけ。」
「ふん、まあ、いいわ。じゃ、さっさとすませましょ。」
お姉さんは事務的にスルスルと服をぬいでオールヌードになります。
「じゃ、ちん○ん出しな。どうせすぐ終わるけど。」
「その前に、肩を揉んであげますよ。お姉さん。」
そういって渡辺君はブレスレットをつけたほうの手でガッとお姉さんの肩をつかんで瞳をじっと見つめます。
「ほら、お姉さんはとっても感じやすくなってくるよ。僕に触られると体中のどこでもとーっても信じられないほど気持ちいいんだ。特に僕のちん○が発するエネルギーはお姉さんを狂わせるほどの快感に陥れるんだ。もう癖になってやめられなくなるくらい気持ちいいよ…。」
お姉さんは一瞬遠い目になりましたが、すぐに元に戻ります。
「え?何か言った?さあ、始めましょ。」
「じゃ、僕から触るからね。」
渡辺君は指をのばしてお姉さんの乳首にちょんとさわりました。
渡辺君の指が触れた瞬間にお姉さんの表情が一変します。
「はあああ、なにィこれ?気持ちいいのー、すっごい、あは、あはん。」
渡辺君はさらに両手でお姉さんのおっぱいを力いっぱいもみあげます。
「ひいん、はあん、だめ、だめん、ああ、すごいすごいすごい…。くふうん、いい、気持ちいい、あふあはあへ…」
たえられなくなったお姉さんは床にくずれおちます。
「へえ、そんなにいいの。これでそんなにいいなら、ぼくのチン○を入れたらどうなっちゃうのかなぁ。」
渡辺君はにやにやしながらお姉さんに言いました。
「え?あん、入れてくれるの?あはあん、入れて!私、もうたまんない。お客さんのちょうだい!!ね、早くゥン。」
お姉さんは渡辺君のズボンにすがりつくと必死でベルトをはずしズボンとパンツを一気にズリおろします。
ビヨンととびだした渡辺君のいきりたったイチモツ。こころなしか今日はたくましく見えます。
おねえさんは渡辺君を無理やり座らせると、そのチン○を手でぐっとつかんで自分の中に挿入しようとします。もう目がイってしまっています。
「はあ、はあ、入れたいの、早く、入れたいの…。」
「ありゃりゃ、そんなにあせっちゃって。コンドームはどうするの?」
「そんなのいらないーん。生で入れちゃってン!!はやくズコズコしてほしいのー。」
言い終わるが早いか、お姉さんは渡辺君のちん○の先っぽをぐっと入れてしまいました。
「あぅっ。」
「うっ。」
二人から同時に声が出ました。
「ああはあ、気持ちいいィィィィィ…。」目を閉じてのけぞるお姉さん。
「うふう、いい、女の人がこんなにいいなんて…。」初めての挿入に感動する渡辺君。
気持ちよさにボーっとしている渡辺君を尻目にお姉さんはクイクイと腰を動かし始めます。
そこはプロの技。渡辺君は防戦一方。
「うわ、わあお、なんだ、こりゃ、締まる、締まる…う、う、くふう、ああ、もう出しちゃいたい。でも、まだ。がんばるぞー。うおーっ。」
自己暗示の効果か今日は渡辺君かなりがんばっています。
自分からも腰を動かし始めた渡辺君。目を閉じながら、男の喜びをしみじみと味わっています。
「おおー、うふー、くふー、気持ちいいぞー。」
「ああん、すごい、あきゃぱぺぽー、はへはへはへはへふーん…。」
お姉さんはあまりの快感に正気を失っています。白目をむきながらも自分でおっぱいをもんだり、渡辺君をキス攻めにしたり…。その間も腰はカクカクうごき続けてますけど…。
いつもからは考えられないほど強くなった渡辺君。とはいうものの、これだけがんばると次第に射精感がたかまってきます。
「はあ、ふう、出るよ、出るよ、出しちゃうよ。いいかい?」
「はひ、はひ、あきゃ、ひいん、ひいん、ひいー…。」お姉さんはもうわけがわかりません。
渡辺君は勝手に中に出すことにしちゃいました。
「ようし、出すぞ、あ、あ、あ、あああ…。うっ、ぴゅっ、ドクッ、ドクン、ドクン…。」
波打つように、精子がお姉さんの中に注ぎ込まれていきます。
「ああ、すごい、僕、今、アヤナギの中に精子を出してるんだ。ああ、なんて、いい…。」
「ひいい、くる、くる、あああん、好きぃ、好きよーー!!。」
渡辺君は自分でも驚くほどいっぱい精子を出しました。気持ちよさに波が何度もおとずれるのです。
完全に自分を失ったおねえさんは、マグロのように横たわりよだれをたらして気を失っています。
「ふう、すごかった。こんなに効くとは思わなかったよ。でへへ、でもよかったな。
アヤナギとセックスするのはやっぱり最高だぁ。」
幸せそうな渡辺君。
気を失ったままのお姉さんの髪をなでながらチュっとおでこにキスをしました。
たったそれだけでもお姉さんはビクンと痙攣してしまいます。
お姉さんが寝たままなので渡辺君はまた服を着て一服しています。
しばらくしてお姉さんも目を覚ましましたが、まだ何だかボーっとしています。
でも、ようやく落ち着いてきたようです。
「ああん、なんで?今日のお客さんすごかった…。今までとおんなじ人とは思えないわ。まだ、アソコがうずいちゃって、体中がジンジンしてるわよ。」
「お姉さんこそ、よかったよ。でも残念だなあ、今日で終わりだなんて。でもいい思い出になったよ。」
「え?え?今日で終わり?イヤン、また来たい、またしたーい、ねえお願い…。」
「でも、お姉さんがもう来たくないって…。」
「あ、あんなの冗談冗談、もう毎日でも来てあげるからさ、ねえお客さん、いいでしょ。」
渡辺君は心の中でニヤリと笑いながら
「でーもなあ、毎日来たいって言っても僕もお金ないし、やっぱりいいや。もう来なくていい。」
「あん、もうお金なんていらない。ただでいいから、いや、なんならお金払うから、やらせて、やらせて!」
「そういうわけにはいかないでしょ。でもお姉さんが僕の彼女になってくれるっていうなら話は違うけどな…。彼女とセックスするのは当たり前のことだもんね。」
「なる!なる!もうお客さんの彼女になっちゃう!!あはん、彼女にしてー!!お願いー!!」
お姉さんは必死で渡辺君にしがみつきます。渡辺君はしめしめといった顔で、
「そこまで頼むならいいよ、僕の彼女になってよ。でも僕の彼女になるんだからちゃんと僕の言うこと聞いてくれないとヤダよ。」
「うふん、わかってるわ。わあん、うれしい!これから毎日のようにあんな気持ちいいこと出来るのね。考えただけでジュンと来ちゃう。」
その場の勢いで渡辺君の彼女になっちゃった出張のお姉さんですが、仕事のほうはどうするんでしょうね。
ま、私らが心配することでもないんですけど。
なかなか帰りたがらないお姉さんをせかして、どうにか家から追い出した渡辺君。
お姉さんは名残惜しそうにかえって行きました。
「明日また来るからねー!まっててねー!!」
「ふう、やっと帰ったよ。意外と情熱的なのね、あのお姉さん。僕、体もつかなぁ…。
それにしても、思った以上にうまいこといったな。ウヒヒヒ…。ようし、へっへっ…。」
渡辺君はまた何かをたくらんでいるようです。

次の日の朝、渡辺君はルンルン気分で出社です。
「おはようございまーす。」
マインドコントロール社の玄関の受付のお姉さんに挨拶する渡辺君。
受付の制服は真っ白なスーツ。スーツとはいえ胸が大きく開いて露出度がとても高くなっています。下はタイトのミニスカートですが大胆に入ったスリットがセクシーです。
マインドコントロール社は元一流のレースクイーンやらコンパニオンやらを高いお金を出して、受付のお姉さんや秘書として雇っているのです。
今日の受付のお姉さんもその一人。もともとはとっても有名なレースクイーン。
胸の谷間や脚の長さを強調する制服が見事にそのプロポーションをひきたてます。
これは、たまりません。
もちろん彼女たちは男性社員の憧れの的ですが、平社員なんかは当然、相手にもしてもらえません。
渡辺君も遠くから見てよだれをたらしていた一人なのですが、今日ばかりはちょっと違います。
「毎日こんなところで、来客の相手は疲れるでしょう。肩揉んであげましょうね。」
受付のお姉さんに答える隙を与えず、ガッと肩に手をあてるとブレスレットを作動させます。
よりによって社内でMCグッズを使うとは渡辺君、怖いもの知らずです。
遠い目になるお姉さん。
「さあ、僕が触ると、お姉さんの指はクリト○スと同じように感じてしまうよ。
もう、病み付きになるほど気持ちいい…。それから、僕のちん○をおねえさんのまん○に入れると、これまたとっても気持ちいいよ。快感の中枢を直撃される気持ちよさにお姉さんはもう抵抗できない。さあ、もう、入れたくて入れたくてたまらなくなるんだ。ほら。」
渡辺君が手を離すと、お姉さんの目が元に戻ります。
「あ、あら、なんだかボーっとしちゃって、えーと、あなた確か、経理課の…。」
「あ、渡辺といいます。お姉さん、きれいですね。えへへ。」
お姉さんはこういった、絡んでくるやつの扱いは慣れています。作り笑顔でやさしく、やさしく。
「もう、お仕事がはじまりますよ。職場に行かなくていいんですか。」
「でへへ、そんなことより、お姉さんの顔をみていたいな…。あ、お姉さん、指もきれいだ。」
そういうがはやいか、脂ぎった手で、そーっといやらしそうにお姉さんの指をさする渡辺君。
「あ、はあ、はあああ?(なに、これ!なんで気持ちいいの、いやん、こんなの…。よすぎちゃう、ヤバーい…。)」
渡辺君は指をさらに一本づつ刺激していきます。
にっこり笑顔でごまかそうとしても、顔は快感のため引きつってしまいます。
「はあ、うくっ、きひーん…。」そのスレンダーなボディと長いきれいな脚をくねらせ感じはじめるお姉さん。
(ヤダ、だめよ、仕事中なのに…。アアン、なんでこんな男になでられて感じちゃってるのよぅ…。ああん、助けて…。)
心の叫びはもちろん誰にも届きません。ますますよくなってくるお姉さん。
渡辺君はお姉さんの指を一気に口の中に入れて、れろれろれろれろれろ…。
「はっ、はっあっあーん…。」受付のお姉さんは軽くイってしまいました。
「はあ、はあ、はあ…。」うつむいて肩で息をしているお姉さん。
渡辺君はその耳にそっと囁きかけます。
「どう?気持ちヨカッタでしょ、もし良ければ僕のちん○んをお姉さんに入れてさしあげてもいいですよ。どうします?」
うつろだったお姉さんの目がその言葉に反応しました。
「な、何いってるの、そんな…。」
(でも、体が…。入れたい、入れたくてたまらない。なんでこんな男のちん○に欲情してるのかわからないけど…。欲しくてたまらなくなっちゃってるン…。)
「ちょ、ちょうだい…。おねがい、ほしいの、たまらないの…。」
すがるような切ない目で渡辺君におねだりするお姉さん。
「いいですよー。でも受付はどうします?こんな人の目に付くところでスルわけにはいかないし…。」
「体の具合が悪いって言って、交代の人を呼ぶわ。お願い、もう我慢しきれない…。」
お姉さんは電話で交代の人をよびます。あえぎながらの電話がいかにも病気っぽく聞こえて説得力があります。
「さあ、いきましょ…。」お姉さんは渡辺君をひっぱってどんどん歩き出します。
ついたところは女子ロッカールーム。ロッカールームはいくつかあるのですがこれは受付や秘書専用のロッカールームのようです。
この時間帯になるともうあまり人は来ません。しかも中から鍵がかかるので、イイことするには好都合…。
「でへへへ、女子のロッカールームなんて興奮しちゃうなあ…。ラッキーラッキー。」
渡辺君は大喜びです。
お姉さんはもう待ちきれなくなって、ものすごい勢いでスカートを脱ぎ捨て、もどかしげにパンストとパンティーを足元までズリ下ろすとそこにあるベンチの上で股をパカっと開き渡辺君にアソコがよーくみえるようにして誘います。
渡辺君はよだれタラタラ…。
「ああ、すごい、すっごくイヤらしくていいよー。あらー、そんなに開いて見せてくれちゃったりなんかして…。でも、きれいだなぁ、植物園の温室なんかにある花みたい…、真ん中から蜜がつーっとたれてて、なんともいえない匂いがぷーんとして…ああ、興奮しちゃううう。」
渡辺君もおおいそぎでベルトをはずしズボンを脱ぎパンツをおろし下半身をお姉さんの前にさらします。
息を荒げて何だか苦しげにしているお姉さん。
「はあ、はあ、もうなんだかわからなくなってきちゃってるゥ。お願い、ねえ、切ないの、苦しいの、入れてエん、あなたのチン○が欲しい…。なんであんたなんかのが欲しいかわかんないけどもう我慢しきれないのよ…。ああ、もうだめになっちゃいそう。」
「でへへ、さすがにきれいで長い脚だなあ。これまた興奮しちゃうう…。はいはい、すぐにいれてあげますからね。」
渡辺君もベンチにすわりこむと、お姉さんをかかえて自分の膝の上に座らせます。
チン○とおねえさんの裸のお尻がふれあっていい感じです。
「ほら、欲しければ自分で入れてごらん…。」
お姉さんはすこし腰を浮かすと必死で渡辺君のチン○を自分のおまん○にぬぷぬぷと差し込んでいきます。
「はああん、はあん、スゴイー!!!体中が、体中が…ビリビリするン。ああん、あん。いいの、いいのー!!」
「うううう、思いのほか締りがいいな。おおおおお、ぬたーっとちん○にまとわりついてくるぅ。アヤナギのお姉さんとはまた違った感じで、キモチイイ…。」
渡辺君の膝の上で体をくねらせる受付のお姉さん。体がうねうねするたび違うところが刺
激されて何ともいい気持ちです。
そしてゆ~っくりと腰を上下させ始めるお姉さん。
「はあ、ああん、突いて、もっと突いてええーん。」
「よっしゃー。これでどうかな。」座ったまま腰をつきあげる渡辺君。
クイッ、クイッ…。「あひ、あひ、あひいーん、なんでこんなに…あうふっ…。」
しゃべり続けることが難しいくらい感じています。そしてお姉さんの股がさらに大きく開きます。
「うわー、また締まる、締まる…。あら、もうだめだ、でちゃう、でちゃうよう。」
「え?だめん、中で出しちゃだめー、今日は危ない日なんだからー!!」
渡辺君の言葉にあわてるお姉さん。
そういいながらもお姉さんは自分で抜こうとはしません。快感と妊娠の恐怖との板ばさみ。
体は快感のほうを選んでしまっているようです。
「そ、そんなこといったってもう遅いよー、あ、あ、だめだー、ぴゅ、ぴゅ、どく、どくどくっ。…あーきもちいい…。」
「あはああん、だめ、だめなのー、あん、でも気持ちいいの~、やん、中に出されちゃったー。なんでー?でも、はあ、あ、あ、来る、来ちゃう、は、は、はあああああーん。」
一足遅れでお姉さんもイってしまいました。
渡辺君の膝の上でまだチン○をさしこまれたまま細かくふるえてイっているお姉さん。
涙を流したその忘我の表情はなんともいえず官能的で美しい。
その下でデレーッとした顔でへたばっている、お姉さんとは対照的にこぎたない渡辺君。
「うーん、いいよう。このまま入れっぱなしにしておきたいくらい。でもさすがにお姉さんの重いお尻をささえつづけるのもつかれてきたなあ。ごめんね、よいしょっと。」
ぬぽっ。
やっとのことで結合を解いた渡辺君とお姉さん。お姉さんはベンチに座り込んで呆然と自分の股間を眺めています。いま出されたばかりの精子がタラリと流れ出ています。
「ああん、なんでこうなっちゃうの…。こんな小太りのブオトコとセックスしちゃった…。でも、またしたい、またこの人とセックスすることを想像すると体中が身震いするくらいいいキモチになっちゃうの。知らなかった、生って気持ちいいの…。でも子供が出来たらどうしよう。ねえ、あんた、渡辺君!」
「へ?」
「子供出来たら責任とってもらうからね。それに、私、毎日したいの…生で。でも毎日したらそれこそ妊娠しちゃうしなあ…。そうだ!!結婚してよ、渡辺君。結婚したら毎日生でしてもいいし、子供が出来ても問題ないし。うん、そうしよう。ねえ、挙式はいつにする?旅行はヨーロッパかオーストラリアがいいなあ…。」
「ちょ、ちょっと待ってよ。」
お姉さんがギョロッと渡辺君をにらみます。
「何よ、結婚してくれないって言うの!?いいわよ、そんなら今日あったこと会社中で言いふらしてやる。」
受付のお姉さんとイイ仲になったことを知られるのは、渡辺君としては別に構わないのですが、万一にもMCグッズを使ったことがばれたら大事です。
「わかったよ。親とも相談しなくちゃなんないから答えはあさってっていうことにしてよ。君と結婚できるようにするからさ…。」
「ほんとね?うふ。うれしい。ねえん、あしたもー、わたし体調わるいからって会社おやすみするから、またしようね。明日は、パイズリとかフェラとか、いっぱいしたげるね。だからあんたの生チン○、いっぱいちょうだいね。ああん、思い出すだけでここがキュンと来ちゃう…。」
お姉さんは股の間を押さえてあえぎます。
「今日は帰るわ。でも明日までまちきれるかしら…。」服を着てロッカールームを出る二人。
「じゃあね。ダーリン。」私服に着替えたお姉さんは帰っていきました。
「ふうー。おっぱいは見られなかったけど、やっぱりいい体してるなー。おまん○も気持ちよかったし。うん、よかった、よかった。」
結婚をせまられているのに呑気な渡辺君です。ブレスレットがあればなんとかなると思っているのでしょう。バカは気楽でいいですね。
さて、マインドコントロール社ほどの大企業になるとセキュリティシステムも万全です。
当然のことながら女子ロッカールームにも監視カメラがついていたのを渡辺君は全然気づきませんでした。
ま、監視カメラといっても常に警備員がモニターを見ているとは限りません。特に昼間はロッカールームはほとんどのぞかれることはないのです。
しかし先ほどからモニタールームの中に黒い人影が…。
「……」じっと渡辺君とお姉さんのナニを観察しているようでした。ふうむ、一体何者?

さて、そんなことともしらずルンルン気分の渡辺君。
「ラララララーンと。でも佐藤君は簡単な暗示だけっていってたわりには結構すごいこともできるじゃん。このブレスレット。さて、お次は…。」
まだ何か悪いこと考えてますね、渡辺君。まあ、こんな物が手に入ったんだから当たり前か。
いったん気持ちいいこと覚えたら死ぬまでヤめないタイプなんでしょう。やっぱりバカなのです。自分の席についても仕事は上の空、ニターっと笑ってばかりいるので職場の女子からも変な目で見られています。
さて、渡辺君の次なるターゲットは?

5時です。きょうの仕事は終了。渡辺君はさっさと仕事を終えて、雑務課のあたりをウロウロ、キョロキョロ。
「あ、渡辺。こんなところで何してんのよ?」
根本さんです。どうやら次のターゲットは根本さんのようです。渡辺君、見かけどおり結構みれんたらしい男です。
「あ、根本さん。いやあ、根本さんが婚約したって聞いて一言お祝いを、なんてね。」
「ふん、どこで聞いたのよ。そんなことだけ耳がはやいんだから。あんたになんかお祝いしてもらわなくて結構。」
そうです、根本さんはつい先日、山本忠志君とついに婚約したのです。偶然というには、ちょっとアブノーマルすぎる出会いでしたが、とっても相性のいい二人。
「あのね、毎日セックスしても全然アキないの…。彼もそういってくれるし…やればやるほどよくなってくるよ、なんて…。いやあん、はずかしい。」と泰子さんにもノロける根本さんなのでした。
「そんな冷たいこといわないでよ、根本さん。お祝いに例のビデオと写真データ返してあげようかなー、なんて思ったんだけど、やっぱりよすか。」
「え?あ?そうだ、あれ、返しなさいよ!こらー、こいつー!!」
根本さんは渡辺君の胸ぐらつかんでおもいっきりゆさぶります。
「ふあーあ、そんな乱暴しないでよー。わかったよー、返してあげるから僕の部屋まで来てよ。」
「わかりゃいいのよ。ふん、いいわ、今日は忠志さんの家にいくからついでに寄って行くわ。」
渡辺君と忠志君は同じマンションの住人なのです。
「くっくっくっ、うまくいった…。」ほくそえむ渡辺君。
「え?なんか言った?」
「いや、いや、根本さん、以前に比べてワイルドになったなあ、なに?カレシの影響?」
「そうねー、彼ってはげしいから…、って、なに言わせんのよ、このー!」
うれしそうに渡辺君をパシパシとたたく根本さん。渡辺君の罠にしっかりとかかってしまっているのですが…。

もう2度と来るまいと思っていた渡辺君の部屋。フィギュアやビデオがまた少し増えたようです。
「あいかわらずよねー。あんた彼女が出来たとか言ってなかったっけ。」
「でへへへ、まあね…。」渡辺くんが意味ありげな微笑を浮かべています。
「あら、前、こんなのあったっけ。何?このデカくて赤い不細工な人形。鎧兜じゃないしなあ。それに何だ、この宇宙服みたいなの。」
「こらこら、僕の等身大ブクにさわっちゃだめ!。あ、そのプラグスーツにもさわらない
で!今度、アヤナギのお姉さんに着てもらうんだから。」
「わかったわよ。あんたの世界には踏み込まないわ。ろくなことないから…。それより早く出しなさいよ。」
「え?何を?」
「何をって、私の写真データとビデオに決まってるじゃない。」
「ああ、あれね。あれ、返したくないなー。」根本さんの目が険悪になります。
「くぅおらー、寝言こいてると、しょうちしねえぞ、この野郎。」
「おやおや、そんな態度でいいのかなー?会社内に写真ばら撒いたり、インターネットにビデオを公開することもできるんだよ、僕は。」
「な、なによ、脅迫するの?私を。」
「そうねー、僕の奴隷になってくれるなら、ばら撒くのはやめといたげてもいいけど。」
「もう、いいかげんにしなさいよ!!」
目を三角にして、つかみかかろうとした根本さんの肩に渡辺君が手をかけます。
「あん…。」根本さんが遠い目になります。
「根本さんは僕をこらしめたいですね。根本さんは、偶然渡辺君の大嫌いなものを知ってしまいました。渡辺君は女の人のオナニーを見るのが何よりも苦手です。目の前で本気で感じているところをみせてやると、きっとヒイヒイ言ってビデオを返してくれるに違いありません。本気でやればやるほど渡辺君は嫌がりますよ。それでもダメなときは渡辺君のちん○をしゃぶってみましょう。これも渡辺君が背筋が凍りつくほど大嫌いなことなのです。」そういって渡辺君は手を離しました。
だんだんと目の焦点があってきた根本さん。
「は?ぼっとしちゃった。あ、渡辺!!あんた、どうしてもビデオ返さないっていうなら、見てらっしゃいよ。」
根本さんがブラウスのボタンをはずし前をはだけるとブラジャーをずらします。
一部だけみえるおっぱいが色っぽいです、根本さん。
右手で乳首を刺激しながら左手をスカートの中に入れてもぞもぞ動かしはじめます。
「はあー、くぅーん、ふうーん…。どう、渡辺君。」
「うわー、やめてよ根本さん。そんなもの見せないでー!!」といいながらニヤニヤ見ている渡辺君。まるで、『まんじゅうこわい』ですがこんないい思いができるならネタが二番煎じだろうが古かろうがなんだって構いません。
「はあーん、これならどう??ふっふーん…。」パンティを足元までずらし片足だけはずすとアソコを渡辺君がよく見えるように大きく股を開き、ゆびをズボズボつっこみはじめました。
ムチムチとした肉付きのいい太ももの間に見えるピンクのわれめに白くほっそりとした根本さんの指が何本も出入りするのはとってもいやらしい光景です。
「ほら、ああはん、よーく見るのよ、くふーん、いやなら、早く写真とビデオを返すのよ…。あ、は、は、はふふん…。」
やってるうちに気持ちよくなってきたとはいえ根本さん、結構大胆です。
「ああー、いやだー、その形がいやだ、その音を聞くのが耐えられないー!!でも、我慢するぞー!でも匂いを嗅いだりしたらもうだめかもしれないー。」
わざとらしい渡辺君。しかしその声に応えて根本さんも大ハッスル。匂いが嗅げるほど渡辺君の目の前まで股間を近づけてはげしくジュポジュポ音を立てて指を抜き差ししているところを見せつけます。
「はあーん、だめーん、イっちゃいそうぅー。わたなべくーん、どう、まいったー?」
「くんくん、うーん、いい匂い…、じゃなくて、うわー僕ももうだめだー、こわいよー。」
「あ、あ、うっくーん。はあ…、はあ…、はあ…、イっちゃった…。クソーしぶといな渡辺。」
渡辺君はニヤニヤしながら「こわいよー、こわいよー。」と繰り返しています。
「ようし、こうなったら最後の手段。これでどうだー。」
根本さんはムクッと起き上がると渡辺君のズボンとブリーフをいっきにズリおろします。
「はあ、はあ、いくわよー、ハンム…。」渡辺君のチン○をくちにすっぽりとふくむと舌で丹念に舐め始めました。
「ずずー、ずるっ、じゅぽっ…。」
これでどうだといった目で渡辺君をみつめる根本さん。
渡辺君も恐怖におびえる演技でそれに答えます。
「うわーん、こわいよー、根本さんが僕のおちん○んたべちゃうよー、あ、キモチイイ…。」
必死で渡辺君のチン○をしゃぶる根本さん。もう半分くらい自分でもなにをしているのかわからなくなってきています。
でも、はじめた以上は、ひたすらゴールめがけて向かわなければなりません。
そう、渡辺君に発射させるまで…。
自己暗示で鍛えた渡辺君。ちょっとやそっとのフェラチオではなかなか射精はいたしません。
それでもだんだんと高まってくる射精感。渡辺君はふと、思いました。
「ああー、きもちいいなー、やっぱり根本さんもイイ!うーん、このまま射精しちゃってもいいけど、どうせなら…。」
渡辺君、ちょっと欲を出しました。やっぱり根本さんを自分のものにしたかったのです。
今度はセックスしたくなる暗示をあたえようと根本さんの肩に手をかける渡辺君。
そのときです。
「はい、そこまでよ!」
ビクッとする渡辺君。根本さんはかまわずしゃぶり続けています。
いったい誰の声だろう…。一瞬の気の緩みか渡辺君に絶頂がきてしまいました。
「あ、あ、あ、しまった、うっ、ぴゅっ、どくどくどく…。」
根本さんはゴールに到達した達成感からか何だかうれしそうな顔で精子を味わいながらまだ渡辺君のチン○をしゃぶり続けています。
「だ、誰だ…。え?研究室の泰子さん?」
意外な人物の登場に狼狽する渡辺君。
「ふーん、渡辺君。結構やるじゃない。わたしもこの装置でここまでできるとは想定してなかったなあ…。」
「な、な、な、な、なんで…。」
白衣姿でたたずんでいるのは第5研究室の泰子さんでした。なぜか手には携帯電話をもっています。
「あんたなんかに説明すんのめんどくさいから教えてやんない。…ちょっと良美ィ、もういいかげんヤメたらぁ?」
実はあのブレスレットは泰子さんが営業の佐藤君に人体実験の対象を探すように依頼していたものなのでした。最近は薬品だけでなくこういうものにも手を出しているようです。というわけで渡辺君はずーっと泰子さんに観察されていたのです。
そう、渡辺君はすっかりハメられていたのです。
まだスッポンのように渡辺君のチン○にくいついて舐め続けている根本さんを見ながらピピピと携帯のボタンを押す泰子さん。ようやくチン○から口を離す根本さん。
「ふ、へ、は?あたし、何を、えー!?うそー!!いやーん!!ぺっぺっ、こらー渡辺!私に何したー!!!このヤロー。」
根本さんは暗示にかかってしてしまったことを全部覚えていました。
「えーん、渡辺の粗チンをナメナメしちゃったーん。忠志さんに申しわけが立たないわー。こらー、ほんとにもう勘弁しないんだからねー!!!」
「ひえーん、ごめんよー、写真とビデオかえすからゆるしてー。」
「なにをー!!!え、泰子、なんでここにいるの?」
「やっと気づいたか。おちつきなよ良美。私があんたの暗示を解いてやったんだよ。」
服装を元にもどしながら根本さんがききます。
「え?ということは泰子はずーっと見てたってわけ?あれ?…。ということは…。
泰子ぉー、なんでもっと早くとめてくれなかったのよぉぉぉ…。」
根本さんが泰子さんをうらめしげににらみつけます。泰子さんはしれっとした顔で
「ブレスレットの性能を確かめたかったからね。本当はもっとみたかったんだけどさ。あんたの貞操だけは守ってあげたんだから感謝してもらわなくちゃね。」
「う、う、う、いつものことながら、氷のように冷たい女ね、あんたって…。」
さっきから様子をうかがっていた渡辺君もすこし冷静さを取り戻しました。
根本さんと泰子さんにバレてしまった以上、もはやこれまで。窮鼠猫をかむの諺どおり九死に一生をかけて反撃に転じる渡辺君。いきなり泰子さんの手首をぐっとつかんでひきよせると肩に手をかけます。
「さあ、わすれるんだ、ここであったこと、僕がブレスレットを使ったこと…。」
泰子さんは顔色一つ変えません。
「あーあ、あんた、筋金入りのバカね。いいわ、ひとつだけ教えてあげる。このブレスレットにはそれをつけた人を操る機能ってのもついてるの。ほれ。」
泰子さんがピっと携帯のボタンを押すと渡辺君の体が硬直します。
「う、ぐ、ぐ…。」
「ねえ、渡辺君。あなたにとって私はなんなのかしら…。」妖しげな微笑を浮かべ泰子さんが渡辺君に問いかけます。
「なんだって言われても…。」その瞬間、渡辺君は何か大切なことを忘れていたような感覚
にとらわれます。なんだろう。とっても大切なこと。
そうだ…、そうだ…、なんで忘れていたんだろう。僕はなんてバカなことを…。
「め、女神様です…。」泰子様は僕があがめたてまつっている女神様。声をかけていただくだけでも恐れ多い雲の上のお方。
渡辺君はその場で泰子さんの前にひれ伏します。
「ふん、わかればよろしい。データとらしてもらうからブレスレットつけた手をこっちにだして…。」
渡辺君は右手をうやうやしくさしだします。泰子さんはブレスレットから、ちいさなカー
ドのようなものをとりだすと、ポケットにしまい、かわりに新しいカードを挿入しました。
「ぷっ、何が女神様よ。どっちかっつうと魔女の元締めだよ泰子は。なに?ブレスレットはとりあげないの?」
根本さんは不安そうに聞きます。
「うん、もうちょっとデータとりたいしね。それにブレスレットをつけといたほうがコントロールがきいてかえって安全だと思うよ。あ、渡辺君、良美のうつった写真データとビデオ出して。」
「はいはいー。」といって渡辺君は写真データの入ったCD-Rとビデオを泰子さんに差し出します。
「泰子、ありがと。」根本さんがそれを受け取ろうとしますが…。
「ああ、良美。これは資料として預かっとくから…。」「え?」不審そうな顔の根本さん。
「例の薬の貴重な実例データになるんだ。悪いようにはしないからさ。もらっとくね。」
泰子さんにそういわれてしまうと、もうさからえません。納得できないながら承知せざるを得ない根本さんでした。
「それから、渡辺君。研究に協力してくれたんで、そのチン○と例の彼女はそのままにしといてあげるから。受付嬢の方は何とか処理しとくわ。ありがたく思うのよ。」
どうやら受付のお姉さんとのナニをこっそりみていたのは泰子さんだったようです。
「ははー、女神様。ありがとうございます。」涙をながして感謝する渡辺君。
とにかく早漏にもどらずにすんだし、またアヤナギとセックスできるのです。

「忠志さぁん、あのね、あの…。あ・な・た ってよんでもい~い?」
「良美ちゃんは気が早いなあ。結婚式は来月なのに。いいよ。お・ま・え なんちゃって。」
「ヤダー、はずかしいー、ねえ、あなた、気持ちよくしてーン。」
ベッドの上で忠志君は根本さんをそっとだきよせると愛しそうに口づけをかわします。
そのままベッドに沈み込んで行く二人。
忠志君の唇は根本さんの唇をはなれ、だんだんと下に下がっていき…。やがてこんもりともりあがった根本さんのおっぱいの先のかわいらしい乳首へと到達します。
「ちゅぷ、ちゅぷ、なんどなめても可愛くて、素敵な乳首だ、ちゅぷ、れろん。」
「あああはーん。くふん。忠志さーん。今日は、うしろから…して…。」
「ああ、ちゅぷ、わかったよ、ちゅぷ…こり…。」
あまりに熱いベッドシーンについ見入ってしまいました。騒ぎもおちついて、また愛を確かめ合う若い二人なのでした。ちょうどそのころ、同じフロアの別の部屋で…。

「ひいん、ひいん、あああ、すごいー!」アヤナギのお姉さんが渡辺君に体中を愛撫され
て嬌声をあげております。
「あうふー、て、て、て、ああん、もうダメになっちゃいそうよー!!もう入れちゃってー!!」
「はあ、はあ、はあ、入れたげるから、ちょっと無表情で冷たい目で僕を見て…。あ、そう、そう…。ああ、興奮するーーん。!!」
お姉さんを抱きかかえるようにして挿入しはじめる渡辺君。泰子さんのおかげで彼も幸せな毎日をすごしております。
「あ、入った。いいん、すごい気持ちイイン!!あー、すきよー!イかせてー!シンジー!!」
渡辺君のフルネームは渡辺信二です。別に問題ありませんよね。

あっちもこっちも春爛漫でめでたしめでたし…とおもったのですが…。
「あーあ、なんだってのよ。」泰子さんはなんだか浮かない顔。
泰子さんが憂鬱そうな顔をしているそのわけは…それはまた別の話。

ストーカー

午後の講義はいつでもけだるくてねむたい。それでも出席するのは単位が欲しいだけじゃないわけがある。
必死の思いで勉強して一浪のあとやっと入学した大学だが、入学してしまうと、もう目標を失ってしまってダラダラとした毎日の繰り返し。
それでも欠かさずこの講義に出席するのは、あの娘もこの講義をうけているからだ。
一応同じクラスということだが、こんなマンモス大学ではクラスなんてあんまり意味も無い。
香澄佳恵という名前を知ったのは最近のことだ。入学式でひと目見たときから魅了されてしまった。
ミニスカートにブーツがよく似合う、すらっとしたスタイル。アイドルのような愛くるしいクリッとした目と小さくて可愛い口。口元のほくろがエロチックでその童顔とのアンバランスがたまらない。茶色に染めた肩まで伸びた髪は切りそろえてボブっぽくしている。
初めて彼女を見て以来、僕の目は彼女を追い続けている。
気の弱い僕は声をかけるなんてもちろんできないし、つきあうとか深い仲になるなんて想像すら出来ない。
ただ、遠くから見つめてため息をつくだけだ。それでも彼女の出る授業はチェックして出来うる限り僕も出席するようにしている。
その日の講義は幸運にも彼女のすぐ後ろの席に座ることが出来た。
僕はそのささやかな幸せを神様に感謝していた。目の前に彼女がいる、後姿をじっとながめているだけでもう十分幸せだった。
彼女は友達と話をしている。隣に座っている女友達がちらっと僕のほうを見ると彼女にそっと耳打ちする。
いきなり彼女は僕のほうをふりかえった。不意をつかれて僕はどぎまぎする。
「なんなのよ、あんた。私のことジロジロみてんじゃないわよ。あーっ、この顔、見覚えあるわ。
いつも私のことイヤらしい目でみてるでしょ。あー気持ち悪い。ゾクゾクする。
ふん、ヘンな顔してるくせに、やめてよね、わたしに付きまとうの。あんたみたいな変態に思われてると想像しただけでゾっとしちゃうのよ。
あっち行ってよ。今後、私の30m以内に近づかないこと。わかったわね。シッシッ。」
その可愛い口から僕の心を切り刻むような言葉が次々と飛び出した。
「う。あ…。」
気の弱い僕は何もいいかえすことが出来ずにすごすごとその場を立ち去る。
情けない…とは自分でも思うけどどうすることも出来なかったんだ。
その日は打ちひしがれて下宿に帰った。
もう、何をする気力もない。ゲームもオナニーもせず、ただこたつに入って寝ころんでいた。
もう、死にたい。彼女に嫌われた、そして徹底的に傷ついてしまった。僕は、だめだ、男としてダメだ、人間として生きていく意味も価値もないんだ…。
そんなことばかりを考えてもんもんとしているとピンポンと呼び鈴がなった。
「はい。」
何も考えずにドアをあけてしまった。スーツ姿の男が立っている。セールスマンか。
「あ、失礼いたします。あの、私、マインドコントロール社の佐藤と申しますが…。」
「あ、英語の教材ならいりませんけど…。」
「いえ、そうじゃなくて、えーとですね、こちらのパンフレットをご覧になっていただけますか。」
手渡されたパンフレットの表紙には「人の心を操ってみませんか?」という文字が真っ赤な字で大きく印刷されている。
思わず訊ねてしまった。「人の心を操るって…。」
「はい、私どもが独自に開発したシステムでございまして、コンピュータを使用して人の心を自由に操ったり、好きなように動かすことができるということになっております。」
なんだか怪しいけど、人を操るという言葉に引き込まれて説明を聞き続けた。
「それは、どんな人でも操ることができるんですか。」
「いえ、あの、たとえば契約が成立した場合ですね、心を操る相手を指定していただきまして、リサーチさせていただいてから専用のソフトを当社で作成いたします。
操れるのは、その指定していただいた方のみということになります。
それからですね、ソフトのほうはインターネットを使って当社のホームページを利用して動かしますのでコンピュータとインターネットにつながる環境があれば追加の機材をお求めいただく必要はありません。
なお、i-modeにも対応しておりますので携帯電話からもご利用になれます。」
僕はコンピュータでインターネットをやってるので問題はないけど…。
「でも、どうやって人を操るの?その人に何か機械をとりつけたりするわけ?」
「あ、そこらへんは企業秘密でございまして、ちょっとご勘弁いただきたいと…。」
「でもさ、そんなことができるなら、世界のトップクラスの人をコントロールして世界中を思いのままに動かすこともできるじゃない。
こんな貧乏学生に売りつけるよりそうした方がよっぽど儲かると思うんだけど。」
「ええ、まあ、そういう方々は当然、ガードも固うございますし、なによりリスクがともないますので…。私どもは堅実なビジネスとしてシステムの販売をいたしております。」
その内容を細かく聞いていくと僕はだんだんと引き込まれていった。これが本当ならすごいことだ。
「で、いくらぐらいなの?」
「心を操る相手―ターゲットですね。それによっても色々と変わってきますのでお客様のお話をお伺いしてこちらのほうで御見積もりを立てさせていただきますが、
そうですね、ターゲット1名あたりざっと3000万から4000万円ぐらいと思っていただければ。
あ、ローンの方も用意させていただいておりますのでお気軽にご利用くださいませ。」
僕は絶句してしまった。マンションが買える位の値段じゃないか。
「そ、そんなに、高いの…。とてもじゃないけど、僕じゃ無理だ。」
「はい、かりそめにも、一人の人間の心を操るわけでございますから、その準備、運用だけでも膨大な手間がかかりますしシステムの開発にも相当な額を投資しております。
これでもお安いほうだと存じますが…いえいえ、今すぐでなくても結構でございます。
また、何かの折に思い出したときにでも、ご連絡いただければまたまいりますのでよろしくお願いいたします。」
そのセールスマンはパンフレットと名刺を置いて帰っていった。
何かのイタズラだったのだろうか。そうとは思えなかったが。
どっちにしても僕には関係のない話だ。3000万円だなんて…。
それに僕はそれどころじゃないんだ…。

奇跡が起きた。
何の気なしに買った宝くじで1億円が当たってしまったんだ。
迷わずマインドコントロール社に電話をしたのは言うまでもない。
ターゲットはもちろん、僕を徹底的にうちのめした香澄佳恵だ。
僕は彼女の名前以外ほとんど何も知らなかったのだが、マインドコントロール社は調査のための組織をもっているらしく、詳しく彼女のことをしらべたあと見積書をもってきた。
「ええ、香澄佳恵様、こちらの方はとくに社会的に重要な地位にあるというわけでもありませんので、そこらへんのオプションは発生いたしませんね。
ご両親のほうもごく普通のサラリーマン家庭ということですしランクとしてはさほど高いものとはなりません。
ただ若い女性の場合は割増料金が発生する場合があります…、えーっとちょっとお待ちくださいね。
彼女の場合はA-5クラスとなりますので、全体のお見積もりとしては税抜きで2900万円ということになりますねぇ。
こちらの書類の方をご確認ください。」
僕は、すぐにその場で契約した。安いじゃないか2900万円なんて。ただみたいなもんだ。
僕の胸の中で黒い炎が燃え上がる。復讐の始まりだ。

ソフトが完成したと連絡があったのは3週間後のことだった。
連絡があった次の日に分厚いマニュアルをもってインストラクターが僕の下宿に来た。
システムの扱い方を指導してくれるのだそうだ。
「かなり複雑なシステムとなっておりますので少しずつ勉強していきましょう。
まず、ブラウザーを立ち上げてマインドコントロール社のホームページを開きます。
次回からはすぐ呼び出せるよう、お気に入りに登録しておきますね。」
インストラクターはてきぱきと作業をすすめる。
「このページの中の、『契約者様専用』のボタンをクリックしていただくとIDとパスワードを入力する画面が出ますのでお渡しするIDとパスワードを入力して送信ボタンを押してください。」
言われたとおりに操作すると、マインドコントロールシステム画面があらわれて僕の名前とターゲットの名前が表示される。
「このページも、いくつかの作業画面に分割されています。とりあえずお試しになれるのは、こちらのウインドウですね。このボタンを押すと、ターゲットの思考がテキスト化されてこのテキストボックスにリアルタイムで表示されます。」
彼女が今何を考えているかがわかるというわけか。さっそくボタンを押してみる。
チャットの画面のようにつぎつぎと文章が現れてくる。
『あーあ、暇だわ。なにかおもしろいことないかしら。』
『タケシさそってドライブでもいきたいわね。でもタケシもいいかげんウザくなってきたしな…』
『おなかすいたー。でも食べに行くのめんどくさいしー…』
とりとめもない思考が次々と流れていく。
「ふーん、おもしろいね。」
「こちらのボックスに入力すると、思考にその言葉を割り込ませることが出来ます。」
何故か突然、いままで考えていたこととまったく関係ないことが頭に浮かぶことがある。
そんな感じで彼女の思考の中に介入できるというのだ。
僕の名前を入力して送信してみる。テキストボックスにすぐに反応が出る。
『川野渉って、…えーっとだれだっけ、たしかにいま思いついた名前なんだけど。ま、いっか。』
僕は名前すら覚えてもらってないのか…。悔しさがよみがえる。
『2ヶ月前ぐらいの講義で怒鳴りつけてやった男子学生。』といれてみた。
すると…。
『そういえば、2ヶ月ぐらい前に私にまとわりつくヘンな男がいたっけ。やだ、なんで思い出しちゃったんだろ。なんだかふにゃふにゃして気持ち悪いヤツだったよなー。
30m.以内に近寄るなっていったら、あれ以来姿を見せないからまあ、いいけどさ。
ああいうのに限って、しつこかったりするから気をつけなくちゃ。私のこと何処かで盗撮してたりしてさ。
美しいってのも罪ね、なんちゃって。ああ、やだやだ。あんなヤツのことなんてどうでもいいじゃん。
そんなことよりまたスキーいきたいなあ。こんど亮子さそっていこう。そうだ、そうしよう。』
クソー。許せない。絶対に僕と同じ苦しみを味あわせてやる。みてろよ。
「ねえ、どうやったら、彼女の心を操れるの。早く教えてよ。」
「まあ、そう急がないで、順番に行きましょう。最初はまず無意識のコントロールからお教えしますので。」
無意識のコントロールとは、意志とは関係無しに体が勝手に動いてしまうとか、知らない間にヘンな行動をとってしまうとかそういう操り方だ。
「このシステムの効果を知るためにいちばん分かりやすいと思いますので、とりあえず彼女にさせたいことをこのボックスに入力してみていただけますか。」
本当に彼女をコントロールできるかどうか小手調べだ。僕は考えに考えて命令を入力した。
次の日に結果が出る。僕はその夜眠れなかった。

次の日の講義。連休前と言うこともあって出席する学生も少ない。広い講義室も人がまばらだ。
僕が座っていると佳恵が一人で講義室に入ってきた。いつもの通りミニスカートにブーツ姿だ。
今日はストッキングをはく気がしないように無意識コントロールしてある。
つかつかと僕の横に来るとスッと座る。僕のことは目に入らない。
彼女は一人で座っていると思い込んでいる。システムはうまく動いているようだ。
僕の横に座った彼女はごく自然にぺろっとミニスカートをめくりあげる。
その白い脚とパンティが丸見えになっている。彼女は自分のしたことにまったく気づいていないようだ。
回りの席には誰もいない。僕だけが彼女のあられもないすがたを見ているのだ。
スッと伸びた脚は真っ白で肉付きもよく、派手なパンティとブーツが卑猥さを引き立てる。
講義が始まっても彼女は平然と授業をきいてノートをとっている。その間も脚を組み替えたり、大股開きしたりしてサービスしてくれる。
はじめて間近で見る女子大生の生脚に興奮する。僕だけがこれを見ているという事実がさらに僕を興奮させる。
やがて彼女は左手を僕の股間にのばすと、そっとさすりはじめる。
もちろん彼女は自分のしたことにまったく気づかない。椅子に手をこすりつけているぐらいにしか感じていないのだ。
興奮しきった僕のちん○にとってこの刺激は強烈なものだった。
ああ、気持ちいい。気持ちよすぎる。彼女自身の手で僕の性器がもてあそばれている。
彼女のプルプルした太ももを見ながら僕はズボンの中で果てた。
今までに味わったことのない、何と言う気持ちよさ。ああ、幸せだ。
彼女は何事もなかったように今までどおり、脚を開いたりくねくねさせたりしながら僕の股間をまさぐりつづける。
顔は正面を向いたまま、真面目に授業をきいている。
その横顔もなんともいえずセクシーでたまらない。あっ、その手をちょっと止めて、止めてくれないと…、あ、あ、あ。
止まるどころかどんどん激しくなる手の動きにあがらい切れず僕はその講義中に何回もイってしまい、へとへとになってしまった。
ズボンの中はもうべとべとになって、外から見てもズボンの生地に染み出してきてしまっている。
やっと授業がおわって彼女はでていった。左手が変にべたべたして、どこかで匂ったような香りがするのを不思議に思ったのか首をかしげている。
僕は…。うごけない。気持ちよすぎて体中がしびれてしまって言うことを聞かない。
システムの威力を思い知った。これはすごい。
でも、これくらいのことで僕の気持ちはおさまらない。彼女にはもっともっと苦しんでもらわなくちゃ。
あのシステムを使えば出来る。僕の顔は自然とほころんだ。

それから僕はあっというまにシステムの操作方法をマスターした。彼女に復讐したい一心からだ。
いよいよ復讐の開始だ。どうやって彼女を追い詰めていくか毎日そればかりをかんがえる。
手始めに夢を見させる。僕に陵辱されて何度も昇天してしまう夢を毎日のように見させた。
学校では平然とした顔をしているが、たまに僕と顔をあわすと気まずそうに目をそらして逃げるように行ってしまう。
もちろん、近づいても怒鳴りつけるなどと言うようなことはなくなった。
下宿にかえって彼女の思考を覗いてみる。
『わたし、どうしちゃったんだろう。あんなヤツに抱かれてイっちゃう夢を毎晩みるなんて。
でも、気持ちいいの、今までしたどんなセックスより。
条件反射みたいにあいつの顔見ただけで何かヘンな気分になっちゃうのよ。まずいわ。
でも、あいつのことをこうやって思い出すだけで、はぁん、あん、気持ちいい…。あ、あん、川野くん…。』
その後テキストボックスには意味不明の文字の羅列が続く。
言葉にならない思考に頭が占拠されているとこうなるのだそうだ。
どうやら、オナニーをはじめてしまったらしい。しかも僕をおかずに。
あの気位の高い佳恵が僕をおもいうかべながら自分を慰めている。
なんて気持ちいいんだ。最高の気分で僕もオナニーをする。佳恵の真っ白な脚を思い出しながら。

このまま佳恵を僕の彼女にしてしまうのは簡単なことだ。
でもそれじゃ僕の気がすまない。僕の受けた心の傷は、ものすごく深いのだ。
彼女の僕への思いをどんどん高めながら、一方で決して告白したり思いを誰かに打ち明けたり出来ないようにしてやった。僕と直接話すことさえ怖くてできない。
僕を好きになればなるほど、決して届かない思いにもんもんとする。彼女をそういう目にあわせてやりたかったのだ。
彼女の心をモニターするのが僕の日課になった。
『川野くん…。好き好き好き好き…。こんなに好きなのに振り向いてもくれない。
仕方ないわね。わたしって魅力のない女だし、告白したってどうせ振られるに決まってる。
でも、彼のそばにいたい。いつも川野くんをみつめていたい…。
でも、こうしてる間にも川野くんが彼女をつくったらどうしよう、ああ、嫉妬で気が狂いそう…。
好き、好き…。でも、…。ああん。どうしたらいいの。』
また意味不明の文字が並ぶ。どうしようもなくなってオナニーを始めたようだ。
このままつづけていったら彼女はどんな行動をとるのだろうか。僕は、しばらく様子を見ることにした。

あの活発だった彼女も日に日に元気がなくなっていった。
気力も失せ、友達とのつきあいも少なくなったのかいつも一人でいるようになった。
すこし頬がこけ、目だけがギラギラと光っているように見える。
僕の出る講義にはかならず出席して遠くから僕の顔ばかりを眺めている。
僕が目を向けるとハッと目をそらす。ちょっとでも目が合ったことがうれしいのかちょっと幸せそうな表情になるところが可愛い。
授業以外でも、僕の後をつけることが多くなった。学校にいる間中彼女の視線を感じる。
もちろん他の男なんかには目もくれない、というか僕以外の事柄にはいっさい興味がもてなくなってしまっているみたいだ。
食事に行っても、歩いていても振り返ると彼女がいる。僕が目を向けるとさっと身を隠そうとするがまるわかりだ。
たまたま、女の子と話なんかをすることがあると、ものすごい形相でにらんでいる。
最近はデジカメをもちあるいているようだ。もちろん僕の写真を撮るためだ。
『ああ、彼をみつめればみつめるほど好きで好きでたまらなくなる。告白していっそ振られたほうがどれほど楽だろう…でも、出来ない、打ち明けるなんて…死んでもできない…。
彼の写真、こんなにとっちゃった。後姿も、横顔も、みんなみんな素敵なの、ああたまらない。
盗撮した写真でオナニーするなんて、なんてみじめなんだろう。でも、どうしてもしたくなる、しなくちゃどうしようもなくなるの、だからこうして毎晩…。
ああ、ああん。気持ちいいわ…抱いて…川野くん…。』
ふふふ、苦しめ、もっと苦しめ。僕はなんともいえない征服感で股間をふくらます。
そして彼女の行動はこの後もどんどんエスカレートしていく。

学校だけでは物足りなくなったのか、僕が街中を歩いているときも彼女はつけまわすようになってきた。
ばれないようにと思ってか白いマスクとサングラスをかけ、帽子を目深にかぶっている。
その格好でデジカメをもってうろうろしていたらかえって目立つような気もするのだが、彼女は真剣なのだ。
おもしろくなって休みの日に町を一日中うろうろしてやった。
映画館に入る。中に入ってしまうとかえって見失うと思ったのか映画が終わるまで外で待ち伏せしている。
パチンコ屋に入る。彼女はパチンコなどしたことがないはずだが、6つ隣の席でわけもわからず打っている。もちろん僕からは目を離さない。
「おねえちゃん、ちゃんとうたないとパンクしちゃうよ。ほら、ああ、もったいない。」
となりのおっさんにもあきれられている。
AVショップにも入ってみる。彼女は、入ってからびっくりしたようだが、それでも何かを物色するようなふりでうろうろしている。
あやしい格好の女がはいってきたので店員も胡乱な目で眺めている。
淫らな姿の女たちの写真がカバーになっているビデオケースをみるうちに何かを思いついたのか、不意に僕の追跡をやめて店の外に出て行った。
その日の夜の彼女の思考モニター。
『そうよ、なんで今まで思いつかなかったのかしら。ふふ、こうやって。これでいいかな。
私の思いがどんな形にせよぶつけることができるわ。ああ、うれしい…。』
その時は何のことだかわからなかった。わかったのは数日後のことだ。
僕の下宿に手紙が来た。差出人の名前はない。中には写真のようなものがぎっしりとつまっている。
佳恵の写真だった。といってもこれはデジカメでとったものを印刷したもののようだ。
下着姿や、おっぱいのおおうつしなどの写真が山のように入っている。顔がうつっている部分はマジックで消してあるが佳恵以外に今こんなことをするやつはいない。
AVほど過激な写真は少ないが、彼女自身がとったということと、顔が消してある分、かえってイヤらしくて興奮する。その場でオナニーしてしまった。
そして、さっそく彼女の心をモニターすると
『川野くん、写真気に入ってくれたかしら、さっき郵便屋さんが持っていったから、もう封はあけているはず。佳恵のことってきっと気づかないだろうけど、ちょっとでも興奮してくれたら、佳恵、うれしい。窓から中の様子はわからないけど、気になるな…。』
え、今、下宿の前で僕のことを見張っているのか。
窓を開けて外を見る。佳恵がさっと電信柱の陰に隠れたのが見えた。
僕はまた、意地悪なことを思いついた。
もらった写真をすべてコンピュータでスキャンして保存すると、元の写真をびりびりにやぶいてビニール袋にこれ見よがしに入れる。
そのまま、それをコンビニのゴミ箱まで捨てに行った。
彼女は僕の後をつけて、その捨てたごみを見るに違いない。絶望にたちつくす彼女を思い浮かべ僕は暗い喜びにひたる。

その後、毎日のように写真は送られてきた。
その内容はどんどん過激さを増してしていく。無論、顔だけはぜったいに塗りつぶしてあるが、素っ裸で大股開きになっていてあそこがモロに見えている写真だとか、僕の顔写真をおっぱいに、なすりつけている写真だとか、もうそれはモノすごくイヤらしい。
僕も見るたびにがまんしきれず手が股間に伸びてしまう。毎晩、夜更けまで自慰にひたる僕。
僕も狂ってきたのだろうか。
そして毎回、写真をびりびりにやぶいて捨てに行く。彼女を追い詰めるだけ追い詰めてやるんだ。

写真を送りつけるだけでは飽き足らず、彼女は無言電話をかけてくるようになった。
ただの無言電話なら迷惑だが、心の中をモニターしながら聞いていると結構おもしろい。
「もしもし」
『あ、でた、川野くんの声だ…。うれしい…。なにか話さなくちゃ…。でも声が出ない…。』
「誰ですか、用がないなら切るよ。」
『川野くんの声ってほんとにセクシー。うっとりするわ。あ、切らないで、えーと、その』
「あ。」と言う声だけが聞こえた。
「え、誰なの。はっきり言って。」
『やん、びっくりした。思わず声が出ちゃったけど、もっと川野くんの声が聞けてよかった。』
「あの、こちらは川野渉です。どちらさまですか、なんでもいいから声をだして。」
『ああ、川野くんの声を聞いてるうちに感じてきちゃった。ああん。』
「ああん。」
「はい?何してるんですか。」
『今、何してるか言うだけで川野くんの声が聞けるんだわ。えーと。』
「あはん、私ね、川野くんの声ききながらねー、おま○こに指を入れてるの。とーっても気持ちいい。」
『うれしい。私、川野くんと話しをしてるのね。面と向かって話すのは怖いけど。こっちが誰だかわからなければ平気だわ。ああん、もっと聞いて、川野くん…。』
無言電話はオナニーの実況中継へと変わった。彼女の可愛い声でオナニーの状況とあえぎ声を聞くことができる。
「あぁくふ、おっぱいを揉みながら、クリちゃんをくりくりしてるの、ああはぁん、最高に気持ちいいのン。」
パソコンの画面で今までもらった写真を映しながら佳恵のオナニー電話を楽しむ。
今まで以上にものすごく興奮する。
「あん、川野くん聞いてる?私ね、とっても気持ちいい…。川野くんに抱きしめられてるって想像するとね、とっても感じるの…。もっと声を聞かせて…。」
「んー、今、おま○こはどうなってるのかなー。」
「ああ川野くんの声とっても感じちゃう…。んふ、ちょっとまってね、ああ、もうぐちょぐちょなの、ねえ、ほら聞いて。」
くちゅくちゅという音が聞こえる。どうも、おま○こを指で弄っている音を聞かせているらしい。
「あーん、とってもいい、あ、だめ、いくー、いくー、川野くん、いっちゃうー。」
ぼくのちん○もいたいほど勃起してしまっている。
彼女の姿を想像しながら電話を聞いてるうちに気持ちよくなってしまって、もう爆発寸前だ。
手ですこしさわってみると、もう我慢できなくなってきた。いや、もっと我慢するんだ。
でも、ああ、くる、出ちゃう、ああ、ああ…。こらえきれず彼女のイく声をききながら射精してしまった。
気持ちよく精子を放出しながら、このとき初めて彼女を少し許す気持ちが出てきた。
もう、いいんじゃないだろうか。いや、でもまだまだうらみは消えない…。

その後も写真も電話も執拗につづいている。内容はますますエスカレートしていく。
僕も毎日気持ちいいのはいいが、最近さすがにすこしやつれてきた。
彼女は、最近は朝早くから、けっこう夜遅くまで僕の周りをうろつくようになって来た。
何をするわけでもないが、すこしでも僕の近くにいないと落ち着かなくて気が狂いそうになるようだ。
何をしても彼女の苦しみが薄らぐことはない、かえって絶望感が強くなってくるのだ。
もうしばらくはこの絶望感を味わい続けてもらおう。

その夜、僕は珍しく酔いたくなって、一人で酒を飲みに行った。
もちろん、彼女もあとをつけてくる。かまわず、飲み屋に入って料理を注文し、酒をがばがばと飲んだ。
後悔なんかしてない、彼女をかわいそうなんて思わない。僕をあんなにバカにした女だ。
当然の報いだ。もっと苦しめばいいんだ。
そう、思い込みたくて、酒を飲む。いくら飲んでも酔えたような気がしなかった。
中途半端な気分で店を出る。ふらふらした足取りで下宿に向かう。佳恵も多分ついてきているのだろうが今はどうでもいい。
尿意を催して電柱に立小便をする。しはじめた瞬間、佳恵がものすごい勢いでこちらにかけよってくるのが見えた。
刺されるのか?しかし、僕は突然のことでうごけない。
かけよってきた彼女はマスクをはずし僕の前にひざまづいて顔で僕の小便をうけはじめた。
僕の小便が彼女の顔を濡らして滴り落ちる。やがて、口を開き、小便をごくごくと飲み始める。悦楽の表情で。
「ああ…、素敵…、おいしい…。」
僕はびっくりしてしまって、どうしていいかわからない、小便が出終わると彼女は僕のちん○を愛しそうにしゃぶり始める。
「ああ、はむ、川野くんの、ぺろ、ちん○。おいしい、はむ、じゅぽ、じゅぽ、れろ…。」
天にも昇る心地とはこういうことか、ああ、気持ちいい、こんな気持ちよさがこの世にあったのか…。
いいよー、佳恵、最高だ。ぼくは思わず声を出す。
「ああ、でる、でる、でるよー。」
それを聞いて佳恵はちん○から口を離して叫ぶ。
「ああ、川野くん、顔に!顔にかけて!!」
僕はちん○を手でつかむと彼女の顔に向ける。2,3回しごくと精子が勢いよく飛び出し彼女の顔を直撃する。
「ああ、川野くんの、ザーメン、川野くんの…。うれしい。」
指で顔にかかったザーメンをぬりたくっている。ときおりそれを口に入れたりする。
その恍惚の表情にこっちがドキドキしてしまった。なんてかわいい女なんだ君は。
じっと見つめる僕と目が会うと、はっとしたように表情をかえ、いそいで走り去ってしまう佳恵。「ご、ごめんなさい…。」
「あ、ちょっと待って…。」
呼ぶ声にこたえず彼女はどんどん行ってしまった。
この震えるような気持ちはなんだろう。今まで彼女をこんな風に感じたことはなかった。
ああ、僕はどうすればいいんだ…。

翌日、いつものように下宿を出る。
いつものように佳恵は隠れている。スキをみて隠れている佳恵にガッとかけよると手首をぎゅっとつかむ。
「ああ、何を。あん、ごめんなさい。ゆるして。昨日みたいなことは2度としないから。
ゆるして、おねがい。ああ、ほんとにごめんなさい。」
泣いて許しを請う佳恵。
「そんなことはどうでもいいんだ。とにかく、来い。」
嫌がる佳恵を無理やり下宿に連れ込む。
「ああ、どうしましょう。ほんとになんでもするから許して。もう、あともつけないわ…。だから…。」
「そんなことはどうでもいいって言ってるだろ。抱いてやる。脱げ。」
「え?」
佳恵は信じられないといった表情をみせた。
「ここで僕とセックスするんだ。早く脱げよ。」
「いいの?私なんかと…。こんなつまらない女なのよ。私。」
あのシステムの強力さを思い知る。彼女をこれほど卑屈な女にしてしまっていたのだ。
「脱がないのなら、無理やり脱がせるぞ。ほら。」
僕が本気でセックスしたがっていることを理解すると佳恵は泣き出した。
「えーん。うれしいー。川野くんと、川野くんと、セックスできるのー…。」
愛おしさがいっきにこみ上げる。可愛くてたまらない。もう、離したくない。
そして、あれほどあこがれたあのボディを僕はついに手に入れることが出来た。
佳恵の体は本当に最高だった。互いに、それこそ体中を愛撫しあい、いたるところにキスをして、思う存分愛し合った。
何をしても感動する佳恵はかわいかった。
「ねえ、これで佳恵は川野くんの彼女なの?彼女になってもいいの?」
「ああ、僕の可愛い彼女だよ。」
「うれしい…。奇跡ね。奇跡っておこるのね。」
それは僕の方がいいたいセリフだった。

それからも楽しく僕たちは付き合っている。
あのシステムはどうなったかって?もちろん使い続けている。
さまざまなマインドコントロールで遊ぶのが楽しい。
彼女は僕のお人形。色んな人格を入れてみる。
あるときは猫と人間のハーフの猫少女。
「ふにゃーん。佳恵ニャンにゃー、さかりがついちゃったのニャー。ご主人様、佳恵ニャンを犯してほしいのニャー。」
あるときはさわやかで健康的でとっても明るいスポーツ少女、でもエッチが何より大好き。
「あーひとっ走りするとやっぱり気持ちいいな。そして運動の後はやっぱりセックスね。
川野くん、ちょっとつきあってよ。きもちいいセックスで汗をながそう!!」
また、あるときはとっても気が弱くてイヤといえないメガネっ娘。
「ああ、そんな、そんな、困りますぅー。そんなむりやり脱がそうなんて。あ、脱がされちゃった。
え?え?あん、だめん、そんなにおっぱいをつよく揉んじゃ。え?なめるの?あはーん、お父さんにおこられちゃうー。
あ、あ、あ、でもちょっと気持ちいいかも…。」

そして人格変換以外にも…。
イヤだけど勝手に体が動いてしまうパターンその1。
「いや、いやーん。なんで自分から股を広げちゃうの?あん、そんなところまで指で広げちゃって…。いやー見ないで、恥ずかしいの~。」
同、パターンその2。
「え?なんで?体が勝手に動いちゃう。なに、だめーん、自分から川野くんのちん○をむかえにいってどうすんのよ、だめ、だめ、挿れちゃだめ…。ああん、体が止まらない。
入る、いや~ん入っちゃうー。ああ、入っちゃった。え、今度はなによ、腰が勝手に上下しちゃう。
ああ、あふ、ううふん、感じちゃうじゃないの、気持ちよくなってきちゃった…。ああん、止まらない…。」
Etc…。
憧れの佳恵を使ってありとあらゆるMCパターンを堪能する。脳髄がしびれきってしまうほど幸せだ。
でもやっぱり一番好きなのは普通の佳恵。
「川野くん、わたしね、ときどきふっと記憶を失うの、でね、気がつくと体がとっても気持ちよくなってるんだけど、病気かな。」
「大丈夫だよ。君はどこから見ても健康だ。それに僕がそばにいるから大丈夫だよ。」
佳恵は子供のように僕の腰にしがみつく。
「そうね、川野くんがそばにいてくれるから大丈夫ね。私って幸せ。
どこにも行っちゃいやよ…。川野くんがいてくれないと、佳恵、生きていけない…。」
これは比喩でもなんでもなく、彼女の精神は100%僕に依存するようにマインドコントロールしているのだ。
僕無しでは生きていけない女、佳恵。僕は征服感に酔いしれ、ものすごい興奮に襲われる。
上目遣いに僕を見る佳恵の顔をみながら、なにもしないのに股間が膨れ上がり、やがてこらえきれず爆発してしまった…。
もう一人ターゲットを追加しようかと思っている。一度この快感を味わったらもうやめられない。金はまだあるんだ。
僕は携帯を手に取ると登録してあるマインドコントロール社の番号を呼び出して通話ボタンを押した。
<終>

お見合い

天気のいいある日。
とある料亭の座敷で一組の男女が見合いをしている。
男はやさしそうだが風采のあがらぬ30男、女は清楚な感じのする美人。
恋愛至上主義的な昨今だが、こういった昔ながらの見合いもやはり行われているのだ。
男は一張羅のスーツ姿、女はさすがに和服ではないが、高級そうな、しかし品のいいドレスを身にまとっている。黒のストレートのロングヘアがお嬢様っぽい。
お見合いにはつきものの仲人おばさんが一人で場を取り繕っている。
「こちらのお嬢様はスポーツも得意でいらっしゃって、本当に明るい良い方でございますのよ…。」
高級な会席料理をひととおり食べた後、お決まりどおり若い二人にまかせて、同伴していた仲人、両親は退席する。
二人きりになって少し気まずい。
「あ、どうも、…。どうも、だめだな僕はこんな堅苦しい席は…。」
「ええ、私も…。苦手です。」
「月並みですけど、ご趣味のほうは?」
「本を読むのが好きです。あとはテニスとスキー、最近、乗馬を始めましたの。」
「はあ、失礼ですけどお父様は何をなさっておられるのですか。」
「病院を経営しています。ちいさい病院ですけど3つほど。」
「やはり、お嬢様なんですね。」
「いいえ、とんでもない…。あなたのほうのご趣味は?」
「あの、笑わないでくださいね。催眠術が好きで、そういう本とかを集めてます。」
「催眠術?あの、おかけになることはできますの?」
「いや、実践のほうはあまり…。あ、そうだ。ちょっといいですか。」
男はポケットから5円玉に糸をしばりつけて振り子にしたものをとりだす。
「これなんですけど。」
「ああ、これを目の前でブラブラさせて、あなたはだんだん眠くなるって、やるんですよね、ほほ、なんだかおかしい。」
「い、いえ、そうじゃなくて。これは、あなたに持ってもらうんです。」
「え?私が催眠術をかけるの?」
「あ、そうでもないんですけど、とりあえず持ってもらえますか。そう、そう言う風に机の少し上ぐらいに5円玉が来るように持ってください。それで結構です。」
「はあ。」
「それが、勝手に縦の方向に揺れだします。ほら。」
「あら、ほんと。うごきだしたわ。不思議。」
「今度は横に動きますよ。」
「あ、おもしろい。横に動き出した。なんで?超能力なの?」
「実は、あなた自身が動かしているんですよ。これは催眠にかかりやすいかどうかのテストなんです。」
「へーえ。」
「こうやってすぐ動くということはあなたは催眠術にかかりやすいということですね。」
「ふーん、そうなんですの。で、催眠術ってどうやってかけるんですか?」
「いえ、私にできるのはここまでで。もうちょっとやってみましょうか。こんどは5円玉がぐるぐる回りだしますよ。」
「あ、回りだした。おもしろーい。私、手なんか動かしてないのに。」
「もっともっと回る。もっともっとぐるぐる回る。」
「もっと回る…。ぐるぐる回る…。」
「あなたは回る5円玉しか目に入らなくなってくる…。」
「ああ、5円玉しか見えない…。」
「だんだんと目が回ってきた…。」
「なんだかめまいがしてきたわ…。」
「つらかったら目を閉じてしまいましょう。」
「はい。」
女は目を閉じる。
「あなたはもう、催眠術にかかってしまいました。これから私が言うことはあなたのこころに深く染み込んで、あなたはそれに従ってしまう。わかりますね。」
「…。はい…。」
「あなたは、私の質問に何でも正直に答えます。私の質問に答えることはどんな答えであっても全くはずかしくありません。
むしろ、とっても誇らしいことに思えますよ。さあ、では目を覚ましましょう。ほら。」
「あ。」
「どうしました。」
「ごめんなさい。5円玉を見ているうちに目が回っちゃったみたい。」
「こちらこそ、ごめんなさい。つまらないものを見せちゃいました。ところで、あなたは処女ですか。」
「いいえ、違いますわ。男性経験はあります。」
女は誇らしげに答える。
「それはいつごろのことですか。」
「高校のときです。付き合っていた彼と3回ぐらいセックスをしたことがあります。
でも、セックスって痛いばっかりであまり好きじゃなかった。」
「へえ、それだけですか?」
「ええ、彼のことは本当に好きで、結婚したかったけど結局わかれちゃった。」
「マスターベーションはしますか?」
「たまに、することはあります。机の角なんかにあそこをこすりつけると気持ちいいの。」
「おっぱいを揉んだりは?」
「それもするわね…。うふふ、あなたとお話しているとなんだか楽しいわ。」
「そうですか。僕も楽しいです。外に出て少し歩きませんか。」
「ええ。」
あるきながら男は女の耳元にそっと囁く。
「ほら、またいい気持ちになってきた。そっと目を閉じましょう…。
あなたはこれから私がすることに何の疑問も持ちません。すべて、正しくて当たり前のことです。わかりましたね。では目を開けてみましょう。はい。」
女は目を開ける。どことなくまだ焦点があっていない。
「これからどちらへ行きますの?」
「お見合いにはつきものの場所ですよ。」
男は女を連れてとあるビルに入っていく。階段をあがっていくと「カップル喫茶J」という看板が目に入る。
「さあ、ここです。会員登録をしなければならないのでちょっと待ってくださいね。」
男は手早く手続きをすませると女をともなってカップル喫茶の中に入る。
すでに3組ほどのカップルがいちゃいちゃしているのがカーテン越しに見える。
「ここはどこなんですの?」
「ここはお見合いする人たちが必ずといっていいほど来る場所なんです。ほら、回りの人たちもみんな男女一組でしょう。」
「でも、あちらの方なんて裸になってしまっているように見えるんですけど…。」
「お互いを深く知るのに裸になる場合もあるんです。さあ、すわりましょう。」
ふたりはソファーの上に腰掛ける。
「さあて、僕たちはまだお互いのことをほとんど知りません。これから結婚するかもしれない相手なのにそれじゃ困りますね。
じゃあ、どうすれば一番早く相手のことがわかるか。自分の一番大切なところを相手に見せればいいですよね。」
「ええ、そうね…。でも、大切なところって…。」
「あなたのおま○こですよ。それも奥までパックリと僕にみせるんです。どうです、いいでしょう。」
女は微笑みながら答える。
「ええ、なんだか素晴らしいような気がするわ。きっと本当の私をわかってもらえると思う…。
あなたも私におち○ぽを見せてくださるの?」
「ええ、もちろん。昔から見合いは見せ合いでもあるといいますから。」
女はていねいにパンティを脱ぐとドレスの裾をもちあげソファーの上でM字型に大股をひらいて男に局部を見せつける。
とても楽しそうに指で陰唇を開き中まで見えるようにする。
抜けるように白い脚に鮮やかに映えるピンク色が目にまぶしい。
「さあ、ごらんになって。私はこういう女ですの。どうかしら。」
「素晴らしい、とっても美しいですよ。ほら、こっちも見てください。わたしのちん○です。」
男もズボンとパンツを脱ぎ捨て下半身裸になっている。
女は上品に微笑んで、
「まあ、質素だけどたくましい、おち○ぽですこと。あなたの人柄がにじみ出ているようですのね。」
「ありがとうございます。あなたのおま○こ、もっと近くによって見ていいですか。」
「ええ。」
男は顔をぐっと女の股間に寄せると舌でぺろぺろと舐め始める。
「あ、あ、あ、何を…。」
「舐めてみることもお見合いの基本ですよ。お見合いは舐めあいでもある。くんくん、ああ、いい匂いだ。」
「え、ええ。私も前にそんな言葉を聞いたことがありますわ…。うふ、あ、あん、そんなところ…。」
「気持ちいいですか、もしそうなら僕とあなたの相性はいいのかもしれない。」
女は声が出てしまうことが恥ずかしいようだ。しかし舐められ続けているうちに次第に快感におぼれていく。
「ああ、あはーん。ああ、気持ちいい…。いや、あくふぅん、そんなとこ噛んじゃ、ああ、なんなのかしら、これ…。」
男は舐めるのをやめる。
「あ、もうおやめになるの…。」ちょっと恨みがましい目で男を見つめる女。
「ええ、舐めあいですから…。」
「そうね、私もあなたをお舐めしなくちゃならないわね。よろしいかしら。」
女は舌をかわいらしくちょろっとだすと、ちろちろと男のちん○を舐め始める。
「ぺろん、ぺろん。ちょろっちょろっ。ああ、どんどん大きくなってくる。いいわ。
はむ、じゅぽじゅぽじゅぽ…。」
うっとりとした目をして夢中で男のちん○をしゃぶりはじめる女。
「うぉ。んんんー。たまらん、こりゃ、たまらん。」予想外の気持ちよさに男はおもわずあえぎ声をあげる。
「はむはむ、じゅぽ。…あなたのおち○ぽを舐めているとなんだかとってもいい気分になってきますの…。
楽しいような、うっとりするような…。ああ、いい。こんな気持ちになるのは初めて…。はむ、れろれろ。」
「ああはあ、僕も、おお、気持ちいいです。ああ、もう我慢できない。あの、挿れさせてもらっていいですか。」
「はむ、え?いれるって?」
「あなたのおま○こにぼくのちん○をいれるんです。」
「それってセックスするっていうこと?うーん、でも、今日初めて会った方に体を許すというのはいかがなものかしら…。」
「いや、ただお互いの相性をたしかめるだけのことですよ。全部入れるわけじゃありません。
2センチだけ、先っぽを入れてみて、もしイヤだと思ったらすぐに抜きますから。
これは正式なお見合い作法なんですよ。」
「ああ、そうですわね。さきっぽだけならセックスとは言えませんわね。じゃ、ちょっとだけ。」
男は女の上にのしかかり、女の局部に自分のイチモツの先端を入れる。
「あ。」何年ぶりかの感覚に女は声をあげた。
「どうですか。」
「え、ええ…。なんともいえない…。体がカッと熱くなるような…。でも、よくわからないわ…。」
「じゃ、もう2センチ入れてみますね。」
「え、ええ…。」
男はグイとさらに2センチだけ挿入する。
「どうですか。」「ええ…。」「じゃ、もう2センチ。」
何度も繰り返すうちに、ついに男のイチモツは根元まですっぽり入ってしまった。
「あら、どうしましょう。あなたのが全部はいってしまいましたわ。これって…。」
「大丈夫です。動かさなければセックスとはいいません。お見合いで根元まで入れてしまうことはよくある話です。ほら、お隣も根元まで入ってますよ。」
「え、ええ、そうね…。」女はもう一つ腑に落ちない表情だ。
「そんなに気になるなら抜きましょう。いいですか。」
「は、はい…。でも…。」
男は女の耳元で囁く。
「…ほら、スーっといい気持ちになってくる。またあなたは深い催眠におちましたよ。
私がこれからちん○を動かします。あなたはとても敏感になって感じやすくなっていますよ。
ちん○でおまん○の壁をこすられると信じられないほど気持ちよくなってしまいます。
いいですか。じゃ、目を覚ましましょう。はい。」
女が目を開ける。
「じゃ、抜きますよ。ほら。」
男がくいと腰を引く。
「ひい。」女がいきなり打ち寄せた快感に声をあげた。
「じゃ、全部ぬいちゃいますね。」
「あ、ちょ、ちょっと待って。」
「はい?」
「また、ちょっと入れてみてくださるかしら。」
「こうですか。」今度は力強くぐっと腰を入れる。
「あひぃーん。あああああ…。」
「どうしました。?」
「いいの、ものすごく…。気持ちいい…。」
「それじゃ、もうちょっと動かしてみましょう。」
男は激しくピストン運動を始める。
「ひぃー、ああはああああん、そんな、そんな、ああ、何これー!!」
「はっ、はっ。どうですか、そんなに気持ちいですか。」
「あああ、いいの、とっても気持ちいい、気が遠くなりそう…。でも、これってセ…。」
「僕が射精しなければ、セックスになりませんよ。ただ、棒があなたのおま○こに出入りしているだけですからオナニーと一緒です。」
「ああ、じゃあ、決して中で射精はなさらないでね、ああ、ふうううん。あ、あん、すごい。」
「ええ、はあ、はあ、約束します。だから、思う存分気持ちよさを味わってください。」
「ああ、うれしい。いいのー、もっと、もっと、突き上げてー!!」
女は安心したのか自分からも腰を動かし始める。やがて…。
「ああ、はあん、何、何か来る、ああん、来る、…ああああああ、イっくー!!!」
女は絶頂を迎えた。男はなおも責め続けていたが。
「はあ、僕も、もうだめだ。ちょっと失礼して。」
男はちん○を女からぬぽっと抜くと、膣外射精の準備に入る。
「あら、もう、お抜きになるの?」
「ええ、もう射精しそうなので…。」
「あら、ちゃんと約束をまもってくださるの。紳士的な方なのね…。」
「ええ、ああ、出る、出る。」
「ああ、ソファーを汚しちゃいけないわ。私が口でお受けします。どうぞ。」
女はくちをパカっと開ける、男はそこに向かって、
「ぴゅっぴゅっ、どくっどくっどくっ…。」
「ぺちゃ、ぺちゃ、こっくん…。」
女は男のザーメンを飲み下す。
「はあ、はあ、どうもありがとうございます。」
「どういたしまして…。そんなにおいしいものじゃなかったけど、でもあなたのザーメンを飲んでるんだと思うと何だか胸がときめいて…。」
「僕もです。あなたに飲んでもらったのかと思うと、もうたまらないほど、あなたのことが愛おしくて…。」
「本当のセックスなら、もし結婚したなら、あのザーメンを私の中に出してもらえるのね。」
「ええ、おのぞみなら毎晩でもたっぷりと。」
「ああ、あの素敵なおち○ぽを毎晩のようにいただける…。夢のようね…。」
女はうっとりとした目になる。
「結婚しましょう、私たちきっと幸せになれるわ…。」
「ええ、そうですね。僕たちはきっと結ばれる運命なんだ。」

こうして縁談はまとまり一組の夫婦が誕生する。
新婚旅行、濃厚な初夜をすごし、ますます愛を深め合う二人。
そして始まる新生活。
「あなた、今日もあなたのおち○ぽ、いただいてもよろしいかしら…。」
すこし恥ずかしそうに新妻がおねだりする。
「ああ、いいよ、たっぷりとあげる。でも、そのまえに…。」
男は妻の耳に口を寄せ囁きはじめる。
「ほら、とってもいい気持ちになってきた。君はもう深い催眠にはいってしまいましたよ。
私の言うことはいつも正しい。そうでしたね。」
「はい…。あなたの言うことはいつも正しい…。」
「では、君は私が浮気をすることについてどう思う?」
「…あなたは、私だけのものでいてほしいと思います。浮気はイヤです…。」
「はい、よく聞いて下さい。実は浮気は決して悪いことではないんですよ。
夫である私が浮気をすると君はよけいに燃え上がってもっと気持ちいいセックスができる。
夫が浮気を重ねるほど君は気持ちよくなれるんです。うれしいですね。」
「…あなたが浮気をすると、気持ちいいセックスができる。うれしい…。」
「夫にはどんどん浮気をしてほしい。そうでしょう?」
「はい…。あなたにはどんどん浮気をしてほしい…。」
「わかりましたね、じゃあ目を覚ましましょう。はいっ。」
妻は目を覚ます。
「ねえ、あなた…。あなた私のほかに好きな人っているの?」
「ん?ああ、まあ、いるかな…。」
妻の顔が一瞬けわしくなったあと恍惚の表情に変わる。
「ああん、くやしい、けど燃えちゃうわ。あなた抱いて、いますぐ…。」
妻は夫に抱きつくとむさぼるように唇をかさねる。そのまま押し倒すようにして夜の営みが始まった。
「ああ、くやしいわ、あなたに女がいるなんて。ジェラシーで体が熱くなってきちゃう。
もっと、もっと強く抱いて、ああ、いい、今日はよけいに感じてしまう…。あああん。」
「じつは、会社の女の子3人くらいに手を出してるんだけど…。」
「キーッ、3人も!!!もう、今日は一晩中愛してくれなきゃ承知しないから。」
嫉妬がつよくなるほど、妻の快感はますます強くなっていく。
夜が明けるまでむさぼりあう二人。どこにでもある新婚家庭の風景であった。

<終>

始発

今日も始発の電車にのって通勤する。
朝早くから夜遅くまで本当に人使いの荒い会社だ。それでも我慢しなくちゃならない。
もう少し頑張ればこのアルバイト待遇から正社員扱いにしてくれることになっているのだ。
この大失業時代に仕事を見つけるのは大変だ。僕もそろそろフリーターから卒業しなきゃならない年頃だし…。
朝早く起きるのはつらいけど一つだけ楽しみがある。
いつも同じ車両に乗り合わせる『美女』を観賞することだ。
年は20代前半ぐらいだろう。いつもきまってスリムのジーンズで素足にハイヒールを履き、上はトレーナーっぽいラフな服装で、ブランド物らしいバッグをもっている。
細身のやや長身の体に小さな頭、一重の三白眼でオリエンタルな雰囲気の顔。だまっているとその人形のような表情がちょっときつい感じがする。
正直ちょっとこわそうな印象だ。
いや、顔よりも目を引くのはその脚の美しさだ。
モデルのような長く細い脚。膝から上と下の長さのバランスが芸術的なまでにすばらしい。
ジーンズの上からでもわかるひざこぞうの形がなんともいえず魅力的なのだ。
脚フェチの僕には、よだれがでるほどたまらない。
で、ある日僕は考えた。せっかくの美脚なのだから、生を見てみたいと思うのが人情だ。
(生脚でミニならいいのに…)心の中で思わずにはいられなかった。
次の日僕は驚いた。彼女がはじめてミニスカートをはいて電車に乗っていたのだ。
しかも生脚で裸足に黒いハイヒールを履いている。
僕は震えが来るほどうれしかった。目はその太ももやふくらはぎや足首にくぎづけになってしまう。
想像通りのすばらしい脚だ。白く細いだけではない。脂肪のつき具合、筋肉の動く感じ、血管のうきだし、産毛の生え方にいたるまで完璧といってもいいだろう。
あまりじっとみつめているので彼女に気づかれそうになり、あわてて目をそらす。
僕の願いが神様に通じたわけでもないだろうが、今までかたくななまでにジーンズスタイルにこだわってきた彼女がいきなり、デニムとはいえミニスカート姿で現れるというのは何か奇妙だ。
かといって彼女に直接たしかめるわけにもいかず、なにか割り切れない思いが残る。
でも、まあ実際にその美しい生脚がおがめたのだから文句をいう筋合いのものではないんだが。
じっくりとその美脚を堪能しつつ、どうせならもうちょっと短いマイクロミニで、シースルーの黒のハイソックスなんか履いててくれると僕好みでいいのにな…などと勝手なことを考える。
そしてまた次の日。
驚いた。僕の希望通りの格好で彼女が座っている。ああ、なんてことだ。
なんてすばらしい…。その色っぽい脚に、もう見た瞬間に半勃起してしまった。
それにしても…もう間違いない。僕が考えたとおりに彼女は行動するんだ。
もしそうだとしたら…これはどうだ。
(こっちをむいてニコッと微笑んでみろ!!)頭の中で必死に念じてみた。
彼女はただ、うつむいて携帯でメールを打っている。何の反応もない。
なんだ。まあ、そりゃそうだろう、そんなバカなことがあるわけない。僕が念じるだけで彼女をあやつれるなんて…。
それにしても本当に、こっちをむいてニコっと微笑んでくれたらいいのに…。
そう考えた瞬間に不意に彼女がこっちをむいてニッコリと笑った。
なんて可愛いくて素敵な笑顔なんだろう。いままで抱いていたキツイ印象は一発でふっとんだ。
微笑んだ後、彼女はあれ?っといった表情にかわり、またもとどおり携帯でメールを打ち始める。
なんでこっちをむいて笑ってしまったかわからなかったのだろう。
いや、でもうまくいってしまった。これは絶対偶然なんかではありえない。
最初念じた時には何故うまくいかなかったのか…。いろいろと思案した結果、僕が「…したらいいのに」というふうに思ったときはどうやらその通りになるみたいだと気がついた。
わかってしまえばあとは試すのみ。
(僕のとなりにすわってくれたらいいのに…。)彼女は立ち上がり僕のとなりにぴったりと張り付くようにすわる。やっぱりそうだ。
(僕に挨拶してくれたらいいのに…。)僕のほうを見て彼女が口を開く「おはようございます。」
予想に反して、小鳥がさえずるようなとっても可愛らしい声だ。
「お、おはようございます。」ぼくもおそるおそる返事をする。
彼女はそのままの表情で少し小首をかしげるとまた携帯に目をもどす。
僕は隣にいる彼女の脚を見下ろしながら心臓をドキドキさせる。
どうしよう、次は、えーと、何を、何を考えればいいんだ…。パニック状態に陥って何をしていいのかもわからない。
ふと昨日みたAVのことが頭に浮かぶ。
そうだ、オナニーだ、彼女のオナニーがみたい。もう、後先考えず(彼女がいますぐオナニーをはじめればいいのに…。)と頭に思い浮かべてしまった。
彼女は、ふ、と顔を上げると携帯を閉じかばんにしまいこむ。そしておもむろに片足を座席の上にあげる。
股がひらいてパンティーが丸見えになる。
この期におよんで僕は、やっと気づく。いくら人が少ないといってもこの車両だけでも7~8人は乗っている。こんなところでオナニーをはじめてしまっては目立ってしまう。
突如パンツをあらわにした美女に不審な目を向ける人もいる。
あわわ、ダメだ、どうしよう。ふと車両の後方に一つだけあるボックス席が目に入った。
完全に隠すのは無理でも、ここよりはましだ。
(えーと、僕と一緒にボックス席まで移動してくれたらいいのに…)
頭でそう考えてみる。
彼女はすっくと立ち上がり僕の後ろについて席を移動した。
ここで後ろ向きにすわれば、まあ何をしてるかは気づかれないだろう。少し胸をなでおろす。

彼女は片足を座席の上に上げ、マイクロミニの中のパンティーを丸見えにするとすっとそこに手をのばし大事なところを擦りはじめる。
目を細め気持ちよさそうに首を左右にふりながら僕の隣で彼女がかすかなあえぎ声をあげはじめた。
「はあ、ふう、ふううん…。」パンティの上のワレメの部分で中指と薬指がいやらしく動き回る。
僕の隣にぴったりとひっついて座っているので、ときおり僕の肩に頭をのせたりもする。
(いままでになく、ものすごーく気持ちよく感じたらいいのに…。)と考える。
「はあ、はあ、はあ、あ、あ、くぅ、くぅーん…。」声が少し大きくなる。息づかいが次第にはげしくなる。僕の肩に顔を押し付けながら彼女がよがる。
女の子のいい匂いがする。なんだかあたまがくらくらしてきた。
気持ちよさそうな顔で薄目をあけてあえぎ声をあげつづける彼女。
「くふぅん、あうふ…。ふうん、キモチイイ…、私、オナニーしてるぅ…なんでぇ?う、はあ、くふふん…。」
疑問に思いながらも手を止めることはない。(もう何も考えずオナニーだけに集中すればいいのに…。)
彼女の手の動きが更に強く、速くなる。
やがて彼女はパンティーの上からでは物足りなくなったのか直接中に手を突っ込んでクチュクチュし始めた。
僕は周りに注意しながら、彼女の胸に手をやってみた。ぐっとつかんだ瞬間に「はふっ」とすこし反応したが特に拒否する様子もない。ブラジャー越しにその弾力を楽しむ。
「はうん、はふ、くひん、ふわん…。」もみもみするたびに反応する横顔に僕の股間もカチンカチンになってしまっている。
「はあん、イキそう、イキそうなの…、ううう、ふうん…。」
かなり高まって来た彼女の大きく開いた美しい脚が、もうこらえ切れないといった風情でくねくねと動き回る。
(どうせなら僕の胸の中で思い切り気持ちよくイってくれたらいいのに…。)と考え終わる間もなく、彼女の上半身が僕の胸の中にとびこんでくる。ぼくはしっかりとうけとめ抱きしめる。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、んんんんー、ふ、う、くぅーん…。イヤ、イク、イク、イクのぉ、は、ああああ…」
僕に抱かれながら彼女は絶頂に達した。ビクッビクッと彼女の震えが僕の胸につたわってくる。
僕も興奮でアソコがはちきれそうになっている。すごい、こんなことって…ああ、いい。
彼女は虚空をぼんやりとながめ、かすれそうな小さい声でつぶやいている。
「あ、あたしぃ、イっちゃったぁ。すごいのぉ。なんでぇ?…。」
そういうと目を閉じ気持ちよさそうな顔ですやすやとねむってしまった。

(かわいい…。この娘が僕の彼女で僕にいやらしいこといっぱいしてくれたらいいのにな…。)考えるともなく心に思ってしまった。
すると眠っていたとばかり思っていた彼女がパッチリと目を開ける。
「ねえ、あの、えーと…。」なにかを思い出そうとするかのような顔で僕を見つめる。
「あ、あの、僕、恭二、藤田恭二。」
「そ、そうだよね。キョウジだよね。私どうしちゃったんだろ、大好きなカレシの名前忘れちゃうなんて。」
「あ、うん…。」
「ねえ、キスしよ。」
「え?あの…。」突然のことにどぎまぎしてしまう僕。
「君はエミのカレシだろ。いっしょにキモチヨクなろ。」彼女はエミちゃんというらしい。
ぴよぴよとさえずるような声がここちよい。
「う、うん。」
「キスしよ。」彼女が繰り返す。「は…はい。」一方的な彼女のペースで物事が進んでいく。
仕方ない、僕は女の子とつきあったこともないし、どうしていいかもわからない。
彼女の唇が僕の唇と触れるとヌルッと舌が口の中に滑り込んでくる。僕は夢中でそれに応える。
ああ、こんな感触ははじめてだ。舌がふれあうだけでなんでこんなに刺激的なんだろう。
ずちゅ、ぬぷっ…。ふたりはお互いをむさぼるようにキスを堪能する。
キスの興奮ではじけてしまいそうなまでにカチンカチンになった僕の股間がふいに違和感を覚えた。
目を開けて様子をうかがう。なんと彼女が手をのばしてぼくのちん○をズボン越しにしきりにこすっていたのだ。
キュッキュッキュッ…。かすかにズボンの生地をこすりつける淫靡な音が聞こえる。
ひとこすりされるたびに僕は敏感に反応してしまう。彼女にがっちりとつかまれてキスをつづけている僕は逃げようにも逃げられない。いや、はなから逃げるつもりなんかないが。
はあうう、気持ちいいよう、キモチイイよう、う、く、ああ、だめだ、もう、あ、ううう…。
情けないことに僕はズボンの中で思い切り射精してしまった。
でも、パンツの下でビクンビクンと精子を発射するたび、今までに味わったことのない気持ちよさが体全体をはしり、腰が抜けたようになってしまう。
「あ、あの、エミちゃん…、これ…。」バツがわるかったが、股間を指差し彼女に状況を伝える。
「あら、もうでちゃったの…。しょうがないなあ、もう。次の駅で降りよ。」
駅に到着すると彼女は有無を言わさず僕を電車から降ろしてしまった。
「えーっと、トイレ、トイレと…。」トイレを見つけると、逃げるように中に駆け込む。
「え?エミちゃんもついてくるの?」
「大丈夫よ、こんな朝早く誰もいないし、そうなったのは私にも責任あるからさ。
個室に入っちゃえばわかんないよ。ほら、入った、入った。」
個室は洋式であまり空間がない。少し動けば体が触れ合ってしまう。
「うふ、なんかドキドキしちゃう。狭くてエッチィな感じ。」
エミちゃんはうれしそうにはしゃぐ。
僕はしかたなく、便器にすわりこんでズボンとパンツをおろす。パンツは精液でねとねとに濡れている。ズボンにまでその一部がしみこんでいる。
ちん○はその先が精液にぬれてテラテラと光る。
「うわー、キョウジのちん○、とろっとしたたりおちてなんかおいしそー。私、舐めてきれいにしたげるね。はむ、ぺろ…。」
エミちゃんはいきなりぼくのちん○の先をくわえると舌で精液を舐め取り始めた。
精液のぬるぬるとエミちゃんの舌の感触で、またなんだか気持ちよくなってきちゃう。
「ぺろ、れろ、はむ、れろれろ…。キョウジぃ、また何かおっきくなって来たみたいだけど…。」
そりゃ、こんなに刺激されたら大きくなっちゃうよ。もういたいほど勃起してしまった。
エミちゃんの息が荒くなる。顔も少し紅潮してきたみたいだ。
「ぺろれろ、はあ、大きいの、硬いの…。いれたぁい…、これエミの中にいれたぁい…。」
言うが早いかパンティーをすっとおろし、戸に手をつき僕のほうに尻を突き出しマイクロミニをめくりあげる。
「いれてぇぇん、エミに入れてぇん、エミのおま○この中に、そのおっきいのいれたいのぉー…。」
うわあ、この娘は色情狂だったのかと思ったがよく考えてみると自分で(いやらしいこといっぱいしてくれたらいいのに…)と操ってしまっていることを思い出した。
あらためて目の前のしろいプリンとしたおしりと黒のハイソックスをはいた美しい脚と少しだけのぞいているおま○こをまじまじと見つめる。
た、たまらん、もうたまらなくなってきて自分がとめられない。でも…。
「あの、ぼ、僕、こういうの初めてで、その…。」
「ふうん?キョウジは童貞クン?大丈夫よ、ほら、ここに入れるだけだから、ねえ、はやくぅん…。」
エミちゃんは股間に手をやりおま○こをぐっとおしひろげ僕を招く。
僕はもう夢中になって、いきりたった陰茎をとりあえず彼女の股間におしつける。
しゃにむにグイグイ押し付けているうちに次第に彼女の中にイチモツが沈んでいくのがわかった。
う、うう、こんなの初めてだ。ぬめぬめとしたひだひだが何重にもぼくのちん○をつつみこんで、もうとろけてしまいそうだ。
ああ、僕の童貞をこんな駅のトイレの中で捨てることになるなんて…う、う、でも、いい。
「はうぅん、いいわぁ、キョウジ、そうよ、そう、もっと激しくしてもいいわ、あ、くぅん…。」
ああうう、いい、気持ちいい。彼女の言葉に応じて腰を動かしてみる。刺激が何倍にもふくれあがって、こりゃ、もう耐えられない。
「あ、あ、あ、だめだ、うううう…。」…。またやってしまった。挿入して1分もたたないうちに撃沈してしまった。
「ご、ごめん。出ちゃった。」
「あらん、もう終わり?仕方ないわね、初めてだもんね。」
やさしくなぐさめてくれる彼女。君の体があまりに気持ちよすぎるからだよ、エミちゃん。
それにしても情けない。AVの男優はあんなに女の子をイかせつづけるのに。
(ああ、AV男優みたいにエミちゃんを何度もイかせられるほど逞しいちん○ならいいのに…。)その時はあの能力のことは忘れて本気でそう思ったんだ。
シャキーン!とまるで音がするみたいに一気に僕のちん○が復活した。「はあん、なにぃーこれ!?中で大きくなるぅー、すごーい、すごーい、あはん、こすれるのぉ!ああん、おっきいー!!」
彼女が悲鳴を上げる。
僕のイチモツは復活どころか元の倍はあるかと思うほど固く膨れ上がった。
同時にものすごい興奮とどす黒い衝動が僕を突き動かす。
腰がものすごい勢いで動き出す。
「おら、おら、おらぁー!!どうだー、ほら、イケー、イっちまえー!!」
自分でも信じられないほどの乱暴な言葉が口から飛び出す。完全にアドレナリン全開で頭に血がのぼりきっている。
じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ。僕の精液と彼女の愛液とでぐちゃぐちゃになったおま○こが激しい動きに音を立てる。
「はあー、ひいー!でかいのぉー、すごいのぉー、は、イくイくイくイくイくイく…。」
パンパンと腰を打ちつける音が響き渡る。
トイレの戸に手をついてかろうじて体をささえている彼女。腰は快感でガクガクになってしまっている。
あっという間に彼女をイかしたことで更に興奮に拍車がかかる。
「おらぁ、もっと食えー、いっぱい食えー、イイか、はあ、はあ、これでどうだー!!」
こいつは「オレの女」だ…「オレの女」だ…。心の中で叫ぶように何度も湧き上がってくる思い。
「キャハァー、キョウジー、キョウジー、すきぃー、ううふう、すきぃー、すきよー!!!」
巨大化した僕のイチモツはいっこうに萎える気配もない。力任せにひたすら攻め続ける。
「はああ、ああ、またイくー、イっちゃうー。ひぃぃぃ、かんにんしてー、もうかんにんしてぇん…。」
「ようし、だすぞ。中にだすぞ、いいかー!?」
「ああん、だして、だしてぇ、いっぱいだしてーーー!!」
僕は更に激しい動きでフィニッシュを決めた。どくん、どくん、どくん…。
多量の精液が発射される。中に納まりきれず膣口からあふれだしてくる。
「ああ、いっぱい。おなかの中にキョウジがいっぱい…。うれしい…。」
それでもまだイキリ立っているイチモツをぬくとドロリと精液がながれでる。
彼女はその場にすわりこんだ。
「ス…ゴ…イ…。キョウジって、スゴイんだ…。」意識朦朧とした表情で彼女がつぶやく。
僕はありとあらゆる快感を一時に全て体験してしまったようで、その余韻を味わいながらもものすごい脱力感に襲われる。
こんなことってあるんだろうか。彼女を思い通りに操っただけではなく、僕自身の肉体まで変化してしまった。
あらためて見ると僕のちん○は見慣れたいつものちん○。本当にこれが巨大化したのか、それとも二人ともそう思い込んだだけなのか確かめる術もない。
彼女はまだボーっとしている。そのオリエンタルで魅力的な顔をじっとみつめているうちに「オレの女」という思いが強烈によみがえってくる。
「エミちゃん。」たえきれずおもいきりだきしめる。「好きだよ。僕には君だけしかいない。」
「…、私も…。」かすれそうな声で彼女が答える。
「ねえ、キョウジ…。」少し元気をとりもどしたのか、ニッコリ微笑んで彼女が僕の顔を見る。
「ん?何?」
「キスしよ。」
「う、うん…。」
ふたりはお互いを確かめ合うかのようにゆったりと口付けをかわした。

その日はもちろんバイトは休んだ。彼女は意外にも会社員だそうで、やはりその日は休みを取って、二人で一日を過ごした。
あの力が誰にでも通用するかどうかは未だによくわからない。こわくて試せないのだ。
無意識に「~したらいいのに。」と思うことは何度かあったはずだが、とりたてて何もおこらないところをみると、もう力は消えてしまったのかもしれない。
しかし、彼女との関係は続いている。
毎朝、始発の電車のボックス席で愛撫しながら愛を確かめ合う。彼女は必ずその綺麗な脚をつつみ隠さず見せてくれるようなものをはいてくる。
口づけを交わしながら僕の手は彼女の胸や太ももや股間をまさぐる。
「エミちゃん…。」「はう、いいわぁ。キョウジ…。」
通勤時間は僕にとって至福のひとときとなった。
お互いの部屋や、ラブホテルなどでも愛を確かめ合うが、時折わざわざ駅のトイレまでいって楽しむこともする。
スリリングなあの快感が病みつきになってしまったのだ。
僕は、すばらしい美脚とカラダをもった最高にイヤらしいカノジョを手に入れてしまった。
彼女といる時、彼女とセックスしている時は本当に幸せだ。
幸せな思いにどっぷりとひたりながら僕はこう思う。
ああ、このまま時間が止まってしまえばいいのに…。
<終>


いぬ

ここは閑静な住宅街のなかにある公園。落ちついた、感じのいい公園で、隣接した神社の森とともに市民の憩いの場となっている。
休日などは子供づれやお年寄りなども多くおとずれる公園だが、さすがに平日の早朝となると人影もほとんどない。
まれに誰かが犬を散歩に連れに来るぐらいのものだろうか。
今朝も一人、中年の紳士風の男が犬をつれて公園にいる。
そして、またもう一人犬を連れて公園にあらわれた。
今度は女のようである。
上品な感じの長身の若い女だ。着ているものは白いシャツにカーディガン、すこしゆったりとしたスラックスといったスタイルで決して派手ではないが、いかにも高級そうなその服装や気品のある物腰から資産家か社会的地位の高い家の令嬢であることがうかがわれる。
目のパッチリした色白のとても美しい顔。しかし決して高慢な感じではなく、どちらかというとおっとりと落ち着いた印象だ。
連れている犬も当然、血統書つきの高級犬なのだろう。
 いかにもひとなつっこそうなその小型犬は男のつれているやや大型の黒い雑種犬におそれる様子もなく近付いてじゃれつこうとする。
 「これこれ、テレサちゃん、駄目でしょ。ご迷惑よ。」
 「いえいえ、構いませんよ。うちのトランスも遊び相手ができて喜んでいるようだ。」
 まったくの見知らぬ仲でも愛犬家同士は警戒心を解くという。
 この場合もごく自然に男と女のあいだで会話が始まる。
 「かわいいワンちゃんですね。なかなか見事なノーフォークテリアだ。女の子ちゃんかな?」
 「ええ、まだまだ子供で、おイタばっかりして困るんですよ。」
 「いやいやなかなか賢そうなワンちゃんだ。うちのバカ犬とは比べ物にはなりませんな。」
 「あら…。そちらもとてもお利口そうなワンちゃんでいらっしゃるのに。」
 「あはは、とんでもない。図体がでかいだけで、いくら躾けても何もおぼえない食欲だけ旺盛なあまったれですよ。」
 「まあ、ほほほ、うちのテレサちゃんもついつい甘やかしてしまって、もうちょっと厳しく躾けなきゃいけないと思ってるんですけど、なかなか…。」
 しばし、犬の躾け談義に花が咲く。
 やがてふと、男がおもいついたように。
「ああ、そうだ。このあいだ、いい躾けの仕方をおそわったんだ。お教えしましょうか。こういうのがあるんですよ。知ってますか。」
「はい?どういうのですの?」
「えーと、こうやってですね。」男が犬に向かってすこしかがむと女もつられるようにまえにかがみこむ。
「こうするんです。」と、男は女の目の前でパンと手を叩くとすかさず片手で女の頭を前からをグッとつかんでしまう。
「はい、もう動くことが出来ない。」
「な、な、な…。」
男は女の頭をつかんだまま左右に揺らしていく。
「はい、とーってもいい気分だ。まぶたがスーっと閉じていくよ…。」
女はあっさりと瞳を閉じてしまう。
「力がどんどん抜けていく、もう力が入らない…。」
女はそのまま地面に膝を付いてしまう。男は抱きかかえるようにして女の身体をささえ、近くにあったベンチにすわらせる。
女の連れてきた犬は状況を理解できないのか、おとなしく座って主人の方を見ているだけだ。
「あなたは今、催眠状態にあります。私が数を数えていくともっともっと深く催眠に入っていく。1,2,3…。」
男は女を深い催眠状態に落とすと暗示を与え始める。
「では、質問しますよ。正直に答えてください。あなたは犬が好きですか。」
「…ハイ…好きです。」
「そう、あなたは犬が好き。」「…わたしは…いぬが…すき。」
「犬が大好きだ。」「…いぬがだいすき…。」
「一度は犬になってみたいぐらい犬がすきだ。」「…いちどいぬになってみたいぐらいすき…。」
「犬になってみたい。犬になってみたい。あなたは心の奥でそう思っている。」「…いぬになりたい…。」
「そう、犬になりたくてたまらない。」「…なりたい…いぬに…なりたい…。」
「よろしい、3つ数えるとあなたは目を覚ます。でも、今私が言ったことをあなたは覚えていない。1,2,3…。」
女はパチリと目を開ける。
「あ、あれ?」
「どうしました?」
「わたし、なにしてたのかしら?」
男はふたたび女の額を右手でつかむ。
「はい、また催眠に落ちる。」
カクッと女がうなだれる。
「今日、あなたは私から犬の躾けの仕方をならって大変満足している。今日はこのまま帰りますが明日の朝も必ずここに来る。そして明日来るときはとても短いスカートをはいてくる。かならずそうする。では、目を覚まそう。ハイ!」
「は。あ、ありがとうございました。早速試してみることにしますわ。それでは、これで…。いくわよ、テレサちゃん。」
女がひもをひっぱると犬はうれしそうにじゃれ付く。かるく会釈をすると女は去っていった。

翌日。
チェック柄のミニのプリーツスカートをはいて女は公園にあらわれた。昨日、何件も店を回ってやっとお気に入りをみつけたものだ。
紺のソックスにヒールのついたサンダルをはいて、さすがに品よくうまく着こなしてはいるが、普段決して人目にふれることがないであろう透き通るように白く、むっちりとしたふとももがほとんど付け根まで露出され、すこし動けばパンティーも見えようかという、そのいでたちは彼女の上品さとのミスマッチでとてつもなくエロチックだ。
男は今日も犬をつれて来ていた。
「あら、おはようございます。」
「おお、今日もお会いしましたね。おや今日はなかなか大胆なかっこうをしておられる。こりゃ目のやり場にこまりますな。」
「いやだわ。はずかしい…。なんだか気分を変えてみたくて。おかしいかしら?」
顔を赤らめ、はずかしそうに体をくねらせ自分の格好を確かめるそぶりが、これまたイヤらしい。
「いやいや、なかなかお似合いですよ。すばらしい。」
 ほめられて、さらにはにかむ女に男はツカツカと近づき、すっと手を伸ばすとまた女の額をつかんでしまう。
 「はい、催眠に落ちる…。」
 一瞬で女はカクリとうなだれる。不思議そうに見上げる犬たち。
 「とーっても気持ちがいい。リラックスした気分です。3つ数えると目を開けることが出来る。でもまだ催眠状態のままだ。1,2,3。」
 女はゆっくりと目を開ける。視点がさだまらず、体も棒立ちのままだ。
 「さあ、だれにも邪魔されないよう、あっちへ行こう。これからとても楽しいことが始まる。君はうれしくてたまらない。」
 女は視点のさだまらないままで、ニコリと微笑んだ。男に導かれるまま神社の森の奥へと入っていく。
 犬たちと一緒に…。

 森の奥の人目につかない場所まで行くと男はふたたび女に暗示を与え始める。
 「とてもリラックスして楽しい気分だ。なんでも素直に話すことが出来る。あなたは今、何になりたい?」
 「わたし…、いぬに…いぬに、なりたい…です。」昨日の暗示がまだ効いているのだ。
 「そう、じゃ、また目を閉じて…。私がパンと手をたたいて次に目を開けたときあなたはもう犬になっている。目の前にいるのが大好きなご主人様だ。じゃ、いくよ。パン!」
 はっと、女が目を開ける。
 数秒の間、ぼんやりと男の顔をみていたが、やがてゆっくりとしゃがみこむと四つんばいになってしまう。
 「わふ、わふ、わふ!!」うれしそうに吠えると男にじゃれつく女。
 「ようし、ようし、よし。」男が頭や体をなでさすってやると、パンツが見えるのも気にせず、おおよろこびで女がはしゃぐ。
 「ハア、ハア、ハア、わん、わうふ!!」
 うれしそうに男の顔をぺろぺろとなめまわす。
 「ようし、よし、よし、わかった、わかった。ほうら、ちょっとお尻みせてみろ。」
 女はくるっと後ろを向く。大きく形のよい尻が丸出しの状態になっている。
 おとこは尻をパンティーの上からいやらしく何度もなでまわす。
 女もうれしそうに身もだえし、はあ、はあと息を荒くする。
男は、女の尻をパンとたたくと、
 「いいぞ、今日も健康だ。ご褒美にいいものをやるからな。ほら、顔をこっちへむけろ。」
 「わふ!!」
 ふたたび男は女の額をつかむ。
 「これから、私がズボンの中からとりだすのは、おまえの大好きな骨だ。とってもおいしい骨。見るだけでよだれが出てしまって欲しくて仕方ない。でも、決して噛んではいけない。ただ、しゃぶるだけだ。それだけでもとてもおいしい。そして、しゃぶっているうちに出てくる汁が、これまたおいしいのでぺろぺろなめてしまう。その汁を飲むととっても幸せな気分になる。いいね、じゃ、はい!」
 男が手をはなす。
 女はお行儀よく「おすわり」をしながら舌をだし、ハアハア言っている。
 「よーし、ご褒美だ。でも、まだ、たべちゃだめだぞ。」
 男はズボンをおろし、ぽろりとちん○をとりだす。
 女は、じーっとそれを見ている。欲しくてたまらないようだ。
 「まだだぞ、まだだ。…よし!!」「わん!!」
 女は男の股間にとびつく。大きく口をあけて亀頭の先をふくむとおいしそうにしゃぶり始める。
 「わふ、わふ、わほう、ぺちゃぺちゃ、はふ、はふ、はふ、じゅる、じゅるる…。」
 目を細め、本当に幸せそうな表情で女はしゃぶり続ける。
 「お、おお、ふうう。これは、なかなか…。あ、すごい、すごい。この舌のうごきがたまらん…。」
 男は女の舌技に身もだえする。
 あまりにおいしそうに女がしゃぶるので、2匹の犬たちもなにかおいしいものがあるのかと、そばによってくる。
 それを見た女は骨をとられるとでも思ったのか「ぐるるるるるる…。」と男のちん○をくわえたまま低くうなり声をあげ2匹を威嚇する。
 こんなおいしいものをだれがわけてやるものかというところか。
その迫力に2匹の犬もしかたなくあとずさってしまう。
 女のしゃぶりかたは次第に激しくなってくる。もう根元まで口に含み、ずっぽずっぽとなめまくっている。
 絶え間なく激しく動く舌と唇の刺激で男ももう耐えられなくなる。
 「う、あ、で、でるぅぅぅ…。」
 どぴゅ、と精液が飛び出した瞬間に女は「わう。」と小さく吠えた。
 そして、どくどくと続けてながれだす液体をぺろぺろとおいしそうになめとっていく。
 ひとなめするごとに歓喜の声が漏れてしまう。
「あぅー。ぺろ、わぅー。ぺろぺろ。わふっ。」
 犬の舌そのままに丹念になめられて気持ちがよいのか男の射精はなかなかとまらなかった。
 「あ、おお。また、あ、まだ、来る。おおお、う。」
 ようやく出し終えたときには男は半分腰が抜けたようになっていた。
 「わふう?」小首をかしげて、もっとないの?と女がねだる。
 「ふう、もう、もうだめだ。一滴もでないよ。今日はこれでおしまいだ。」
 女は満足したのか幸せそうな顔で「わふぉーぅーぅー。」と気持ちよさそうに遠吠えをした。
 男は、また女の顔に手をあて催眠状態におとす。
 「次に目をさますと、あなたが犬だったときのことは、もう覚えていない。今日もわたしと楽しく犬の話をしただけだ。そして家に帰ってから自分では気付かないが無意識でとてもセクシーな気分になって体がとても敏感になっている。体のどこをさわってもとても感じて気持ちがいい。そして明日もまた公園に来て私に会う。明日はブラジャーもパンティーもつけずにくる。かならず、そうする。では、はい!。」
 女が眠そうに目を開ける。
 「あら、わたし、眠っちゃったのかしら。ごめんなさい。いつのまに…こんなところで…。」
 森の中で座りこんでいる自分にややとまどった表情を見せたが自分の犬を見ると安心したようで、 
 「あら、テレサちゃん。どうしたの。ずいぶんおとなしいのね。うふふ、ごめんね。わたし気持ちがいいんで寝ちゃったみたい。さあ、帰りましょうね。それじゃ、失礼します。」
 「じゃ、またあした。」
 「ええ、またあした。」
 女は楽しそうに犬に話しかけながら帰っていく。その後姿は昨日まではみられなかった、なんともいえぬ淫靡さを漂よわせはじめていた。

 家に帰った女は自分の体の異常に気付く。
 乳首がブラジャーに擦れるだけでも甘美な感覚が全身にはしるのだ。
 「わたし、どうしちゃったのかしら…。」
 少し違和感をおぼえながらも自分の部屋でいつものように犬と戯れる。じゃれて遊んでいると偶然テレサの前足が股間にあたってしまう。
 「はう!」今まで感じたことのない感覚。なんだろう、この感じは。
 おそるおそる手をパンティーの中にいれて、敏感なところをまさぐってみる。
 「あああ!」電気が走るような快感が走り、おもわず手をパンティーから出してしまう。
 「なん、なの、これ…。」手をはなしてもさっきの余韻でじんわりとなにやら卑猥な感覚が全身にひろがっていく。
 「はあああ…。」うっとりするような、すこしもどかしいような、でも、もっと味わってみたい、もっと…。
 ふたたび手をパンティーのなかに入れて、そっと、ゆっくりとこすり始める。
 きゅっ、きゅっ、きゅっ…。「はあ、はあ、はあ…。」切ないうめき声が女の口から洩れだす。
こんな気持ちのいいことがあったなんて…。やめられない…。
 「だめぇ、こんな、こんな、はしたない…。でも、あううう…。」
 手を強く、速くうごかせばそれだけ大きな快感が得られる。次第に指の動きは激しくそして深くまで…。
 あられもない格好で夢中で股間をいじり続ける女。
 犬は突然遊んでもらえなくなったので、不満げに女の足にじゃれつこうとする。
 犬に触られるだけでもさらに気持ちよくなってしまう女。
 股も次第に大きくひろがっていく。片手で乳首の先もつまんでみる。つまむたびにビクビクと気持ちよさに震える。
 彼女の生まれてはじめてのオナニー。
「あ、ああああ、ううう、あああーーーーん!!!」
やがて、生まれて初めての絶頂が訪れた。

そしてその翌日。
 朝の公園。なにやら落ち着かない様子で女が犬を連れて歩いてくる。
 昨日と同じミニスカート姿だがパンティーをはいていないのが気になるようだ。
 ついつい小股でちょこちょこと歩くのだが、昨日よりさらに高いヒールのサンダルを履いてきたので足元がふらついてしまう。
 ブラジャーを着けていないので胸もゆさゆさ揺れてしまう。なんだか不安な感じだ。
 人に見られたら恥ずかしい。でもパンティは、はけない。自分でそう決めたから。
 しかし少しかがむとお尻が見えてしまってはずかしい…でも。
 「おや、おはようございます。」男は今日も公園に来ている。
 「お、おはようございます…。」まだ自分の格好が気になるのか挨拶もなんとなく上の空だ。
 「どうしました?なにか気になりますか?」
 「い、いえ、なんでも、なんでもありませんの。」
 男は後ろへ回り込んでのぞき込む。
 「おやあ?」
 「きゃ!あ、みないで…。」
 その瞬間に男は女の額をつかみ、催眠状態に落とす。
 「う。」
 「ほーら、いい気持ちだ。今日もまた、犬になろうね。犬だから、ブラジャーもパンティーもなくてもぜんぜん恥ずかしくない。そして、きょうは乳首やおま○こがとっても感じやすい。発情期が近いのかもしれないね。さあ、目を開けよう。大好きなご主人様が目の前にいる…。」
 目を開ける女。
 「わう!!わふう、わん!」
 「ようし、ようし、ほら、おいでおいで。」
 仰向けにしておなかをさすってやると、大喜びする。
 「わふわふわふ、はあ、はあ、はあ、はあ、わうふ!!」
 うれしくて足や手をバタバタさせて大興奮している。
 男は女のシャツをめくりあげ、バストを露出させると乳首をいじりだす。
 「ほーら、ここはどうだ。ほら、クリクリクリ…。」
 「わふ?わふ、わふぉううう、わん、わおうううう。」こころなしか鳴き声が艶っぽくなってきたような。
 突如、男はさわるのをやめ、知らん振りをする。
 「わう?」不思議そうに女が男をみつめる。しばらくそのままにしておくと女は男の衣服に噛み付きはげしく引っ張る。
 もっとしてくれというおねだりをしているのだ。
 「わん!わん!ぐうう。わおん!ふうふう!!!。」はげしく、食いちぎらんばかりに首を左右に振る。
 「よしよし、わかった、わかった、ほうら、クリクリクリ…。モミモミモミ…。」
 「わふぉおおー、わん、わふ、わふ、わふ、ふうううううぅぅぅ…。」
 女は手足を犬のように折り曲げ、気持ちよさそうに目を細め、よだれをたらしながら快感にひたっている。
 高まるにつれ、次第に声の調子も変わってくる。やがてひときわ高い声で鳴き始める。
 「わふ、わふ、わふ、わお?わうくぅうぅぅぅ、わおぉぉぉぉん…。」
 そして、目を閉じて体を一瞬ビクっとさせると、うめき声ともため息ともつかぬ声をもらしながら細かく震えだした。どうやら女は「犬」としてイったようだ。
 「わう、わぅん。」男を見つめる目が今まで以上に熱っぽい。
 とっても気持ちいいことをしてくれる、大好きなご主人様。
 崇拝に満ちた目で見つめる女の顔に手を当て、男はふたたび暗示をあたえる。
 「どうだ、気持ちよかっただろう。おまえはもう完全に発情した雌犬だ。犬だから、本能のままにセックスする。ただ快感をむさぼるだけだ。いくら気持ちよくなってもただただそれを無条件にうけいれる。後ろからせまられると、どんな雄犬でも喜んで受け入れてしまう。発情した雌犬はおそいかかる雄犬を決して拒むことはできないんだ。目が覚めたら、四つんばいになって尻を突き出して雄犬を誘惑する。後ろから犯されるととっても気持ちがいい。さあ、目を開けよう。」
「わう?」女はゆっくりと体を起こし四つんばいになる。
 後ろから見ると裸の形のいい尻が丸見えになっている。
少しひらいた股間からうっすらとした恥毛と割れ目がはっきりと見え、男を興奮させる。
その部分はすでに発情して充血しているようだ。女は腰をゆっくりと振っている。
発情しきった雌犬に前戯は必要ない。
男は自分のズボンと下着をひきずりおろすとすでにイキリたっているイチモツを後ろから女の局部にあてがうといきなり挿入する。
「わふ!!」
もう十分に湿っているおま○こは、それをヌメリと受け止めた。
硬くなった陰茎がずぶずぶとスムーズにはいっていく。
「わうふ、きゃふうーん…。」女-雌犬は歓喜のうなり声をあげる。
 「そうら、これでどうだ。グイッ、クイッ。」
「わぉーん、きゃうううーん。」女のよがる声が神社の森に響く。
つれてきた二匹の犬は主人たちが相手にしてくれないので、勝手にじゃれあって遊んでいたのだが女のあまりに気持ちよさそうな声に挑発されたのか、しだいに興奮し始める。
 「ワウ、ワウ、ワウ?」「キャン、キャン…。」
 「ワウ、ワウ、ワウ、ワオーン!!。」男の連れていた犬、トランスは熱に浮かされたような声で吠える。求愛の遠吠えか。
トランスの声をきいて女の飼い犬テレサもまんざらではないようだ。
 尻を振りながら、はずかしそうにたちすくんでいるテレサにトランスはとつぜん後ろから襲い掛かる。
 「ワン、ワウウウ、ワン、ワン!!」
 「キャイーン、キャイーン、キャウ、キャウゥゥゥ…。」テレサも突然で驚いたものの逆らわず受け入れる。
さっさと挿入するとカクカクと激しく腰をうごかしだす黒い雄犬。
「うおおお、おおお。」男も激しい背後からのピストン運動で女を責める。
 「わおん、きゃうううん、きゅうううん。」さらに気持ちよさそうに女がうなり声をあげる。
 「ワウ、ワウ、ワオオオ。」「キャイーン、キャイーン。」
こうして、飼い主とペットが同じ姿勢で犯し、犯されている。

 「はあ、はあ、どうだ。後ろから雄犬に犯される気分は。ほうら、もっときもちよくなるぞ。くいっくいっ…。」
 男は後ろからはげしくせめながら、手を回してその形のよい胸ももみ始める。
 「もんにゅ。」「はうーん、くぅーん。う、わう!!」女は激しく反応する。
 「おお、この雌犬は、すごく具合がいいぞ。お、たまらん。ううう、あおうふ…。」
 今度は首筋をなめ始める。白くキメの細かいやわらかい肌の感触がたまらない。やがて背中まで舐め始めてしまう。
 「はう、わう、はうう、わう…。」
 気持ちよすぎるのか、女は舌を口からだらりとだして、半分ぐったりした風情でハッハッと息をしている。
 ただ、男になされるままだ。そしてその気持ちよさは頂点に達しつつある。
 一方本物の犬たちも主人たちに負けず激しく泣き叫びながらまぐわいを続けている。
 「ワォォォーン、ワウワウワウ。」「キャイン、キャイン、キャウウ!!!!」
 二組の「犬」たちはお互いに刺激しあってさらに興奮を高めているようだ。
 「あふう、どうだ、トランス、いいか。その雌犬は気に入ったか。こっちはいいぞ、おお、ものすごくイイ!!」
 「ワウッ、ワウッ!!」
 「わううう、きゃう、きゃうん、きゃいんきゃいん…。」女の鳴き声のトーンが上がってきた。
 もう、絶頂の寸前なのだろう。
 「ようし、トランス、一気に決めるぞ。そうれ、おりゃああ!!」
 フィニッシュにむけ、腰の速度をさらに男はあげる。トランスも負けじとスピードアップだ。
 「きゃいーん、きゃうううううううううう。」
 「ほら、気持ちいいぞ、最高に気持ちよくいけるぞ。ほら、いっちまえ。お前の愛犬と一緒に失神するぐらい気持ちよくいっちまえ。」
 「きゃう、きゃう、きゃう…。」
 女の体が痙攣を始める。もう鳴き声もかすれてきて、はあはあという息のもれる音しか聞こえない。
 「う、おお、出る。トランス、お先に行くぞ。あ、あ、あ、あうう…。どぴゅぴゅぴゅぴゅ…。」
 「きゃいーん…!!!!」
 一声高く鳴くと女はその場に倒れこむ。おとこがぬるりと女の膣からモノをひきぬくとドロリと精液が、たれ落ちる。
 「ワウ、ワウ、ワウ、ワウ、ワォォォォーン!!!!」「キャインキャインキャウン!!」
 一足遅くトランスとテレサもフィニッシュしたようだ。
 オーガズムの余韻がまだ体に残っているのか気持ちよさそうに森の中で寝そべっている女。
 男と黒犬はいつのまにか姿を消していた。

 数ヵ月後。
 男はあれから公園には姿をあらわさなくなった。
 女はいまでも毎日犬の散歩に訪れている。あの日おこったことを覚えているのかいないのか、おだやかな女の表情からは図り知ることは出来ない。
 「ほら、テレサちゃん。いらっしゃい。さあ、みんなも。」
 どうやら、今日つれているのはテレサだけではないようだ。
 「エドワード、そっちへいっちゃだめ。フランソワ、ジョルジュ!けんかしちゃダメって言ってるでしょ。エリザベス!そんなところでウンチするんじゃないの…。」
 かわいい子犬たちが、テレサのうしろからチョコチョコとついてくる。
 テレサの産み落とした子供たち。テレサそっくりの子犬もいれば、真っ黒な子犬もいる。
 テレサはお母さんらしく、かいがいしく子犬たちの面倒をみる。
 「うふふ、テレサもすっかりお母さんらしくなったわね。」
 女はベンチに座り、優しい笑顔で子犬たちの、はしゃぐ様子をながめながら少し膨らみ始めた自分の下腹を幸せそうにそっとさすった。

<終>

 私はその頃、私のクラスの担任である真弓子先生に強い憧れを抱いておりました。
 美しく清楚で誰に対してもやさしい先生は私のみならずクラスのみんなから慕われる人気者でした。
 長い黒髪、白い肌、きりっとした眉、切れ長だけど優しい目、美人でありながら決してそれを鼻にかけたりはしない、もう死語かもしれませんが、まさに大和撫子を絵に書いたような人でした。
 でも若い私の引かれるのは顔の美しさだけではなく、すらりと細身のスタイルのよい先生の女性としての肉体的魅力でもありました。
 服の上からでもわかる形のよい胸のふくらみや腰のくびれ。
 先生はいつも白を基調としたシンプルで清潔な服装を着ていましたが、そのわずかに露出されている先生の「からだ」-細く白いうなじや引き締まった足首-を見るだけで私は激しい劣情をおぼえたのです。 
あの清楚な真弓子先生が服を脱いだらどうなるのだろう。
私は毎晩、毎晩、先生のしなやかな肢体を想像しながら自慰にふけるのでした。

そんなよこしまな欲望に気づいていたのかどうかはわかりませんが、どちらかというと引っ込み思案で友達も少ない私にも先生は他の人とまったく変わらぬ態度で接してくれました。
先生はとても花が好きで学校の花壇でも色んな花、特に薔薇の花をたくさん植えて世話をしていました。
私は先生が花の世話をしているのを見るのが好きで、いつもこっそりと影からのぞいていたものです。
ある日、先生が一人で薔薇の手入れをしているときにいつものようにのぞいていた私は先生に見つかってしまいました。
「あら、坂本君。坂本君も花がすきなの?」
先生は優しく微笑んで私に声をかけてくれたのです。
「え、あ、ええ、ええ…。」
「ふうん。何か意外だなあ。あら、ごめんなさい。でも、いいわね。花が好きっていうのは素敵なことよ。」
「は、はい…。」
不得要領に答える私に先生は花の話をはじめたのです。
「薔薇ってね、決して派手なだけの花ではないの。力強い反面、繊細で、華麗でありながら質素、大胆でありながら引っ込み思案…。単純には割り切れない魅力がこの花にはあるわ。そういうところが私は好きだなあ。」
 楽しそうに薔薇を語る、その横顔はたいそう美しいものでした。そんな先生に私は更に強く魅入られていったのです。
 今にして思えば、先生はまさに薔薇そのもののような人だったのかも知れません。

 先生に結婚を前提にしてつきあっている男性がいることを知ったのは、それからしばらくたってからのことでした。
 私はあせり、苦しみました。
 狂おしいほどの嫉妬で真弓子先生への思慕は耐え難いほどになってきたのです。

 そのころ私は催眠術に夢中になっており父親の蔵書から心理学書などをこっそりと持ち出してはむさぼるように読んでおりました。
 手をかざすだけで人が目を閉じうなだれてしまう、命令どおりに人が動いてしまう。
 実際には催眠とはそんな単純なものではないのでしょうが、私にはなんとも不思議で魅力的な魔術のように思えたのです。
 特に性的な描写があるわけでもないのに何故か私は股間を固くして、わずかしかない催眠についての記述を何度も何度も読み返したものです。
 そして、私は当然のごとく真弓子先生に催眠をかけることを夢想するようになりました。
 催眠をつかえば真弓子先生を私だけのものに出来る。本気でそう思い込んでしまったのです。

 先生がその婚約者と結婚してしまう前に何とかしなくちゃならない。
 私はとてもあせりました。先生に催眠をかけて気持ちを変えてしまおう。
 そんな計画が自然と私の中で出来上がっていったのです。

 本の中の数少ない情報から私なりにどうやって催眠をかけるかを必死で考えました。
 私のように経験のないものでも確実に催眠をかけるにはどうしたらよいのか。
 ふと、目にとまった挿絵-それは丸い円盤に白黒で渦を巻くように縞模様が塗られているものでした。
 催眠をかけるときに使う道具の一種のようです。これを回すことで人工的にめまいを起こして催眠に入りやすくするのです。
 私はみようみまねでそれを作って、自分で回して見てみました。
 縞模様がくるくるとまわり、目がちかちかとしてきます。じっと見つめているとまるで吸い込まれるようです。
 「これだ!」と私は思いました。これを使えばきっと真弓子先生に催眠をかけられるに違いない。
 ボール紙を丸く切り抜いたものにマジックで縞模様を書き入れたものをあらためて作り、割り箸にとりつけて簡単に回転できるような工夫を加えました。

 次の日、その円盤を持ち、私は大いなる決意をして家を出ました。
 学校へ着くころには、これからすることへの重圧感で胸が苦しくなるほどでした。
 授業の内容も耳に入りません。自分の中で催眠の手順を何度も何度も繰り返し確認をしたのです。
 放課後、いつも先生が花の手入れをしている頃合を見計らって私は花壇へと向かいました。
 幸い、今日は先生のほかは誰もいないようです。
 「先生!」私から先生に話しかけるのは初めてのことでした。
 先生もそれが意外だったのか薔薇の世話の手をとめて振り返った顔には少し驚きの色が見えました。
 「あら、坂本君どうしたの?」
 「あ、あの、先生に見てもらいたいものが、あ、あ、あ、あるんですけど…。」
 緊張のあまりどもってしまった私ですが、先生は気にせずあのやさしい微笑みを顔にうかべて私の話を聴こうとしてくれます。
 「なに?花の絵でも描いてくれたのかな?」
 「こ、これを見てください。ただ、じっと見つめてください。」
 円盤を取り出し、先生に見せながら私は言いました。突然、へんなものを出されて先生も少し面食らったようですが、すぐにやさしく微笑んで私の言うとおりにしてくれました。
 「はい、じっと見たわ。それで、どうなるの?」
 「ま、回します。それでも、じっと、じーっと見続けてください…。」
 私はそれをゆっくりと回し始めます。先生が見てくれているのを確認すると次第に回転の速度を上げていきました。
 まじめな先生は生徒の私の要求にこたえようと一生懸命集中してそれをみつめつづけてくれたのです。
 「見つめているうちにだんだん目をあけているのがつらくなってくる…。」
 先生の顔からいつしか微笑みが消えて行き無表情になります。
 「まぶたが重~くなってきますよ。もう、目を閉じてしまおう…。」
 私は暗示をあたえながらも緊張で足がガクガク震えました。本当に先生が目を閉じてしまったときには心臓がどきどきして立っているのもつらいほどでした。
 本当に催眠がかかってしまった…。これからどうしよう…。
 それから後のことはとても自分がしたこととは今でも信じられません。
 何かが私の体の中に降りてきて勝手にやってしまったことのようにしか思えないのです。

 「あなたは、とても深い深いところへ落ちていきます。心が安らいでとても気持ちがいい。ずーっとこのままでいたい。そんな気持ちになってきます。ボクが数を数えるともっともっと深いところへ沈んでいく。1,2,3…。」
 先生は完全に深い催眠に入ってしまいました。ぐっすりと眠るように花壇にすわりこんでいます。
 「あなたはもう自分で何も考えることが出来ない。すべてボクの言うとおりになってしまう。かならずそうなってしまいます。わかりましたね。」
 「は…い」
 このときになって初めて自分が激しく勃起していることに気付きました。
 あの真弓子先生が私のいいなりになるというその事実にいまだかつてないほどに興奮してしまっていたのです。
 「ふ、服をすべて脱いでしまおう。生まれたままの姿になるともっと安らいだ気分になれる…。」
 先生は目を閉じたままゆっくりとした動きで服を脱ぎ始めます。
 私の股間はもう痛いほどコチコチになっていました。
 私の熱い視線をあびながら先生は私の目の前でみるみるうちに全裸になっていくのでした。

 先生を裸にして私はどうしようというのでしょうか。真っ白な先生の裸体を目の前にして私の頭の中は空っぽになってしまいました。
 あれほど繰り返した手順ももうすっかり忘れてしまってただバカのようにボーっと突っ立っているだけの私。

 すると突然、私は自分自身ですら思いもしなかった暗示を与え始めたのです。
 「あなたは薔薇です。1本の美しい薔薇になってしまいました。」
 私はそう言いながら先生の白くやわらかい内股をそっとなでます。
 「ほら、これが花びら。そしてここが…。」
 局部に手を触れます。
 「花の芯が隠れているところ。まだ、開ききってはいないがもうすぐ満開になって虫たちを誘い入れるところ。」
 花になりきった真弓子先生は股を大きくゆっくりと開いていきました。
 「さあ、もう花は満開になる。いっぱいに開いてしまおう。花びらを開ききって虫たちを集めよう…。」
 私が真弓子先生の手を導いて人差し指と中指で陰唇を広げさせます。満開という言葉に反応して先生は、めいっぱいそれを広げて私に見せ付ける格好になりました。
 なんということだろう。あの清楚な先生がこんな淫靡な姿を私の前にさらしている。
 一本の薔薇の木に、そして花になりきって。
 先生は真っ白な花びら-内股をうねうねと動かして虫たちを誘おうとしています。その真ん中にはパックリと花芯が口を開いている。ああ、なんと美しくいやらしい光景なのでしょうか。

 「さあ、一匹のミツバチが飛んできましたよ。あなたはとてもうれしい。」
 先生の顔がすこし微笑みます。
 私はそろそろとズボンとパンツをおろしカチカチにかたまったモノを露出させました。
 そして、それをそっと先生の肌にこすりつけていきます。
 「花は蜜をすわれるととっても気持ちがいい。あえいでしまうぐらい気持ちがいい…。」
 花があえぐというのは考えてみればおかしな話ですが、先生は疑問にも思わず感じ始めました。
 「はあ、はあ、ああん、はあああん…。」先生の可愛く艶めかしい声に私の理性はもう完全に吹き飛んでしまいます。
 一気に私のモノを先生の花芯に突き入れてしまいました。
 ぬぷ、ぬぷ…。「はううう…。」先生の声もすこし大きくなります。
 初めて女の人に挿入した感覚にとまどいながらも私は暗示を与えつづけました。

 「ほら、ミツバチが口を花のなかに突き入れて蜜をすいはじめた。」
 くいくいと私が腰を動かすとおもしろいように先生がよがります。
 「はあ、はあ、はあ、うくううう…。」
 ああ、気持ちがいい。先生の美しい体を私はいま犯しているのだと思うと背徳感と同時に背筋に寒気が走るほどの快感をおぼえたのです。
 私はさらにくいくいと腰をうごかしつづけました。
 私にとって初めての性行為です、そう長い間この気持ちよさにたえきれるものではありません。
 「…そしてミツバチの身体についた花粉があなたのめしべに触れる。」
 う、ぴゅ、どぴゅ…。
 「花粉は柱頭につき管をのばしていき花は受精する…。やがて花びらは散り子房は種をやどし膨らみはじめる…。先生…先生はボクの子供を孕んだよ。」

 先生の中にすべてを出し終えた私は目を閉じたままの先生を抱きしめました。
 すると、きつく抱きしめすぎたのか先生が目を覚ましてしまいました。
 「坂本くん…?わたしは…いったい…。」
 真弓子先生は私と彼女が何をしてしまったのか直感的にわかったようでした。
 先生は少し悲しそうな顔をしましたが怒ったりしかったりすることはありませんでした。

 真弓子先生の婚約は解消されました。
 そして生徒の子供を妊娠したことで問題視され学校もやめざるをえなくなったのです。
 でも先生は私にうらみごとを言うでもなく私の子供を産み落としてくれました。

 それから私たちはどうなったかというと、私はまだ先生-真弓子と暮らしているのです。
 あれから、もう一人子供を授かりましたが真弓子の美しさは今でも決して衰えてはいません。
 彼女は今でも私の憧れの人なのです。
 子供たちが寝静まると彼女はいつもそっと私に、こう囁きかけます。
 「あなた、また、今夜も私を花にして…。」
 終

記憶ボール

 その日僕は新年の仕事始めの宴会が終わった後、同僚たちと行ったカラオケBOXで羽目をはずしついつい飲みすぎてしまった。
 ふらふらになった僕をみんなは気づかってくれたが、僕は大丈夫だからといって強引にみんなと別れ電車に飛び乗った。
 案の定気分が悪くなる。
結局どこともわからない駅で下車してベンチに座り込みそのまま眠り込んでしまった。
 どれくらい時間がたったのか僕は夜風の冷たさに、ふと目を覚ます。
 時間はまったくわからない。駅は真っ暗で誰も、駅員さえもいなかった。
 酔っ払った僕のあつかいに困ってそのまま置いて帰ったのか、最近の駅員は薄情なものだ。
 そのまま始発を待ってもよかったのだが、妙に腹が減っていたのでまだ酔いの残っている体をひきずって改札をとおり外に出てみた。
 夜明け前の街中はシンとして暗い。1軒ぐらいは開いているコンビニかファミリーレストランがあるかもしれないと歩き回ってみることにした。
 それほど大きくはない駅前の商店街を抜けるともうほとんど住宅地でここまできても開いている店は無く誰一人とも出会わない、と思っていると少し先の通りに人の気配を感じた。
 気配を感じた方向に行ってみて驚く。ものすごい数の人が行列をなしているのだ。
 警備員が出て人の整理をしているぐらいだ。
 あまりの意外な光景に僕は並んでいる人に聞いてみた。
 「これは、何の行列なんですか?」
 「あ?福袋だよ。マインドコントロール社の福袋にならんでんだ。あんたも欲しいなら早くならんだほうがいいよ。」
 福袋とマインドコントロールという言葉の妙なとりあわせが僕を混乱させた。
 いったいなんだろう。あたらしい電器屋かなんかだろうか。
 また酔いが、ぶり返してきたような気がしてボーっとたたずんでいると警備員に怒鳴られる。
 「ほら、そこ、ちゃんと、ならんで、ならんで…。」
 列に押し込められてしまったが何故か僕はそのままさからうこともできず、この行列の一員となって販売開始を待つのだった。
 やがて、そのマインドなんとか社とかいうところの社員らしき男があらわれて拡声器で行列に向かって注意を述べ始める。
「はい、まもなく販売開始いたします。押し合わないで順序良くお買い求めいただくようおねがいいたします。なお、お一人様お一つ限り、お一つ限り、となっております。よろしくおねがいします。」
 まちくたびれていた長い行列に緊張感が走る。
 やがて販売が開始されると先頭ではおしあいへしあいになる。
 「こらー、おすなあ。」「は、はやくくれー。」
 「はい、2万円になります。ありがとうございます。」
 「はい、押し合わないでください。数は十分に用意しております。押し合わないでください!!」
 いろんな声がまざりあって、しずかなこの街の中でここだけに妙な活気があふれている。
 そのうちに山積みされていた福袋がみるみるうちになくなっていく。
 僕もいつのまにか先頭に来ていた。
 「はい、2万円です。」いわれるまま2万円を払い福袋を受け取る。
 買っては見たもののわけがわからずなんでこんなものを買ったのだろうとじーっと福袋をみつめる。
 ふと気がつくと福袋の販売もすでにおわり、みんなどこかへ行ってしまった。
 さっきまでの活気がまるで夢ででもあったかのように、ふたたび真っ暗で誰もいない夜明け前の街に僕は一人で立っているのだった。
 福袋を提げて。

 それからどうやって家に帰ってきたのだかよく覚えていない。
 あれは酔っ払って見た夢だったのか。
 でも朝目覚めてみると枕元にはちゃんと福袋が置かれていた。
 「でも、いったい何が入ってんだ?」
 あけて中をのぞいてみる。
 カレンダーがひとつとピンポン玉のようなものが二つ。それに小冊子が一冊。それだけ。
 「なあんだあ?これだけ?2万円で?」
 もしかすると高価な宝石でもはいっているのかもしれない。
 中から取り出して見てみる。ピンポン玉のようなものはやはりどうも何かの容器というわけではないようだ。
 ひとつは薄いピンク色、ひとつは薄い水色。
 小冊子を開いてみる。
 最初のページにこの玉のことが書いてある。

 『今回はマインドコントロール社の福袋をお買い上げいただきましてまことにありがとうございます。
 中に入っている「記憶ボールLite」は当社で販売しております「記憶ボール」の簡易タイプでございます。
 簡易型とはいえ、その機能、効果は「記憶ボール」に決して劣るものではございません。
 ただ、数多い記憶バリエーションの中から人気の高い「セックスフレンド」記憶の植え付け専用になっていて細かいオプションを省かせていただいております。
 使い方は簡単でお客様と「セックスフレンド」であると思わせたい対象の顔に向かってピンクのボールを投げつけるだけでOK。その日その時からあなたとその人はセックスフレンドです。
 なお、ブルーのボールはあなたにとって都合の悪い記憶だけを排除したいときにお使いください。
 いずれも1回使い切りとなっております。』

 といった簡単な説明があって下の方にMC社ホームページアドレスが記してある。
 それから後のページは、この会社の製品の宣伝のようだ。パラパラとめくってみると携帯電話とかアクセサリーとかの写真とかが載っている。なんだかよくわからない会社だ。
 そういうのはまた後で読むとして問題はこのピンポン玉をどうすればいいかだ。
 もともと会社の名前も知らなければ「記憶ボール」などというものも聞いたことが無い。
 これを投げつけるだけで僕と「セックスフレンド」だという記憶が相手に植え付けられるといわれても途方もなさ過ぎて信じられない。
 なにかの冗談グッズなのだろうか。
 しかし2万円も出して買ってしまったのだ。どうしても試さずに捨ててしまうという気持ちにはなれない。
 試すとして誰にするのか。僕はすぐに試すのにいい相手を思いついた。

 行きつけの喫茶店でいつもの席にすわる。 
 「あら、土屋さん。いらっしゃいませ。いつものでいいですかぁ?」
 アルバイトの由加ちゃんがオーダーを取りに来る。
 細身の身体に細身の可愛い顔。とても性格のいい明るい子で僕は彼女のファンなのだ。
 いつもスリムのジーンズにエプロンをつけた姿で仕事をする。さっぱりした彼女の性格にとても合っていて僕は大好きだ。
 試す相手に思いついたというのは彼女のことだ。
 彼女なら失敗しても笑って済ませるし、うまくいけば儲けものといえるだろう。
 僕はおしぼりを受け取りながら
 「ああ、ホットでいいや。それからさあ、これなんだけど…。」
 と言って何気なく記憶ボールを取り出す。
 「え?なんですか?それ。」由加ちゃんがちょっとのぞき込む。
 僕はポンと玉を放り上げる。玉はふわっと浮いて由加ちゃんの顔にあたった…かと思うと彼女の眉間にすーっと吸い込まれた。
 「え?」と僕はおもわず声をだす。
 「え?」と由加ちゃんも僕の顔を見つめた。
 「消えちゃった…。」「え?なにが?」由加ちゃんが微笑む。
 「いや、その、タマ…というか、その…。」
 僕はどう説明していいかわからずどぎまぎしてしまう。
 「ああ、その、ま、いいや。」
 「変なの。それより…。今日六時でしたよね。店の前で待ってますから。うふふ。たのしみにしてますね。」
 「え?」思わず由加ちゃんを見返してしまう。
 しかし彼女はすでに何事も無かったかのように去ってしまっていた。
 「どういう…。意味だ?」
 あのボールが消えて由加ちゃんの眉間に吸い込まれた…ということはあのボールの中に入力されていた記憶が彼女の中に入ったということになるのか。
 そうすると彼女の中ではすでに僕は彼女のセックスフレンドになってしまっている…。
 理論的にはそうなるのだが、あまりにもあっさり事がはこびすぎて頭がついていかない。
 彼女はコーヒーを持ってきたときもいつもどおりで僕に対する態度が変わったという感じはまったくなかった。
 まあ、ともかく六時から彼女とデート出来ることは確かなようだ。
 僕は何も考えずそのときを待つことにした。

 待ち合わせの時間に店の前で待っていると由加ちゃんが現れた。
 「ごめんなさーい。ちょっと遅れちゃったあ。」
 スリムのジーンズに白いセーター、薄手のブルゾンという彼女の定番スタイルだ。
 はあはあと少し息が切れている。
 「一回家に帰って、色々たまってた用事をかたしてて気がついたらもう、こんな時間。あわてちゃったあ。」
 あかるく話す彼女はいつもどおりとても魅力的で可愛い。
 「じゃ、行きましょうか。」とさっさと僕と腕を組んで歩き始める。
 彼女に引きずられるように歩きながら僕は少しずつ探りを入れていった。
 「あ、あのお、今日はどこでしよう…、いや、どこへ行こうか…。」
 「うーん。いつものホテルでいいんじゃない?それともまたウチ来ます?」
 心臓がどきどきする。どうやらあのボールはちゃんと機能しているようだ。
 「ん、うん。じゃ、あのファッションホテルにしよう…か。」と適当に話をあわせながら足をホテル街の方へ向けて歩き出す。
 「そ、それでさあ、いつも思うんだけど、本当に僕なんかでいいの、かな?」
 「やだあ、土屋さん何いってんの。由加わぁ、土屋さんとスルのが一番気持ちいいって前も言ったじゃない。それとも私じゃ不足?」
 「いや、あ、ははあ、そんな、そんなことは、はははは…。」
 態度も話し方もまったくいつもどおりの彼女だ。何一つ変わっていない。
 ただ時々僕とセックスをして楽しんでいるという記憶だけが付け加えられているのだ。
 そうとわかればこっちもいつまでもたじろいではいられない。
 思う存分にやらしてもらうことにしよう。

 ホテルの部屋に入る。
 椅子に座って軽く由加ちゃんと口付けを交わす。
 「うふっ。」うれしそうな笑顔。
 雰囲気は盛り上がっている。
 「じゃ、お先にシャワーあびてきまーす!!」
 彼女は服をスルスルと脱ぐと元気よくシャワールームへと飛び込んでいく。
 彼女と入れ替わりにシャワールームに入った僕がシャワーを終えて出てくると彼女はベッドにちょこんとすわって足をぶらぶらさせながら待っていた。
 可愛い。僕のムラムラはすでに抑えきれないほどになっている。
 「由加ちゃん…。」バスローブをまとっている彼女を抱きしめて今度はしっかりと舌を絡めて濃厚なキスをする。
 「ヌチュ、レロ、チュウウ…。」「ネチョ、ハア、ハア、レロ、フウウン…。」
 由加ちゃんも積極的に舌を絡め返してくる。もう後戻りは出来ない。
 僕はこれから「セックスフレンド」である彼女をおいしくいただくのだ。
 口を離した彼女はさすがにいつもとは違って少しうっとりとした目で僕を見る。
 「じゃ、わたし、手でしてあげる。」
 由加ちゃんはパラリとバスローブをぬぎすててしゃがみこむとすっと僕の股間に手を伸ばす。
 「あは、土屋さんのちん○んだ…。シュッシュッ…。」
 「うう。ひんやりして気持ちイイ。」
 さっきシャワーを浴びたばかりなのに彼女の指先は氷水のように冷たかったのだ。
 「シュッシュッ、ごめんなさあい。私、冷え性だから手の先がすぐ冷たくなっちゃうの。」
 「いや、いいよ、すっげー気持ちいい!!」
 左手でタマを握って冷やされ、冷たい右手でサオをしごかれるとたまらなく刺激的だ。
 あっというまに射精感が高まり、
 「う。ぴゅ。」出てしまった。
 「シュ、シュ、シュ。」
 まるで牛の乳搾りのように彼女の手で僕の精子が搾り取られていく。
 「ぴゅ、ぴゅん、ぴゅん…。ああ、まだでる…。」
 「シュ、シュ、ああん、いっぱいでたあ。」うれしそうにつぶやく由加ちゃん。
 気持ちよく出し尽くすと僕のちん○は力なくうなだれてしまう。
 「ああ…。」僕は情けない声をあげてしまった。
 「あ、ごめんなさあい。おもしろいからつい搾りすぎちゃったぁ。」
 「ああ、いいよ…。僕も気持ちよかったし…。」
 「でも、わるいから、元気になるまで舐めてあげます。」
 由加ちゃんは、そう言ってまだ精液にぬれている僕のちん○をかわいい舌を出してチロチロと舐め始めた。
 舌の動きは次第に大胆になる。精液をすっかり舐め取ったあとは亀頭を口に含んだり出したり、サオにあま噛みしてみたり、まだ冷たい手でタマをマッサージしながら、これをやられると僕はあっというまに元気になってしまう。
 それにしても、こんなことをあの由加ちゃんがやるなんて…。
 それでも、わーい立った立ったと今、目の前でよろこんでいる由加ちゃんは確かに僕の知っている由加ちゃんで、性格が淫乱に変わったとかそういう感じじゃない。
 多分記憶ボールのせいでこうなったわけではなく、本当に普通にセックスするときもこういう風なんだと思う。
 復活した僕は今度は由加ちゃんを攻め始める。
 可愛く膨らんだ胸の乳首を口に含む。
 「ピチュ、ピチャ、チュ…。」
 「あ、はあ、ああ、ふう…。」初めて聞く由加ちゃんのあえぎ声で興奮してしまう。
 「ああん、土屋さん、いい、もっと…、もっと舐めて…あくぅん!」
 僕の中で由加ちゃんへの愛おしさがものすごい勢いで膨らんでくる。
 由加ちゃんを味わいつくしたくなってしまった僕は足先からネットリと舐め始めた。
 足の指一本一本から足裏、そしてか細い足首へ…蛇が這い回るように僕の舌はうねうねとゆっくり動いていく。
 「はあ、はあ、はあ…。」由加ちゃんは目を閉じてただ荒く息をしている。
 とても興奮していることが伝わってきてこっちも更にエスカレートしてしまう。
 舌が細い足を這い上がり、ふとももの内側に到達するともう、ただただうっとりとした気分になってしまい、舐めていることだけで至上の快感になってくる。
 なんていいにおい、そして彼女の肌からもたらされる舌先の感触の気持ちよさ。
 もう舌が勃起してそこから射精してしまいそうな錯覚さえ起してしまう。
 そしてついに由加ちゃんの一番敏感な場所に僕は達しようとしていた。
 すでにもうしたたれ落ちそうなまでに潤っているそこを僕は一気にベロンと舐め上げる。
 「はああああーん。」由加ちゃんの大きな声。
 あとはもう、むしゃぶりつき吸い尽くすといった感じ。
 「ズル、ズルズル、ペチョペチョ、ズイ、ズイ、ベローン…。」
 「あ、ああ、ああああ、ああ、ああん、つ、つちやさん…、わたし、わたし、もう…、ああ、あああああー!!!」
 由加ちゃんがブルブルふるえてよがっている。
 僕も必死になめまわして彼女に満足してもらおうと頑張る。
 最高に盛り上がってきた。もうそろそろだ。
 彼女も体全体で僕に催促しているのがわかる。
 僕だってもうたまらない。
 「入れるよ…。」「は、はい。く、くうううううう…。」
 僕はあせらず、ゆっくりと味わうように亀頭の先を彼女の割れ目へと差し込んで行く。
 「ふ、ふうー…。」根元まで入れ終えると大きくため息が出た。
 今、ぼくのちん○全体が彼女の肉ヒダに覆われている。
 なんだかほんのりあったかくて幸せな気分だ。
 「土屋さん、私、今とっても幸せな気分ですぅ。うふふふ…。」
 僕が差し込んだまま動くのをやめて感触をあじわっていると由加ちゃんがそう言ってくれた。
 気持ちがひとつになったような気がして僕は感激する。
 「ありがとう、うごかすよ。」僕はゆっくりと腰を引いた。
 「あ、あ、ああ、こすれる、気持ちいい…。」つぶやくように由加ちゃんが言う。
 僕もすごく気持ちいい。
 腰の動きが大きくなる。彼女も僕に合わせて腰をうまく突き上げる。
 快感がどんどん膨らんでいく、彼女も僕もとても気持ちいいことがお互いに分かる。
 「はあ、はあ、はあ、ふうう、ふう。」
 「ああん、あん、ああ、あ、はあん、あ、はあ、あああん。」
 二人とももう夢中だ。僕は腰をバンバン打ち込みながら彼女のおっぱいにむしゃぶりついたり口にキスをしたり。
 彼女もそれに応えてものすごく燃えてくれる。
 つぎつぎに体位を変えて楽しんでいく、彼女が上になる、横から攻める、僕がバックにまわる、差し込んだままぐるぐるまわる…。
 今までに無いほど盛り上がった。気持ちよくて楽しくて仕方が無い。
 由加ちゃんはなんて素晴らしいんだ。
 でも残念だが、もうそろそろ限界に来たようだ。
 「出すよ、由加ちゃん。ハア、ハア、ハア。」
 「あうん、はあ、はあ、今日は…中に出していい…ですよ。はあ、ああ、あん。」
 それを聞いて僕はまた感激する。彼女の中に出せるならもう死んだってかまわないほどの気分になっていたのだ。
 「はあ、じゃ、い、いくよ、あ、あう、う、どぴゅ、ぴゅう、ぴゅぴゅぴゅ…。」
 「はあ、い、イくう、土屋さん、すごい、すごいよぉおおお!!!あああ、あ、ああ…。」
 僕は彼女の中に精子を出し切って引き抜くと全身の力ががっくりと抜けてしまう。
 彼女は抜いてもまだオーガズムの中にいるようだった。
 
 ようやくおちついて二人でコーヒーを飲む。
 「うふふ、やっぱり土屋さんとすると、すっごく気持ちいいんだなー。今日は特によかったですよ。まだ体がうずいちゃってる。」
 「いやあ、由加ちゃんもいいよ。最高だよ。こんなに気持ちいいの生まれて初めてだよ。」
 「カレシとも、セックスするんですけど、これほど自分がわからなくなるまで気持ちよくなるなんてことないですもんね。何が違うのかなあ?」
 カレシがいたのか。それはそうかもしれない。あの記憶ボールは今までの彼女に僕が「セックスフレンド」であるという記憶を植え付けただけなのでそれ以外のことは何も変わっているわけではないのだ。
 カレシがいたとしても彼女の中では何の矛盾もなく僕が「セックスフレンド」として存在しているのだろう。
 由加ちゃんは明るく無邪気に話をつづけている。
 僕は胸に軽いジェラシーを感じながらも、由加ちゃんとのセックス談義を楽しむのだった。

 さて、それからのことだが。
 結局、僕はブルーの玉を使い彼女の僕とのセックスの記憶を消してしまった。
 別に彼女のカレシに遠慮したわけじゃない。
 僕は由加ちゃんを本当に好きになってしまったのだ。
 だから「セックスフレンド」じゃなくて本当の恋人になりたくて今までの関係をリセットしたというわけだ。
 僕は新しい野望を持って毎日のようにあの喫茶店に通っている。
 もちろん通っているだけではなく、僕は今マインドコントロール社の商品紹介を必死になって読んでいるのだ。
 彼女の心を本当に僕のものにするためのいい道具はないものかと。

<終>

お珍宝さま

 あの、ちょっと奇妙な話なんですけれども聞いていただけますでしょうか。
 和恵と真美子は学生時代からの私の親友です。
 社会人になってからも、勤め先は違うもののコンパや旅行など遊びに行く時はいつも一緒というほどの間柄なのです。
 先日、和恵と二人で会う機会があって、しばらくぶりだったので、いろいろと話をしたのですが、その時に妙な事を聞いたのです。
 「ほらあ、先月三人で飲みに行こうって誘った事があったじゃない。あの時は、あんたが用事でだめだっていうから結局、真美子と二人で飲みに行ったんだけど……」
 最近、二人とも彼氏とうまくいっておらず、むしゃくしゃしているらしく、うさばらしに飲みに行こうと誘われたのですが私は別の用事が重なったので断ったのです。
いつもならブレーキ役の私が参加しなかったためか、その日は二人だけでかなり盛り上がってしまったようです。
 「もう、二人で彼氏の悪口いいあって、酒がすすんで、すすんで。気が付いたらボトル二本ぐらい開いちゃってて、でもまだなんだか物足りなくて他所でまた飲みなおそうってことでその店を出たの」
 
 二人はいい気分で足をふらつかせながら大声をあげて繁華街を練り歩いていたようです。
 「そしたらさあ、いつのまにか飲み屋とかなんにもない人っ気のない路地のほうに迷い込んじゃって、そこで見つけちゃったの」
 はじめに気づいたのは和恵だったようです。
 「あれ? あれ、なんか、なつかしー。真美子、あれ知ってる?」
 「ういっぷ…。ん? ええ? あれ? あ、あ、あれ、うわあ、なつかしい……」
 二人の視線の先には路上に立った小さなテントのようなものがありました。
 ちょっと見たところでは街角の占い師のテントを少し大きくしたようなもので、その前には大きな赤いちょうちんがぶらさがっていて何か字が書いてあったそうです。
 テントの前には何本ものろうそくの火がゆらめいていて線香が焚かれていたという話を聞いて私は小さなお寺か地蔵堂のようなものを思い浮かべました。

「お珍宝さまよ」
「お珍宝さま?」突然飛び出した奇妙な言葉にわたしは思わず聞き返してしまいました。
 「そうよ。知らない? 真美子は知ってたんだけどなぁ」
 地方にある民間信仰の一種みたいなものらしいです。
 名前の通りご神体は男性の性器をかたどった張型のようなもので、子宝を授かりたい女の人がそれをなでまわして祈願すると必ず妊娠するといったご利益がある、まあ田舎ならではのかなり土俗的なイメージの信仰のようですが、それだけに生活に根付いた信仰ともいえるでしょうか。
 「夏になるとさ、そのまわりに子どもたちがあつまって地蔵盆みたいなことをやってたわけ、それに行くのが楽しみでさ」
 お珍宝さまのおかげで生まれた子どもたちの恩返しといった意味でもあるのか、子どもが集まる事でさらに何らかの力が加わって願いが、かないやすくなると考えてのことか、和恵の話によると、ともかく重要な年中行事ではあったようです。

 和恵はそのテントを見つけた時の様子を話し続けました。
 和恵は、真美子も「お珍宝さま」を知っていることに少し驚いたそうです。
 「あれ、真美子も知ってんだ」
 「小さいころ夏休みに行った田舎でさあ、おじいちゃんにつれていってもらったんだよね」
 「そうそう、わたしも。うわあ、ねえ、行ってみようよ」
 「うん」
 二人はテントに近づいていきました。
 「そうそう、この珍宝って書いた提灯、いっぱいぶらさがってて、いったい、何が書いてあるんだろうって思ってたなあ」
 「子どものころは何だか怖くてちょっと面白そうな感じで見てたけど、今見るとけっこうエロいよね」
 「ほんとだ、男の人のアレの絵がいっぱい描いてあったりして、うふふ」
 「中、入ってみようか」
 「うん、入ろ、入ろ、おもしろそうじゃん」
 中には誰もおらず、お香の匂いがムンとするほどたちこめていて、二人とも酔っていたせいもあってか頭がクラクラしてしまいます。
 まん前にはご神体であるひときわ大きな「お珍宝さま」が、でーんと鎮座しておられます。
 周りには、ご神体の分身である大小の木製の「お珍宝さま」が、ところせましと並んでいました。
 「あはははは、すげーすげー、ちん○だらけだよ~」
 「こら、真美子、仮にも神様なんだから失礼言っちゃダメよう。あはは」
 「ねえ、おぼえてる? なんか歌、なかったっけ。村の子どもたちが歌ってた、なんだっけ、ほら、お・ちんぽ・さ・まは……」
 「ああ、あった、あった。ええと、そうだ。お・ちんぽ・さまは・おまんが・おすき・たべても・たべても・まだ・ほしい……」
 「あ、それだそれ、お・ちんぽ・さまは、おまん・が・おすき……」
 「でも、この歌ってさぁ」
 「うん、子供のころはお珍宝さまは、お饅頭が好きなんだろうと思ってたけど、今はどう考えたって……の意味だよね。よくこんな歌うたってたな」
 「ほんと。でも、なつかしいわあ」
 「せっかくだから拝んでかえる?お賽銭箱もあるし」
 「つっても、子供なんてまだ欲しいわけじゃないし……でも、私、なんかちょっと変な気分になってきたんだけど」
 「和恵も? えへえ、私もなんだ。こんなにいっぱいのちん○に囲まれて、なんだかどきどきしてきちゃう……」
 「さわっちゃ……おうか」
 「ええい、さわっちゃえ、さわっちゃえ」
 二人はお気に入りの「お珍宝さま」を選ぶと手で愛撫しはじめました。
 酔っていたせいなのか雰囲気に飲まれたのか、木製の張型とはいえ、さわっている内にだんだん気分が高まってきます。
 「シュッ、シュッ、ああ、いい、ケンジのなんかよりこっちのほうがよっぽどいいよう」
 「シコシコシコ……。ああん、さわってるうちに愛しくなってきちゃった。ほおずりしちゃいたい。すりすり」
 女二人が男性器をかたどった木像を相手に興奮している様はおかしなものだったのでしょうが、誰も見る人はいません。
 気が付くと二人ともそれを舌で舐めまわし始めていたそうです。
 舐めれば舐めるほど大好きな人のとても素敵なモノに思えてきてますます盛り上がります。
 「はむ、はむう、ぴちょ、ぴちょ、じゅりゅりゅりゅ…」
 二人の意識の中ではそれは完全に愛する人へのフェラチオになっていました。
 「れろ、れろ、れろ、すぽん。ねええん、マミコぉ、わたしぃ、したくなっちゃったあん」
 トロンとした目で和恵が話しかけると真美子も同じような目をして見返します。
 「わたしもぉ……」
 フェラチオをしている間に、二人の身体は完全に出来上がってしまっていたようです。
 和恵がパンティーの中に手を入れて股間を確認します。
 「ふわあ、こんなに濡れちゃってる。男相手でもこんなに興奮したことなーい」
 「ああン、もう私、たまんない!!」
 真美子はするするとパンティーを脱ぎ捨て、手に持った「お珍宝さま」をいきなり自分の中に挿入しました。
 「あああああー、いい、いいのおおお!!」いきなり大きなよがり声をあげる真美子。
 「ああん、真美子ばっかりずるいー、わたしも……。ぬぽ、はあ、あああん、なにこれええ!!」

 私は口をぽかんと開けて聞き入るばかりです。
 和恵の目がうっとりと遠くを見ています。
 「それがさあ、信じられないほど気持ちいいわけよ……」
 「は、はあ」こんな話をなんの屈託もなくうれしそうにしゃべる和恵に私のほうが恥ずかしくなってしまいました。
 和恵は平気で話を進めていきます。
 「頭ン中真っ白になるくらい感じちゃって……」

 床に座り込んで股を開きひたすら「お珍宝さま」をあそこに出し入れしていた二人でしたが、和恵がテントの隅のほうにあるちょうどいい高さの台があることに気付きました。
 平均台のミニチュアみたいな台で、ちょうど真ん中に「お珍宝さま」を固定できる穴があいています。
 和恵はさっそくその穴に「お珍宝さま」をセットして上からまたがります。
 「あ、ぐう、ぐううう、いい、いいわあ……」
 ゆっくりと腰を上下させると、なんともいえない快感がまた身体を襲ってきたそうです。
 真美子も同じような台を探しあてると、和恵と同じように「お珍宝さま」の上で腰をおとします。
 最初はゆっくりと腰を上下させていた二人ですが、徐々にテンポがあがってきます。
 じゅぽ、じゅぽ、と猥褻な音がテントのなかに響きます。
 「はあ、はあ、はあ……♪お・ちんぽ・さま・は・おまんが・おすき……♪」
 身体を上下させるリズムに合わせて真美子がつぶやくように歌を歌い始めた事に和恵が気付きました。
 きっと無意識のうちに歌いはじめてしまったのだろうと和恵は言うのですが、この歌が不思議な効果を生み出したそうです。
 「あ、あ、ああああ、すごい、すごいのおおおお!!」真美子がいきなり感度が100倍ほども上がったようなよがり声をあげます。
 「すごい、いいよう、和恵も歌ってごらんよ、あうううう」
 「そう?お、お・ちんぽ・さまは…」と歌いだすやいなや、和恵の身体にも驚くべき変化が起きたそうです。
 「きゃあ~なにこれえええ!!! きゃああ・あ・あ・あ・あ!!!!!お、おまんが・おすき……ひええええ!!気持ちいいよう!!」
 二人の動きはさらに激しくなっていきます。気持ちよさで目はうつろ、今どこにいるのかすらよくわからなくなってしまいました。
 「あん、あん、あん、真美子ぉ、わたし、い、いっちゃうよう…」
 「きゃうん、くうん、和恵ぇ、わたし、わたしも~」

 
 「それで、不思議なことにさあ、自分で腰をうごかしてるんだけど、なんだか下からも突き上げられてるような感覚があったんだよね。あとで聞いたら真美子もそうだったって言ってた」
 私はただ、唖然として聞いているだけです。おそらく二人はお酒の酔いとお香の匂いとその場の雰囲気でトランス状態に陥ったのだと思います。
 性的な欲求不満が爆発してしまったのでしょうけど、それにしても街中でオナニーしてイってしまうなんて信じられません。
「それで、二人ともほぼ同時に壮絶にイっちゃったわけよ、そのときのことはもうぼんやりとしか覚えてないんだけど、とにかく気持ちよかったことだけは記憶に残ってる。イった瞬間に『お珍宝さま』の先から熱いものが私のなかに発射されたような感覚まであったんだけど、まあああいう状態だったし私の思い込みかもしれないけど」
 気が付くと朝になっていて二人ともテントの中で寝転がっていたそうです。
 手にはそれぞれの「お珍宝さま」をにぎったまま。
 起きた時には二人は普通の状態にもどっていました。
 二日酔いの頭と体に残った快感の痺れで動かない身体を引きずってやっとの思いで家に帰ったと言います。
 さすがに「お珍宝さま」を持ち帰るという罰当たりなことはしなかったそうですが。

 「でもそれから私の身体に少し異変が起きたというか、身体全体がね、すごく感じやすくなっちゃったのね」
 和恵がなんともいえない表情で楽しそうに話し続けます。
 「オナニーしてもとても気持ちがいいの。乳首の先をクリっとするだけでブルっと震えちゃうほど気持ちよくなっちゃう。それに、あの歌…。」
 頭の中で「お・ちんぽ・さまは…」の歌が始まると、またあの快感が甦ってくると和恵は言います。
 「何度もイけるの、オナニーなのにすごい声まででちゃうほど気持ちいいの、あんなの今までなかった。もう、毎日オナニーばっかりして、自分がどんどんエロくなっていくのがわかるっていうか」
 そう言ってニヤっとわらった和恵の笑顔は女の私が見てもゾクッとくるほど淫蕩で扇情的なのです。
 「もう半分別れかけてた彼氏を誘ってやったわけ。誰でも良かったんだけど自分の身体がセックスしたらどうなるのか確かめたいのと、とにかく男のアレを入れたかったっていうのもあって」
 いやいや応じた彼氏でしたが、彼女の身体に触れたとたん態度が豹変したと言います。
 「私とキスしたら、急に目ギラつかせて私に襲い掛かってきたの。『もえるよ~、たまんねえよー』とか叫びながら、もう最初っから激しいの」
 その後も激しいピストン運動をしながら、気持ちよすぎるー、とか何じゃこりゃーとか叫びまくっていたらしいです。
 「で、頭の中であの歌をね、歌い始めたの。いつもどおりとても気持ちよくなってきたんだけど、不思議なことに頭の中で歌い始めたとたん彼氏もいっそう感じ始めたのよ」
 歌を口にしたわけでもないのに、彼氏が激しく反応を示したらしいのです。
 「ぐわああ、ひいい、気持ちいい、きもちいい、こんなの初めてだ、ぐお、ぐおおおおおお~あ、いく、いく、でるううううう!!!どぴゅぴゅぴゅぴゅ……」
 激しく精液を発射して口からも泡をふきながらイってしまった和恵の彼氏。
 「それから毎日、私ンちに来て、やらせろやらせろってうるさいのよ。私もなぜか断れなくてやっちゃうと、何度も射精して出尽くしてるのにまだしようとするの。もっとしたい、もっとしたいって。最近では『お前を他の男に取られたくない』とかいって会社も辞めちゃってストーカーみたいに1日私に貼り付いてるし。もうげっそりやせちゃってるんだけど、それでも毎日気を失うまで私とシてるの。ほら」
 和恵の指差す先、道を隔てた向こう側から確かにやせこけた男がこちらをうかがっています。
 そんな不思議なことを当然のごとく淡々と話す彼女の口調からは、まったく男に対する愛情は感じられません。
 本人の顔は以前に比べても、つやつやしてとても幸せそうに見えました。

 その日はそのまま別れて帰ったのですが、どうも和恵にかつがれたような気もしてきました。
 忘れてましたけど、和恵の家は三代続いた東京の家系で田舎がなくて寂しいとか言っていたような気がします。
 「お珍宝さま」のあった村というのは、もっと別の親戚のところだったのでしょうか。
 だいたい町の真ん中にそんなものがあったというのもおかしな話だし。

 でも、後日、真美子に会ったとき和恵とまったく同じ話を聞かされたのには驚きました。
 真美子の彼氏もストーカーのように真美子を見張っています。
 真美子は例の歌まで歌ってくれました。
 「お・ちんぽ・さま・は・おまんが・おすき…あはん…たべても・たべても・まだ・ほしい…、あ、く、くぅう…、はあ、はあ、ごめん、やっぱりイっちゃった、ふぅぅ」
 歌を歌うだけで絶頂に達してしまった真美子。
 どうしても私をからかうためだけに口裏をあわせているとは思えませんでした。

 それからしばらく二人とは会えなかったのですが、数ヵ月後便りがとどいたのです。
 和恵と真美子の二人ともからです。
 この二通の手紙が驚くべきことにまったくといっていいほど同じ内容だったのです。
 まず、冒頭に彼氏が死んでしまったとあっさり一言だけ書いてあります。
 新しい彼氏もできたがこれも死ぬか廃人になるのは時間の問題だろうとも書いてあります。

 そして「-もうすぐ子どもが生まれる-」と書いてありました。

 偶然、なのでしょうか。その予定日までもがまったく同じなのです。
 その日付から考えて、きっと死んだ彼氏の子供……なのでしょう。
 でもその事については何の記述もありませんでした。
 ただ文章の最後に約半年後に迫った子どもの出産をとても楽しみにしていると締めくくっているだけです。
 
 二人にどんな子どもが生まれるのか、今、私にはとても興味があります。
 なぜなら、私も、やっと昨日、「お珍宝さま」のテントを見つけることが出来たのですから……。

風紀委員の仕事

 C組の教室から、まだ話し声がする。
 風紀委員の見回りで、今日が私の当番。意味もなく放課後遅く残ってるやつはだいたい決まっている。
「はい、もう下校の時間ですから、用のない人は帰ってくださーい」
「なんだよ、マサミかよ。大目に見ろよ、いまいいとこなんだよ」
「あ、学校にゲームもってきちゃダメって決まってるでしょ!報告しますよ」
「かてーこというなよ。授業が終わってからしか出してネエだろ。だいたい、お前は昔から細かすぎンだよ」
「ヒロシ、あんたいいかげんにしなよ」
 ヒロシとそのオタク友達数人が教室内でゲームをしていた。
 ヒロシは私とは幼なじみ。小さい頃はいっしょに遊んだりしたけど、今はこんな下らない男とは出来れば口もききたくない。
「なあ、ヒロシぃ…」ヒロシの友達がやや怖気づいたのかヒロシの袖をひいて「もう帰ろうよ」と目で訴えている。
「心配すんなって、この女は俺の子分みたいなもんだからよ」
「誰が子分ですってえ!!!」
 バキ!!!
 ムカついて、おもわずケリを一発入れてしまった。ヒロシはふっとぶ。
「ぐわああおおお」
「なによ、おおげさな。かるく蹴っただけなのに、そんなにふっとぶことはないでしょ、ふん」
「すいませーん、かえりまーす」「さよなら」「さいなら~」
ヒロシを見捨てて友達がとっとと帰っていく。
「おい、おまえら…、あ、いててててて」
「ほら、おまえも起きて家に帰りな」
私は手を差し伸べてヒロシを引っ張り起こす。
「おまえなあ、もうちょっと女らしくしろよ。まあ、子供のころから乱暴なヤツではあったが」
「あのねえ、私はあんたなんかと友達でもなんでもないんだから、もう気安くマサミなんて呼びかけるのもやめてちょうだい。この最低男」
「そんな言い方すんなよ。俺はお前のことちょっとは、かわいいって思ってんだから…」
 目をそらし、少しほほを赤らめてぼそぼそとつぶやくようにヒロシが言った。
「はぁ?何それ。気持ちわるい。やめてよ。まさか私に気があるなんて言わないわよね。やーだ。勘弁して。寒気する」
 ホントに気持ち悪かったので私は正直に言ってやった。
 ヒロシは涙ぐみながら、ものすごい形相で私をにらむ。
 え?ホントに私のこと好きとか?やだあ。
「お、おまえなんかなあ、おまえなんか、もう、こうしてやるううう」
 ヒロシはさけびながら隠し持っていた何かを私に投げつけた…ような気がしたのだが。

 「え?あれ?」
 一瞬の空白が通り過ぎる…まわりは何も変わりない。
 私にも何も当たった感触はない。ただの脅しだったのか。
 ヒロシはすでに立ち上がっている。さっきとは違って妙に余裕のある表情に見えるのは気のせいか。
「俺、帰るわ」
「そうそう、とっととかえって勉強なさい」
「お前も帰るんだろ。ついでに俺の家に寄っていけよ」
「やだよ。なんでお前の家なんかに…」
 いくつもりなんて全然なかった。なかったのだけど。

「さあ、あがれよ」
 気が付くとヒロシの家の玄関に私は立っていた。
「やだよ。ヒロシの家になんかに来るつもりなかったんだもの」
「でも、来ちゃっただろ」
「何かの間違いよ、うっかりヒロシのあとを歩いてたらここに来ただけだよ」
「でも、もう上がってるぜ。上がっちゃったらもう、帰れないだろ」
 知らぬ間に靴をぬいで上がってしまっていた。もうこうなってしまったら、帰るとは言いにくい。ちょっとだけ、話でもして帰ることにしよう。そうしよう。
 
 ヒロシは私を部屋に案内する。
 思ったよりは汚くはない部屋ではあったが、そんなことはどうでもいい。私は帰りたいのだ。
 でも、なんか変だ。妙に胸がドキドキするのはなんでだろう。
「おまえさあ」
「ん?」
 私のこころを見透かしたかのようにヒロシが私に話しかけてくる。
「なんか忘れてることあるだろ」
「へ?」
「ほら」
 そういわれると、そんな気もする。なにか大切なこと。
「えーっと…なんだっけ」
 一生懸命おもいだそうとするけど、よくわからない。
「きっとさあ、あの棚の上のぬいぐるみをみると思い出すんじゃないかな」
ヒロシがにやりとしたような気もしたが、私は何かをおもいだすことに夢中で何故そんなところにぬいぐるみがあるのかということさえ気にならなかった。
 棚の上のぬいぐるみ。とぼけた犬の顔。

あ、この犬…。え、なんだっけ、やっと思い出せそうな感じがする。えーと。
「思い出したか?」
そうだ。そう…思い出した。私は…私は、淫乱で恥知らずなスケベ女でヒロシはそんな私の相手をしてくれる大切な人。
ああ、ヒロシにアレをお願いしなくちゃ。
「ヒロシ…、今日も舐めて、いい?」
 もう、アレを舐めたくて舐めたくて全身の血がわきたってしまいそうな気分だ。
「いいぜ、ほら」ヒロシはやさしく微笑んでポロリとズボンの中からアレをだしてくれた。
「ああん、もう、勃ってる。うれしい」
淫乱で恥知らずな私はいつもビンビンに勃っているソレを口いっぱいに、ほおばるのが大好き。
「はむん、ふうん、むう…」
口に入れた瞬間の感覚。そう、この感触。ああ、なんて幸せなんだろう。電気がはしったような気持ちよさ。体中が敏感になって、もうイってしまいそう。
「ほうう、いいぜ、マサミ…」ヒロシったら、そんなに目を閉じて感じてくれたら、私ももえちゃうじゃない。
「ジュル、ジュル、ジュイーッ、ジュイーッ、ジュロロロロロロロロロロ…うふん」
「お、お、お、おふぅううううううう、あ、あ、あ、おまえ、速いよ、速すぎ…、あ、あ、もう、もうっ。どぴゅぴゅぴゅぴゅ…」
「ごく、ごく、ごく、ぺろん…えへへ」
 うれしくてつい笑顔になってしまう。ヒロシの精液、飲んじゃった。
「ずいぶんとうれしそうだな。おまえって本当に淫乱で恥知らずなスケベ女だな」
「うん、そうだよ。わたしって淫乱で恥知らずなスケベ女」
 ヒロシに言われて自分でも言うと、ますますイヤらしい気分になってくる。
「おまえのそんな姿、俺以外にはみられたくないよな」
「うん、ヒロシならいいけどぉ、他の誰にも私がスケベだってしられたくないよう」
「お前がそんな気分になった時は、俺がいつでも相手してやるからな。なんたって幼なじみだし、お前の困ってるのをみすごすわけにはいかねえもんな」
 ヒロシっていいやつだ。
「ありがと。ヒロシがいてくれて本当に助かったよ。ねえ…乳首舐めてくれる?」
 私は制服をまくりあげてブラジャーをはずす。
「ああ、いいぜ。ペロ、ペロペロペロ…」
 ああん、なんて気持ちいいの。ヒロシの舌先が乳首の先端にあたるたびにビクビクと痙攣してしまう私。
「じゃ、こっちも一気にいくぜぇ、ぺろろろろろろろろろろ」
 あん、だめ、右の乳首を口でバキュームしながら強烈に舐めつつ左の乳首を指でキューっとされて、わたし、もう、もう…。
「いく、いく、いくぅぅぅぅぅ!!!」
 ガクッガクッガクッと三度来た。わたしはもう天国まで来てしまっている。
「ふわあああ、いいよう、ヒロシ、気持ちよすぎるよう」
「マサミ、いいぜえ、さいこうだあ」
 ヒロシの囁く声、とっても心地よい。なんて安らかな気分になるんだろう。
「お前の身体は胸も、まん○も全部俺のためにあるんだからな」
 そうか、私の胸もおま○こもみんなヒロシを気持ちよくさせるためにあるのかぁ。
 そう思うと何だか胸がキュンとして、ものすごい衝動が私を突き動かす。
 私は突然ヒロシをベッドに押し倒すと、猛烈なキス攻めにあわせる。
「ちゅ、ちゅ、ううう、好きだよう、ヒロシぃ…。ちゅううう…」
「うぐ、うぐ…」
 ヒロシは目を白黒させて私のなすがまま。ああ、もうたまらない。
 私は服を乱暴に脱ぎ捨てる。裸になった私はヒロシのアソコをシコシコと何回かしごき上げてから、私の股間にあてがいグっとおま○この中に挿入してしまった。
「あはあああああ…いい…」
「おほう、おまえ、いきなり、そんな、あ、あああ、おほほほほううう」
 ヒロシも気持ちよさそうだ。
 私は飛び跳ねるようにヒロシの上で腰を上下させて快感をむさぼる。
 わたしのおま○こはヒロシのためにあるの、そうよ、あはあ、しあわせぇぇ。
「お、おお、で、でちゃうぞ、マサミ、いいのか?」
 私はフっと腰の動きを止める。「?」といった顔をしたヒロシの耳元にそっと口を寄せてささやく。
「今日は、中に出してもいいよ。ヒロシ。うふ…」
「マサミ…、う、うううう!どぴゅ」
 ヒロシの目をみると涙ぐんでいる。今の私の一言でぐっと来て、射精しちゃったみたい。
 ああ、ヒロシの精子がわたしのおま○この中にじんわりと広がっていく…なんだかユメみたいな気分。
そして、二人して結合をとかないまま、余韻をたのしんでいると。

「カタン」
突然、ドアが開いたので私はビックリした。ヒロシはもっとビックリしたみたいだけど。
「ヒロシくん…。なにやってるの!!?」
 私はいそいでヒロシの上から、とびのいた。
 そこに驚いた表情で立ち尽くしているのは、とてもグラマラスできれいな女の人だった。
「ね、義姉さん、出かけてたんじゃ…」
「用事が早く済んだから、外で食べずに帰ってきたの。そんなことより、これはなに?このコは誰なの?」
「いや、その、学校の風紀委員の、もごもご…」
「はあ?最近の風紀委員は男の家にあがりこんでこんなことをするわけ?問題ね。学校にしらせますから」
「いや、あの、それは待って…あ、あ、あ、くそう、もうしょうがない」
 ヒロシは不意にベッドの下からボールみたいなものを取り出して女の人に投げつけた。
「あ」ボールは当たった瞬間にみえなくなってしまい、女の人は凍りついたかのように固まってしまった。
「ふう、最後の一個。もったいないけどしょうがないよな。ま、いいか、ユリネさんには一度お相手していただきたいと思ってたし」
「ねえ、今のなあに?」
 私が話しかけるとヒロシは少しビクッとしたようだ。
「あ、ああ…。これは『洗脳ボール』っていって、これをなげつけると人の頭の中を自由に変える事が出来るんだ。義姉さんを僕の言うとおりにもできるわけさ」
「ふうん」
 ずいぶんと便利なものがあるんだ。そんなものがあったらいろんなことが出来るよね。
「そんなもの、どこで買ったの?」
「どこでもいいだろ。お前はコレに興味をもたなくていいんだよ」
 そうね、ボールのことなんてどうでもいい。それより。
「この人、どうするの?」
「あ、ああ。お前はそこで座って待ってろ」
「はあい」

「ユリネさん、よく聞いて。ユリネさんは、とってもスケベな身体の持ち主でアニキとのセックスだけでは欲求不満です。そしていつも若いヒロシ君とセックスがしたいとねらっているのです。彼の若い身体を想像するだけで身体がカーッと熱くなってしまうくらい。もう我慢も限界に来てしまいました。もう誰が何と言おうとヒロシ君を自分のモノにしてしまいましょう。ほら僕が手をたたくと我に返るよ。パン!」

 ホントにそんなもので人を変える事が出来るのか、私はじっとユリネさんを見ている。
 ヒロシが手をたたくとユリネさんは目を覚ました。
 さっきよりは表情が柔らかくなってる。

「ねえ…ヒロシくん」
 ネットリとからむような甘い口調でユリネさんが話しかけた。
「うふん、だめよ。そんな女の子なんて家に入れてイヤらしいことするなんて。どうしても我慢できないなら、私という義姉がいるんだから…」
「え?」ヒロシが聞き返すとユリネさんはすこし、はにかんで語尾をにごした。
 でもさっきから目線はずっとヒロシの股間にくぎづけだ。
 さっき射精したばかりなのにまだギンギンに勃起しているヒロシのちん○。
 ユリネさんの息がだんだんと荒くなる。
「ハア、ハア、ハア、ああ、もうたまんないわ。ヒロシくん、しましょ。私といいことしよう…」
 言うがはやいか、ユリネさんは右手でヒロシのちん○をぐっとつかんでしごきながら、強引にキスを交わそうとするのだった。
「シコシコシコ、ムチュウウウ、はあ、はあ、はあ、ヒロシくん、したかったのよ、ずっとあなたとシたかったの、はあ、はあ、はあ」
「え、ええ、ユリネさん、ぼ、僕もです。あ、スゲエ…キモチィ」
 なによ、さっきまで私と気持ちよさそうにしてたのに、今はユリネさんにせまられて何だかうれしそう…腹立つわあ。
あんなボールに操られてセックスするなんてなさけない女にヒロシをとられたくない。
 そんな私の気持ちとは裏腹に二人は激しく交わり始める。
「はあ、はあ、すごく、かたい、かたいわあ、入れるわよ、入れるわよ」
「はいいい~!」
 さっきの私みたいにユリネさんは上からぐっと腰を落としてヒロシのちん○を挿入すると激しく上下しだした。
「あふん、あふん、あふん、いいわあ、やっぱり、いいのお、かたいし、うぐぅ、あたる、あたるぅううう~!」
「はあ、はあ、僕もいいです。ユリネさん、イきます、イきますううう」
 なによ、もうイくの?ヒロシはだいたい早すぎるのよ、はあ、はあ…。
 気が付くと私は興奮してしらずしらず自分でま○こをいじって感じていた。
 私は淫乱で恥知らずなスケベ女だから、ただ見てるだけじゃ我慢できなくなっていたのだ。
 ヒロシが果てた。
「ええー!?」案の定、ユリネさんは物足りなさそうだ。
「ねえ、もっと出来るでしょ。若いんだからあ」
「うぐう…」
「ちょっとまった」私が声を掛ける。
「なによ、あなた。まだいたの。とっとと帰りなさい」
「そうは行かないわ。わたしのおま○こも身体もヒロシのためだけにあるの。あんたなんかにヒロシをもてあそばれたくないわ」
「ふん、小娘が。ねえ、ヒロシくん、おネエさんとしたいわよねえ?」
「ヒロシ、私としたいよね?」
「う、うぐぐ。もう…たたないよう…」ヒロシが情けない声で答える。
「じゃあ、先に勃起させたほうの勝ちってことにしましょ。いいわねユリネさん」
「望むところよ」
「じゃあ、せえの!」
 ふたりは、いっせいにヒロシのち○ぽにとびついた。
「ぺろぺろぺろぺろぺろ」
「ぴちゃぴちゃぴちゃ」
「うひゃあああ!」
 すこしずつ活気を取り戻してきたヒロシのちん○。
「たってきたわ、これ私のだからね」
「いやあ、私の舌で立たせたんだからわたしのだあ!」
 まるで小学生のけんかみたいに向きになって私はユリネさんとヒロシのち○ぽを取り合う。
 だって、私の全てはヒロシのためにあるんだもん。あんなわけの分からないもので操られている女なんかに負けたくない。
「シコシコシコシコシコシコ…はあ、はあ、私の、わたしのよぉぉぉ…」
 ふん、そんな恍惚とした表情したってだめなんだから、わたしだって何だか酔っ払ったみたいになっちゃって…。
「ぺろぺろぺろぺろ、らめよう、わらしの、わらひのひぃんほうらんらからあ、ぺろぺろぺろ」
「お、おまえら、やめろ、二人とも止まれ。止まれええ!!……ふう、やっと止まった。ちょっと洗脳がきつすぎたかなあ。二人とも暴走しちゃった。でも、まあ気持ちイイからいいか。それにこいつらにもちょっと楽しんでもらわなきゃな。ああ、おまえたちよく聞けよ。これからは俺に絶対服従だからな。いまから身体が動けるようにしてやるけど、俺の囁く声を聞くとビンビン感じてたまらなくなる。それから、おれの指は魔法の指だ。おれの触ったところは信じられないほど気持ちよくなる。ほら、二人とも股開いて俺のほうを向け」

 私とユリネさんがM字に開脚してヒロシの方に向くと、ヒロシが近づいてきて私の耳元で囁いた。
「マサミ、かわいいよ」
 身体にまた電気が走る。ビクン。うれしい…。むねのキュンキュンが止まらない。そして子宮が勝手にぶるぶる震えるような感覚があって。
「は、あ、あああ、イ、いくぅ…」囁かれただけでイってしまった。股間から何かがダラダラと流れ出しているのが分かる。
「し、しあわせえええ」私はいま昇天して呆けたようになっている。
 ヒロシはユリネさんにも囁きかけている。
「ステキですよ。ネエさん」
「あくううう…」
 ユリネさんも私と同じように、一瞬でイったみたいだ。ほんのり上気した顔が異様に色っぽい。
 大股を広げて快感の余韻にひたっている私たちをヒロシは正面から眺めている。
 ああ、ヒロシに見られていると思うだけでしあわせ、あん、また感じてきた。
「じゃ、もっと股をひろげな、気持ちいいことしてやるから」
 ええ?もっと気持ちいいことぉ?うれしい。私はM字に開いた足をさらに大きく開きヒロシが見やすいようにする。
「えへへ、マサミのま○こ、グチャグチャでいやらしい。俺の指でさわってやるからな。ほれ。ぴと」
 ヒロシの人差し指1本がわたしのおま○こにそっと触れる。それだけで。
「いやあぁああああああ!!あぐ、くうううう、ひぃぃぃぃぃいいいい…」
「次はユリネさんにも。ぴと」
「きゃあああああ、あ、あくくくぅううううううう、は、あいいいいいいんん…」
 超ど級の波が私の身体をおそった。イクというより快感のおおきな渦にのみこまれるような、体中がもうどうしようもなく気持ちよくて、のたうちまわってしまう。
 こんな快感を与えてくれるヒロシって何てステキなんだろう。
 叫び、ころがりながらヒロシへの思いが激しくわきあがってくる。
「好きよ、好きよう、ヒロシ、もうヒロシなしでは生きて行けないよう、あ、あ、あんあんあん」
 幸せだ。もう、なにもいらない。ヒロシさえいれば…。

りふれいん

 OLの早織は仕事を終え、一人暮らしの部屋へ帰宅し夕食を終えて、まったりとくつろいでいる。

 今日もとりたててどうということのない日だった。

 胸ときめかす出会いも、特別嫌なこともない。

 変わったことといえば同僚の佐伯が肩こりがなおるとか言って昼休みに私に催眠術をかけようとしたことぐらいか。

 もともと調子のいい男だから信用できなかったが、案の定目の前でパンパン手をたたくだけで催眠なんかまるでかからなかった。

 ま、どうでもいい出来事である。

 「あーあ、つまんないなあ…。」大きなあくびをひとつ。

 それにしてもすることがない。ヒマだ。

 「あああ、ち〇ぽほしい…。」ぽつっとつぶやいて、はっとする早織。

 「え、私、今何言った?やだ、欲求不満かなあ…。」誰もいないにもかかわらず一人で赤くなって照れ笑い。

 「あっはっはあ…。やだ。おかしい、ああ、もう寝ちゃおっと。」

 自分で自分をごまかしてベッドにはいってしまう早織。疲れているせいだと思い込みたかったのだ。

 早織は夢を見る。

 ここは街角の店先、看板には「ち〇ぽ専門店」とかかれている。

 早織は迷うことなくその店に入っていく。

 「いらっしゃいませ、どのようなものをお探しでしょう。」

 ここは高級店らしく、きっちりとしたみなりの女性店員が丁寧に応対する。

 胸のネームラベルには『第一級ち〇ぽ鑑定士 澤芳江』と印刷されている。

 店内のガラスケースのなかにはさまざまな、ち〇ぽがならべられている。

 「そうねえ、最近なんかモノ足りないし…。刺激的なのがいいなぁ。」

 「それでは、こちらなんかはいかがでしょう。ヨージ・サエキの春の最新コレクションですが。」

 早織はさしだされたち〇ぽのひとつを手に取る。

 「ちょっと試して見てもいいですか。」

 「ええ、どうぞ。」

 試挿室に入ってパンティーを脱ぎ、さっそくそのち〇ぽを挿入する。

 「うっ、ふうう。最初の挿入感は品があるなかにも刺激的だわ。さすがヨージ・サエキね。

 こうやって出し入れしても、あ、ふうん、すごい、このカリの引っかかりスゴクいい!!

 ああん、ブランド品はやっぱりモノがいいからやめられないの。あああ!!うごく、うごいてるうう。

 きもちいい…。ああ、とろけるよう…。ほしい。このち〇ぽ、ほしいわ………。」

 早織は淫夢を見ながらベッドのなかでもだえている。

 「ち〇ぽほしい…。ち〇ぽほしい…。」と眠りながら、うわごとを口走っている。

 「はあん、ダメえ、いくううう…。」どうやら夢の中でイってしまったらしい。

 淫夢は朝までつづいた。早織は何度も何度も試挿しては昇天した。

 目を覚ました早織は夢のことは覚えていない。

 ただ、体が妙に熱っぽくて股間に湿り気があるのを少し不審に思ったのだがさほど気にもとめなかった。

 「あああー、なんかよく寝たーって感じかな。とりあえず、ち〇ぽほしい…。」

 言ってからハッと自分の手で自分の口をふさぐ。

 目だけで左右を見回す。鏡で自分の顔をじっとみる。

 「どうしちゃったのよ。わたし。なんか、心にもないこと言っちゃう。」

 しかし早織は気づいていた。自分の頭のなかで『ち〇ぽほしい』のフレーズがどんどん増殖していることを。

 「やばいよー、ち〇ぽほしいよー、えっと、そじゃなくて、このまま会社言ってみんなの前で口走っちゃったら何て思われるだろう。ああ、ち〇ぽほしい。」

 少し気を抜くと無意識にそのフレーズがでてしまう。

 「ああ、もう、ち〇ぽほしい、ち〇ぽほしい、ち〇ぽほしい…。あーん、そうじゃなくてえ。」

 もう頭のなかの半分は『ち〇ぽほしい』で占められているような感じだ。

 他の事を考えようとしてもなかなか言葉がうかばなくなってきた。

 不思議なことに会社を休もうと言う発想がわいてこない。あせりながらも出勤の準備を始める早織。

 「とにかく、話さなければ大丈夫よ。それで、もうち〇ぽほしいから。ああ…。」

 思考まで侵され始めている。

 気力で身支度をととのえるとそそくさと玄関を出る。

 電車の中でも、ドキドキしどおしだ。しゃべるまいとしても口が自然と動いてしまいそうで慌てて手で押さえる。

  「ふごふご、ひんほほひい…。」口をおさえながらフゴフゴ言っている女を車内の乗客は変な目で見る。

 駅につくともうたまらない。人気のないところを必死で探す。

 あたりに誰もいないことをたしかめると「ああ、もう、ち〇ぽ欲しい、ち〇ぽ欲しい、ち〇ぽ欲しい、ち〇ぽ欲しい、ち〇ぽ欲しい、ち〇ぽ欲しい、ち〇ぽ欲しいったら、ち〇ぽ欲しいのー!!ああ、すっとした。」

 フレーズを連発すると少し胸のつかえがおりたような気がした。

 「あ、あ、あああー。ふん、大丈夫ね。きっとストレスのたまりすぎだわ。気をつけないとね。早く彼氏みつけないとってことなのよね。」

 なんとか落ち着きをとりもどし、平静を装って出社する。

 「皆瀬さんおはよう。」「あ、おはようございます。」どうやらもとにもどったようだ。ほっとする早織。

 いつもどおりに仕事を始める。

 「皆瀬さーん、ちょっと。この伝票なんだけど…。」

 「あ、これはですね。ここのところのち〇ぽがほしいんです。」「え?」

 「あわわわ…。」「今、変なこと言わなかった?私の聞き違い?」

 「あの、そうじゃなくて、その、ちん…じゃなくてその。」しどろもどろになる早織。

 「まあ、いいわ。これ、あなたがちゃんと処理しといてね。」「は、はい。」

 なんとかごまかせたのだろうか。

 落ち着かぬ気分のままコンピュータに向かう。いったいどうしてしまったんだろう。どうすればいいんだろう。

 心はもう上の空だ。ふと気づくとコンピュータ画面いっぱいに「ち〇ぽがほしい」という文字を打ち込んでしまっている。

 「あ、あ、あ…。」パニック状態になっているところに電話がかかってくる。外線だ。

 「はい、もしもし、ち〇ぽがほしいです…。きゃ。」自分でガチャンと切ってしまう。

 「はあ、はあ、はあ。」息が荒くなってきた。目が血走る。同僚たちも次第に変だと思い始めているにちがいない。

 でも。頭の中の大半がもうそのフレーズで満たされてしまっている。

 もうそれが彼女の言葉の全て、思考の全てになってしまいつつあるのだ。

 「ああ、ち〇ぽほしい。ち〇ぽほしい。」恐怖でひきつりながらも、その言葉しかでてこない。そのことしか考えられない。

 「よう、早織ちゃん、どうしたの。」佐伯が声をかけてくる。

  どうしてだろう、彼が助けてくれる。彼だけが頼りだと、どうしても思えてしまう。

 「佐伯君…、あの…。」

 「ん?どうしたの。」ニヤつきながら佐伯が聞く。

 「おねがい。佐伯君の…、佐伯君のち〇ぽがほしいの…。」

洗浄機

OL皆瀬早織には最近カレシが出来た。
しかし、早織は何故その男と付き合うようになったのかまったくわからない。
好みのタイプでもない、強引に交際をせまられたわけでもない。
以前、過労からか、変な言葉が口をついて出てしまう病気になったとき親切にしてくれたのがきっかけでつい関係をもってしまい、それがだらだらとつづいている。
実は早織のカレシ-佐伯洋治は催眠術を巧みに使って早織を彼女にしてしまったのだが早織自身はうまく誘導されてそのことには気づいていない。
彼女自身も何かがおかしいとは思っているのだが。
一度関係をもってしまったことは仕方がない。でも、好きでもない相手と付き合うのは、やはりやめよう、と決意して別れを告げるために佐伯のところへ行く。
「佐伯君。あの…。」
「ん?どうしたの。早織ちゃん。」それがクセなのか佐伯はよく指を鳴らす。
パチッパチッ。一瞬クラッとするような感覚。
でも決めたことだ、物怖じしてはいけない。言わなきゃ。
思い切って口に出す。
「今晩、ひま?もう三日も佐伯くんとシてないから、体がほてっちゃって。今日、泊りに言ってもいい?」
会社で回りの目があるというのに、こういう露骨なことを堂々と大声で言ってしまう。
本人は別れ話をしているつもりなのだが口が勝手に動き、言葉どおりに本当に佐伯が欲しくてしかたなくなり、股をすりあわせてからだをよじらせてしまう。
「OK。いいよ。」とややめいわくそうに佐伯が返事をする。
「わあ。うれしーい。」とびはねたいぐらい嬉しいという感情が体の中で沸き起こる。
るんるん気分で自分の席に帰り、座ってから自分のしたことに気づく。
「あれ?なんで?ああ、まただ。どうしてうまく自分の気持ちを伝えられないんだろう。」
気持ちをつたえる以前の問題なのだが催眠状態の早織は気づかない。
というわけで早織はつきあいたくもない佐伯とずるずる男女関係にあると思っているのだが第三者からはそうは見えない。
たしかに、常にデートにさそうのも早織のほうだし、どう見ても早織の方が積極的で佐伯はただ早織の言うまま、仕方なく付き合っているように見える。
本当は全く逆なのに。

早織は催眠で佐伯に、いいように心と体をもてあそばれている。
好きでもなんでもない佐伯なのだが、彼の手にふれられるだけで早織は体中の血が沸騰し体もとろけるようになって理性を失ってしまう。
「なあ、いいだろ。」
「いやよ。今日はそんな気分じゃ、あ…。」
手を握られるだけで、もうだめだ。その瞬間に脳に甘い感覚がはしり股間がジュンとする。
そして、がまんしきれず自分から彼のほうへ崩れ落ちてしまう。
コトが始まってしまうともう、めくるめく快感のアリ地獄だ。より強い快感をもとめて自分からどんどん進んで変態的なプレーをしてしまう。
「はあん、だめえん、もっと、突いてええ、あん、お尻の穴にも入れて、はあっ、はあっ…。」
その激しい求めかたに催眠をかけた佐伯でさえ、たじたじとするぐらいだ。
無論、彼も十分に楽しんでいるのではあるが。
行為の最中はとにかく夢中で何もかも忘れて快楽を追い求めてしまう早織だが自分の部屋に帰って一人になると激しい自己嫌悪と疑問の嵐に襲われる。
「あん、くそう。またやっちゃった。なんでこうなっちゃうのよ。もう!!」
今日、みずからしてしまった、あんなことやこんなことに赤面してしまう。
「彼のちん〇をしゃぶりながら、自分でクチュクチュして2回もイっちゃった。は、はずかしー!!」
そしていつも佐伯と別れようと決意する。そんなことの繰り返し。
「でも、なんだかんだいっても、彼のことが好きなの…かなあ。」
しかし自分のどこをどう探してもそういう感情が見当たらない。
なんだか理不尽だが誰にも相談しようもない。別れたい別れたいと思いながら現実にはセックスをねだってばかりいるのだから。

若いカップルらしく「普通の」デートもする。
早織としては面白くもなんともないのだが、(何故か)自分からさそってしまった手前、勝手に帰るわけにも行かない。
ただ、だまーってつまらなさそうにカクテルを飲んでいる早織に向かって佐伯がパチンパチンと2回指を鳴らす。
「これから、とっても面白い話をするよ。君は面白すぎて、もう笑い転げてしまうよ。」
ふん、なにを言ってんだか…と早織は思うのだが。
「昔ね、あるところにおじいさんとおばあさんがいたんだ。。」
「クス。」
佐伯の話は案外と面白いのでおもわず笑ってしまう。
「おばあさんが川へ洗濯に行くと川上から桃がどんぶらこ…。」
「あっはっは、なにそれえ。バカみたい。ハハハハハ。」
あまりの可笑しさ馬鹿馬鹿しさに声をだして笑う。
「…するとサルが出てきて、きびだんごひとつください。一つくれたらお供しよう…。」
「ぎゃーっはっはっはっ、ひいー、やめてよ、もう、おかしすぎるう、なんでサルなの?ひーっひっひっひっ、きびだんごー!!なにそれー!!きーひひひひひ!!」
腹を抱えて笑いころげる早織。
「ひい、くるしい、くるしい」
「そして雉が…。」
「ぎゃははははは、もう、はあ、はあ、だめえ、きゃはははははは…。」
笑いすぎて失禁してしまった。それでも笑いは止まらない。
「さあ、すこし落ち着こうか。」佐伯がふたたび指をならす。
「はあ、はあ、はあ、はあ、可笑しかった。あんた話の才能あるのね。」
自分のカレシにお笑いの天才的才能を発見した早織だった。

「じゃ、部屋行こうか。」「うん。」
あっさりうなずいてしまった早織だったが、「ん?部屋って?」
「このホテルの部屋を用意してあるんだ。いいだろ。な。」
「う、うん。」
いまさらイヤとも言えない。

佐伯と連れ立って部屋に入る。
自分は今セックスをする気分ではないが、どうせいつものようになし崩しに始まってしまうのだろう、と早織は思う。
それでも早織は少しは抵抗を試みる。
とにかく話をつづけて時間を稼ぐのだ。
といって共通の趣味があるわけでなし何を話題にしてよいのか早織にはよくわからない。
「えーっと、そうだ、佐伯君、前に催眠術かけてやるとかいってやってたけど、ぜんぜんかからなかったよね。本当は出来ないんじゃないの。」
以前、昼休みに佐伯が早織に催眠術をかけようとしたことを思い出したのだ。
そのときの催眠で彼女は佐伯の罠におちたのだが、早織は全くかかっていないと思い込んでいる。
「そんなことないよ。僕はちゃんと正式に先生について習ってるんだから。」
会話にかみついてきたので早織はしめしめとおもう。なんとか引き伸ばさなければ。
「ほーんとう?でもさ、催眠術ってなんだかインチキくさいよ。テレビなんかでも見るけど本当にかかってんの?」
「何言ってんの。催眠はちゃんと科学的にも説明のつく心理現象なんだ。バカにしてると痛い目にあうよ。深い催眠状態では人格を変えることさえ出来るんだから。」
「ふうん。ああ、犬になるとかウサギになるってのはよく聞くけどね。でも、人を機械に変えちゃうなんてのは無理でしょ。」
ちょっとでも相手の気をそらそうとわざと挑発的なことを言って見た早織だったが自ら墓穴を掘る結果となった。
「早織ちゃん、ちょっとこっちみて。」佐伯がパチンパチンと指を鳴らしてから目の前で人差し指を2~3回往復させると、早織はその場でガックリと崩れ落ちる。
早織はすこし目がくらんだぐらいにしか感じていない。
遠くの方で佐伯が何かを言っているようだがよくわからない。なんだかあたまがぼっとする。
パン!という音におどろいて目を覚ます。
「ひどいなあ、人と話してるのに居眠りするなんて。」
「え?私、寝てた?ほんと?ごめん…。」
「で、さっきの話だけど、人を機械にするっていう…。」
「うん。」
佐伯は人差し指の先を早織の鼻先にぴとっとつける。
「な、なに?」
「これが機械の起動スイッチさ、押すよ。くい。」早織の鼻を人差し指で少し押し込む。
とたんに早織の表情が消えてうつろな瞳に変わる。
無表情のままで無機的な声で話し出す早織。
「タダイマ、キドウチュウデス。タダイマキドウチュウデス。シバラクオマチクダサイ。」
いったい何の機械になってしまったのだろう。
早織は機械的にシャツのボタンをはずし脱ぎ捨てていく。スカートを脱ぎ、スリップを脱ぎ、ストッキングを脱ぎ、ブラジャーをはずし、そして最後にのこったかわいい黄色のパンティーもなんのためらいもなく脱ぎ捨てて全裸になる。
全裸になると無表情のまま佐伯の正面でひざまずく。
「ジュンビカンリョウ オンセイガイドニシタガッテアナタノチン〇ヲセンジョウシテクダサイ。」
そう、彼女は最新式のちん○洗浄機に生まれ変わったのだ。
「チン〇ヲダシテクダサイ。」音声ガイドが佐伯の行動を指示する。
それに従い、ちん○を取り出す佐伯。
早織の表情はまったくかわらない。
「ヨビセンジョウヲオコナイマス ヨビセンジョウコウニ チン〇ヲソウニュウシテクダサイ。」
そういってから口を大きく開ける。
佐伯はおもむろにちん〇を口の中に差し込んでいく。
じゅぶじゅぶじゅぶ。
「ホヒヘンホウハイヒ。」予備洗浄開始、といっているのだろう。
ウイーンと音を立てることはないがそのような雰囲気で早織が頭をゆっくりと前後に動かし始める。
やがて舌も動き始める。なんとなく動きが機械的なところがおもしろい。
ひたすら一定のリズムで動き続ける舌に佐伯のちん○はビンビンになってしまう。
「お、ううう、いい。あ、あ、あう…。」
そんな佐伯の声も耳に入らないかのようにただ無表情に淡々と早織は舌で佐伯のちん○を「洗浄」しつづける。
「レロ、レロ、ジュッポ、ジュッポ、レロ、レロ、ジュッポ、ジュッポ…。」
佐伯はちん○洗浄機になりきっている早織の舌を堪能する。イイ感じになってきたところで早織は舌の動きを止めた。口からちん○をはきだす。
「ヨビセンジョウ シュウリョウシマス。」
佐伯のちん○がぴょこんと揺れた。
早織が体の向きを変え、尻を佐伯の方に向ける。
「ホンセンジョウカイシシマス チン〇ノサキヲセンジョウコウイリグチニアテガッテクダサイ。」
指示通りに早織のおま〇こにちん〇の先をつけると、早織の方がグッと腰を動かして佐伯のちん○を一気にのみこんだ。
「アハ フウ センジョウチュウ センジョウチュウ…。」
機械なのだから何も感じないはずなのだが、暗示で感度だけは最高にしてある。
自分は機械のつもりでも膣内をかきまわされると感じまくってしまうのだ。
佐伯は何もしなくても洗浄機のほうが勝手に動いてくれる。これは楽だ。
早織が腰を激しく動かし尻が佐伯にパンパンと当たる。
「ハア、キャウ、キャハン、クウン…。」早織の表情も崩れだす。時折、機械としての意識より快感が勝ってしまうのだ。
手加減なくグイグイおしつけられる早織の膣の感覚に佐伯も絶頂間近になる。
機械になっているだけあって思い切りがいい。こんなワイルドな感じはいままでにもなかったと佐伯は目を閉じて感じ入りながら思った。
「カハア、ハウン…、チン〇ナイノヨゴレヲスベテ センジョウキノナカニダシキッテクダサイ…。」
言われなくても思いっきりぶちまけてやるぜ…とつぶやいて佐伯もみずから腰を振りはじめる。
二人のリズムがぴたりとあってものすごい速度で佐伯の陰茎と早織のおま〇この壁がこすりあう。
「ハア、アアアアア、アアアアウウウウ、クル、キテ、イヤ、ハア、カハアアア!!!」
どぴゅぴゅぴゅ。佐伯が「ヨゴレ」を出し切ると洗浄機もガタガタとふるえてイってしまう。
佐伯がちん○をぬぽっと引き抜く。
洗浄機の仕事はまだ終わったわけではない。快感にうちふるえながらもまたもとの視点の合わない無表情にもどった早織が指示を出す。
「シアゲコウテイデス チン〇ヲオダシクダサイ」
抜いたばかりで湯気の立っているちん○を差し出すと早織はその柔らかい胸でやさしく包むとそっと揉み始める。
揉みながら先にのこっている精液などをそっと舌で舐め取っていく。
さきほどとは打って変わったソフト攻撃でさすがの佐伯もノックアウトされる。
「お、おおおおお、出したばかりのちん〇になんという刺激!気持ちいいよう。また、したくなっちゃうー。」
ちん○についた精液とじゅるじゅると尿道口からでてくる残り汁をほぼなめとると洗浄コースの終了の様である。
「ピーピーピー センジョウシュウリョウ」
そう言って早織はじっと動かなくなった。機械なのだから当然だ。
「んん、なかなかよかったな。おかげで僕のちん〇もピッカピカになったよ。早織、君はいま機械になったことは忘れるが、僕がまた君の鼻をおすと洗浄機が起動する。」
早織は動かないまま佐伯の暗示を聞いている。
「ふうん。何回もかけてると大分深いところまでかかるもんだな。もう、僕のいうことなら何でもきいちゃうな。へへへ。」
佐伯はしかし、自分に対する恋愛感情をもたせることはあえてしない。
「早織ちゃん、かわいいから大好きだけど、僕のこと本気で好きにさせちゃったらただの恋人同士と変わらないもんね。」
好きでもない男に燃え狂う自分にとまどう早織を見て楽しむ。かなり屈折した変態だ。
「早織、君は僕の事が好きでもなんでもない、でも無意識で僕の言うことは何でもきいてしまうんだ。そしてそれは君をとても興奮させる。わかったね。」
早織はコクンとうなずく。もう何度も何度もこの暗示をすりこんだ。早織の脳にしっかりと染み込んでいるはずだ。
「じゃ、目を開けよう。はい!!!」
「え?あれ?わたし…。」佐伯と話をしていたはずだが、なにかおかしい。
早織は体のほてりに疑問を感じながら佐伯の顔をみる。
「どうしたの?」佐伯がやさしく言う。
早織は突然、今こそ別れを言うチャンスだと思いつく。強い意志をもってスーッと息を吸うと一気にまくし立てる。
「あ、あのね、佐伯君!!」
「はい?」
「せっかくホテルまで来て、何してんのよ。はやくぅ、私を楽しませなさいよ。いっぱいいっぱいセックスしてくれなきゃいやなのよぉぉぉ…あれ?」
「はい、はい。」わがまま娘をあやすように佐伯が早織をそっと引き寄せる。
口付けをされるともう抵抗できない早織だった。


<終>


ワンコイン

OL皆瀬早織は同僚の佐伯洋治と今日もデートだ。
早織は佐伯のことが好きではない。なぜ、こんな男とつきあっているのか全くわからない。
しかし、どうしても別れを切り出すことが出来ないし、なぜか結局彼のいいなりになってしまう。
これは佐伯が早織に催眠術をかけてどうしても別れられないようにしむけているからなのだが早織はまったく気づいていない。
佐伯は早織に暗示をかけて、恋愛感情はもたないが、決してさからえないようにあやつって楽しんでいるのだ。

「早織ちゃん、こっちみてごらん。」
「ん?」
「パチン。」
指をひとつ鳴らすだけで、いとも簡単に催眠に落ちてカクっと首をうなだれる。
早織もずいぶんと慣らされてしまったものだ。
佐伯は今日もまた早織を使った、おもしろい遊びを思いついた。
「早織ちゃんよく聞いてね。君は目が覚めると僕と指相撲がしたくなる。どうしてもしたくなって僕におねだりする。そして、指相撲をしているときに僕が「まわしがおちた。」というと君の手はとても敏感になってまるでおま○こやクリ○リスを触られているように感じてしまうよ。
どんどん感じてきてしまってどうしようもなくなるけど、恥ずかしいので僕にはバレないように平静を装おうとする。でも、そうすればするほど余計に感じてしまう。
そして、僕が君の親指を押さえ込んで5つかぞえると、とても気持ちよくイってしまう。大きな声をあげてイってしまう。
じゃあ、目を覚まそう。1,2,3!!」
早織がパチッと目を開ける。
「あーあ、なんか退屈だなあ。あ、そうだ佐伯クン指相撲しよ。ね。」
早織は無邪気に佐伯に指相撲をさそう。
「指相撲?いいよ。絶対負けないからね。」
「ふふん、私の実力を知らないからそういうことがいえるのよ。さあ、かかってらっしゃい。」
向かい合って右手と右手を握り合う。
「いいわね、じゃ、せーの、はい!」
指相撲が始まる。豪語するだけあって、早織はやすやすとは佐伯にはおさえこまれない。
二人とも親指を巧みにうごかして相手のスキをねらう。
「く、うっと、ふん、なかなかやるわね…。」
「もちろん、女だからといって手加減はしない。」
「いったな、それ、これでどうだ!」
「まわしがおちた。」
「へ?あ、あう…。」握り合った手の内側に突然、熱い快感が走る。
「う、う、は、はあ…。」
「どうしたの、早織ちゃん赤い顔して。降参かな。」
「は、はふ、いや、まだまだ、きゃふ、くうぅ…。」
佐伯が親指以外の指でぐりぐりと早織の手のひらや指を刺激する。
一つ一つの動作がたまらない気持ちよさとなって早織をおそう。
早織は必死に耐えて佐伯に悟られまいとしている。
「あ、はう、あ、そこは…。」
早織はすでに指相撲どころではなく、身体にも力が入らないのだが佐伯はわざと勝負を決めようとはせず早織の手のひらをグリグリしつづける。
「どうだ、ほら、ぐりぐりぐり…。」
「は、はあううん、うくううん…。」色っぽい声でよがりながら体をくねらせる早織。
けなげにもまだ自分が感じていることを悟られまいと必死なのだ。
感じすぎて完全に戦意が消失したところで佐伯はゆうゆうと早織の親指をおさえつける。
「ほら、1,2,3,4,5!!」
「ヒッ、ヒイイイイイクゥウウウウウウ、ク、ク、クウゥウン!!」
体をつきぬける強烈なオーガズムに唇をきつく噛んで耐えようとするがどうしても声が漏れてしまう。
「はあああああうう…。」体がぶるぶる震えている。ときどきヒクッヒクッっと痙攣をおこす。
早織はここまできても佐伯には自分がイったことを隠し通そうとして下を向いている。
「か、かわいい…。たまんないなあ。」
快感を耐え忍ぶ早織の姿に佐伯は異常な興奮を覚える。
そして震える早織に佐伯の言いなりになる暗示をあたえる
「パチン。ほーら、気が遠くなるよ。今、君は僕とセックスしたくてたまらない。服を脱いで僕にセックスをおねだりしようね。じゃ、目が覚める。パチン。」
「あ、ああん、佐伯クン……。」熱に浮かされたような潤んだ目で佐伯をみつめる早織。
佐伯は今日もさんざん早織の体をむさぼるのだった。

早織の自己嫌悪の日々は続く。
「ああん、なんで、あんな男に、毎日のようにセックス奉仕しなきゃならないのぉ…。」
両手で自分をぎゅっと抱きしめる。くやしくって仕方がない。涙がこぼれる。
「そりゃ、彼といるとなんだかわからなくなって、私のほうからさそったりしちゃうけど、イヤなの、本当は佐伯君とセックスなんかしたくないのよ。なのに…。」
電話がくれば、ホイホイ出て行く。自分から電話してしまうことすらある。
たしかに彼とのセックスはものすごく気持ちイイ。彼と別れて家に帰って、なんでセックスしちゃったんだろうと後悔するときもその気持ちよさの記憶は残っている。
「でも、いや。このままじゃ本当に好きなひとにめぐりあっても付き合うことも告白することさえできなくなっちゃう。今度こそ、絶対別れてやる。おまえのことなんか嫌いだーって面と向かって言ってやる。負けるもんか。」
あの気持ちいいセックスはちょっと捨てがたいかなとちらっと心の隅に浮かんだりするが、無理やり打ち消す。
「明日こそ別れを言う!!決めたんだから!!」
必死の決意を胸に抱いて早織は眠りについた。
佐伯の周到な罠からそう簡単にぬけだせるはずはないのだが、早織の決意は揺らがない。

翌日、デートの待ち合わせに佐伯は少し遅れてきた。
「あ、ごめんごめん、ちょっと野暮用が出来ちゃって、待った?わりい。じゃ、いこうか。」
「ちょっとまって。」
「ん?」
早織の決意を秘めた、ただ事ではない表情。今日はちょっといつもとは違うなということが佐伯にもわかる。
いつもならここで指をパチンとならすところだが、今日はそのまましゃべらせるようだ。
たんなる気まぐれか、それとも何か考えがあってのことか、いずれにせよ変態の考えることだ。何かたくらみがあるのだろう。
「あの、あのね。今日は言っておきたいことがあるの。」
早織が恐る恐る話し始める。思い通りに言うことが本当に出来るのか。
「うん?」
早織は息を吸うと一気にまくしたてる。
「あの…。私、あなたの事すきでもなんでもないの!付き合うのは今日限り。今後一切関わりあいにはなりませんからね!!!」
言えた。ずーっと心に思っていたことがやっと口にできた。巨大な胸のつかえがいっぺんに降りてしまったような気分。
感動のあまり絶縁宣言をした早織のほうがボーっとしている。
「えーっ?そんなのないよ、僕、早織ちゃんのこと大好きなのに…。どうしても駄目なの?」
「ついに言えたわぁ……、え?あ、ああ、そうよ。もうおしまいなの。」
ここで佐伯はパチンと指を鳴らす。
カクンと頭をたれる早織。
「君はこれから僕が見せるものがとっても欲しくなる。それを手に入れるためならなんだってしたくなるほどものすごく欲しくなる。いいね。じゃ。パチン。」
「…ん、ん、じゃ、じゃあ、さよならね。佐伯君。」
「ちょっとまってよ。もっと付き合ってくれたら早織ちゃんにいいものあげるからさぁ。」
「バカにしないでよ!私が金や物なんかでつられると思って…。」
佐伯が早織の目の前に10円玉をグッと差し出す。
「え?あ?ああ、これって…。」
赤銅色に鈍くひかる古ぼけたコイン。なんて魅力的な光。
欲しい…。欲しくてたまらない。
いま早織の目には薄汚い10円玉が100カラットのダイヤモンドより魅惑的に見えるのだ。
「僕にサービスしてくれたら、これあげるよ。」
佐伯がニタリとわらう。
早織は一瞬考える。佐伯が差し出した、このゴージャスなコインを手に入れなければ一生後悔するだろう。
どうせ、今までさんざんセックスしてきた相手である。いまさら何かを守らなくてはならないものでもない。
物欲に取り付かれた早織は即座に決意する。
「ああん、ちょうだい、ちょうだい!!その10円欲しいのぉ。もう何でもするウ!!!。」
そしていつものように二人でホテルに入る。

「僕を気持ちよくイかせて、君もちゃんとイってくれなきゃ、これ、あげないよ。」
「わかったわよう。もう、はやくしましょ。」
早織はかつてないほど積極的だ。さっさと服を脱ぐと必死で媚をうる。
「ねえーん、どう、こういうのってきらい?」つぎつぎとセクシーポーズをとって佐伯を誘惑する。
「うわあ、そんなところまで見せちゃって、いいの?早織ちゃん。」
「どおお?興奮するう?こんなポーズはどうかな?」大股をひらいて自分で胸を揉みながら体をくねくねさせる早織。
今まで暗示にかかってもここまでのことはしたことがない。
「じゃああ、ちん○しゃぶってあげるからね。うふふふ。」
その迫力にやや、たじたじとしている佐伯のズボンをむりやり脱がせパンツを引きずり下ろすのももどかしく早織がちん○にむしゃぶりつく。
「はももも、じゅる、ほご、じゅじゅ…。」
気合が入っている。佐伯もこんな早織を見るのは初めてだ。
「おお、あおううう、すげえ、気持ちいいー。あう、あう、だめ、あおおお、イっちゃうよう。」
早織はとてもたのしそうに懸命に頭を動かしている。
あの10円を手に入れることが出来るうれしさのあまり脳がとろけきっているのだ。
「ちゅるる、はも、10円、ちょうだいね。ぺろろ、絶対、じゅぼ、ちょうだいね。きっとね。はむはむ、ちゅるん。」
「あ、あああ、う、あ、あげるから、絶対あげるから、あ、あああ…。」
「ふうん、うれひいい…。しゅぽしゅぽしゅぽしゅぽしゅぽ…。」
佐伯の答えに興奮して唇でしごく勢いが今までの倍に変わる。
さすがに佐伯も耐え切れなくなる。「あ、あ、あううう、で、でるうううう。しゅぴぴぴぴぴ。」
ものすごい勢いで飛び出す精子を早織はごくごくと飲み干す。
早織はちん○から口を離すと「さあ、次、いくわよ。」
「へえええ?いまのが気持ちよすぎて、もう出し切っちゃったよう。」
「だーめ。あの10円に見合うだけ気持ちよくなってもらわないと私の気がすまないの。うふふ…。」
今度はおっぱいで佐伯のちん○をはさむと、とてつもなくイロっぽいあえぎ声をあげながら揉みあげ始める。
「あっふーん、うふーん。もんにゅ。うふ、どおお?佐伯くふーん。ぺろ。もんにゅ。」
攻めまくる早織に対し、佐伯は防戦一方だ。
「ううう、くうう、これまた、きっもちいいいー!!あ、だめだ、早織ちゃん、そんな目でみられるとまたイっちゃう。はああああ。」

ころあいを見計らうと早織はちん○を胸から開放しそのまま佐伯を押し倒す。
佐伯の顔を見てニコっと笑うとちん○を手で固定して自分の股間へ挿入していく。
「うにゅうにゅうにゅ、ほーら、はいったああ。」
膣内にまで気合が満ちているのか、いつもにも増して刺激的だと佐伯は感じている。
早織は佐伯のイチモツを根元までずっぽりと包み込むと円を描くように腰をイヤらしく回転させる。
「はうーん、うふーん、ねえ、気持ちいいでしょ、どおお?うふーん。」
「おほおお、気持ちいいよう。早織ちゃんすごいよう。ああ、そんな…。」
早織は縦方向にも腰を動かし始める。
「きゅ。くい、ぐるん、ぐるん、あはああ、いいわあ、佐伯クンの先っぽが子宮にあたるう。いいの、いいのお。」
早織が胸を揉みながらもだえ狂う。
佐伯もつられて、猛烈に興奮している。あの、かわいい早織ちゃんがここまで淫らに乱れ狂うなんて…。
物欲というものは女をこうも変えるものか…。
佐伯のちん○もすでに何発も抜かれたことも忘れたようにギンギンに勃起して早織のウネウネを思う存分に味わっている。
早織の絶え間ないあえぎ声と炸裂する淫語がさらに佐伯の興奮を増す。
「ああ、すごい気持ちいい。早織ちゃんサイコー、もう絶対手放したくなーい。ああおおおお…。」
佐伯の腹の上で夢中で腰を回していた早織にも絶頂がじわじわと迫ってくる。
「は、は、は、は、は、あう、うく、いく、いく、いくう、くううううううう!!!」
早織がイった。イきながらもかくんかくんという腰の動きは変わらない。
「ぼ、ぼくも、ああ、ああ、また、出るう…。」本当の最後の一滴まで搾り取られてしまった。
佐伯は尿道の先からまるで精子が吸い取られていくような感覚を味わう。
どくどくと放出するたび、びくびくと体全体が反応してしまう。もう痛みとも快感ともわからない。
「あ、ああ、あううう…。」
早織はまだイきつづけている。
10円を手に入れられる幸福感につつまれてうっとりと虚空を見つめる早織だった。

激しい情事がやっと終わる。予想以上の早織のはりきりに佐伯は大満足だ。
「はい、じゃ、10円。」佐伯が早織の手の中に10円玉をポトンと落とす。
「あーりがとー。うれしー!!!」早織は満面の笑みである。
自分の手でつまみあげてうっとりと下から眺めたり横から眺めたりして悦に入っている。
「また、いいことしてくれたら、もっといいものあげるからね。」
耳にはいっているのかどうか、早織はただニタニタと10円を眺め続けている。
「ね、似合う?どう?」
10円を自分のいろんなところに飾って佐伯にみせびらかす。
「うん、似合うよ。早織ちゃんにぴったりだ。」
「うふ、ありがと。ちゅ。」お礼のキスまでしてくれる。
佐伯の催眠のために、10円で体をささげる安い女になってしまった早織。
今夜もまた激しい自己嫌悪に陥ることだろう。

数日後。早織は怒っている。彼女は佐伯にだまされて10円で大サービスしてしまったと思い込んでいる。
よく考えればつじつまの合わない話だが、言葉巧みに佐伯にだまされてしまったからに違いないと思い込まされているのだ。
それでも、また佐伯に誘われれば断れないのはいつものことだ。

「なによ!今日はだまされないからね。あんたのことなんか大嫌いだから。もう、帰る!!」
パチン。佐伯が指を鳴らす。
「じゃあねえ、今日はこれをあげるよ。」
トロンとした目で佐伯の差し出したものを見つめる早織。
「ああん、素敵。真ん中に穴があいてるのがおしゃれでたまんないー!。欲しい、欲しいのぉ。」
佐伯の差し出した5円玉に魂をうばわれる早織。
早織はさらに安い女になってしまった。
<終>

ハウスキーパー

 「あー、やっと終ったあー。」
 ようやく今日の仕事が終わった。明日からは3連休。
 OL早織はいつになく気合が入っている。
 「チャンスよ。そうよ、こんどこそ…今度こそ…。」
 佐伯は一昨日から札幌へ2週間の出張だ。早織はいま自由の身なのだ。
 佐伯の催眠術で心も体も、もてあそばれてしまっている早織。
 自分の意志に反して佐伯に奉仕してしまうことに強い憤りと疑問を感じてはいるのだが、まだ催眠術で操られているということには気づいていない。
 いや、気づかないように仕向けられているというべきか。
 
「明日は…。明日は、とにかく街にでるの。いっぱいおしゃれして、買い物して、おいしいもの食べて、髪形変えて…。もしかしたら素敵な出会いだってあるかもしれない。そうすれば、新しい私に、自由な私になれるわ。きっと。」
 筋が通っているような、いないような短絡的な考えで早織の頭は満たされている。
 彼女の思考そのものが佐伯のコントロール下からは逃れられていないのだ。
 出張前にも、もちろん佐伯はたっぷりと彼女に暗示をあたえている。
 それがどういうものかは今のところ佐伯にしかわからない。
 楽しいはずの休日。これから早織になにがおきるのだろうか。

 翌日、早織は朝早く目覚める。
 「あーあーっと。ああ、いい天気だわあ。幸先がいいってのはこのことね。今日はいっぱい遊んじゃうぞー。」
 休みが取れたのが直前だったので、いっしょにウインドウショッピング出来る友達を誘うことは出来なかった。
 「ま、いいや、一人でもさ。私が気合いれれば、そこらじゅうの男からナンパされまくることまちがいなしなんだから。」
 顔を洗い朝食をすませ、さっそく勝負服を選ぶ。
 「このワンピースとぉ、ベルトとぉ。ブラジャーとパンティは当然これよね。バッグは今日買っちゃおうかな…。」
 1時間に及ぶ熟考のすえ、やっと着ていくものが決まる。
 さっそうと玄関をとびだす早織。
 「フフフフフーン、と。」おもわず鼻歌も飛び出すほど上機嫌だ。
 「フ、フフン…。て、あれ?」
 自分の着ているものに目をおとし、首をかしげる。
 考えに考えて自分ではベストセレクションをしたはずなのだが…実際に着ているのはかなりくたびれたベージュ色の木綿のシャツとよれよれのジーンズだ。
 「これ…でよかったのかなあ。ううん、そうよ、これでいいのよ。自分でこれって決めたんだから。」
 やや、疑問も残らないではないものの、これで間違いないという心の声には勝てなかった。
 「なんたって、動きやすいし、汚れてもいいし…。ってなんで動いたり汚れたりしなきゃなんないの?」
 しかし3秒後にはそんな疑問も忘れてしまい、また上機嫌な早織に戻る。

 電車に乗ってからも今日の予定で頭がいっぱいだ。
 「えーっと、まず新しく出来たファッションビルにいってみなくちゃね。それから、あの交差点あたりで待ち合わせしてる振りでもしてれば誰かが声かけてくれるかも…。」
 傍から見るとその瞳の輝きは、すでに通常のそれとは違い、うっすらとあやしい影がまとわりついているのだが、楽しいことばかりを考える早織自身にはそれに気付く術もない。

 駅に着き、早織は電車を降りる。
「あれ?あれえ?ここ、どこ?」
 ついたと思って降りたはずなのに降りる予定だった駅とは違う。
 「あ、間違えちゃったか。しかたない。次の電車に乗らなきゃ。」
 それにしても何かがおかしい。駅名をみる。都心に向かう電車に乗ったはずだがここは逆方向の郊外の駅だ。
 「おっかしいなあ…。」といいながらもスタスタと改札口にあるいていく自分に気付いてあせる早織。
 「あ、あ、ああ?」心の中は?でいっぱいになるが、外見上は涼しい顔で切符をとりだすとスっと改札を抜ける。
 どうやら、切符もちゃんと買っていたようだ。
 「どうなってんのぉ?」さっぱりわからないまま、足取りに迷いもなく歩き続ける。
 わけのわからない状況にもかかわらず、何故か高揚感のようなものが心の中に湧き上がってきて早足になってしまう。
 「でも、この景色、見覚えある…。」
 たしかに1度か2度来たことがある。前に来たときは夜だったような気がする。
 「そうだ…。佐伯君のマンションがこの近くにあったんじゃ…。」
 以前に何度か会社の帰りに佐伯は早織を自分の部屋に連れ込んでいる。
 そのとき早織は暗示をかけられ、かなりメロメロにされてから連れてこられたので記憶もおぼろげなはずだが少しは覚えていたようだ。
 「たしか、あの角をまがると…。」記憶はおぼろげながら早織の足はしっかりとその方向にむかってツカツカと歩みを進めている。
 「あ、やっぱり。」目の前に佐伯のマンションが見えた。
 佐伯は暗示をかけて早織を自分の部屋へ呼び寄せたようだ。自分は出張しているのに部屋に早織を呼んで何をさせようというのだろうか。

 佐伯の部屋の前に来た早織は何の迷いもなくポケットからキーをとりだすと扉を開ける。
 「わたし…なんで…こんなキー持ってんだろ。」部屋に入ってから呆然とキーを見つめる早織。
 まあ、いつまでも鍵をみていても仕方がない。気を取り直した早織は部屋をみわたす。
 「それにしても…。ひどいわ…。」
 男の一人暮らしだ。半分ゴミ屋敷化している室内をみて早織はあきれ返る。
 「やっぱり、男の人ってダメねぇ。」早織の心に火がついた。
 普段からきれい好きの早織はこの部屋の状況に我慢ならなくなったのだ。
 怒涛の勢いで部屋を片付け始める早織。
 「缶ビールの缶は水ですすいでこの袋に入れる…と、本は読んだら置きっぱなしじゃなくて本棚に入れろっちゅーの。男の癖に小物が多いわねえ。棚がもうひとつほしいわ。買ってこようかしら…。」
 もてる限りの収納ノウハウをつぎこんで息もつかず片付け続ける早織。まるで何かに取り付かれたように。
 部屋を一気に片付けると今度は掃除だ。掃除機と雑巾で部屋の隅々までホコリ一つ残さない。
 「はあー、きれいになった。すっきりしたわあ。」手ぬぐいで額の汗をぬぐう。なんともいえない達成感、充実感。
 「次は台所ね。」
 山盛りの汚れた食器やなべを一気に洗うとテキパキと戸棚にかたづけてしまう。
 生ゴミをひとまとめにする。流しをぴかぴかにして新しい三角コーナー用ゴミ袋をセットする。
 冷蔵庫の中もいらないものはすべて処分。冷凍品でも惜しげもなくどんどん捨てる。
 「これで電気代も無駄にならなくてすむでしょ。」
早織の手際のよさとセンスは『かしこい主婦』顔負けだ。
 早織はきれいに片付いた台所を見て改めて気分が高揚してくる。
他人の家の台所なのだが、まるで自分の城が完成したかのような感覚に瞳が輝いている。
なぜだか、たのしくてたのしくて仕方がない。
「それにしても、もうこんな時間か。ちょっと買い物に行ってこようかな。」

近所のスーパーで収納用品やら、台所用の小物やら、食料品を買い込んで戻ってくるとふたたび、さっきは整理し切れなかったものを片付け始める。
「これはこのコンテナに入れて、ラベルを書いて、日付をかいて…、と。それにしても片付けきれないわあ。洗濯物もいっぱいあるし。もう日が暮れちゃったし。明日中にはめどをつけたいなあ…。さて、晩御飯の用意でもするか。」
早織は無意識のうちにこの家に泊まりこむものと決めてしまって疑問にも思わない。
完全にはまり込んでしまった早織。何のために誰のためにこんなことをしているんだろうなどということは思いつきもしない。
軽く夕食をつくってすませると、一息入れる。
「それにしても一人暮らしの癖にけっこう広いところに住んでるんだなあ。ウラヤマシイ。」
いまさらながら家の広さに気付いて早織はあきれる。
 「アイツにこの広さはムダだよなあ。あれ、こっちにも部屋があったのか。」扉を開ける。
ベッドがおいてある。寝室のようだ。
 「ここはそれほど散らかってはいないようね…。あら?」
ベッドのサイドテーブルに早織の写真がかざってある。
いつの間に手に入れたのか、さわやかに微笑みかける早織の写真。
「なに、これ…。」
一応、表面上は恋人同士である二人。写真が飾ってあっても何の不思議もないのだが早織は何か変な気分。
「なんで、私の…写真なんか…。」佐伯に写真なんかかざってもらってもうれしくもなんともないはずなのだが、なんだか照れくさいような複雑な思いに駆られる。
「…バカ。」
 すこし顔を赤くして寝室をでる。

 「あーあ、それにしても一日中働いて疲れちゃった。もうシャワーあびて寝ちゃおうかな。」
 汗をかいて少し気持ち悪くなった衣類を脱ぎ捨てるとバスルームへと入る。
 熱いお湯で体を洗い流すととっても気持ちがいい。
 こんな心地よく疲れたのは久しぶりだ。シャワーに体をうたせているとぽーっとしてきてしまう。
 ほわっとしてとってもリラックスした素敵な気分になってバスルームを出る。
 バスタオルで体を拭く。なぜかそこにおいてあるパンティとピンクのパジャマを当然のごとく身に着ける。
 「わたし…。知らない間にパジャマなんか着ちゃった。なんで佐伯君こんなもの持ってんだろ。それにしてもピンクのパジャマって、子供じゃあるまいし…。」
しかし洗面所の鏡に映る自分を見て、「あ、うん…。ま、かわいくないことも…ない、か…。」
 ちょっと気に入ってしまったようだ。
 
 寝室で佐伯のベッドに横になる。大きいベッドなのでゆったりと気分がいい。
 「いつもあいつがここで寝てるのかあ…。ま、どうでもいいけど。」
 一日の重労働でつかれてしまった。今は何も考えずボーっとしていたい。
 「あーああー。」大きくのびをして目を閉じてみる。ほかほかとあったかくてとてもいい気分だ。
 体中にじんわりとなんともいえない気持ちよさがひろがっていく。
 かんがえるともなく手がうごいてしまっていた。
「くちゅ…クチュ…。」
 何の音だろう。なんか変な…変な気分。あ、あ、あれ?
 目を開ける。右手がパジャマの中にはいりこみ股間をいじり回している。
 「やだあ、わたし…。こんなところで、オナニーなんて…。あはぅ…。」
 男のベッドの上で一人で淫らなことを始めてしまう自分にとても恥ずかしさを感じる、感じるけれど。
「はああ、気持ち…いいの…。でも、だめぇ…。」
 やめようとしても止めることが出来ない。左手は胸をもみしだきはじめた。
「か、っくううう…。おっぱいが、ちくびが、すごいのぉぉ…。」
 すごく気持ちいい。すごく気持ちいい…。
 「はぁ、はあ、はぁ、はあ、も、もっと、もっと…。」
 もっと、もっと激しく、思いっきりクチュクチュしたい。パジャマもパンティもうざったくなって脱いでしまう。
 ベッドの上で全裸で横になり大きくM字に開脚して激しく股間をいじる。
 快感で体は激しくくねる。
 佐伯の家のベッドの上でこんなことしちゃダメ、ダメ…という意識も頭の片隅にあるが、圧倒的な快感の前にブレーキはきかない。
 いや、むしろそのやっちゃいけないという意識が余計に快感を増してしまっている。
 「は、ああう、も、もう、いくぅぅぅ…。」 
 今までオナニーで感じたことのないエクスタシーで体が大きく震える。
 「は、あああ、ま、またあぁぁぁ…。」
 小さな高まりが何度も訪れる。そのたびに股間から勢いよく潮がふきだす。
 「フシュッ!ああ、うううん。あ、あう、ま、まだぁ。」
 その高まりが終わっても、気持ちよさが収まることはない。
 さらにその上の次元の快感へとどんどんランクアップしていく。
 「はあ、あ、なんで、こんなに気持ちいいのぉぉぉ。あ、あうう、プシュシュウ!!」
 毎日のように佐伯に抱かれていた快感が体に染み付いてしまっていたのか、2日も佐伯とセックスしていないからこんなに体が燃え上がってしまっているのだろうか。
 気持ちよさに、考えることもできなくなる。ただただ自分の指のもたらす至福の感覚にのめりこんでいく。
 もう、何度イってしまっただろうか、意識も朦朧としてきたが自分の手はとまらない。
 「プシュ、あう、また、いくイクイクイクイクイクイクゥゥゥゥ…。」 
やがて、ふと早織の動きが止まる。
感じまくってもう何も考えられないはずの早織の右手がなぜか股間を離れ動き出す。
手は頭のほうへ、頭のほうへ、そして枕もとの携帯を引き寄せた。
 指が勝手にピッピとボタンを押す。
呼び出し音が聞こえてくる。間をおかず相手が出る。
 『はい、もしもし、佐伯です…。』
 「あくううう…。」
 佐伯の声を聞いたとたんに稲妻のようにまた快感が早織をおそう。
 
 「あ、あうう、わ、わたしぃいい…。」
 『早織ちゃん?ああ、早織ちゃんに2日あえないだけでさみしくてさあ。電話くれてうれしいよ。』
 そして早織の頭の片隅にぽっと思い出したように浮かぶ大事なこと。
言わなければならないことがある、早く言わなくちゃ。
 「ふ、くふう、わたしね、いまね、佐伯君のベッドの上でね、オナニーしてるのぉ、きもちいいのおお…、あ、あああう。」
 『あ、そう。うれしいな。あ、あのさ、僕も早織ちゃんの声聞きながらオナニーしてもいいかな。』
 佐伯の魅惑的な提案に心が震えるほど喜びを感じる早織。
 「あふうん、して、してえ、早織の声ききながらシコシコしてえええ!!」
 『そうかい…。ほら、いまズボンをぬいでぼくのちん○がでてきたよ。』
 「あふん、くうん、いい、気持ちいいい。くちゅくちゅ」佐伯の声が脳にビンビンとひびいてそれが快感となって全身に広がる。
 『じゃ、しごくよ。シコシコシコシコ。』
 「すてき、すてき、すてきいいいい、感じるかんじるかんじる、早織もね、おまん○ずーっとくちゅくちゅしてるの…。はああ、い、いきそぅ…。」
 佐伯がしごいているところを想像するとたまらなくなってしまう、それだけでいきそうになる。
 『早織ちゃんの声もすごくそそるよう。シコシコ。あ、いい、で、でそうになっちゃう。』
 「まだ、だしちゃだめ、だしちゃだめええ。くちゅくちゅ、あはーん。」
 『う、じゃ、じゃあねえ、早織ちゃんの乳首なめなめしてあげるよ、ほら、ぺろ、ぺろぴちゅ…。』
 「は、ああ、くぅううううう、いいのお、ちくび、ちくび、佐伯君がなめてるう、きもちいいい!!」
 『ぺろ、ぺろ、ぺろ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ…。』
 「ああああ、ああああ…。」
 『早織ちゃんもぼくのちん○シコシコして。』
 「う、うん、いくよ、いま、佐伯君の握ったよ。ほら、動かしてるよ、シコシコシコ…。」
 『ううう、いいよ、早織ちゃああん…。』
 テレフォンセックスでどんどん盛り上がる二人。
 そしてついにその絶頂へ。
 『う、う、早織ちゃん、でる、だすよ、う、うう、あああ、早織ちゃーん、好きだああ、あいしてるうう!!どぴゅ、どぴゅ、ぴゅぴゅぴゅ…。』
 「あはあ、ああ、いい、すてきいい、佐伯くーん、いく、いくうう、あああああああ!!!!!。」
 テレフォンセックスとは思えないほどの絶頂感で二人同時に果てる。
 佐伯の愛の告白に早織は頭の芯がしびれるほどの幸福感で満たされてしまっている。
 「はあ、うれしい、きもちいい…。」焚き火の残り火のように体のあちこちでまだ快感がくすぶりつづけている。
 時折、びくびくと体が震える。
 『早織ちゃん、よかったよ。僕、いっぱい出たよ。気持ちよかったあ。』
 「うん、わたしも…。よかった。うふふ。ありがとう。」とっても素敵な笑顔で早織が答える。
 『これで、つまらない出張も楽しくなるなあ、じゃ、明日もよろしくね。おやすみ。』
 「おやすみ…。」
 電話を切ると一気に疲れが来て早織はぐっすりと眠り込んだ。

 翌朝、なんだか幸せな気分で目をさました早織。
 昨日、なんだかとっても素敵なことがあったような気がするのだが、ぼーっとして思い出せない。
 きっと何かいい夢でも見たんだろうと思いながらベッドから身を起こす。
 「あれ、なんで裸でねてたんだろ…。ま、いっか。さーて、今日もがんばらなくちゃ。」
 ベッド脇においてある白いTシャツとショートパンツを身に着ける。
パンティ、ブラジャーは、なんだかめんどくさいのでつけない。
 今日は片付け物の残りとベランダの整理、窓ふきなどやることが山ほどある。
 新妻のようにいそいそと働く早織。昨日以上に働くことがたのしくてたまらない。
 結局3連休を掃除と洗濯とそしてテレフォンセックスで明け暮れてしまった。
 それでも早織としては自己嫌悪に陥ることもなく、毎日が楽しく不思議な幸福感でみたされて充実感のある3日間ではあった。
 知らない間に佐伯との愛を深めてしまった早織。
 ますます早織にのめりこむ佐伯。
 はたして佐伯が出張から帰ってからこのカップルの愛の行方はどうなるのだろうか。
<終>

マリアージュ

 「ああ、いそがしい。」
 早織は今日も仕事が終わってから佐伯のマンションに来て、洗濯や食事の用意で息つくひまもない。
 「ああ、もう、なんでえ!!」
 あいかわらず何でこんなに一生懸命やっているのか本人にはまったくわからないのだが、やめるわけにはいかない。
 最近では早織は週の大半を佐伯の部屋で過ごしている。
 掃除をし、洗濯をし、食事の準備、片付け、そしてセックスと、まるで同棲状態。
 なんとかしなけりゃならないはずなのに、どんどんヤバい方へ向かっていることに早織はあせりを感じている。
 しかし近頃、心の片隅に時折「ま、いっか。」という気持ちが浮かんでくる。
 力ずくでなんとかそれを押し殺すのだが、よけいにあせりを感じてしまう。
 「私は自由になるの!!佐伯に一生奉仕するわけには行かないの!!!」
 いつも叫ぶのは心の中だけだ。
 職場でも早織が佐伯のマンションに通っているのは公然の秘密となっている。
 「もう、結婚も間近ね…。」などという噂話が聞きたくなくても耳に入ってくる。
 佐伯のことは完全に断ち切らねばならないのに、夜になれば自分から佐伯のちん○をしゃぶりに行ってしまう、そんな自分が情けない。
 催眠で完全に操られてしまっている以上、佐伯にその気がなければ逃れるすべはないのだが。

 そんな二人の関係にちょっとした変化があらわれたのはごく最近の話。
 佐伯のデートの誘い-他人から見れば早織からのお誘いだが-が近頃少なくなってきた。
 なんとなく自由時間が増えてきたことは早織にとっては喜ぶべきことなのだが。
 「ふう、今日は佐伯君のところに行かなくてもいいわ。よかった。」
 しかしなんとなくすっきりしない。なぜか不安で自分の部屋に帰ってもイライラしてなにもできない。
 なぜ、こうなるか思い当たるフシがないでもない。
 先日あった人事異動であの娘が早織と佐伯のいる部署に転属されてきてからのことだ。
 偶然ではないと早織は確信している。女の勘というやつか。
 「イマキ ユーカでーす。よろしくおねがいしまーす。」
 今木結花というらしい。
 最初の挨拶からしてちゃらちゃらしている。アイドルじゃあるまいし何をニコニコと媚を売るのか。
 たしかにまだ20そこそこと若いには違いないが、早織だってそんなに年が離れているわけでもない。
 微妙にスカートを短くしてあるところがにくたらしい。どうせ頭のなかはブランドモノと男のことしかないのだろう。
 かわいい小顔にパッチリした目。見事に盛り上がった胸。ぽてっとおいしそうな唇がいかにも男好きする、と早織にさえそう思わせる。
 案の定、職場の男たちは一様に熱い視線を彼女に送っている。
 佐伯も例外ではないことに、早織は少しムカつく。ムカつく理由はなにもないはずだが。
 自分以外の女性に興味を持ってもらったほうが早織にとっては助かるというものだ。
 そのときはそれで終わったのだが、佐伯の態度がかわったのがどうもその時あたりからのような気がして仕方がない。
 「ま、いいじゃん。佐伯君の興味がそっちへ行って私のこと忘れてくれたらこれほどありがたいことはないわよ。そうよ…。」
 そうはつぶやいてみるものの、どうも胸の中のもやもやは晴れない。

 そんなある日、めずらしく残業で遅くなってしまった早織は出来上がった書類を別の部署へとどけるために人気もなく暗い廊下を歩いているとどこからか小さな声が聞こえたような気がした。
 このフロアにはもう誰も残っていないはずなのだが…。早織は気になって音の出所をさがしてみる。
 すると防火扉のむこうの非常階段から聞き覚えのある男の声が聞こえてくるのだった。
 そっと扉をあけ中をのぞいた早織はハッと息を呑む。
 そこにいたのは佐伯と今木結花だったのだ。立ちすくんでいる結花の顔を佐伯がのぞきこんでいるように見える。
早織は気付かれないように息をひそめて隙間から二人の様子をのぞきこんでいる。

 しばらく、二人はそのままの姿勢で動かなかった。
 やがて佐伯がパチンと指をならし何かを今木結花の耳元でささやく。
 いったんカクンとうなだれた結花がふたたび顔を上げる。
その顔は女の早織でさえドキっとするようなトロンとした目つきに変わっていた。
結花はそのまま、うっとりと佐伯をみつめると自ら唇を重ねに行く。
 「むふん、むふー…。」
 普段のブリっ子からは想像もできない情熱的なキス。
 早織は佐伯と結花の情事を目の前にしている。
 頭がカーッとなる。どうしていいかわからない。胸のドキドキを自分で抑えることが出来ない。
 しかし、飛び出していくわけにもいかず、そのまま立ち去ることも出来ず早織はただ様子をうかがうしかなかった。
 
 「パチン」また、佐伯が指をならし結花に囁きかける。
 結花の目つきがさらに妖しくなってくる。体をくねらせシナを作って佐伯の首にすがりつくと「ねえ、ち・ん・○しゃぶらせてぇ。ユーカのお・ね・が・い。うふ。」
 結花の可愛い微笑みに佐伯の顔も緩む。
 「ああ、いいよ。」
 結花が早織の視界から一瞬消える。そして。
 「むふ、ぴちゃ、じゅる、ちゅるちゅる…。」と何かをすするような音がしはじめる。
「おお、ううふう…。」という佐伯のあえぎ声がそれに加わる。
 「ちゅぽん、佐伯さん、気持ちいいぃ?」
 「ああ、いいよ。最高だ。最高のフェラチオだ。お、おおお。」
 「ユーカうれしい…。はも、じゅる、じゅる、じゅる。ねえ、口の中にだしてもいいよ。じゅる。」
 佐伯は早織とおなじようにこの今木結花も催眠で自分のものにしようとしているのだ。
 
 佐伯の気持ちよさそうな吐息を聞いて、早織は自分のお腹の奥から何か熱いものがこみ上げてくるのを感じる。
 やりきれないような、どこにぶつけていいかわからない激情。
 これは…。嫉妬だ。自分で気付いて早織はハっとする。
 認めたくない。けど。今すぐにそこへいって結花をひきはがし代わりに自分が佐伯のちん○をすすりたい。そうしたくてたまらなくなっている。
 佐伯の喜ぶ顔が見たい。今、本気でそう思っている自分に唖然としてしまう。
 なにやら理不尽な敗北感に打ちひしがれて早織はその場を離れた。

 自分の部屋に帰った早織はなすすべもなく、ただ呆然としていた。
 自分が佐伯を本気で求めている。そのことに大きなショックを受けた。
 素直にそのことを認めたにしても、今佐伯は若い結花のもとへ走ろうとしているのだ。
 どっちにしても早織には耐え難いことのように思われた。
 「佐伯君なんてどうでもいい…ことなんてない…。でも、ああん、あの結花とはりあって奪えるだけの魅力がわたしに…。ああ、わかんない。もういや!!」
 あれほどイヤだった佐伯との数々の情事をいまさらながら思い出して身体がアツくなってきた。
 「やだ、わたし、なんでこんなときに感じてくるわけ?サエキクン…あああ…。」
 暗示をあたえられつづけてきた早織は佐伯の顔を思い浮かべ、佐伯の名前を口にすることで偶然、後催眠のスイッチが入ってしまったのだ。
 「クチュ、クチュ、だめえ、オナニーなんて、ああん、サエキクン、いい、いいよう、グス、グス、悲しいけど、すごく気持ちいいん…。あ、か、くうう、い、いっちゃうう…。ううう。」
 泣きながら何度もイってしまう早織。それは、悲しいことに佐伯への思いをよりいっそう強くさせてしまうのだった。

 佐伯は職場でも人目をはばからず結花といちゃいちゃするようになってきた。
 いや、それは早織の目にそう見えるだけで他人から見れば普通に会話しているだけのことかもしれないのだが。
 仕事をしていても落ち着かない。目の端にうつる佐伯のことが気になって気になってどうしようもない。
 もう、胸が張り裂けそうになってくる。我慢も限界に来た早織はついに決意する。
 「この思いを佐伯君にぶつけよう。だめならだめであきらめよう。そうしないと私、もうどうしようもなくなっちゃう…。」
 つきあっている相手に愛を告白するというのも変な話だ、催眠にかかっていたとはいえ興奮のあまり何度か「好きー!!」と叫んでしまったこともある。
 しかし、今度は違うのだ。本気で、心から相手を求めていることをどうしても伝えなければならない。

 「ねえ、佐伯君。今日、ちょっと時間あるかしら…。」
 「あ、早織ちゃん。え?今日?どうしようかなぁ…。今日は別口が…。」
と言いかけて、佐伯は早織の表情がいつもとは違うと察したのか
 「ま、いいか。じゃ6時にいつもの喫茶店で。それでいい?」と返事をした。
 「ええ、いいわ。」早織は無表情に答えた。

 「あのう。」
 「うん?」
 呼び出したものの早織はどう切り出していいか迷っていた。
 佐伯は、いつもの調子だ。とくに早織に対しなにか隠しているといった感じもない。
 「今木結花ちゃんのこと…だけど…。」
 「あ、あ。ユーカちゃん?彼女、かわいいね。」
 「抱い…たの?」早織はおそるおそる佐伯に尋ねる。どきどきして肩が震えてしまう。
 「うん、何回かセックスはしたけど。」
 佐伯はまったく悪びれる様子もなく答える。
 そんな佐伯をみて、早織はあふれ出る感情をおさえられなくなってしまった。
 「えええん、私、やっぱり佐伯君のこと、好きなのお。一緒にいたいのぉ。前みたいにいっぱいセックスしてほしいのぉ、えええーん。」
 佐伯は涙でくしゃくしゃになった早織の顔を見つめると
 「ボクもだよ。」とさらっと言う。
 「ぐすん。え?」早織にとっては意外ななりゆきだ。
 「なんていうかなあ、ボクには早織ちゃんが一番あってるんだよねえ。ユーカちゃんかわいいんだけど、もうひとつ相性が悪いというか、お子様すぎるしセックスも淡白であまり気持ちよくないし、やっぱり早織ちゃんが一番刺激的で気持ちいいんだよなあ。」
 楽しそうに淡々と佐伯は言って放つ。
 「え?ぐす。ほんと?ぐす、ぐす…。じゃ、前みたいに、いっぱいしてくれる?」
 「うん、ボク達、結婚しよ。いいだろ。」
 「え?えええええー!?」
 あまりの意外な成り行きに気が動転して早織はパニック状態に陥った。
 「言おう言おうと思ってたんだけど、最近早織ちゃん何か怖い顔して僕のこと、にらんでるし話しかけにくかったんだ。ね、いいだろ。いや?」
 「あ、あ、あ、あの、その、いやだなんて、その。えー?そんな結婚なんて、あ、あ、あううう…。」
 「じゃ、とりあえず君のご両親に明日にでも挨拶に行くから。式の日取りは早いほうがいいよね。新婚旅行はヨーロッパ?それともオーストラリア?ハワイでもいいけど。」
 「あ、あの…。」
 「ん?何か問題でも?」
 「え、いえ…。私…幸せ…なのかしら…。」目を白黒させているうちに佐伯との結婚は既成事実になってしまったようだ。
 「もちろん。幸せにして見せるよ。パチン。」
 早織はトランス状態に落ちる。
 「僕が抱きしめると、とてもしあわせなままイってしまう。気持ちよくイってしまう。パチン。」
 「え?わ、わたし。」
佐伯が隣の席に移動して早織を抱きしめる。ぐっと強く抱きしめる。
 「あ、あ、あ、あ、ああん、気持ちいいよう。だめえ、い、い、いっちゃううん…。」
 さらにぎゅっと抱きしめる。
 「あ、くうう、いくううう…。」涙が止まらない。幸せな気分のまま目の前が真っ白になっていく。

 新婚旅行もやはり終始、佐伯のペースで早織は翻弄されっぱなしだった。
 「パチン、ほら、君は処女にもどってしまう。けがれを知らない純真な乙女として初夜をむかえる。でも、身体の感度は今までにないほど最高になっている…。パチン。」
 早織の目が恍惚とひらかれる。
 「あ、ああん、あなた。はず…かし…いン…。」
 両手で顔を隠す早織のバスローブの前をそっと開いて佐伯は愛撫をしはじめる。
 「きゃ。あ、ああん、そんな、あ、気持ちいい…。」
 なにもかも「初めて」の気持ちよさに早織は酔いしれる。
 「じゃ、入れるよ。ぐい。と…。」
 「い、いたああいいい!!!」
 「がまんして、だんだんよくなるから…って、おう、締まりもよくなっちゃってる。ほんとに処女みたい。ぐ、ぐ、ぐ、どうだ!」
 「きゃあ、はああああ!」
  佐伯はこのシチュエーションが気に入ったのか、4日連続で「処女」の早織を犯した。

 帰ってきてからも人もうらやむような新婚生活が続く。
 早織は仕事はやめなかったが午前中だけのパートとして働くことになり、一足先に帰って旦那様をむかえる日々となった。
 本当に自分の城となってしまった佐伯のマンションのキッチンで食事の準備をする。
 「ふーん、ふふーん。ふふふ。しあわせ。」独り言でも最後にハートマークがついてしまうようなルンルン気分。
 どうしてもっと早くこうしなかったのか。あんなに佐伯をいやがっていた自分がバカみたいに思えてくる。
 3カ月前の自分にあって「だめだぞ、早織君。もっと素直にならなくちゃ。」って忠告してやりたいくらいだ。

 待ち遠しかった午後7時。いとしのダーリンが帰ってくる。
 ピンポーン。
 「ただいまー。」
 「あ、お帰りなさい。あなた。え?」
 佐伯の後ろに誰かがいる。
 「こんばんはー、おじゃましまーす。」
 あの今木結花だ。早織はとまどってしまう。
 「え、あの、どういう…。」
 「えへへ。」佐伯は照れたように笑うと指を2回鳴らした。
 「パチン、パチン。」
 早織も結花もカクっと頭を垂れる。
 「二人ともとーってもいい気分だ。安らかでとっても平和な心になっている。結花ちゃんは今日、勉強に来ました。僕をどうすれば喜ばせることが出来るか、僕のことをよーく知っている早織ちゃんにおそわりに来ました。
 早織ちゃんも大好きな旦那様をよろこばせるテクニックを彼女に伝授できるのがとてもうれしい。誇らしくさえ思う。じゃ、二人とも仲良くしようね。パチン。」
 二人が顔を上げる。
 「結花ちゃん。いらっしゃい。よく来てくれたわ。」
 「すいませーん。新婚家庭におじゃましちゃってぇ。でも、ユーカすっごくうらやましいの。素敵で幸せそうなお二人見てると結婚っていいなあって思っちゃう。」
 「なに言ってんの。結花ちゃんこそ、若くてきれいだからきっと幸せな結婚が出来るわよ。さ、あがって、あがって。」
 楽しそうに早織は結花を愛の巣に迎え入れる。

 「何もないけど、私が作った料理なの。食べてみて。」
 不意のことで客の分まで用意しているはずはないのだが、なぜかはじめから3人分用意してしまっていることに早織は気付いていない。
 「うわあ、おいしそう。早織さん料理もおじょうずなんですねえ。尊敬しちゃうぅ。弟子にしてもらおうっかな。」
 「あらあら、料理よりまず、セックスでしょ。結花ちゃんの場合は。」
 「あ、そうだった。あはははは。」
 「うふふふふふ。あとでびしびししごいてあげるから覚悟しておくのよ。」
 「はあーい。じゃ、いただきまーす。」
 佐伯は満足そうに微笑みながら二人を眺めている。

 「さて、じゃ、始めましょうか。」
 場所を寝室にうつし早織から結花への講義が始まる。
 早織は慣れた手つきで佐伯のズボンと下着をずりおろす。
 「あなた、ベッドに横になって。」佐伯が横になる。
 「結花ちゃん、ちょっと手でやってみて。」
 「はあい。」結花の手が佐伯の股間に伸びる。
 シコ、シコ、シコ…。
 「ああ、だめだめ。そんなんじゃ痛いだけでちっとも気持ちよくならないわ。見てて。」
 早織が結花に代わって佐伯のちん○を握る。
 「はじめはそっと包むようにこうやって…。そして、ここらへんがいちばん感じやすいからそこを中心に、こういうふうに、シコっシコっ…。」
 「お、おおおお…。いい。」
 「わあ、すごい。佐伯さんが声をだすほどよがってる。」
 「やってごらんなさい。」
 「はい。」
 「シュッシュッシュッ…。」
 「う、うううふうう。これも結構イイ…。」
 「うん、よくなってきたわ。じゃ、次。ちん○の舐め方、やってみせるわね。」
 早織はそのままパクッと佐伯のモノをくわえ込む。
 「はんむ、ほう、じゅ、ふむ、ちゅるん…。はあん、おいひい…。」
 横で結花が熱心にみている。そのせいかいつも以上に早織は燃えている。
 佐伯にフェラチオすることが何か誇らしげなことのようにさえ思えてくる。
 熱い目で佐伯の瞳を凝視しながら、早織は懸命にしゃぶり続ける。
 「おお、おお、うううう、さ、さおりちゃん、ぺ、ペースが早すぎるよう…、ああ、もう、う、うう…。」
 「あら、つい熱が入っちゃった。じゃ結花ちゃん、やってみて。」
 「はい、ぺろ、ぺろぺろ、ほむん、ほぐ、ほぐ、ほぐ…。」
 「おお、これもいい、あ、で、でそう…。」
 「結花ちゃん、舌をもっとはげしく、顔を左右にふりながら、そう、そう、そうよ。そこで一気に決める!!」
 「お、おう。ぴゅ、ぴゅ、ぴゅう。」
 「そこで一滴残さず、飲み干す。」
 「ふぁい、ごくん、ごくん。」
 「吸い尽くしたと思ったら唇の端に精液をつけたまま相手の目をみつめてにこっと微笑む。」
 「にこ。」
 「よし。まあまあの出来ね。ダーリン、どうだった?」
 「き、きもちよかったああ…。」佐伯は満足げに声をあげる。
 レッスンはさらに続く。

 早織はみずから編み出した佐伯を満足させるためのテクニックをおしげもなく結花に教え続ける。
 佐伯の暗示により全てを彼女に伝えることに夢中になっている。
 そうすることが佐伯への愛情表現でもあり、佐伯の妻としての誇りでもあると思い込まされている。
 早織はさらに愛撫されたときの感じ方、挿入されたときのあえぎ方まで手取り足取り伝授していくのだった。
 「ようし、じゃ、次は最後の奥義。騎乗位に挑戦よ。ダーリンはこれがいちばん好きなの。ちょっとやってみなさい。ダーリン、最後だからもうひとがんばりよ。」
 「ふあーい。」二人の手にかかってさんざんシボり取られた佐伯はかなりグロッキー状態になっている。
 それでも結花がそっと手でなでると佐伯のイチモツは勃起しはじめる。
 結花は佐伯のうえにまたがると、みずから佐伯のモノを自分の股間に挿入する。
 「ムニムニムニ、あ、ふううん。」
 「ほら、自分だけで楽しんでないで、腰をグラインドさせるのよ、ああん、そうじゃない。ちょっとかわって。」
 結花がスポンと佐伯のイチモツを抜くと、それにかわって早織が挿入する。
 「ほら、こうやって…グリ、グリ、グリ、あはん。わかった?じゃ、やってみて。スポ。」
 「は、はい。ムニムニ。グリン、グリン…。あ、あう…。」
 「だからあ、そうじゃないってば、抜いて。ぬるん。グリ、グリ、グリ…。こうよ。スポ。」
 「は、はい。ムニ。グリ、グリ、グリン…。」
 佐伯は二人が頻繁に抜き差しするので最高に気持ちよくなってしまっている。
 「ああっ、最高に気持ちいい!!二人ともすごいよう。あ、あ、イク、でる…。」
 結花は腰を振るのに夢中だ。佐伯は耐え切れず射精してしまう。
 「あ、で、でる。う。ぴゅ。ぴゅ。ぴゅ。」
 最高の快感に精子がとびでるたびにビクっと震えてしまう。
 「あ、あああううう…。」結花も精を受けた快感と達成感でうっとりとしている。
 「やったわね。うちの旦那様をこれだけ気持ちよくいかせることが出来たので合格!!」
 「やったあ!!」結花は佐伯の上にのったままガッツポーズをとる。最高にうれしそうだ。
 佐伯はまだ結花とつながったまま余韻をあじわっている。
 そして横になった姿勢のまま早織に感謝の言葉を述べる。
 「早織ちゃんありがとう。あの結花ちゃんをここまで仕込むなんてさすがだ。僕の最愛の奥さんだけのことはあるよ。ううう…キモチイイ。」
 佐伯にほめられて早織もとてもうれしい。
 「あらあ、これぐらいのこと、なんでもないわ。愛しいダーリンのためだもん。」
 「これからもよろしくね。」
 「うん、いつでも教えて欲しい人連れてきて。心を込めて教えてあげる。」
 「ありがとう、よろしく頼むよ……。」
 
早織の「弟子」はまだまだ増えていきそうである。
<終>

ハント1

20歳になったその日、俺は親父に呼び出された。

 部屋に入ると親父は、まあそこに座れという。

 親父とこんな風にあらたまって話したことはいまだかつてない。

 高校を出てから俺は職にもつかずぶらぶらしてきた。働かなくても生活に困ることはない。

 家にいれば勝手に食事もでてくるし、ねだればいくらでも小遣いはもらえる。

 俺の住んでいる家は高級住宅街で500坪はあろうかという大邸宅だ。

 親が金持ちだから…。まあ、そうなのだが何故金持ちなのかを俺は説明できない。

 俺は親父が何の仕事をしているのか知らないのだ。

 知らないどころか親父が仕事らしきことをしているところをみたことすら一度だってない。

 いつも家にいて俺の母親や何のためにいるのだかわからない多くの女たちを相手にただ、いちゃいちゃしたり遊んだりしているだけだ。

 人に任せて会社をやらせているのだろうか。

 それにしても部下らしき人物が出入りするのを見たことがないし、親父が電話する姿もほとんど見たことがない。

 ただ、時おり現金が必要になると銀行から頭取が金を持ってくるぐらいだ。それも年に数回程度。

 品物を買うときは業者が持ってきて金をうけとらずに帰るので日常は現金をつかうことはあまりない。

 家には金庫すらないぐらいだ。

 銀行に莫大な資産が眠っていてそこから引き落とされているのだろうか。

 俺にはよくわからなかったし誰も説明はしてくれなかった。

 金や物に不自由はなかったので俺にとってはどうでもよかったし、親父に問いただすということなど考えもしなかった。

 俺の母親は子供の俺から見ても、今でもとても素敵で美しい人だ。

 どこからみてももうひとつサエない親父によくこんな美人が嫁いだものだと思う。

 家に20人以上は居ると思われる美女軍団にしてもよくわからないところがある。

 いちおう家事らしきこともするようだが、お手伝いさんではない。

 子供の頃はどの家でもこういう人がいるものだと思っていたが、どうやらそうではないらしいことを知る。

 俺の家にいるのは、ひとりのこらずモデルや女優といっても通用するぐらいの若い美女ばかりなのだ。

 そんなスタイルのいい美人がほとんど下着姿同然で家の中をうろうろしている。

 女性を意識しだした頃の俺にとってはものすごく目の毒だった。毎日ムラムラしてたまったもんではない。

 友人はうらやましいといったが俺にとってはむしろ苦痛ですらあった。

 といいながらも、実は俺が筆おろししたのもその中の一人だ。

 思春期に突入したころ、肌を大胆にさらしながら歩いている美女たちを毎日目の当たりにしていた俺はたまらなく

なって一人でコいているところを一人の女に見つかった。

 「あらあ、一人でエッチなんかしちゃって…。言ってくれればいつだって相手してあげるのに。いらっしゃい。

 おねえさんがちゃんと教えてあげる…。」

 そのころ一番人気のあったトップ女優そっくりのその女に俺は童貞を奪われることになる。

 「ねえ、あんたら、いったい親父の何なんだ…。」

 ちん○をしゃぶられながら俺は普段、疑問に思っていたことをその女にぶつけた。

 「うふ、キミト君はそんなこと気にしなくてもいいの。ほうら、気持ちいいでしょ。ほぐ、じゅる…。」

 「あ、う、ううう…。」そして答えをあいまいにされたまま俺は彼女に犯された。

 どうやら、女はそのことを親父に報告したらしく、ほどなく親父から俺のセックス相手として何人かの女があてがわれた。

 というわけで、判然としないまま、金にも物にも、女にも不自由しない青春を俺はおくってきたわけだ。

 親父が話し始める。

 「話というのは他でもない。お前も20歳になったんでな。先祖代々伝わるしきたりで明日からひとり立ちしてもらうことになる。そういう話だ。」

 寝耳に水というか、藪から棒というか、いきなりそんなことをいわれてもこまる。

 「何ぃ、俺は追い出されるのかよ。親父ぃ、そんなこといっても、仕事するなんてヤだぜ、俺。」

 「まあ、話は最後まで聞け。そうだなあ、何から話すか…。お前はこの家のこと、代々うけつがれている秘密のことはもちろん知るまい。」

 「秘密?なんのことだ。どっかに財宝でも隠し持ってるのか?」

 「いや、そうではない。我が家は代々かならず子供は一人、それも男子しか生まれない。知っていたか?」

 「うんにゃ?そういや、俺も一人っ子だな。親父もか…。」

 「そう、私の父も祖父もその前もずっとだ。」

 「はあ、わかった。男女産み分けの秘儀がその秘密ってやつか。」

 「いまどき、そんなもの秘密にして何の得がある。その、ただ一人生まれた男子には必ずある能力が受け継がれている。

いや、その能力を確実につたえるために跡継ぎは一人しか生まれないようになっているといったほうが正しいか。」

 「ほう、俺にもそんな特殊な能力があるってか。俺は勉強も運動も人並みだったし特に何か得意なものなんてないけどなあ。」

 「それは成人するまで決して本人には明かしてはならないという厳しい戒めがあるから今日まで黙っていたのだ。若いうちにその能力を

知ってしまうと色々と不都合なこともあるんでな。」

 「ふん、今日はそれを教えてもらえるというわけか。」

 あるいは親父が働かずにこれだけ豪勢な暮らしをしているわけと何か関係があるのだろうか。

 「で、その能力ってのは?」

 「人の心を自由に操ることが出来る。たとえどんな人間であろうとも白を黒とおもわせ、好きなものを嫌いとおもいこませる。

ま、一種の超能力と言えばお前にはわかりやすいか。」

 俺は親父が冗談を言っているのだと思った。そんなバカなことが現実にあるわけがない。

 「ふん、信じないようだな。お前は私がどうしてあんな美しい人と結婚できたのか、こんな広い家に住んで女たちに、かしずかれて

いるのか不思議に思ったことはないか?」

 「それは…。」俺は親父の目をみた。

 「だろう?すべて私がこの能力をつかったからこそ出来たことだ。そして今日がお前にもその力を伝授する日なのだ。」

 「う、でも…。」

 「まだ信じられないか。そうだな。お前にもわかるようにしてやろうか。」

 親父は携帯電話をとりだすとどこかへかけた。

 「あ、もしもし、わたしだ。奥奈だ。すまんが“みいな”をわたしの家までよこしてくれないか。君がつれてきてくれてもいい。

場所はわかるな。うん、うん。今、今すぐだ。」

 そう言って親父は電話を切った。

 “みいな”っていったい誰だろう。俺が思いつく“みいな”といえばモデル出身の人気タレントでセクシーアイドルの

『坂野みいな』くらいのものだ。

 「ふん、ものの20分ぐらいで来おるだろう。お前も知ってるだろ?『坂野みいな』。最近ではコマーシャルにもよくでているようだし。」

 「げ、…。」俺は絶句した。冗談にもほどがある。今まで親父が芸能界にコネがあるなんて話は一度も聞いたことがない。

 「親父、う、うそだろう…。なんで。」

 「ふふふ…。まあ、待とうじゃないか。」親父は怪しい笑みをうかべたまま何もしゃべらなくなった。

 『坂野みいな』がここに来るのか?本当に本物の?

 俺はかつがれてんじゃないのか。俺の頭の中は疑問だらけだが親父はあいかわらず不適な笑みをうかべながら座っている。

 俺はなすすべもなく親父を、ひたすらにらみつけるしかなかったのだがついに耐え切れず口を開いた。

 「親父…。」

 俺がことばをつづけようとすると誰かがドアをノックした。

 「失礼します。坂野みいな様がお見えですが。」家にいる女のうちの一人が客をとりついだ。

 「うん、“みいな”にはこっちの部屋にくるように言え。マネージャーは客間に通して茶でも飲ませておけ。」

 「はい。」

 女はそういうとドアを閉めた。

 「思ったより早かったな。この近くで仕事でもしていたのか。」

 「親父…。“みいな”とどういう関係なんだよ…。」

 「なんにも。」

 「なんにもって、なんにもないのに電話一本でかけつけたりするかよ。どういうことだよ。」

 「だから、これが人を操る能力ってやつだ。ま、坂野みいなはいずれナニするつもりで所属プロダクションの社長の携帯番号を調べて

あったんだがな。いずれにせよ、今日が初対面というわけさ。」

 やがて坂野みいなが案内されて部屋に入ってきた。本物だ。テレビで見慣れた顔がそこにある。

 「失礼します…。はじめまして、坂野と申します。あのぉ、すいません、社長からこちらへ来るようにとのことだったんですけど、何をする

のか何もきいてなくて…。」

 「ああ、どうも。奥奈といいます。こっちは息子のキミト。まあ、とりあえずそこにすわってくつろいで。」

 “みいな”はミニスカートの白いスーツ姿だ。清楚なイメージだが長身で脚の長い綺麗なスタイルがなんともいえずエロチックだ。

 “みいな”は緊張した面持ちでソファーに腰掛ける。

 「まあ、リラックスして、自分の家にいるときと同じようにくつろいでもらってかまわないから。」

 そういいながら親父は“みいな”の方に向かってさっと手をかざした。俺には一瞬目が光ったように見えたのだが…。

 「は、はい、じゃあ…。」次の瞬間、俺は自分の目を疑った。

 “みいな”がソファーの上に両足をあげ腰をうかせてパンティーをスルスルと脱ぎ始めたのだ。

 あっというまにパンティーを脱ぎ捨てると“みいな”はそのままM字に大きく開脚して白いミニスカートの中から性器を俺たちに見せ付ける格好となる。

 顔の表情はさっきと何も変わっていない。

 やがて片方の手が胸へ、もう片方の手が股間へと伸びる。

 「うく、ふう、はあ、んん…。」なんと目の前でオナニーがはじまってしまった。

 俺の股間が膨れ上がる。天下のセクシーアイドルが目の前でこんな痴態をさらしている。

 いったいどういうことだ。俺は驚きの表情で親父の顔をみる。

 「いやなに、自宅にいるようにくつろいでもらっているだけのことだ。」親父はニヤリとわらう。

 「はうん、ふうう、あん、あの…、で、私、何をすれば…、ああん、くううん…。」

 “みいな”がオナニーしながらまだ自分が何しに来たかを気にしている。自分がオナニーしていることに気づいていないのだろうか。

 「ああ、今日はその、オーディションみたいなものだと思ってもらえばいい。コレに合格すれば君のランクもさらにアップするから

頑張ってくれたまえ。」

 「はあ、あうん、あ、イきそう…。あの、オーディションの内容は、あ、くうん、何をすれば…。」

 「そのまま思い切り気持ちよくイってくれるだけでいい。君の表情とイきかたが審査の対象となる。気合を入れて思う存分イってくれ。」

 「はい、あう、あうう、はうううう…。」

 “みいな”は大股をあけてクリ○リスをこすりあげながら、目を閉じてその小さくて綺麗な顔を左右に降り始める。

 「あん、だめぇ、みいな、もう…、もう…、イっちゃう、いっちゃうー!!」

 体をガクガクふるわせながら、“みいな”が壮絶にイった。すげえ、目に焼きついてしまった。あと半年はオカズにはこまらないだろう。

 ソファーに倒れこんだ“みいな”を親父はじっと見ている。

 「どうだ、これで信じる気になったか。」

 この坂野みいなは本物だ。俺をだますために何か細工があるとも思えない。そもそも、そんな大掛かりなことをして

俺をだましても何の得にもならない。

 「あ、ああ、信じがたいけど、信じるしかない。なんてことだ…。」

 ソファーの“みいな”は、はあはあと肩で息をしている。よほど気持ちよくイったのかまだ正気にはもどらないようだ。

 「で、この“みいな”はどうするんだ。」

 「ふん、もう少し面白いものを見せてやろう。」そういうと親父は、“みいな”を揺り起こす。

 「おい、大丈夫か。しっかりしろ。」

 「ハア、ハア、あ、あう。はい、あ、ああ…。すいません。スゴく気持ちよかったので…。審査は、審査の方はどうだったでしょう?」

 「合格だ。今日からお前はこの家に住んで私に奉仕するようにな。」

 「え?どういうこと、ですか?」

 「芸能界を引退して、これからずっとお前は私に仕えることになる。よかったな。」

 「なにを、言ってるの?…。そんなこと事務所も許してくれるわけないし、その…。」

 「社長の方や仕事関係はなんとでもなる。世間には1年ほどの充電期間とかなんとか言っておけばいい。

そのうちお前のことなんか忘れ去ってくれる。」

 「そんな。私の、私の気持ちは…。」

 「そうだな。それが一番大事だな。ちょっと私の目を見てごらん…。」

 親父はみいなを立ち上がらせるとその正面に立った。

 親父がじっと、“みいな”の目をみつめると蛇ににらまれた蛙のように、“みいな”の体がすくんで動けなくなったようだ。

 親父はそのまま目をそらさずに俺に話しかける。

 「この女の頭の中を、これから作り変える。これはちょっと熟練がいるんでな。おまえにはすぐには無理かもしれないが、まあ

見ておけ。いつか参考になる。」

 親父の目から妖しげな光が放たれる。レーザー光線のように“みいな”の瞳を直撃する。“みいな”の体がピクリとうごいた。

 その瞳から光を照射したままで親父は話し続ける。

 「この女の記憶、嗜好、感性まで脳の中を直接書き換えてやるわけだな。さっきのように操り続けることもできるが、脳を書き

換えれば後々、面倒もないし、何かの拍子に元の人格にもどってしまう心配もない。そう時間もかからんしな、まあ、まるっきり

別の人間に仕上げるわけじゃないから。」

 親父が目を細めると光線も細くなる。“みいな”の体は時折、かすかに震える程度でじっとしている。

 親父が何を言っているのか俺にはよく理解できない。俺にもこういうことができるようになるということか。

 「ま、こんなもんでいいだろう。」目から出た光が消えた。呆けたようにたちすくんでいる“みいな”に親父が話しかける。

 「よし、今日からこの家で暮らすことを許す。頑張って奉仕してくれ。」

 驚いたことに“みいな”の両目から涙が流れ始めた。

 「あ、ありがとうございます。こんな、すばらしい…こんな素敵なことって、信じられない。うれしい…。」

 “みいな”は完全に作り変えられていた。はからずも俺はこの家の女たちがどうして親父に仕える様になったか、その

過程を見ることが出来たわけだ。

 「さっそく奉仕させていただいてよろしいでしょうか。」頬をほんのりと染め、うっとりとした目で“みいな”が親父を見ている。

 「ああ、頼む。やりかたはお前にまかせる。」

 坂野みいなは白いスーツを脱ぎ始める。やがて多くの男性を魅了したそのハイパーエロチックなボディが全容をあらわす。

 モデル出身らしく姿勢よくスックと立ったその裸身。細身の体型だが恐ろしく長い脚とハリのある、形のよい大きなバストが

グラマラスな印象を与える。

 両胸に手を当ててくねくねとあるきながら親父に近づくとやおらズボンをずりおろす。

 「まず、わたしのおっぱいを味わってくださいませ。」親父のちん○をとりだすとその巨乳でじっとりと揉み上げはじめる。

 「おお、いいぞ、“みいな”。私に顔を見せてくれ。ああ、柔らかくて気持ちいい。いままでこれほどパイずりの気持ちいい女は

いなかったな。うれしいぞ。」

 「ああ、褒めていただいた…。“みいな”うれしい。」“みいな”がまた涙ぐむ。同時に感じ始めてもいるようで息が荒くなっている。

 「はあ、はあ、はあ、どうぞ乳首もおつまみください。そう、あ、あひいん!!」

 「おお、おお、いい…。ああ、かまわんからこのままワタシをイかせろ。うう、たまらん。」

   「ステキぃ、私、今ご主人様に奉仕してるんだわ。ああん、夢みたい。ふうん、なんて幸せなんだろう…。もんにゅ、もんにゅ…。」

 “みいな”はさらに激しく、容赦なく親父のちん○を胸の谷間で攻めアげる。やがて親父も耐え切れず“みいな”の胸で精をもらす。

 「あう、うっく、う、う、う、でた…。“みいな”舐めてくれ、ワタシの精を舐めてくれ。」

   「はい。」“みいな”はうれしそうに親父の精子を胸から指ですくってぺろぺろと舐める。

 「ああ…。おいしい…。」

 恍惚として精子を味わう“みいな”を唖然と見ている俺に向かって親父はニヤリと笑い、

 「うらやましいか。だが“みいな”はお前にはやらんぞ。ずっと私が狙ってたんだからな。どうしても女とヤりたいんなら今日からは

自分の力でなんとかしろ。」

 「なんとかしろったって今の俺には何をどうしていいんだかぜんぜんわかんねえんだよ。教えてくれよ親父。」

 「ま、今日はそのためにお前を呼んだわけだからな。こっちへこい。」

 夢中になって親父の精子をしゃぶっている“みいな”を横目に俺は親父に近づく。

 「なに、教えるというほどのもんじゃない。もともとお前が持っている能力だ。私がその力を封印しているロックを解除してやるだけ

ですぐに使えるようになる。」

 親父は両手で俺の頭をつかむようにすると何やら念をこめはじめる。

 「うーん…はあ!!」

 頭の中でパーンと何かがはじけた様な感触があった。そして瞬間で俺は悟った。

 「ああ、そういうことか。」

 感動はなかった。どうということはない。俺はそれが出来る。ただそれだけだった。

 「これからのお前の目標はお前の子供を生むことが出来る女を探し出すことにある。」

 親父の言葉によるとこの能力をうけつぐ子供は誰にでも生めるというわけではないらしい。

 100万人に一人、いや1000万人に一人にいるかいないかというその女を俺は自力で捜しださなくてはならないそうだ。

 「その女をどうやって見分けるんだよ。」

 「見ただけでは、わからん。セックスすれば自然にそれとわかる。直感的にな。」

 その女に子供を産ませることが今の俺に課せられた使命というわけだ。

 「1年かかるか100年かかるかそれはわからん。その間、能力を磨いておくことだ。力をつかって女を抱こうが金儲けしようがそれは

お前の勝手だ。だがあまり派手にやりすぎないようにしろ。人を操ることが出来るといっても一度に何万人もの人間を操ることは無理だ。

欲張りすぎるのは身の破滅につながるからな。」

 「結局、それらしき女をつかまえてはひたすらセックスをしまくるしかないということか…。まあ、仕方ないな。それにしても俺の家系は

何でこんな能力を持ってんだよ。」

 「さあな。実は、はっきりとはわからんのだ。ただ、ワタシの親から聞いた話だと、私たちの先祖はどうも地球の人間ではないらしい。

たしかな証拠があるわけではないんだが…。」

 俺はさほど驚かなかった。無意識のうちに周りにいた人間たちと自分は違うのだということを悟っていたのかもしれない。

 おもしろいじゃないか。ただ、ぶらぶらしているよりよっぽどいい。幻の女をさがしもとめて生きていくなんて俺の性に合っている。

 セックスもやりたい放題だしな。

 親父は用事が済んだら、さっさと俺を部屋からおいだして“みいな”とよろしくやっている。

 その日のうちに俺は家を出た。

ハント2

俺はいまや、どんな人間の心の中でも自由自在に操ることが出来る。

 とりあえずは町に繰り出して女の品定めだ。

 地下鉄の駅のエスカレーター。人でごった返す中でひときわ目立つ体格のいい女がいた。

 身長は180センチ近くあるだろう。派手なセーター、ブラウンの皮ジャケットに皮のブーツ。

 はいている花柄の刺繍の入ったジーンズがはちきれそうな太ももとヒップ。

 あきれるほど長い脚、広めの肩幅、巨大なバスト、くっきりとくびれたウエスト。

 メリハリのある日本人離れしたナイスバディーだ。

 黒いストレートのロングヘアーにニットの帽子をかぶっている。

 きりっとした殺気のある目。大きな口。何もかも作りの大きい顔は生命力にあふれている。

 自己をこれでもかというほど主張している。ああ、ふるいつきたくなるようないい女だ。

 俺は口をあけて見とれてしまった。

 あまりに無遠慮にじろじろ見るのでさすがに女の方も気がつく。

 その大きな目でキッとにらまれただけで少しすくんでしまうぐらい迫力がある。

 「おめー、なんだよう、さっきからなにジロジロ見てんのさあ…。」

 そう言って、心からイヤそうな顔で俺をにらみつけた女が20分後にはこうして全裸で俺のちん○を無心にしゃぶっている。

 「はむ、はんむ、はむん。じゅっぽ、じゅっぽ、じゅる…。」

 さっきのするどい眼光は消え、ぼんやりとした表情のまま無機的に頭を前後させている。

 俺のイチモツは女の大きな口にすっぽりと入っている。ダイナミックな舌のうごきがたまらない。

 今この女は完全に意識を消して人形状態にしてある。かなり強いレベルのコントロールだ。

 俺の命令を無条件になんでも実行する。

 「ようし、もっと速くうごけ、もうすぐフィニッシュだ。しっかり飲み込むんだぞ。」

 女は返事もせず、うつろな目のままで動くスピードだけをあげる。

 「じゅぽ、じゅぽ、じゅ、じゅ、じゅ、じゅ、じゅ…。」

 「ああ、うう、おお、いいか、だすぞ、だすぞ…。あうっ…。」射精した瞬間に女の動きは緩慢になる。

 女は表情一つ変えずに、こくんこくんと俺の精子を飲み込んでいる。

 改めて女の体をみる。がっちりとした見事なプロポーションだ。グンと前にはりだした弾力のある乳房。

 しっかりと自己主張をしている存在感のある乳輪と乳首。

 ヒップの大きさが腰のくびれを強調している。

 脚は信じられないほど長い。でかいヒップにつりあうように太もももボリュームがある。

 こっちをむいて股をひろげさせると呑み込まれそうな迫力だ。

 俺が何も命令しないと完全な無表情で光のない目を正面にむけてただじっとしている。

 完全な生き人形状態だ。俺は今どのようにでもこの女をいたぶれる。

 俺は人の意識まで支配するという感覚に酔いしれ、興奮している。

 自分で作った芸術作品をしみじみ鑑賞するように女の美しい体をなめまわすように視姦する。

 うつくしくかわいい俺の人形…。人としての意志をもたない肉奴隷…。

 男なら誰でもあこがれる完全な支配を俺は、いとも簡単に行ってしまえる。

 だが、俺の能力はそれだけではない。

 たとえばこの女、人形のままでもいいが、今度は自分の意志で俺にサービスしてもらうことにしようか。

 俺の力を使えば今のところ一時的にだが人格を変えてしまうことさえ簡単に出来る。

 「よく聞け。お前の家系は代々俺の家に忠実に仕えてきた一族だ。お前も子供の頃から俺の一族の人間に仕えることがどれほど光栄で

喜ばしいことか、さんざん叩き込まれて成長してきた。そして今回、一族の新しい長になった俺に仕えるものとして一族の中からお前が

選ばれた。子供の頃からの夢がかなってお前はとてもうれしい。今日は俺に初めてまみえる日だ。お前はとても緊張している。

…さあ、目をあけろ。」

 人形の様だった女の顔に表情が戻り始める。全裸で立ちすくんでいたままの女が目を開けた。

 「あ…。あ、あ、ああー!!」俺をみると目を大きくみはり、そしてあわててその場で土下座をした。

 「は、はじめてお目にかかります。今日から、おそばにつかせていただきます。あの、その…。」

 回りを威圧したようなあの不遜な態度は見る影もない。今は、あわれなほど緊張してあわてている。

 「ふん、で、名前は?」

 「レイラ…綺麗の麗に羅生門の羅…です。」

 「そうか、俺のことはキミトとよべ。」

 「はい、キミトさま。」

 「お前らの一族は俺の一族に愛撫されると通常の5倍は感じるそうだな。どうだ、楽しみだろう。レイラ。」

 お楽しみのためにそういう設定も刷り込んでおく。

 「い、いえ、滅相もない。わ、私はキミトさまに喜んでいただくことだけを考えております。」

 「じゃ、さっそく頼むとするかな。そのりっぱな胸で俺をたのしませてくれ。」

 「はい。」麗羅はやや恥らうように目をそらすと、そっと俺のほうに近づいてひざまずきその大きな胸で俺のちん○をはさむ。

 むんにゅ、むんにゅ…。弾力のある巨大なバストにしごかれる。ああ…刺激的だ。

 「キミトさま、これでよろしいでしょうか。」不安げに見上げる麗羅の顔に俺の興奮が増す。

 「おお、いいぞ。とてもいい。そのままつづけろ。う、ううふう…。」

 麗羅の息もすこし荒くなる。俺の体にふれると5倍感じやすくなると思い込ませたため、気持ちよくなっているのだろう。

 俺の手前、感じていると悟られたくはないようだが。

 「う、ううう…。気持ちいいなら声をだしてもかまわんぞ。それのほうが俺も興奮する。気を使わんでもいい。」

 「は、はい…。あう、はううん…。はあん、キミトさまのおちん○んからすごいオーラが出て体がじんじん感じてきてしまいますぅ。

やぁん、きゃうん、気持ちいいのオー。」

 真っ赤な顔でさらに激しく、体全体で揺さぶるようにおれのイチモツを揉みあげてゆく。

 むんにゅ、むんにゅ、もんにゅ、もんにゅ…。はあ、あう、はうん、あっ、あーん…。

 大きな体に似合わぬ麗羅の可愛い声が俺の脳髄を刺激してイきそうになってしまう。

 「う、くうう、いい、おお、いくぞ、レイラ、股をひらけ!!」

 「は、はい!!」とつぜんの命令に大慌てで体を横たえ股を開く麗羅。あわてながらも入れてもらえる喜びに瞳を輝かせる。

 目の前におおきく広げられた麗羅のおま〇この迫力に息を呑む。

 麗羅の股間の裂け目がうねうねと動く。一匹の淫靡な生物のようによだれをだらだらながして俺をさそう。

 俺はもうたまらず、一気にちん○を打ち込む。

 「はあううう!!」先が入った瞬間にグッとくわえ込まれてすごい力でグングン吸い込まれていく。

 おお、すごい、なんじゃこりゃあ!!100枚の舌になめられているような強烈な刺激。

 「きゃあううん、ひいい、いいの、きもちいい!!キミトさまああ!!」

 麗羅も大声を上げてよがりだす。相当感じているようだ。

 俺のイチモツも麗羅の粘膜のうねうねに翻弄されてもうイってしまいそうなくらいキモチイイ。

 目の前の巨大なバストをもみながら腰を激しく動かす。

 「はあん、はあん、はあん、いいの、すごい、くうぅーん。」一突きするたびに声をあげる麗羅。

 俺も最高潮にもりあがる。しかし…。この女ではない-俺の本能が俺に告げる。

 まあ、しょっぱなから出会えるとはこっちも思ってはいないが、この女はやはり俺の捜し求める女ではなかった。

 しかし、だからといって麗羅とのセックスの気持ちよさが損なわれるわけではない。

 「はあああ、イクの、イくのー!!!」「お、おれも…。」

 膣内のウネウネがいっそう激しくなる。

   精子が飛び出ようかというその瞬間に俺はちん○を麗羅から引き抜き、その淫らな笑みを浮かべる美しい顔の上にまたがり

絶頂の瞬間を迎える。

 ぴゅぴゅぴゅぴゅ、どっくん、どっくん…。

   「ああ、キミトさまがザーメンをかけてくださる。あうん、うれしい、あん、またイっちゃうう。」

 顔に俺の精子をしたたらせ、麗羅は体をビクつかせて何度もオーガズムに達する。

 「はあ、はあ、はあ、もうしわけありません。わたしばかりよがってばかりで、キミトさまにもっともっと奉仕しなくちゃならないのに…。」

 大きな体を小さくして麗羅があやまっている。しかし快感の痺れでまだ自由に体は動かないようだ。

 「いいよ、レイラ。おれもすごく気持ちよかった。いいセックスをしてくれたよ。」

 「あ、ありがとうございます…。う、うう、くうう…。」感激でまたエクスタシーに達してしまった。

 しばらく休んでからバスルームで汗を洗い流す。麗羅が、かいがいしく俺の体を洗ってくれる。

 殿様気分とはこのことだな。ん?成人をむかえて俺もオヤジくさくなってきたか。

 獰猛だが俺にとってはかわいいペット。俺の能力を使っての獲物第一号としてはなかなか上出来だ。

 もとどおりの服装を着せて、ふたたび麗羅の顔の前で手をかざす。

 「お前はこの部屋を出て、外に出ると俺のことも、俺とのセックスのことも忘れてしまう。しかし俺から電話をもらったらお前は俺のペット

であることを思い出し何でも俺の言うとおりに行動する。わかったな。わかったらいけ。」

 そして俺はシティホテルの一室から麗羅を送り出す。

 表に出た麗羅は、少したちどまってまわりをきょろきょろみてすこし首をかしげてからスタスタと行ってしまう。

 彼女にとっては今日も何事もない普通の一日。しかしながら本当は俺のペットになったという記念すべき一日。

 意志の強い女を操ったことと激しいセックスで少し疲れた。俺はベッドの上でぐっすりと眠り込んだ。

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